ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 7月23日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦USGP
■開催日:2006年7月22日(土)予選結果
■開催地:アメリカ/ラグナセカ(3.610km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:38度 ■路面温度:58度
■PP:C・バーミューレン(スズキ/1分23秒168)
REPORT
エドワーズがフロントロウ獲得!
キャメル・ヤマハ・チームのC・エドワーズは、午後のセッションで、ポールをわずかの差で逃し2番手となりグリッド1列目を得た。この日は外気温38度の猛暑でのタイムアタックだった。
路面が新しくなったラグナセカでの予選、午前中は比較的涼しい天候だったが、午後は予選タイヤでのタイムアタック時を含め多くのライダーが調整に苦戦した。チームメイトのロッシも、2列目グリッドを得るに十分な走りを見せていたものの、結果的には予選10番手に留まった。ちなみにこのグリッドは先週のドイツGPでのスタート位置と同様。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'23.168 |
2 | C・エドワーズ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'23.321 |
3 | K・ロバーツ | Team Roberts | KR211V | 1'23.420 |
4 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'23.490 |
5 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'23.498 |
6 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'23.536 |
7 | C・ストーナー | Honda LCR | Honda | 1'23.651 |
8 | 中野 真矢 | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'23.656 |
9 | M・メランドリ | Fortuna Honda | Honda | 1'23.750 |
10 | V・ロッシ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'24.047 |
11 | C・チェカ | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'24.153 |
12 | T・エリアス | Fortuna Honda | Honda | 1'24.230 |
13 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'24.268 |
14 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'24.578 |
15 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'24.592 |
16 | S・ジベルナウ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'24.634 |
17 | A・ホフマン | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'25.420 |
18 | J・エリソン | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'25.763 |
19 | J・ルイス・カルドソ | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'26.567 |
COMMENT
C・エドワーズ選手談(予選2番手/1分23秒321/28周)
「今日はものすごい暑さだったよ! ホームレースでフロントロウからスタートできるのはうれしいことなので、予選のポジションには満足している。明日のウォームアップではもう少しやることが残っているけれど、ちょっとした調整程度ですみそうだ。コークスクリューまではとてもいい感じ。でもその後はちょっと難しくなるんだ。それでコースの後半のタイムがあまり伸びていないんだけど、そんなに心配するほどでもないと思っている。路面が何しろバンピーなので、うまくリズムをつかむことができない。いずれにしてもフロントロウからスタートできるのだから、とにかく全力でいくよ。アメリカに戻ってきたことを祝って、そしてコースの安全のために尽力してくれたヤマハUSへの感謝の気持ちもこめて、明日は僕のマシンを衣替えする。星条旗をデザインしたものなので、きっと幸運を呼んでくれるだろう!」
V・ロッシ選手談(予選10番手/1分24秒047/26周)
「今シーズンはいつも、プラクティスはなかなかうまくいかないんだ。決勝で互角に戦えるよう、ある程度のレベルに達するまでにたくさんの作業が必要になる。午前中はいくつか新しいものを試し、マシンの調子は良くなったし速くなったけれど、このコースはオーバーテイクが難しいので心配だ。ザクセンリンクよりもさらに難しくて、抜けるところは第1コーナーのブレーキングの後、そして第5コーナー、最終コーナーくらいしかない。それからおそらくコークスクリューもそうなのだろうけど、これはアメリカンだけの秘密のようだ。昨年はコーリンがここで僕を抜いていった。でも僕にはどうやったらできるのか、さっぱりわからないんだ! でもデータを見ると昨年に比べてここの部分が速くなっているので、今回はきっとうまくいく。それからもっとパッシングポイントを見つけるために、バンプの少ない場所を探さなければならない。この暑さのなかで33ラップもするのはとても大変。ヘイデンがとても速くて、もちろん僕は勝ちたいんだけれど、今回はできる限り彼に近いところにいって、ポイント差をできる限り小さくすることも大切だと思っている。明日のウォームアップではもう少し改善を試みて、ザクセンリンクと同じように決勝でいい走りができるようにしたい」
D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談
「コーリンは良くやってくれた。とにかく彼は地元のファンの前で走るのですごいモチベーションを持って今大会に臨んでいる。それがグリッド1列目に繋がった。我々はまだいくつか改善すべき課題があるが、とりわけバレンティーノに関してはハードなレースとなるだろう。明日のウォームアップで再度調整して決勝に臨むが、コーリンはスタートでトップグループを走れればレースをひっぱっていけると思う。バレンティーノもいつものようなファイトで走ってくれるはずだ」