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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.05 8月18日 もてぎ

RACE DATA

■大会名称:全日本ロードレース選手権第5戦もてぎ2&4
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2019年8月18日(日)
■会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)
■観客数:19,500人 ■周回数:23周
■天候:晴れ ■コース:ドライ ■気温:33.1度
■PP:高橋 巧(Honda/1分48秒693)
■FL:水野 涼(Honda/1分49秒365)

REPORT

中須賀がシリーズ後半戦のスタートレースで優勝
野左根は転倒から再スタートして11位フィニッシュ

鈴鹿8耐を挟み全日本ロードレースのシリーズ後半戦がツインリンクもてぎでスタート。そしてYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手は予選2番手から好スタートを切ると第1〜第2コーナーでトップに立ち、今季3勝目を挙げた。また、セカンドロー5番手スタートとなったチームメイトの野左根航汰選手は8周目の第5コーナーで転倒するが、すぐに再スタートを切って11位でチェッカーを受けた。

真夏の陽射しが照りつけるツインリンクもてぎ。気温は34度、路面温度は50度を超え、こうした状況下での長丁場23周レースはライダーの体力勝負の一面も出てきた。

レースのスタートの合図とともに真っ先に第1コーナーに飛び込んだのは水野涼選手(ホンダ)だったが、第1コーナーでアウト側へとはらんでしまい、ここで中須賀がインを突いてトップに浮上する。また、野左根も第2コーナーで2番手に上がり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが1-2フォーメーションとなった。

2周目に入ると中須賀選手、野左根選手、水野選手の順でトップグループが構成されるが、5周目に野左根選手は水野選手の先行を許してしまう。そして8周目の第1〜第2コーナーで、今度は野左根選手が水野選手をパス。その後、2人は激しいポジション争いをするが、第5コーナーで野左根選手は転倒してしまう。

これでトップは中須賀選手と水野選手のマッチレース。0.5秒差を切る首位攻防はレース中盤以降でも白熱を増していったが、中須賀選手は主導権を譲らないばかりか23周レースの22周目に自己ベストを記録して今季3勝目をマークした。また、転倒後に再スタートした野左根選手は11位でゴール。

YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助選手は10番グリッドからスタートし、9位でチェッカーを受けた。

JSB1000 RESULT Race.1

順位ライダーチームマシンタイム
1中須賀 克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYamaha42'10.112
2水野 涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaHonda+1.109
3高橋 巧Team HRCHonda+11.945
4渡辺 一樹ヨシムラスズキMOTULSuzuki+27.984
5秋吉 耕佑au・テルルMotoUP RTHonda+38.846
6加賀山 就臣ヨシムラスズキMOTULSuzuki+40.022
7岩戸 亮介Kawasaki Team GREENKawasaki+48.119
8 Zaqhwan ZaidiHonda Asia-Dream R with SHOWAHonda+51.050
9前田 恵助YAMALUBE RACING TEAMYamaha+59.693
10亀井 雄大Honda Suzuka Racing TeamHonda+1’02.231
11野左根 航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMYamaha+1'02.562
12柳川 明will-raise racingRS-ITOHKawasaki+1'17.174
13津田 一磨Team Baby FaceYamaha+1'24.151
14津田 拓也TK SUZUKI BLUE MAXSuzuki+1'25153
15濱原 颯道Honda Dream RT 桜井ホンダHonda+1’27.634
16今野 由寛Moto Map SUPPLYSuzuki+1'29.155
17星野 知也TONE RT SYNCEDGE4413BMW+1'30.275
18中冨 伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハYamaha+1'39.402
19菅原 陸JOYNET GBSレーシング YAMAHAYamaha+1'39.558
20清末 尚樹Team WITH87KYUSHUKawasaki-1Lap
21児玉 勇太Team KodamaYamaha-1Lap

JSB1000 RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1高橋 巧Honda164
2中須賀 克行Yamaha141
3野左根 航汰Yamaha130
4水野 涼Honda119
5渡辺 一樹Suzuki106
6秋吉 耕佑Honda97
10前田 恵助Yamaha67
12津田 一磨Yamaha45
24長尾 健吾Yamaha13
25中冨 伸一Yamaha10
28菅原 陸Yamaha2
29柴田 義将Yamaha1

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)

「シリーズ後半戦の最初のレースで勝てたことは率直にうれしいです。レースウイークに入ってからマシンのセッティングをいろいろと変更して、うまく行かずに苦戦していました。そして決勝レースは気温と路面温度が上がったので、最後はこのコンディションにマシンを合わせて走れるライダーが勝つと思っていましたが、久々にスタートをうまく決めることができて、レースを主導できたのが勝因です」

野左根航汰選手(11位)

「水野選手とのポジション争いの中でちょっと無理をしすぎたし、もっと落ち着いて行けば良かったのかもしれません。しかし、ここ何レースか自分の中で守りに入っていることが多くて、攻めの気持ちが薄らいでいたので、仕掛けることができたのは気持ち的に良かったけれど、転倒は余計でした」

吉川和多留監督

「中須賀選手、野左根選手ともにスタートがうまく決まりましたが、これは鈴鹿8耐前からトライしてきたものが機能しました。そしてこの好スタートが、中須賀選手の優勝を後押ししてくれました。マシンは、改善すべき箇所がまだありますが、中須賀選手が勝ってくれたことで調整も進みます。野左根選手は、ポジジョン争いの中でちょっと焦った感がありますが、こうした部分も含めてこのレースを見つめ直し、さらなる飛躍につなげてほしいと思っています。暑い中、今回も多くのファンの方から応援をいただきましたが、そうしたファンのみなさま、我々の活動をサポートしていただいているスポンサーや関係者のみなさまに改めて優勝のご報告をさせていただきます。ありがとうございました」

YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(9位)

「予選からずっとマシントラブルが出ていて、それを解消するために時間を使ってしまい、マシン全体の調整が遅れてしまいました。ただ、僕もチームも課題としている部分がはっきりとしているので、これを次戦の岡山大会に活かしたいです」

難波恭司監督

「今大会は四輪レースとの併催や気温の上昇に合わせて路面温度も上がるなど、コースコンディションは良い状態ではありませんでした。マシントラブルが出てしまい、さらに前田選手はツインリンクもてぎでの2&4レースを走るのは初めてで、経験不足が否めない状態でした。それでも、前田選手もチームも、いい流れを作ることができましたし、これが今後の経験につながると実感しています。すぐに次戦・岡山国際のテスト、そしてレースとなりますが、今大会での経験を活かして戦えるように準備を進めます。応援していただいたファンのみなさま、そしてスポンサーをはじめ関係者のみなさまに感謝いたします」

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