全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.07 10月9日 岡山国際
RACE DATA
■大会名称:2011全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦岡山大会
■カテゴリ:JSB1000クラス
■開催日:2011年10月9日(日)
■開催地:岡山国際サーキット(3.703km)
■観客:6,500人 ■天候:晴れ ■気温23度 ■コース:ドライ
■PP:中須賀克行(Yamaha/1分29秒264)
■FL:秋吉 耕佑(Honda/ 1分29秒092)
REPORT
中須賀、今季初優勝!
YZF-R1を駆る 中須賀克行が今季初優勝を飾った。ポールポジションから発進し、中盤からは独走しての優勝だった。
2011年のMFJ全日本ロードレースも、この岡山国際でのレースと、鈴鹿サーキットでの2レースを残すのみとなった。その岡山国際の予選で、ヤマハYZF-R1を駆る「YSP Racing Team with TRC」の中須賀が2009年の最終戦・鈴鹿サーキット以来となるポールポジションを獲得。これに中須賀は「ポールポジションは、やはり気持ちがいい。レースを想定したタイヤで走っていたので、ここまでタイムが伸びるとは思っていなかった。気温と路面温度が下がり、この条件にマシンとタイヤがピタリと合った形」と語っていた。
決勝日午前に行われたウォーミングアップランでも、中須賀は唯一の29秒台となる1分29秒998を記録して好調を持続。迎えた決勝では、スタートこそ柳川明(カワサキ)に先行を許すものの、2周目のヘアピンで中須賀がトップに立つと、その後は予選タイムとほぼ同等のタイムで周回を重ねて行く。この中須賀に迫ったのは秋吉耕佑(ホンダ)で、3周目のヘアピンで柳川をパスした秋吉が、激しく中須賀をプッシュし始める。しかし中須賀は、コンスタントに1分29秒台でラップし続けると、秋吉のラップタイムが12周目から1分30秒台へと落ち、ここで中須賀と秋吉のタイム差が初めて1秒台となった。その後はトップ中須賀と2番手秋吉とのタイム差は広がる一方で、結果、独走で中須賀が2009年以来の優勝を達成した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 中須賀克行 | YSPRacing TeamwithTRC | Yamaha | 30'05.149 |
2 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | 30'13.585 |
3 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 30'17.946 |
4 | 高橋 巧 | MuSASHiRTハルク・プロ | Honda | 30'18.915 |
5 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | 30'19.529 |
6 | 出口 修 | エヴァRT初号機トリックスターFRTR | Kawasaki | 30'52.450 |
7 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 31'05.201 |
8 | 浜口 俊之 | クラウン警備保障RACING | Honda | 31'06.132 |
9 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 31'18.422 |
10 | 須磨 貞仁 | RSV4 Factory CONFIA HMF | aprilia | 31'19.887 |
11 | 東村伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawawaki | 31'22.012 |
12 | 津田 一磨 | KoharaRacing | Honda | 31'26.184 |
13 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | 31'30.836 |
14 | 戸田 隆 | G-TRIBE | BMW | 30'10.977(-1 Lap) |
15 | 吉田 光弘 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | 30'12.279 (-1 Lap) |
16 | 北口 浩二 | クラウン警備保障RACING | Honda | 30'12.444 (-1 Lap) |
17 | 片平 亮輔 | 8810RwithMCR | Honda | 30'12.663 (-1 Lap) |
18 | 中村 知雅 | チーム トモマサ | Honda | 30'12.861 (-1 Lap) |
19 | 田村 武士 | テイクアップOIRF | Suzuki | 30'17.419 (-1 Lap) |
20 | 村上 雅彦 | チームムラカミウッドストック | Kawasaki | 30'19.480(-1 Lap) |
21 | 久保山正朗 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 30'32.417(-1 Lap) |
22 | 高田 速人 | 8810RwithMCR | 30'33.096(-1 Lap) | |
23 | 宇佐見保弘 | チーム・エッチングファクトリー | Yamaha | 30'36.550(-1 Lap) |
24 | 原田 洋孝 | RS-ガレージハラダ姫路! | Kawasaki | 30'36.653 (-1 Lap) |
25 | 藤本 悦生 | TeamFuji☆LunRei | Suzuki | 30'52.459 (-1 Lap) |
26 | 今津比呂志 | プラスワン MCRT | Kawasaki | 30'57.870 (-1 Lap) |
27 | 中井 恒和 | ノイズ | Yamaha | 30'58.466(-1 Lap) |
28 | 和多瀬邦治 | DOGFISHオーテックスズカ | Honda | 30'09.177(-2 Lap) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | Honda | 144 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 125 |
3 | 中須賀 克行 | Yamaha | 105 |
4 | 柳川 明 | Kawasaki | 101 |
5 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 89 |
6 | 出口 修 | Kawasaki | 89 |
14 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 36 |
20 | 澤村 元章 | Yamaha | 15 |
22 | 武田 雄一 | Yamaha | 12 |
23 | 首藤 和徳 | Yamaha | 11 |
42 | 有田 裕二 | Yamaha | 1 |
COMMENT
中須賀克行選手談(優勝)
「このサーキットは肉体的にとても厳しいので、とにかく心が折れないように集中して走った。今年は震災の影響でシーズン開幕が遅れ、厳しい戦いが続いたけれど、涼しくなってからが勝負と決めていて、気温が下がった今大会で勝てたことがとてもうれしい。去年も、ずっと勝ちにこだわって戦い、その結果チャンピオン争いに加わっていた最終戦で転んで、タイトルも失った。残りは鈴鹿での2レースとなったけれど、優勝するために、転倒を恐れずに攻めて行きたい」
平忠彦チームマネージャー談
「みなさんのご声援のおかげで、ようやく優勝することができました。久々の優勝ですが、本当に最高の気分。今大会では、予選でポールポジションをとり、決勝当日朝のウォームアップ走行でもトップタイムをマークするなど、とても流れが良かった。最終戦の鈴鹿は2レース制ですが、この好調をキープし連勝でシーズンを締めくくりたい。改めて気持ちを引き締めて、チーム一丸となって最終戦に臨みますので、応援よろしくお願いします」
花尾 仁正監督談(YSP神戸中央)
「予選ではポールポジションを獲得し、決勝日朝のウォームアップ走行でもトップタイムを記録するなど、中須賀選手の調子の良さは感じていました。表情を見ても、とてもリラックスしていたので優勝できると密かに感じていました。序盤は柳川選手や秋吉選手と接戦となり、ハラハラドキドキしましたが、周回遅れが出始めたころからは、徐々に独走体制となり余裕を持って見ることができました。約2年ぶりの優勝で、表彰台にも立たせてもらいとても緊張し、同時に興奮しました。本当におめでとうございます。最後の2レースでも、優勝を目指して頑張ってください」