ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 7月10日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第8戦USGP
■開催日:2005年7月8日(金)フリー、9日(土)予選、10日(日)決勝
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカ
CIRCUIT DATA
■開設:1957年
■コース長:3.610km
REPORT
モーターサイクルのハリウッド、ラグナセカ!
アメリカ・カルフォルニア州にあるラグナセカに、1994年以来11年ぶりにMotoGPが戻ってくる。従来の問題点であった安全面をエスケープソーンやコース幅の拡大により解消し、さらにサーキット施設を拡充した結果、今回の開催が実現した。
ラグナセカの特徴はコークスクリュー、そしてレイニーカーブ。グランプリサーキットでは最短となる1周3,610mのコースの中に他のサーキットに見られないほどの高低差があり、観客の目にはまるで巨大アメリカンローラーコースターのようなレースに映るだろう。通常のMotoGPレースは120kmとレース距離が定められているが、ラグナセカではその短いコースのためにラウンド最多の31周を周回することになる。ラグナ初体験となるライダー、マシンにはより厳しいレースが予想される。
COMMENT
V・ロッシ選手談 ー “ゲームで練習”
「カルフォルニアは本当に楽しみ。5・6年前にアメリカに行ったことがあるけれど、そのときは1週間だけだった。カルフォルニアは良いところだし、アメリカでMotoGPのファンがここ数年増えてきていると聞いているし、大勢応援に来てくれることを期待している。
ラグナセカを走るのは今回が初めて。難しいセクションがある特徴的なコースだし、厳しいレースになると思う。コースの様子はテレビでしか見たことがないけれど、実はプレイステーションで練習したので、レイアウトはだいたい分かった。コースはアップダウンが多く難しい感じだね。特に、コークスクリューのように難しい箇所があり、とてもテクニカルコースだ。
テクニカルで難しいコースは好きだけれど、スピードを乗せられるコースで、さらにテクニカルだともっと楽しくなる。ポイントは路面コンディションで、グリップが良くバンプが多くないといいね。MotoGPマシンはとても速いので、大切なのはコースレイアウトよりも路面コンディション。コーリンやヘイデンはコースを良く知っているので有利だろうね。特にコーリンはラグナセカではいつも速いし、ホームGPということでモチベーションも高いと思う。二人で表彰台を狙いたい」
C・エドワーズ選手談 ー “最高のエンターテインメントを!”
「ラグナセカは、モーターサイクルのハリウッドだ。人々は親切だし、食事も美味しい、良い雰囲気で最高の場所さ。長い間ずっとGP開催を待っていたし、今は本当に楽しみにしている。
実は、秘密のラインがいくつかある。それが分かるには、やはり経験が必要。一夜では分からない。コースレイアウトとバンプの具合を理解するのに僕は3~4年かかったからね。とくにコークスクリューは一番難しいセクション。いずれにせよこのコースを経験したライダーには有利。金曜にプラクティスの時間が追加されたけれど、だからといって地元の有利さを失うとは思わない。
ヤマハのマシンもいい動きしてくれると思うよ。セッティングをうまく仕上れば、本当に誰がトップに立つか分からないレースになると思う。今回は地元だし、知人友人が皆応援に来てくれるし、絶対に勝ちたいな。今はそれだけ考えている」