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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月30日 トルコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦トルコGP
■開催日:2006年4月30日(日)
■開催地:トルコ/イスタンブール (5,340km)
■観客数:38,123人
■周回数:22周(117.48km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:16度 ■路面温度:21度
■PP:C・バーミューレン(スズキ/2分04秒617)
■FL:T・エリアス(ホンダ/1分52秒877)

REPORT

YZR-M1のロッシが4位を獲得!

ホンダの4選手が最終周まで接戦を展開する中、M・メランドリが僅差で優勝、今季初優勝を果たした。キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシは予選11番手・グリッド4列目真中からのスタート。スタート直後9番手につけるが2周目にミスし14番手まで後退。しかし6周目に10番手、11周目に8番手、16周目に5番手まで浮上。ロッシは終盤トップグループに匹敵する53秒台を連発し追い上げるも差を縮めることが出来なかったが、最終周に先行するD・ペドロサ(ホンダ)が転倒し4位に滑り込んだ。これでロッシは、グランプリでの通算ポイント獲得数でM・ビアッジの記録を抜いてトップに立った。

レースはポール発進のC・バーミューレン(スズキ)のリードでスタート。2周目からはS・ジベルナウ(ドゥカティ)が首位に立ちリード。ジベルナウはその後中盤までレースを引っぱるが11周目を過ぎたころから徐々に後退。代わって首位に立ったのが予選14番手から追い上げてきたメランドリ。後半は、そのメランドリ、そしてペドロサ、C・ストーナー(ホンダ)、N・ヘイデン(ホンダ)の4選手がダンゴ状態で首位争いを展開する。18周目にストーナーがトップへ浮上すると、すぐ後方にメランドリがつき最終ラップに入る。最終周にメランドリがストーナーをさし僅差で優勝した。

ヤマハのC・エドワーズは予選9番手グリッド3列目からスタート。中盤8番手を走るがその後、後退。ラスト2周のところで中野真矢(カワサキ)に抜かれ9位でフィニッシュした。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・メランドリ Fortuna Honda Honda 41'54.065
2 C・ストーナー Honda LCR Honda 0.200
3 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 5.458
4 V・ロッシ Camel Yamaha Team Yamaha 6.209
5 T・エリアス Fortuna Honda Honda 6.587
6 L・カピロッシ Ducati Marlboro Team Ducati 16.682
7 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 16.777
8 中野 真矢 Kawasaki Racing Team Kawasaki 21.537
9 C・エドワーズ Camel Yamaha Team Yamaha 22.847
10 玉田 誠 Konica Minolta Honda Honda 30.483
11 S・ジベルナウ Ducati Marlboro Team Ducati 30.543
12 R・ド・ピュニエ Kawasaki Racing Team Kawasaki 34.284
13 K・ロバーツ Team Roberts KR211V 45.112
14 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 53.525
15 C・チェカ Tech 3 Yamaha Team Yamaha 59.855
18 J・エリソン Tech 3 Yamaha Team Yamaha 1'33.015

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 N・ヘイデン Honda 52
2 L・カピロッシ Ducati 51
3 M・メランドリ Honda 45
4 C・ストーナー Honda 41
5 V・ロッシ Yamaha 40
6 D・ペドロサ Honda 32
9 C・エドワーズ Yamaha 19
14 C・チェカ Yamaha 8
17 J・エリソン Yamaha 3

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 65
2 Ducati 51
3 Yamaha 43
4 Kawasaki 22
5 KR211V 17
6 Suzuki 16

COMMENT

V・ロッシ選手談(4位)

「スタートはうまくいったが、そのあとGP250ccのロレンソの身に起こったヘレスの第1コーナーのアクシデントのことを考えてしまったんだ。だからイン側のラインを取ったら4~5台分損をした。1周目終了までにかなり挽回したが、次の周にまたブレーキングでミスをして3秒くらい遅れてしまったので、この時点で表彰台獲得のチャンスはなくなってしまった。今回はたくさんの問題があったが、今朝のウォームアップのあとで大幅な改良を加え、そのなかのいくつかを解決することができた。とくにレース後半は本当に楽しんで走ることができた。明日はここでテストを行うので、どのくらいの成果が得られるか、どのくらい前へ進めるか楽しみだ。チャンピオンシップは長いので、今重要なことは現在のランキングやトップとのポイント差ではなく、マシン性能をできる限り引き出せるようにすること。今年は厳しい戦いで、マシンに問題があれば一つや二つの順位でなく10人分も後退してしまうだろう。トップ争いはとても見応えのあるバトルになっているようなので、自分がそこに加われないことが悔しい。今のところはまだ、上位7人にタイトルのチャンスがあると考えているが、いずれにしても長い長い道のりだ」

