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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月21日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2006年5月20日(土)予選結果
■開催地:フランス/ル・マン(1周4.180km)
■コースコンディション:ドライト
■気温:18度 ■路面温度:23度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分33秒990)

REPORT

ロッシ、エドワーズともに3列目スタート

キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、それぞれ予選7位と9位。いずれもグリッド3列目からのスタートとなる。午前中には雨が降ったが、予選は気温18度、コンディションはドライというなかで行われた。昨日の好成績を受け、ロッシは2台ともに最新フレームを使いさらにテストを続けた。一方のエドワーズは従来タイプを使用しているが、安定して良いペースをキープした。ロッシ、エドワーズともに決勝用のセッティングはしっかりと煮詰まったが、予選に関しては終盤のタイムアタックで予選タイヤのポテンシャルを使い切れず上位獲得はならなかった。

テック3・ヤマハ・チームのC・チェカとJ・エリソンは、それぞれ14位と17位。順位は上がらなかったが、昨日と同様、トップとのタイム差はまた縮まった。同時にエリソンはチェカにまた近づくことができた。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.990
2 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'34.201
3 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'34.636
4 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'34.780
5 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 1'34.795
6 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 1'34.802
7 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 1'34.840
8 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team Ducati 1'34.870
9 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 1'34.970
10 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'34.988
11 C・ストーナー Honda LCR Honda 1'35.430
12 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'35.705
13 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 1'36.058
14 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'36.260
15 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 1'36.501
16 T・エリアス Fortuna Honda Honda 1'36.582
17 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'37.019
18 A・ホフマン Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'37.267
19 J・ルイス・カルドソ Pramac d’Antin MotoGP Ducati 1'37.812

V・ロッシ選手談(予選7位/1分34秒840/28周)

「正しい方向へ進んでいるし、決勝用のセッティングがかなり煮詰まってきたので満足している。セッション終盤でとてもソフトなタイヤを使用した時に、グリップが高まった分、また振動の問題が出たが、レースタイヤではそういうことはない。いずれにしても、こうして予選結果を見てみると、3列目というのは、これまでの数戦に比べれば進歩だ。好成績の可能性も十分にあると思う。僕もコーリンも、決勝タイヤならずっとトップをキープできたので、明日はその調子で戦えるだろう。もちろんもっと前に並べれば良かったが、悲惨というほどではない。今の気になるのは明日の天気がどうなるか。晴れてくれるとうれしい。そしてこれまでのバッドラックを振り払いたいんだ」

C・エドワーズ選手談(予選9位/1分34秒970/28周)

「午前中に雨が降ったので路面が少し滑りやすく、フロントのグリップが不足気味。だから気分良く走るというわけにはいかなかったんだ。でもレースタイヤではとても好調だしペースもいい。レースタイヤでのタイムを比べてみると、1分35秒台で走れているのは3人だけ。これなら明日はきっとチャンスがある。予選タイヤを履くとチャターが出てしまってタイムを上げられないので、グリッドが後ろになってしまったことは本当に残念だ。1分35秒台のラインを越えようと何度かトライして、最後にやっと1分34秒9が出た。でもそれ以上はどうにもならない。あらゆる状況を考慮すれば3列目は悪くないと思う。明日の決勝は、何人かが後退し、何人かが僕の前に立ちふさがるだろう。ただし、僕のペースも決して悪くないので、1コーナーでライバルたちよりも長くスロットルを開け、そこからさらにチャンスを探していこうと思っている」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「予選タイヤをうまく使うことができなかったことは残念。でもこの2日間を総合的に見れば、とても良かったと思っているし、決勝用のセッティングでは、二人ともかなりいいペースだ。だから今、心配するとしたらスタートだけとういことになりそうだ。バレンティーノのほうにはニューフレームを投入したが、コーリンは以前のものを使っても好調だ。明日はさらにデータを集め、方向性をしっかり確立していくためのチャンスだが、同時にもちろんポイントも欲しい。ランキングトップ争いをしているライダーたちとの差を詰めることが目標だ」

