ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月12日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦カタルニアGP
■開催日:2005年6月10日(金)フリー、11日(土)予選、12日(日)決勝
■開催地:スペイン/カタルニア
CIRCUIT DATA
■開設:1991年
■コース長:4.727km
■レコードラップ:1分44秒641(2004年:S・ジベルナウ)
■ベストラップ:1分44秒641(2004年:S・ジベルナウ)
■2004年の優勝者:V・ロッシ
REPORT
カタルニアGP“テクニカル情報”
バルセロナ郊外に位置するカタルニアのコースは、時速335kmを出す高速のメインストレートをもつ。その長いストレートだけではなく、多くの中高速コーナーや2つのタイトな左ヘアピンがある。路面のキャンバー(傾斜角)もさまざまで、高速コーナーではとくに車体バランスが求められる。だからこそこのコースは毎年、シーズン前のIRTAテストで使用され、マシンのポテンシャルをより高いレベルで確認できるコースと言われている。
この高速コーナーでは、フロントエンドのフィーリングがライダーにとってポイントとなる。またコーナーからの立ち上がり区間では、それだけ長い時間が費やされることからタイヤへの負担も多く、マシンのバランスに犠牲を及ぼすことも予想される。
ムジェロと比べると深いリーンアングルでの旋回時間が長くなる関連で、フロントサスペンションには柔らかめのスプリングが使われる傾向がある。またコーナー中の荷重やストレート最後からの激しいブレーキに対応し、初期荷重設定は強めの設定となる傾向にある。
リアのスプリングプリロード(初期荷重設定)は、前回のムジェロの仕様と、ほとんど同じ仕様になると言われる。しかし圧側・伸び側それぞれダンピングは、若干弱めに調整する方向のセットアップとなる模様だ。これでマシンの挙動安定化を図り、それは最高速度付近やスリップストリームでの戦闘力に繋がるという。
またサーキットの気候もここでは特に、タイヤの性能維持に影響するが、その一方でエンジンパフォーマンスも最も重要であり、ロングストレートではそのポテンシャルが試されると注目されている。