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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月16日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2006年7月15日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:27度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分21秒815)

REPORT

ロッシ、グリッド4列目発進!

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはともに厳しい展開。前日のフリープラクティスではYZR-M1のセッティングに悩んだ二人は、今日の予選では少しの前進が見られたものの、グリッド上位を狙うことはできなかった。ポールポジションを獲得したのはD・ペドロサ(ホンダ)。

予選は青空の下、気温22度と気持ちの良い暖かさのなかで行われた。ロッシはフロントエンドへの負荷に悩んでいたが、タイムアタックの際に柔らかい予選タイヤを履くと、リアのグリップ性が向上したことでさらに状況は悪化した。チームメイトのC・エドワーズもまた、前日からの徹夜の作業にもかかわらず問題を解決することができず、セットアップもタイヤチョイスも明日の朝のウォームアップに持ち越されることとなってしまった。ロッシとエドワーズはそれぞれ11位と15位。決勝では好スタートからレース序盤でのペースアップが鍵になるだろう。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'21.815
2 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 1'21.907
3 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'22.083
4 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'22.273
5 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'22.329
6 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 1'22.420
7 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team Ducati 1'22.469
8 C・ストーナー Honda LCR Honda 1'22.577
9 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'22.701
10 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 1'22.866
11 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 1'22.868
12 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'22.964
13 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'22.974
14 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'23.050
15 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 1'23.087
16 T・エリアス Fortuna Honda Honda 1'23.660
17 A・ホフマン Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'24.115
18 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'24.464
19 J・ルイス・カルドソ Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'24.651

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選11位/1分22秒868/32周)

「決勝用のセッティングはそれほど悪くないのだが、予選タイヤを履くと状況は変わってしまう。マシンのフロントエンドに負荷がかかり過ぎているが、予選タイヤでリアのグリップ性が上がると、フロントをさらに強くプッシュするようになって何度も転倒しそうになってしまった。手のけがはまだ少し痛むけれど、マシンに乗っている間はほとんど感じていないのでこれが問題になっているわけではないんだ。ペドロサがとても速いのに僕はグリッドがこんなに後ろに来てしまったのだから明日は厳しい戦いになるだろう。

悔しいけれど、今回はこの結果をアンラッキーのせいにはできないよ。なるべくしてなった11位。問題はまだたくさん残っている。しかもこのコースはパッシングがとても難しい。上位を狙うには、やはりセッティングがばっちり決まっていないと無理だ。今のところまだ準備が整ったとは言えない状況で、でもこのことは今回に限ったことじゃない。予選に関して言えば今までもずっとそうだったんだ。だから今回もまた、今晩メカニックたちに頑張ってもらって、明日はスタートで飛び出してトップグループを追いかけていける展開になるよう望んでいる」

C・エドワーズ選手談(予選15位/1分23秒087/29周)

「今日は本当に残念で、また自分に腹が立っている。ステアリングヘッド、リアリンク、リアアームリンク…、ありとあらゆるものを変えてみたのに少しも良くならなかったんだから…。きのうに比べれば少しは良くなっているが、依然としてスピードが足りなくて、他のライダーについていってみると、まるで別のコースを走っているみたいなんだ。チームのみんなはいつも以上に頑張ってくれているのだが、それでも状況は好転しない。今はただ奇跡を祈るしかないような状態だ。マシンはいくらか扱いやすくなっているが、問題は、明日の決勝までにどこを変えればいいのかがいまだに良くわからないということなんだ。だから今はとにかく頑張るしかない。みんなで協力して作業を続け、明日の朝、何かを見つけたいと思う」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「バレンティーノが4列目、コーリンが5列目とまたも厳しい状況になった。バレンティーノは決勝ペースは悪くなくてペドロサやヘイデンともそれほど変わらないだろう。しかし予選タイヤでのセッティングに悩んでしまったんだ。ここのようにタイトなコースではグリッドがレースの行方を大きく左右してしまうので、本当に厳しい状況と言わざるを得ない。これからの24時間、チームの一人一人が全力を尽くさなければならない。そして明日は二人のライダーが頑張ってくれるだろう」

