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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.05 7月16日 北海道

RACE DATA

■開催日:2017年7月16日
■開催地:北海道・わっさむサーキット
■観客:700人
■気温:24度
■天候:晴れのち雨
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)/18

REPORT

黒山健一、踏ん張って4位獲得

全7戦の後半戦となる第5戦へと突入した全日本トライアル選手権シリーズ。最高峰の国際A級スーパークラスにヤマハファクトリーレーシングチームから参戦する黒山健一(ゼッケン2)は、新型エンジン搭載のニューマシン「TYS250Fi」で開幕2連勝したが、その後は小川友幸(ゼッケン1)と2勝2敗の同ポイントでトップに並ぶ結果となっていた。ふりだしに戻った形のタイトル争いで、黒山は今季3勝目をめざして戦いに挑んだ。

競技はまず4時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、今回の出走14名中上位10名が、より難易度の高い2つのスペシャル・セクション(SS)に挑戦して、雌雄を決した。モトクロス場の周辺の岩場や急斜面などに用意されたセクションは比較的難易度が低かったが、失敗して減点5になりやすい落とし穴もあった。また大会当日は朝から雨の予報だったが、実際に雨が降り始めたのは競技終盤の昼近くになってからだった。トップグループは2ラップ目の第9セクションから雨で路面が濡れてセクションの難易度が一気に高くなった。

1ラップ目の黒山は第4セクションでまさかの転倒、早くも減点5となったが、ライバルたちも同じように苦戦していた。その後は勝負どころの第5セクションをクリーンするなど挽回した黒山だが、1ラップ目の結果は小川毅士(ゼッケン4)減点3がトップ。2位の柴田暁(ゼッケン5)減点7に対して、わずか1点差の減点8で黒山は3位となっていた。だが、2ラップ目に入り10セクションを全てクリーンする激しい追い上げを見せた小川友幸に負けじと黒山は勝負をかけたが、減点5を重ねる結果となってしまった。

2ラップ目を終えた時点で、黒山は5位(減点23)。1位の小川友幸は減点10で13点差のため、SS(2セクションで差を詰められる可能性があるのは最大10点差まで)で逆転は望めない。2位の柴田(6点差)、3位の野崎史高(ゼッケン3/5点差)、4位の小川毅士(4点差)らをなんとか逆転したい黒山だった。SS-1は、柴田と小川毅士がクリーンで減点0、黒山は減点2、小川友幸は減点3、野崎は減点5となった。この結果黒山が逆転できる可能性があるのは2点差の野崎だけになった。

こうして迎えた最終セクションのSS-2は高さ2メートル近いコンクリート壁を上る難所でほぼ全員が失敗、野本佳章(ゼッケン7)だけが減点1で上がっていた。そこを黒山はなんとただ一人クリーン!拍手大喝采を浴びるとともに、土壇場で野崎を逆転。4位に上がる踏ん張りを見せて、大観衆を沸かせた。

第5戦終了現在のポイントランキングは、トップの小川友幸に7ポイント差をつけられた黒山だが、残り2戦は何としても勝つ覚悟だ。

次回第6戦・中部大会は10月8日、キョウセイドライバーランドで行われる。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

黒山健一選手談(4位)

「2ラップ目の第5、第6セクションの減点5は、ちょっと無理をしましたね。小川友幸選手がずっとクリーンしていましたし、柴田選手や小川毅士選手、野崎選手たちとも点差が近いとわかっていましたので。1点2点を着く覚悟があっての走りではなく、完璧にクリーン狙いで行ったのが裏目、裏目に出てしまったので、もったいなかったです。なかなか試合は難しいですね。確かに神経戦でしたし、終盤まで雨が降らなかったのも誤算でした。最終セクションのSS-2は、あれを上がれば誰か抜けると思ったので、あれだけはクリーンできて良かったです。残り2戦、やるべきことは勝つことだけですので、がんばります」

木村治男監督談

「通常の10セクション2ラップだけで終わるのと、スペシャルセクションが2つあるのとではだいぶ状況が異なりますが、黒山選手は最後のセクションで素晴らしい走りをしてくれました。あのイメージを次の大会にうまくつなげられるように、僕たちは引き続きサポートしていくのみです。彼がより力を出せるよう、皆さんもぜひ応援よろしくお願いいたします。まだまだあと残り2つ、しっかり決めていきたいと思っています」

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