C・エドワーズ選手談(9位)

「今回はウイークを通じて何もできなかったというような感じ。ただ座って原因を考えるだけだ。戦いはいつでも厳しいものだが、今回はマシンに対して、コースへ出て行ってライバルたちと競り合うだけのフィーリングや自信が持てなかった。明日はここでテストを行うので、少しでも多く走り込み、何とかこの状況から抜け出したいと思う。レースウイークは十分な時間がないので、これらの問題を克服するのは難しい。次の中国までにできるかぎりたくさんのデータを集めようと思っている。この状態をいつまでも続けるわけにはいかないので、次回こそ何かをつかみたい」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「今日のバレンティーノのペースからすれば、表彰台は楽に獲得できたはずだし優勝も不可能ではなかった。プラクティス、予選の厳しい状況から考えれば大きな前進だ。3ラップ目には7秒の差があったが、大勢をパスしながらもさらにその差を縮めることに成功した。そうは言っても決して満足のいくものだったわけではないし、依然として多くの課題が残っている。それでも我がチームには非常にポジティブな二人のライダーがいて、チームを引っ張って良い雰囲気を作り出してくれるので、明日のテストも一丸となって頑張っていきたい。今朝、バレンティーノのマシンに行った変更はうまくいったので、これをさらに進めたい。厳しい戦いだったが、良いところもたくさんあった」

C・チェカ選手談(15位)

「今日のレースは、マシンセッティングをゼロの状態から完全に新しく作り直し、タイヤも新しいものを履いて臨んだので、どんなことになるのか自分でもわからなかった。スタートはうまくいってその後もハードに攻めていくことができたが、3周目にフロントが滑ってコースアウトしてしまった。再スタート後ももう一度スライドが起きたのでペースを緩め、後ろに下がってタイヤを温存することに決めた。これが良かったのかレース終盤にベストタイムが出た。また終盤には肩のほうの問題も出てきて苦しかった。結果的にみればこのセッティングはあまり良くなったようだ。でももう時間がなかったし何かに決めなければならなかったんだ。今回はあまりいいところがなかったが、いつも言っているように、今はダンロップにとって勉強の段階。大切なのは我々が少しでも多くの情報を彼らに提供することだ。彼らが前進すれば我々も前進する。これが今の最大の目標だ。それから次の中国までに肩が完全に良くなるよう望む」

J・エリソン選手談(18位)

「毎回、言い訳をしているようで嫌になってしまうが、今回はセッティングがうまくいかなかった。でも全員がベストを尽くして頑張ったのだから誰のせいでもないと思っている。それにヤマハライダーの4人全員がセットアップに問題を抱えていたようだ。カタールで手応えをつかむことができたので、今回もきっとうまくいくと思っていたのだが…。金曜日の時点では方向性が見えていたが、今日は気温が上がってしまったのでデータがあまり役に立たなくなった。さまざまな要因が絡み合っていて、すべてをうまく組み合わせていかなければならないが、今日はそれができなかった。本当に残念だ」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「厳しい戦いだった。それでも良かったところは、1日目はドライ用タイヤ、2日目はウエット用タイヤを使用して多くのデータをダンロップに提供できたこと。それにレースのほうも、見た目ほど悪かったわけではない。決勝中のペースは金曜日よりも良かったし、カルロスは終盤にベストタイムを出してきた。速さは十分にあったが、肩の怪我が邪魔したことは間違いない。決してこの結果に満足するわけにはいかないが、仕事の内容は良かったと思っている。カルロスの積極性、計画性に感謝したい。彼のようなライダーが一人いてくれれば、必ず前へ進めると信じている」

辻幸一談(ヤマハ発動機モトGPグループ)

「非常にテクニカルなサーキットを攻略するまでには至らず、予選で思うような好位置につけなかったことが、レース結果に現れていると思います。グランプリウイークを通じて天候に翻弄され、満足のいくセッティングを見つけきれず、決勝レース直前まで、多くのトライを続けました。ロッシ選手は11番手スタートながらレース中盤からマシンのフィーリングが改善されたことで猛チャージし、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュ。チームメートのコーリン選手も納得のいくセットアップでなかったものの着実な走りで9位。テック3・ヤマハ・チームのカルロス、ジェームスの両選手もそれぞれ15位、18位でフィニッシュし、ヤマハライダー全員が完走を果たすことができました。ここまで3戦を通じ、マシンは着実に進歩していると実感しています。次戦は中国グランプリです。皆さんのご支援、ご声援をお願いいたします」

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