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レース情報

全日本ロードレース選手権 JSB1000

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。

Rd.08 10月30日 鈴鹿

RACE DATA

■大会名称:2011全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦鈴鹿大会
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2011年10月30日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821Km)
■レース距離:15周×2レース
■観客:11,000人
■天候:うす曇 ■コース:ドライ
■FL(第1レース):中須賀克行(Yamaha/2分20秒097)
■FL(第2レース):秋吉 耕佑 (Honda/2分18秒523)

REPORT

中須賀克行はレース1で2位、レース2はリタイア
ランキング5位でシーズンを終了

YSP Racing Team with TRCからYZF-R1を駆りJSB1000に出場する中須賀克行は、最終戦MFJグランプリのレース1で2位、レース2ではリタイアに終わり、ランキング5位で2011年シーズンを終えた。
今大会は2レース制で行われたが、ノックアウト方式予選のQ1の順位がレース1のスターティンググリッドに、Q3の順位がレース2のスターティンググリッドになる。そして中須賀は、Q1で3番手、Q3で4番手となったことから、レース1では3番手スタート、レース2では4番手スタートとなった。

レース1のスタート直前に雨が降り始めたためにスタートは順延し、同時にウェットレース宣言が出された。グリッドに並んだマシンは、一旦ピットに入れられ、数分後に5分間のサイティングラップが行われた後、中須賀を含むグリッド上位陣は、全車レインタイヤを装着して仕切り直しのグリッドにマシンを並べた。
1周のサイティングラップを終え、予定通り15周のレース1がスタート。そして今季初のウェットレースのホールショットは、加賀山就臣(スズキ)が制し、中須賀は秋吉耕佑(ホンダ)、柳川明(カワサキ)に次ぐ4番手で第1コーナーに進入する。
その後、秋吉は、すぐにペースを上げていき、早々に独走態勢を確立。中須賀は、柳川、加賀山と激しい2位争いを展開。オープニングラップのバックストレートから130Rで柳川をパスした中須賀は、加賀山の背後に迫り2周目に突入する。
その2周目、今度は柳川がバックストレートで中須賀をパス。しかし、中須賀はすぐにシケインで柳川を抜き返す。そして3周目、再び柳川の先行を許した中須賀は、翌4周目まで柳川の後方を走行すると、5周目には、加賀山のペースが上がらなくなり、柳川、中須賀がそろって加賀山をパスして順位を上げる。迎えた8周目のシケイン。中須賀が柳川をパスするが、イエローフラッグが出ていることを知った中須賀は、ここで意図的に柳川を先行させる。そして10周目の130Rからシケインで柳川を捕らえた中須賀は、一気にペースを上げると、トップの秋吉には届かなかったものの、単独2位でチェッカーを受けた。なお、高橋巧(ホンダ)が5位になったことから、この段階で秋吉の2年連続チャンピオンが決定した。

レース1のスタート直前に降り始めた雨は、その後も止むことはなく、レース2もウェットレースとなった。15周から12周に短縮されたレース2のスタートは、レース1同様に加賀山が制し、秋吉、中須賀、柳川、高橋が続く。そしてスプーンカーブ手前で秋吉が加賀山をパスしてトップに立つが、このスプーンカーブで中須賀は転倒し、そのままリタイアとなってしまった。
レースは、秋吉が独走で制し、加賀山が単独2位。高橋と柳川が激しい3位争いを演じるが、最終ラップのスプーンカーブで柳川が転倒して勝負は決着。この結果、中須賀はランキング5位で2011年シーズンを終えた。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 秋吉 耕佑 F.C.C.TSR Honda Honda 35'30.580
2 中須賀 克行 YSP Racing Team with TRC Yamaha 35'34.511
3 柳川 明 TEAM GREEN Kawasaki 35'45.792
4 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA Suzuki 35'54.377
5 高橋 巧 MuSASHi RT ハルク・プロ Honda 36'09.682
6 芹沢 太麻樹 エヴァRT弐号機トリックスターFRTR Kawasaki 36'20.171
7 出口 修 エヴァRT初号機トリックスターFRTR Kawasaki 36'23.507
8 藤田 拓哉 DOG FIGHT RACING・YAMAHA Yamaha 36'49.687
9 清水 郁巳 ホンダドリームRT高崎B'WISE RT Honda 36'53.728
10 徳留 和樹 鈴鹿レーシングチーム Honda 36'54.975
11 東村 伊佐三 RS-ITOH&ASIA Kawasaki 36'58.806
12 高田 速人 TEAM Tras&8810R BMW 37'00.774
13 久保山 正朗 Honda浜友会浜松エスカルゴ Honda 37'01.178
14 今野 由寛 MotoMap SUPPLY Suzuki 37'03.648
15 吉田 光弘 Honda緑陽会熊本レーシング Honda 37'17.352
16 須貝 義行 チームスガイレーシングジャパン Ducati 37'35.945
17 北口 浩二 クラウン警備保障RACING Honda 37'37.938
18 須磨 貞仁 Factory CONFIA HMF Aprilia 37'47.057
19 戸田 隆 G-TRIBE BMW 37'47.086
20 中村 知雅 チーム トモマサ Honda 35'38.555(-1Lap)
21 津田 一磨 Kohara Racing Honda 35'59.032(-1Lap)
22 田村 武士 テイクアップ OIRF Suzuki 36'35.366(-1Lap)
23 鈴木 大五郎 KTM Racing KTM 36'46.424 (-1Lap)
24 澤村 元章 磐田レーシングファミリー Yamaha 37'23.088(-1Lap)

