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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月20日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦チェコGP
■開催日:2006年8月18日(金)フリー走行2
■開催地:チェコ共和国/ブルノ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:36度

REPORT

ロッシが暫定ポール

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは夏季休暇を終え、今日からチェコGPのフリープラクティスを開始。ラグナセカ以来バッドラックが続いていたロッシだが、今回はマシンのベースセッティングを素早く完了させて順調だ。午前中のセッションではN・ヘイデン(ホンダ)にわずか0.047秒差で2番手につけたロッシ。午後になると約2秒もタイムを縮めてトップに立った。またチームメイトのC・エドワーズは今回、昨年ロッシが優勝し、ラップレコードを記録したときのセッティングをそのまま採用。鈴鹿8時間耐久ではスーパーバイクマシンに乗ったエドワーズだが、GPマシンへの復帰はスムーズで、午後のセッションで4番手につけた。

テック3・ヤマハ・チームのC・チェカは、午前中のセッションから上位につけて好調にスタート。午後になるとさらにタイムを縮めて7番手。チームメイトのJ・エリソンは17位。しかし最も速かった最終ラップが記録されていなかったため、順位は実際よりも後退してしまっている。本人は手応えをつかんでおり、明日は今季最高のポジションを狙っていく意気込みだ。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 1'57.871
2 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'58.028
3 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'58.470
4 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 1'58.851
5 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 1'59.119
6 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'59.240
7 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'59.254
8 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'59.258
9 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 1'59.313
10 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'59.406
11 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'59.515
12 C・ストーナー Honda LCR Honda 1'59.607
13 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 1'59.919
14 T・エリアス Fortuna Honda Honda 1'59.995
15 A・ホフマン Ducati Marlboro Team Ducati 2'00.507
16 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'01.375
17 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 2'02.426
18 J・ルイス・カルドソ Pramac d’Antin MotoGP Ducati 2'02.730
19 I・シルバ Pramac d’Antin MotoGP Ducati 2'04.244

COMMENT

V・ロッシ選手談(フリー走行1番手/1分57秒871/34周)

「バイクが最初から好調に走ってくれたし、さらにもう少し他のことを試したらもっと良くなった。これはとても心強く励みになることだ。タイヤの動き、とくにリアまわりに関連しサスペンションのセッティングを変えてみたら、すぐにその効果も表れたのでとても喜んでいる。今シーズンはプラクティスで問題を抱えてしまうことが多く、結果としてグリッドが3列目や4列目になってしまって厳しい状況に置かれてきた。今回のように初めから順調なのは本当にうれしいことなんだ。また今日は予選タイヤも試してみた。これは、明日の午後のセッションでグリッドの好位値を確保するため、何が必要になるかのアイディアを出しておきたかったからだ。実際には、これが僕がトップに立てた理由だが、決勝用のセッティングもとてもうまくいっているし、午前中も2位と好調だったので、全体として良いペースだと言えると思う。明日もこの調子でいきたい」

C・エドワーズ選手談(フリー走行4番手/1分58秒851/38周)

「今シーズンはずっとバッドラックばかりだったのに、ここへ来て急に状況が変わったようだ。今回はまず、二つのセッティングを用意。一つは昨年のテストのときに採用したもの。そしてもう一つはバレンティーノの昨年のレースのときのものだ。僕はあれからライディングスタイルが変わっているから、バレンティーノのセッティングのほうがうまく走れて、自分のものはだめだったよ! 本当に気分良く走れて、さらに小さなモディファイを行っていったら、ますます自分に合うものになってきた。まだ始まったばかりだが、こうして良いスタートを切ることがとても大事だと思う。それに手応えが感じられれば気分的にも安心できる。明日もこの好調が続くことを祈っている。僕にとっても、そしてバレンティーノにとっても」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「良いスタートがきれた。これは、サマーブレイクの間にエンジニアたちが頑張ってくれたからこそできたことだ。まだ初日なので、大切なのは、これを明日もあさっても続けていくことだと思っている。でもこのような良いスタートが切れたということは、やはりとてもうれしいことなんだ。バレンティーノにとってもコーリンにとってもバイクが非常によく反応してくれているようなので、明日からもこの調子でいきたい。今日の結果はチーム全体に活気を与えてくれて、非常にポジティブな雰囲気になっている」

C・チェカ選手談(フリー走行7番手/1分59秒254/45周)

「午前中は、うまくいくだろうと期待していたタイヤが思い通りに機能せずに手間取ってしまった。その後、良い方向性がみつかり、午後からはタイヤのセッティングに取りかかった。今の段階で、耐久性も良さそうだ。またグリップのほうは、タイヤがまだある程度、残っている状態ならば、我々が思っていた以上に良い。これなら柔らか目のコンパウンドでもいけそうだ。

明日はタイヤのグリップ、コーナリング、チャターへの対処などに加え、さらに別の部分についても向上を図っていく。路面のグリップ性はオーケー。古いコースなのに、路面がいまだにとてもきれいなのには驚いてしまう。何個所かバンプもあるが、路面が舗装されてからの長い年月が経過していることを考えれば十分に良いと言えるだろう。チャターは路面とは関係なくて、ハードブレーキング時とマシンを倒し込むときに発生する。それも午前中に比べればかなり少なくなっており、セッティングを変えていくことでさらに好転するだろう。休暇が終わり、こうして好調のうちにグランプリを再開することができてうれしい。残るシーズンもこの調子でいきたい」

J・エリソン選手談(フリー走行17番手/2分02秒426/33周)

「最終ラップをしっかりと走りきったのに、このときのタイムが計測されていなかった。どうしてそんなことになってしまったのか、僕にはわからない。モニター上では掲示されていたが、なぜか消されてしまったんだ。でも、まだプラクティスなんだから、それほど気にしているわけではない。

今日はいくつかの変更を行い、それに対して確かな前進が見られたので手応えは十分だ。マシン全体を低く設定し、バランスを正しく保つためにフロントを柔らかくしてリアを上げた。このフィーリングがとても良かった。またカルロス同様、チャターには悩まされていたが、タイヤをいろいろ替えるうちにどんどん少なくなっていった。予選タイヤを履くとまた少し出てきたが、これはグリップ性が上がるし、僕がハードにプッシュしたりブレーキングを遅らせたりするためだ。この後は決勝用のタイヤでこのタイムが出せるように頑張っていくだけ。今回は試したことがすべてうまくいっているので、必ずそれもできると確信している。また昨年はレースタイヤでもう少し速いタイムを出しているので、まだまだ縮めていけるはずだ」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「休暇は誰もが楽しみにしていることだが、2週間もすればまたレースに戻りたくなってしまうものだ。だからこうして、例年通り8月の中旬にグランプリが再開してとても喜んでいる。二人のライダーはUSGPの後アメリカにそのまま滞在、トレーニングを行ってきたのでとてもいい状態だ。また我々が休んでいる間もダンロップは休みなく働いていて、大量のニュータイヤを持って来てくれた。そして確かに前進が確認できた。シーズン後半戦の、その初日に安定してラップを重ねることができたことはとても喜ばしい。午後はどのチームも予選タイヤをテストしていたが、ダンロップは予選タイヤもしっかりと向上させてきていて、カルロスもジェームスも手応えをつかんでいた。ジェームスのファステストタイムは、どういうわけか計測されなかった。いずれにしても1日目の段階でとても良い状況にあることは確かだ」

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