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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月16日 近畿

RACE DATA

■開催日:2017年4月16日
■開催地:和歌山県・湯浅トライアルパーク
■観客:2,100人
■気温:25度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:5時間(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:黒山健一(ヤマハ)/8

REPORT

黒山健一、開幕2連勝!

ヤマハファクトリーレーシングチームから参戦する黒山健一(ゼッケン2)が、新型エンジン搭載のニューマシンTYS250Fiに乗り、最高峰の国際A級スーパークラスで開幕ダッシュした全日本トライアル選手権シリーズ。第2戦近畿大会は初めての会場、和歌山県の湯浅トライアルパークで行われた。黒山にとってはニューマシンで初めて走る会場で、25度という気温の高さも気になるところだが、今回ももちろん優勝をめざして戦いに挑んだ。

競技は5時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、より難易度が高く観客が見やすい場所に用意された2つのスペシャル・セクション(SS)で争う。今回のセクションは難易度が高く、勾配が急でなおかつ非常にグリップが難しい急斜面などで減点5となる失敗が多く見られた。黒山は1ラップ目の第1セクションでセクションのテープを切ってしまい、まさかの減点5となった。とはいえライディング自体は、乗れていることを感じさせる黒山だった。

1ラップ目の後半は僅差を争う接戦が続いた結果、1ラップ目終了時点では黒山の最大のライバルである小川友幸(ゼッケン1)が減点29でトップ。だが、黒山は僅か1点差の減点30で2位につけていた。一方、小川毅士(ゼッケン4)が減点32、野崎史高(ゼッケン3)が減点33で小川友幸や黒山の後を追っていた。 2ラップ目に入り、黒山は第1セクションから4連続クリーン(減点0で走破)するなど本領を発揮して、ライバルたちとの点差を広げていった。ところが、2ラップ目の終盤は持ち時間の残りが僅かとなり、それでもトライした最後のセクションは惜しくも減点5となった。さらに持ち時間を3分オーバーして、減点3のタイムペナルティーを加算されてしまった。とはいえ、2ラップを終えて減点47の黒山はトップの座を保っていた。

2つのSSを残してのトップ3は、黒山47点、野崎51点、小川友幸52点。1位から3位までが5点差のため、まだまだどうなるか分からない。SS-1はザクザクの急斜面を上り下りするもので、先に走った小川や野崎はクリーン、黒山は足着き1回の減点1で手堅く走破。最終セクションのSS-2を前にして、黒山は野崎と3点差、小川とも4点差とまだまだ予断を許さない。大岩がそびえ立つ、最後の難関を最初に走った小川がクリーン。野崎は減点3となり、小川が野崎を逆転。そしてついに黒山の番が回ってきた。ここで失敗すれば、小川の逆転を許してしまう。大きなプレッシャーがかかる中、黒山は足着き2回で切り抜けて、見事に優勝を獲得。終わってみれば小川と2点差だったが、第1戦の圧勝に続いて開幕2連勝。昨年の第6戦、第7戦(最終戦)からニューマシンで負け知らずの4連勝を記録、5年ぶり王座奪還への期待を高めた。

次回第3戦九州大会は5月14日、大分県の玖珠トライアルヒルズで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

黒山健一選手談(優勝)

「開幕戦よりも良い走りができるチャンスがいくらでもあったのですけれども、自らの集中力のなさでそのチャンスを生かせなかったのが非常に心残りで悔しいですが、結果的に最後の最後までもつれ込む厳しい戦いになりましたが1位を取れたので良かったです。この気温の中で新しいバイクの課題が見えたので、今後の第3戦九州大会や世界選手権の日本グランプリ大会など暑い試合に向けて一層のマシンのレベルアップが図れそうです。確かにニューマシンで4連勝となりましたが、連勝してもチャンピオンを取らないとまったく意味がないので、あと5戦、しっかり頑張ります」

木村治男監督談

「確かにニューマシンで4連勝となりましたが、連勝というのは1つ1つの積み重ねなので、これからも1つ1つ積み重ねていきたいと思います。今日も色々ありましたけれど、黒山選手は調子が良かったと思いますが、ちょっとアンラッキーなところがあって。それでもちゃんと1番になれたということで、ホッとしました。より気を引き締めて次に向かいたいと思います。応援ありがとうございました」

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