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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.02 4月23-24日 鈴鹿2&4・三重

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権 第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)
■観客数:23日 6,000人、24日 10,000人

■開催日:2022年4月23日(土)
JSB1000 レース1
■周回数:14周 ■天候:曇り ■コース:ドライ 
■PP:中須賀 克行(2分4秒907/ヤマハ)
■FL:中須賀 克行(2分6秒201/ヤマハ)

■開催日:2022年4月24日(日)
JSB1000 レース2
■周回数:14周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:中須賀 克行(2分5秒896/ヤマハ)
■FL:渡辺 一樹(2分17秒725/スズキ)

REPORT

JSB1000 レース1

中須賀が混戦を抜け出して今季3連勝、岡本は3位で連続表彰台獲得

公式予選はA組・B組に別れて4月23日(土)午前8時15分から行われ、A組に出走したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が2分04秒907を記録してレース1のポールポジションを獲得。さらにセカンドベストタイムでも中須賀がトップタイムでレース2もポールポジションとなった。また、開幕戦のレース2で2位となったチームメイトの岡本裕生は、レース1は6番手、レース2は5番手スタートとなった。

同日午後に始まった14周のレース1。亀井雄大(ホンダ)、濱原颯道(ホンダ)、渡辺一樹(スズキ)が好スタートを切り、中須賀は4番手、岡本は5番手でオープニングラップを終える。2周目に中須賀はポジションを一つ上げるが、岡本は作本輝介(ホンダ)に先行を許して6番手にポジションを下げてしまう。

3周目に中須賀は亀井を攻略して2番手に浮上すると、一気にトップ渡辺の背後に迫る。対して岡本は4周目に作本を、7周目には濱原をパスして4番手に上がると、8周目の第1コーナーでは亀井を抜いて3番手に浮上した。

9周目のヘアピンでトップの渡辺がラインを外してしまう。ここを見逃さずに中須賀がトップに浮上。一方、9周目に亀井の先行を許した岡本は、10周目の第1コーナーで再び逆転に成功、3番手に上がるが、この段階で2番手の渡辺に1.3秒の差がついていた。

12周目に中須賀はファステストラップを記録し、2番手の渡辺を突き放すことに成功。これで中須賀は開幕3連勝、昨年からの連勝記録を13とした。また、岡本は単独3位でゴール。前戦もてぎのレース2で2位を獲得しており、2レース連続での表彰台となった。

JSB1000 レース2

中須賀が僅差でライバルを抑えて開幕4連勝、岡本はレース1に続いて3位表彰台

朝から降り始めた雨により、レース2はウエットコンディション。予定されていた周回数は2周減って14周でレースが行われた。

好スタートを切ったのは渡辺一樹(スズキ)で、亀井雄大(ホンダ)、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が続く。チームメイト岡本裕生はスタート時にリアタイヤをスピンさせてしまい大きくポジションを下げてしまった。

レース序盤は、トップの渡辺選手を僅差で中須賀選手が追いかける展開。3周目に中須賀がファステストラップを刻めば、4周目に渡辺がそれを更新し、さらに5周目に中須賀選手が逆転と、両者一歩も譲らない。

6周目に転倒者があったことからセーフティカーが介入し、全車隊列走行となった。この段階で6番手にまで順位を上げていた岡本は、トップとの差を一気に縮める形となった。

レースがリスタート後、10周目の第1コーナーで中須賀が渡辺をパスしてトップに立つ。そして13周目のスプーンカーブで中須賀は渡辺の先行を許すが、その後のシケインでトップを奪い返す。この後も渡辺は中須賀に仕掛けるが、これを抑えた中須賀が開幕4連勝を達成した。

また、13周目に濱原颯道(ホンダ)をパスした岡本が3位でゴール。開幕戦もてぎのレース2、今大会のレース1に続き3レース連続で表彰台を獲得した。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RESULT Race.2

JSB1000 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000 レース1

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「4輪レースとの併催で、コースコンディションが予選時からかなり変わっていて、ペースを掴むのに時間がかかってしまいました。渡辺選手の背後に迫り、仕掛けるタイミングを見計らっていたら、彼がミスをしたのでそのまま前に出て逃げようと。結果的に1秒強の差をつけることができましたが、最後まで気が抜けないレースでした」

岡本裕生選手談(3位)

「スタートから数周はタイヤの感覚が掴めませんでしたが、ここが今後の課題です。また、今大会は4輪との併催で、毎周で変わるコースコンディションが難しかったですね。そうした中で3位表彰台に立てたことは良かったですが、ト本文ップ争いをしての3位ではないので嬉しさは半減です。明日のレース2では、しっかりとトップ集団に入って戦いたいと思います」

吉川和多留監督談

「中須賀選手は、変化する路面コンディションをしっかりと見極めながらの走行で、その中できっちり優勝という結果を出してくれました。そして岡本選手は、難しいコースコンディションの中で、3位という結果を出してくれて、いい経験になったし、自信にも繋がったと思います。若いライダーにとっては、結果を出し続けること、表彰台に立ち続けることは、次のステップに進むために何よりも重要なことです。明日は雨の予報ですが、2人はしっかりと戦ってほしいし、チームとしてしっかりとバックアップしていきます」

JSB1000 レース2

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手(優勝)

「本当に厳しい戦いでした。このレースでは、渡辺選手が速くて、ついていくのが精一杯でした。セーフティーカーが入る前にミスをして離されかけましたが、セーフティーカーに救われました。リスタート後は、とにかく早い段階で渡辺選手の前に出ることを心がけていて、トップに立ってからはタイムも上がってきたので、勝負することができました。優勝できて本当に嬉しいです」

岡本裕生選手談(3位)

「悔やまれるのがスタートでのホイルスピンです。ウエット路面に手応えがあっただけに残念です。その後は、焦りもあってタイムを上げることができず、ミスを繰り返してしまいました。3位になれたのはセーフティーカーに助けられたおかげです。このレースで得られたことを今後のレースに生かしていきます」

吉川和多留監督談

「中須賀選手は、レース2では渡辺選手にかなり苦しめられましたが、しっかりと戦って、優勝という結果を残してくれました。非常にレベルの高い内容だったし、ギリギリの走りの中で両者本当にクリーンな戦いでもありました。私自身も熱くなる内容でした。岡本選手は、スタートでホイルスピンして大きく順位を落としましたが、セーフティーカーに助けられる形で上位陣との距離を縮めることができ、3位表彰台を獲得してくれました。反省点もありますが、表彰台に立ち続けることは自信をつける上で重要だと思っています。
応援していただいたファンの皆さま、スポンサー並びに関係者の皆さまに、中須賀選手の連勝と、岡本選手の連続表彰台という好結果をご報告でき嬉しく思っています。今後とも、応援、ご支援をよろしくお願いいたします」

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