ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月26日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第1戦スペインGP
■開催日:2006年3月25日(土)予選結果
■開催地:スペイン/ヘレス(1周4.423km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:27度
■PP:L・カピロッシ(ドゥカティ/1分39秒064)
REPORT
予選はロッシ9位、エドワーズ10位
キャメル・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズは、午後から行われた予選で再び振動の問題に悩まされてタイムを伸ばすことができなかった。セッション序盤、5人のライダーがオイルに乗って転倒するアクシデントが発生し、ロッシはその1番目となってしまった。
赤旗提示によりしばらく中断されたあと、再度タイムアタックに臨んだ二人だが、今度はエドワーズのマシンのリアタイヤがパンク。結局、ロッシが9位、エドワーズが一つ後ろの10位から明日の決勝をスタートすることとなった。
ポールポジションはサーキットレコードを更新したL・カピロッシ(ドゥカティ/1分39秒064)、2位にそのチームメイト、S・ジベルナウ、3位に中野真矢(カワサキ)が続いた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'39.064 |
2 | S・ジベルナウ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'39.285 |
3 | 中野 真矢 | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'39.526 |
4 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'39.666 |
5 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'39.734 |
6 | T・エリアス | Fortuna Honda | Honda | 1'39.875 |
7 | M・メランドリ | Fortuna Honda | Honda | 1'39.932 |
8 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'40.146 |
9 | V・ロッシ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'40.160 |
10 | C・エドワーズ | Camel Yamaha Team | Yamaha | 1'40.181 |
11 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'40.215 |
12 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'40.340 |
13 | K・ロバーツ | Team Roberts | KR211V | 1'40.497 |
14 | C・チェカ | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'40.851 |
15 | C・ストーナー | Honda LCR | Honda | 1'40.982 |
16 | 玉田 誠 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'41.119 |
17 | J・ルイス・カルドソ | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'41.749 |
18 | J・エリソン | Tech 3 Yamaha Team | Yamaha | 1'42.267 |
19 | A・ホフマン | Pramac d’Antin MotoGP | Ducati | 1'42.341 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選9位/1分40秒160)
「きのうの時点ではほとんどの問題が解決されたと思っていたが、今日はまたそれが戻ってきてしまった。とくに予選タイヤを履いたときは、リアへの負荷が大きくなって、より一層強くフロントをプッシュしてしまうので振動がひどくなるんだ。だからコーナーのたびに遅れてしまう。それと転倒の影響もあったわけだけれど、それを言い訳にするわけにはいかない。僕は2001年からずっと、開幕戦はいつも勝っているんだ。今回は本当に難しそうだけれど、勝利でシーズンをスタートできるということはとても励みになることだから、まだあきらめてはいないよ」
C・エドワーズ選手談(予選10位/1分40秒181)
「崖っぷちに立たされていると思っている人もいるだろうけど、重要なのは明日の決勝。きのうの時点では問題解決の自信があったのに、今日はまた逆戻り。前回の3日間のテストに加えてこの2日間の走行があったわけだが、依然として調子が上がらない。コーナリング中、ある一定の速度になると振動が起きるので、まるでスピードリミッターみたいなんだ。さらにはパンクさせてしまい、セッション終盤の貴重な時間を無駄にしてしまった。今の状況はかなり厳しいが、明日はこの不調を跳ね返せるよう全力を尽くす」
D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談
「振動の問題を完全に解決するためには、もう少し作業が必要のようだ。昨日は雨のために1セッションを無駄にし、今日はバレンティーノが他車のオイルで転倒。これで試してみたかったことがほとんどできなくなってしまった。まるで試練を与えられているようだが、我々は決してあきらめない。グリッド位置から言えば明らかに厳しい状況だが、上位のライダーのペースと大きくかけ離れているわけではない。明日の午前中で少しでも前進することができれば、良いレースができるはずだ」