C・チェカ選手談(予選12位/1分22秒964/33周)

「我々チームとして、バレンティーノにここまで近づけたことは、やはり良いことだ。今回はかなり苦労していて、いつもよりもずっと後ろにきてしまってはいるが、彼が世界一のライダーであることに変わりはないのだから。今回我々は、正しい方向へと進んできていて、とくにレースタイヤを履いたときはとても好調だ。でも予選タイヤでは依然として課題があるようだ。明日の決勝に関してはレース・セッティングがうまくいっているので大丈夫。ここ数戦の好調ぶりをさらに進化させたいと思っている。でもヤマハライダーが皆、悩んでいることは確かなので、手放しで喜べるような状態ではない。

いずれにしても、僕としては予選よりも決勝のほうに自信を持っている。良いタイヤが見つかったし、決勝用に選んだセッティングによって、ペースもとてもいい。それでも明日のウォームアップで最終的なテストを行いたいので、朝早いけれども十分に暖かくなってくれることを望むばかり。また本番では何としても好スタートを決めたい。ラップタイムではそれほど劣っていないとしても、このコースでの大幅なポジションアップはやはりかなり難しい。だからスタート後の第1コーナーで少しでも前へいっておきたいんだ」

J・エリソン選手談(予選18位/1分24秒464/28周)

「タイムは少し上がったけれど、まだまだ喜ぶわけにはいかない。前日のフリー走行では、問題があまりにもたくさんあり、自信を失ってちょっと落ち込んでしまった。そこからもう一度自信を取り戻すまでには、ある程度の時間が必要になってくるので、それだけにきのうの不調が本当に悔しい。サーキットに到着してすぐにマシンがしっかりと走ってくれたとしたら、後はそこから少しずつ積み上げていけばいい。でも最初が悪いと大変なことになるだろう。

我々は今回もゆっくりとタイムを上げてきたが、本当は23秒台を狙っていた。終盤のタイムアタックでは予選タイヤの選択を間違えてしまったことが悔やまれる。他のものもあったのだが、時間が足りなくなってしまった。速くなったか、あるいはもっと遅くなったかわからないが、試してみる価値はあったんだ。昨年のタイムと比べてみてもコンマ5秒速くなっただけ。もっともっと上へいけるだけのマシンを与えられているのに残念だ。明日はスタートでなるべく前へ出て少しでも順位を上げたい」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「午前も午後もカルロスがかなりいいところまでいってくれた。両セッションともに、そのほとんどでヤマハ勢トップをキープ。最後の最後にバレンティーノに抜かれてしまったが、グリッドは隣だし、コーリンよりも前の列からスタートできる。バレンティーノやコーリンが遅れているということじゃなくて、ダンロップタイヤとともに続けてきた仕事が着実に前進していることを示しているという点で、我々としてはやはりとてもうれしいんだ。

決勝の前半はかなりうまくいくだろう。しかし金曜日の雨と、それによってセッティングの変更をしなければならなかったこととで、暑さのなかでのレース距離のテストができなかったことが悔やまれる。きのうはずいぶん涼しかったからね。天気予報によれば明日は今日よりもっと暑くなるらしいので、最後の10周がちょっと心配だ。このようなコースで高温のなかで30ラップもすれば、タイヤへの負担はかなり大きい。だから最後の10周がどうなってしまうのか予測がつかないが、後は様子を見守るしかない。

予選タイヤでのセッティングも良くなっているが、カルロスは最後のアタックでタイムを伸ばすことができなかった。皆のタイムがとても接近しているので、もしも後コンマ1秒詰められていたとしたら、もう一列前へいけただろう。でも大切なのはグリッドポジションではなくレース距離での耐久性のほうだ。

ジェームスもまた良く頑張ってくれた。きのうまではまったくタイムが上がらなかったが、今日は24秒台中盤をキープできた。このペースを最後までキープすることができればかなりいいところまでいくだろう。前のライダーにしっかりとついていって、レースのなかで何人かパスしてくれたらうれしい」

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