本文へ進みます
サイト内検索

全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.08 11月5-6日 MFJG鈴鹿・三重

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第8戦第54回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
■開催日:2022年11月5日(土)・6日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)
■観客数:5日・3,200人、6日・6,200人

■開催日:2022年11月5日(土)
JSB1000 レース1
■周回数:20周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:中須賀 克行(2分4秒805/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(2分6秒215/ヤマハ)

■開催日:2022年11月6日(日)
JSB1000 レース2
■周回数:12周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:中須賀 克行(2分6秒215/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(2分5秒796/ヤマハ)

■開催日:2022年11月6日(日)
JSB1000 レース3
■周回数:15周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:中須賀 克行(2分4秒487/ヤマハ)
■FL:渡辺 一樹(2分5秒821/スズキ)

■開催日:2022年11月6日(日)
ST1000
■周回数:12周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:國峰 啄磨(2分08秒106/ホンダ)
■FL:國峰 啄磨(2分8秒901/ホンダ)

■開催日:2022年11月6日(日)
ST600
■周回数:13周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ 
■PP:荒川 晃大(2分10秒776/ホンダ)
■FL:鈴木 光来(2分11秒339/ホンダ)

REPORT

JSB1000 レース1

中須賀が21連勝、怪我から復帰の岡本は5位フィニッシュ

JSB1000で初の3レース制が組まれたシリーズ最終戦のMFJグランプリ鈴鹿。11月5日(土)の予選でYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がファステストラップを記録してレース3のポールポジションを獲得。さらにセカンドベストタイムを記録したことからレース1のポールポジションをも手にした。

シリーズ第6戦オートポリスで転倒・負傷したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの岡本裕生は、今大会が復帰レースとなり、レース1は4番手、レース3は6番手スタートとなった。

レース1は予選日の午後に行われ、スタートで出遅れた中須賀は、第1コーナー進入の際に岩田悟(ホンダ)との接触を避けるためにラインを外して失速してしまう。

オープニングラップは岩田が制し、中須賀は4番手、好スタートを切った岡本は一時3番手とするも5番手で1周目を終えた。2周目入り渡辺一樹(スズキ)がトップに立つと、中須賀は2番手に上がる。一方、岡本は4周目の第1コーナーで濱原颯道(ホンダ)と接触してしまい、大きく順位を下げてしまう。

その後、中須賀は、トップの渡辺の直後で周回を重ねていたが、15周目にトップに立つと、16周目、18周目にファステストラッフを記録するなど一気に独走体制を築いて、昨年からの連勝記録を21に伸ばした。

一方の岡本はレース中盤以降で安定したタイムを刻み始めると、5位にまでポジションを上げてゴール。ランキング3位をキープした。

なお、このレースでのファステストラップ順でレース2のスターティンググリッドが決定するが、中須賀選手がポールポジション、岡本選手は5番手スタートなった。

JSB1000 レース2・レース3

中須賀選手が昨年に続いてシーズン全勝を達成
YAMAHA FACTORY RACING TEAMは2020年から31連勝達成
レース2で転倒した岡本選手は、レース3で4位入賞を果たす

11月5日(土)のレース1に続き、11月6日(日)には12周のレース2、そして15周のレース3が行われ、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手が連勝し、昨年に続きシーズン全勝(13連勝)を達成。チームメイトの岡本裕生は、レース2で転倒するも怪我はなく、レース3では4位に入った。

レース2は、清成龍一(ホンダ)がレース序盤を引っ張ったが、4周目にトップに立った中須賀が5周目、6周目、7周目と、立て続けにファステストラップを記録して独走体制を築くと、そのままトップでチェッカーを受け、開幕12連勝とシーズン全勝に王手をかけた。

一方の岡本は、10周目に自己ベストタイムを記録するなどハイペースで追い上げ、一時は表彰圏内の3番手までポジションを上げた。ところが11周目の第1コーナーで単独転倒してしまう。幸い、痛めている足やその他箇所に怪我はなく、レース3での巻き返しが期待されることになった。

今シーズンの最終レースとなるレース3では、中須賀、渡辺、亀井雄大(ホンダ)が激しいトップバトルを展開した。レースが終盤に入ると、優勝争いは中須賀と渡辺に絞られ、11周目に中須賀が首位に立つ。

しかし渡辺が中須賀のペースに食らいついており、最終ラップに入る直前のシケインで、中須賀は逆転を許してしまう。そして最終ラップ、中須賀選手も最後の力を振り絞ってマシンをプッシュ。ヘアピンで渡辺がはらんだところでインを突いて逆転すると、最後までトップを守り、昨年に続いてシーズン全勝を決めた。また、この優勝で中須賀選手は、昨年の開幕戦から23連勝を達成。YAMAHA FACTORY RACING TEAMとしては2020年の開幕戦から31連勝となった。