C・チェカ選手談(予選14位/1分36秒260/49周)

「午前中は雨が降ったので、リアにインターミディを履いてみてデータを集めた。明日も同じようなコンディションということが考えられるからね。これでもう、明日がどんな天気になっても、天候に合わせて使用するタイヤは決まった。コンディションに合わせ、どれを使えば良いかがわかっているんだ。予選タイヤを履いたときには、いくつかのエリアでグリップが良いことから、スロットルをフルオープンするとウイリーして悩まされた。またラップタイムを上げていくとチャターも出るようになった。今朝のようにウエットになったりドライになったりすれば、作戦を考えなければならない。我々には失うものは何もないのだから、ある程度リスクをおかすこともできる。そしてタイヤチョイスで冒険するとすれば、やはりかなりリスキーだ。マシン自体はとても良く走っていて、良いタイヤも見つかっているが、決勝距離を想定したテストがまだ十分ではないんだ。でもヤマハのマシンはこのコースにとても合っていて、実際、ライバルと互角に戦えるだけのスピードも持っている。また他のヤマハ勢との差もそれほど開いていないことは自信につながっている。明日も必ずうまくいくと信じている。ダンロップと力を合わせ、ともに成長しながら次の段階に進みたい。トップグループとの差は明白で、これを少しずつ縮めていくために改良を継続していかなければならない」

J・エリソン選手談(予選17位/1分37秒019/48周)

「カルロスとの差をまた縮めることができた。今までで最も近い、コンマ8秒差だ。でも今日はセッションの終盤でトラブルが出たため、もう一歩タイムを詰め切れなかったのが残念。タイヤを新品に替えてからペースが上がるまでに2~3周、必要だが、時間が足りなくなってしまった。もしもっとうまく時間を使えていれば、さらにカルロスに近づくことができただろう。彼は豊富な経験を持ち、マシンのすべてをわかっているライダー。だから僕の当面の目標は彼に追いつくことなんだ。明日の決勝は、やはり天候が鍵を握るだろう。ドライのセッティングはうまくできているので、晴れてくれればそのほうがいいに決まっているが…。今日の午前中はオイルが出たりしたこともあって、時間を活用しきれずウエットのセットアップが十分にできていないんだ」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「天候に恵まれなかったのは残念。午前中はまず雨が降り、セッションの最後にはほぼドライになるという難しいコンディション。そして午後の公式予選はドライで行われたが、今度は強風が吹きみんなが苦労した。レースタイヤについては何種類か試し、興味深い結果が出た。予選タイヤについても引き続きデータ収集を行ってダンロップに提供することができたので、これからも開発プログラムを着実に進めていけるだろう。カルロスはここで以前に何度か好成績を上げたことがあり相性がいいようだ。チームの拠点でもあり、明日は何としてもいいレースがしたい。

今日は午前中が雨になってしまったため、公式予選の前半をレースタイヤの選択に費やすことになってしまった。その作業自体はうまく進んだが、本来ならグリッドをもっと上げていかなければならなかったのだから、ちょっと残念だ。明日はかなり降るという話もある。我々はヘビーウエットのときに好調なので、明日はもしかしたら良い結果が得られるかもしれない。他メーカーのライバルや、ヤマハでも他のブランドのタイヤを履いているライダーたちと比べても、それほど大きく劣っているというわけではない。シーズン序盤のこの段階で、我々はレースの度にテストとレースを繰り返して成長を続けている。トップグループの戦いに加わっていくことを切望しているが、MotoGPというこれほど過酷なスポーツにおいて、一夜にして成功するなどということはあり得ない。何をするにしても時間をかけて行わなければならないんだ。今トップにいるライダーたちが、その地位を享受できるようになるまでにどれほどの時間を費やしてきたのかということを、よく考えるべきだろう」

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