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 秋吉 耕佑 F.C.C.TSR Honda Honda 27'58.151
2 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA Suzuki 28'13.719
3 高橋 巧 MuSASHi RT ハルク・プロ Honda 28'17.181
4 芹沢 太麻樹 エヴァRT弐号機トリックスターFRTR Kawasaki 28'20.906
5 出口 修 エヴァRT初号機トリックスターFRTR Kawasaki 28'24.583
6 柳川 明 TEAM GREEN Kawasaki 28'47.171
7 東村 伊佐三 RS-ITOH&ASIA Kawasaki 29'15.103
8 清水 郁巳 ホンダドリームRT高崎B'WISE RT Honda 29'18.566
9 高田 速人 TEAM Tras&8810R BMW 29'19.984
10 藤田 拓哉 DOG FIGHT RACING・YAMAHA Yamaha 29'23.619
11 久保山 正朗 Honda浜友会浜松エスカルゴ Honda 29'27.783
12 今野 由寛 MotoMap SUPPLY Suzuki 29'32.309
13 津田 一磨 Kohara Racing Honda 29'44.731
14 徳留 和樹 Honda鈴鹿レーシングチーム Honda 29'44.878
15 須貝 義行 チームスガイレーシングジャパン Ducati 29'46.526
16 吉田 光弘 Honda緑陽会熊本レーシング Honda 29'53.510
17 北口 浩二 クラウン警備保障RACING Honda 30'02.208
18 戸田 隆 G-TRIBE BMW 30'08.147
19 村上 雅彦 チームムラカミ & ウッドストック Kawasaki 30'08.848
20 中村 知雅 チーム トモマサ Honda 28'12.243 (-1Lap)
21 西中 綱 Honda DREAM RT 和歌山 Honda 28'21.520 (-1Lap)
22 須磨 貞仁 Factory CONFIA HMF Aprilia 28'33.820(-1Lap)
23 澤村 元章 磐田レーシングファミリー Yamaha 28'44.007(-1Lap)
24 田村 武士 テイクアップ OIRF Suzuki 28'45.456 (-1Lap)

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 秋吉 耕佑 Honda 200
2 高橋 巧 Honda 167
3 柳川 明 Kawasaki 142
4 加賀山 就臣 Suzuki 135
5 中須賀 克行 Yamaha 130
6 出口 修 Kawasaki 125

COMMENT

中須賀克行選手談(2位/DNF)

「突然の雨で、タイヤ選択に慎重になりました。固めのタイヤをチョイスしましたが、最初は手探り状態でしたが、レースが進むにつれてフィーリングが合ってきました。レース1の13周目に、レース中のベストタイム2分20秒097が出ましたが、このタイムには、自分でも驚いています。雨の量が減ってきたために出たタイムだと思います。レース2は、レース1でチャンピオンは秋吉さんに決定したし、気持ち良くバトルをしたかったのですが、オープニングラップでいきなり転んでしまい、悔しい結果になりました。
今季は、マシンを含めたパッケージで、うまくまとめることができませんでしたが、こうした中で2年ぶりに優勝できたことが、うれしかったですね」

平忠彦チームマネージャー談

「レース1では、スタート直前に雨が降り始めましたが、チョイスしたレインタイヤとのマッチングが良く、同時に、中須賀選手もタイヤを温存したクレバーな戦略で、2位という結果を残すことができました。レース2では、レース1の状況と、レース周が15周から12周に短縮されたことを踏まえて、レース序盤でトップから離されないようにと考えましたが、タイヤが温まり切らずに、スプーンカーブで転倒してしまいました。とても残念な結果になりましたが、中須賀選手に大きなケガがなく、安心しました。
今年は、オートポリスから結果が伴うようになり、岡山国際では、約2年ぶりの優勝を遂げることができました。今後も、チームの良いところを伸ばす形で、勝てるチームにしていきたいと思っています。また、九州をはじめ、各サーキットで、今年もまたYSPの大応援団にご声援をいただきました。応援していただいた一人ひとりの気持ちに応えられるよう、今後も頑張りたいと思います。一年間、ご声援ありがとうございました」

竹内正弘監督(YSP天白)

「10年くらい前に、8耐を中心にレース観戦したことがあります。やはり、ライブで観るのは、テレビやビデオとは違って、ものすごい迫力がありますね。しかも今回は監督として、ピット内に入り、さらにスターティングクリッドに立つなど、本当に貴重な体験をさせていただきました。レース1では、中須賀選手はとてもよい走りを見せてくれて、約20名の応援団も、喜んでもらえたと思います。レース2は、1周目に転倒してしまい、残念な結果になりましたが、果敢に攻めた結果ですから仕方ありません。それよりも、大きなケガはなかったということで、安心しました。今回、チーム内からレースを見ましたが、頑張る気持ち、そして勇気をもらいました。今年は、このレースが最終戦となりますが、これからも熱いレースを楽しみにしています」

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