全日本ロードレース選手権

RACE DATA

■大会名称：全日本ロードレース選手権 第7戦スーパーバイクレースin岡山
■開催日：2022年9月17日（土）・18日（日）
■会場：岡山国際サーキット（3.747km）

■開催日：2022年9月18日（日）
JSB1000
■周回数：20周　■天候：曇　■コース：ドライ　
■PP：中須賀 克行（1分30秒124／ヤマハ）
■FL：中須賀 克行（1分31秒211／ヤマハ）

■開催日：2022年9月18日（日）
ST1000
■周回数：15周　■天候：曇　■コース：ドライ　
■PP：國峰 啄磨（1分32秒166／ホンダ）
■FL：國峰 啄磨（1分32秒870／ホンダ）

■開催日：2022年9月18日（日）
ST600
■周回数：10周　■天候：曇　■コース：ウエット
■PP：阿部 恵斗（1分35秒030／ヤマハ）
■FL：阿部 恵斗（1分48秒581／ヤマハ）

REPORT

JSB1000

中須賀が独走で開幕10連勝
2022年のシリーズチャンピオンに輝く

YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が、好スタートから第1コーナーにトップで進入すると、一度も首位の座を明け渡すことなく独走で今季10連勝、昨年からは20連勝、そしてJSB1000クラスで11回目のチャンピオンを獲得した。

9月17日（土）の予選は、ノックアウト方式で行われた。全車が出走するQ1での上位10台がQ2に進出して、スターティンググリッド上位10台が決定するというもので、中須賀はQ1、Q2で、自身が昨年に記録したコースレコードを上回る好タイムでポールポジションを獲得した。

9月18日（日）に行われた20周の決勝レース。中須賀は好スタートを決めてホールショットを決めると、2周目からラップタイムを1分31秒台に上げる。これに追随したのは作本輝介と榎戸育寛（共にホンダ）の2人。しかし、ラップタイムで僅かに上回る中須賀が1周ごとにジワジワとその差を広げていく。

9周目、2番手の作本のラップタイムが1分32秒台に落ちると、この段階で勝負は決着。中須賀は17周目、19周目、ラストラップに1分32秒台で、それ以外は全ての周で1分31秒台を刻むというハイアベレージでの優勝となった。

そしてこの優勝は、今季10連勝、昨年から20連勝、そしてJSB1000で11回目のチャンピオン獲得となった。

なお、チームメイトの岡本裕生は、第6戦スーパーバイクレース in 九州の予選中に転倒負傷したため、今大会を欠場した。

ST1000 レース1

南本がヤマハ勢トップの4位、豊島は転倒リタイア

ST1000では、好調の豊島怜（DOGFIGHTRACING YAMAHAの）が予選3番手。しかし、レース序盤の3番手で高橋裕紀（ホンダ）とのバトルを展開する中で転倒。再スタートするが、そのままピットに入り、リタイアとなってしまう。

一方、予選で5番手を獲得したAKENO SPEED YAMAHAの南本宗一郎は、スタート直後にポジションを落として8番手としてしまう。しかしここから順位を上げていき、後半は単独4番手で走行、そのままヤマハ勢トップとなる4位を獲得した。この結果、ランキング4位の津田拓也（スズキ）に4ポイント差に迫った。

JSB1000 RESULT Race.1

ST1000 RESULT Race.1

ST600 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

ST1000 RIDERS RANKING

ST600 RIDERS RANKING

COMMENT

JSB1000

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手（優勝）

「今回は、事前テストに参加していなくて、さらに台風の影響がどれだけ及ぶのかと未確定の部分がたくさんありました。さらにチャンピオン獲得がかかったレースでしたが、そうしたことを一切シャットアウトして、レースでは、とにかく勝つことだけに集中し、それができました。レース序盤で、1分31秒台に入れれば引き離せるかなと思っていましたが、作本選手がついてきたので、さらに集中してペースを上げ、最終的に独走はできたけれど、レベルの高いレースでした」

吉川和多留監督談

「事前テストに参加することができず、さらに台風の接近で不確定要素がありましたが、中須賀選手は本当に落ち着いてレースを戦ってくれました。今年、やってきたことや、これまでの流れをしっかりとまとめ上げたレース内容だったと思います。レースもしっかりコントロールしていたし、まさに王者の貫禄を見せてくれました」