岡本はレース終盤、3位を争う第2グループにつけ最終ラップの第3コーナーで作本輝介(ホンダ)をパスすると、4位のポジションをキープしたままゴール。YAMAHA FACTORY RACING TEAMに加入して1年目、初のJSB1000フル参戦でランキング3位を獲得した。

ST1000

南本がトップ争いを繰り広げて4位、豊島は転倒リタイア

併催されたST1000では、AKENO SPEED・YAMAHAの南本宗一郎が、チャンピオンを争う3台を従えてレース前半、トップをキープした。しかし、中盤にポジションをダウンし4番手に後退してしまう。それでもトップ3台に離されることなく食らいつき、最後まで表彰台を目指したが4位でチェッカーとなった。

Team GYTRの前田恵助は9位、6位争いをしていたDOGFIGHTRACING YAMAHAの豊島怜は9周目に転倒。ST600では、AKENO SPEED・YAMAHAの井手翔太選手がレース中盤以降で独走して初優勝を遂げた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

JSB1000 RESULT Race.3

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000 レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「20周のロングランレースで、風も強かったので、レース序盤はペースを作りながらタイヤの温存に努めました。サインボードにペースアップのOKが出て、そこからプッシュし始めたけれど、なかなかトップに立つことができませんでした。でも、最終的に勝つことができたし、タイヤマネジメントもしっかりできて、それが勝因です。明日の2レースは、ハイスピードバトルになるので、しっかり戦います」

岡本裕生選手談(5位)

「スタートは決まりましたが、怪我の影響で安定したラップタイムが刻めませんでした。ただ、レース中盤以降で、どうすればうまく走れるかが分かり、ペースを安定させることができました。5位という結果は、現状を考えれば上出来かもしれませんが、やはり悔しいです」

吉川和多留監督談

「レーシングマシンは、一年をかけて方向性が変わるものですが、今回の中須賀選手のマシンは、これまでとは少し違っていて、乗っていて戸惑ったと思いますが、レースでは上手く走らせてくれて、理解ができたと思います。レース内容も、しっかりとタイヤライフをコントロールしていて、最後はファステストラップとともに独走で優勝することができました。また、岡本選手は、今大会が怪我からの復帰レースで、転倒だけは避けるようにと指示していました。レース中、ラップタイムが安定しないシーンもありましたが、最後はしっかりとまとめて5位に入り、合格点のレース内容でした」

JSB1000 レース2・レース3

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝/優勝)

「レース2、レース3は周回数が短く、なかなか厳しい展開でした。しかし、しっかりと勝つことができてホッとしているし、今シーズンも全勝できて、自分にお疲れ様と言ってあげたいと思います。こうした成績を残せたのは、毎レースで勝てるマシンを仕上げてくれたチームのおかげであり、本当に感謝しています。また、ファンの方々の応援もしっかりと受け止めることができたと思っているし、ヤマハ発動機をはじめ、レース活動をサポートしていただいているスポンサーの皆さまには本当に感謝しています。ありがとうございました」

岡本裕生選手談(DNF/4位)

「レース2では転倒してしまいましたが、予選を上回るタイムで走れていて、限界を超えたわけではないのですが転倒してしまいました。レース3は、西陽が強くて走りにくく、他のライダーも含めてペースが安定しない状態でしたが、最後にポジションを一つ上げて4位でチェッカーを受けることができました。
今年、YAMAHA FACTORY RACING TEAMに加わり、初めてJSB1000を走りましたが、オートポリスで負傷して、それまで積み上げてきたことが一気に崩れてしまいました。今大会での復帰は間に合わないかもしれないという状況でしたが、出場することができ、2レースで完走できたことは大きな収穫になりました。怪我は、まだ完治していないので、しっかりと治して、さらに筋力アップに努めていきます。吉川監督、中須賀選手にはさまざまなことを教えていただき、さらにチームのハードワークには本当に感謝していますし、応援していただいたファンの皆さんにも感謝しています。ありがとうございました」

吉川和多留監督談

「最後の2レースはコンディションも良く、中須賀選手は素晴らしい走りで2年連続全勝を決めてくれました。岡本選手は、レース2で転倒はありまたしが、大きな怪我はなく一安心でした。そしてレース3では、最後に一つポジションを上げるなど、諦めない走りは立派でした。今年も、中須賀選手がチャンピオンを獲得して、我々のレース活動を支えていただいているスポンサーの皆さま、ファンの皆さまに最高のご報告をすることができたことは嬉しい限りですが、新戦力の岡本選手が、中須賀選手の指導のもと、しっかりと成長の姿を見せてくれたことは、チームとして大きな進化だと思います。同時に、2人体制でのマシン開発のテンポの良さを改めて実感した一年でもありました。今シーズンの、皆さまの温かいご声援に感謝したします。ありがとうございました」

ページ
先頭へ