全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 9月11日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:2011全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦オートポリス大会
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2011年9月11日(日)
■会場:オートポリスサーキット(4.674Km)
■観客:14,100人
■天候:晴■コース:ドライ
■PP:秋吉 耕佑 (Honda/1分49秒474)
■FL:秋吉 耕佑(1分49秒924)
REPORT
中須賀克行が3位!ランキング4位に浮上
前回のスポーツランドSUGOでの第5戦では、転倒で今季初めてのリタイアとなった中須賀克行だが、今回のオートポリスではケガを堪えての我慢の走りで、3位の表彰台に立った。
第5戦での転倒では大きなケガはなかった中須賀は、オートポリスでの事前テストで転倒し肋骨などを痛め、体調が万全でないままレースウイークを迎えた。こうした中、ノックアウト方式の予選では、最終のクオリファイ3まで残り、決勝レースは6番グリッドからのスタートとなった。
決勝は加賀山就臣(スズキ)のホールショットでレースは始まり、中須賀は、高橋巧(ホンダ)、秋吉耕佑(ホンダ)、柳川明(カワサキ)に次ぐ5番手で第1コーナーに進入。オープニングラップも中須賀は5番手で終えるが、2周目に入った第1コーナーで、秋吉が加賀山をパスしてトップに立つと、ジェットコースーターストレートエンドで加賀谷と高橋が接触し、加賀山がコースアウト。2周目になると、トップ秋吉が早くもペースアップ。一時は2番手の高橋を引き離すが、徐々に高橋もペースを上げて行く。そして終盤で高橋が秋吉を逆転して今季初優勝を遂げた。
3周目以降、柳川と激しい3位争いをする中須賀は、13周目の最終コーナーで逆転に成功。すると柳川のペースが落ち始め、16周目に、その差は3秒3にまで広がっていた。これで中須賀は、高橋、秋吉に続いて3位でチェッカー。ランキングでも4位に浮上した。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 高橋 巧 | MuSASHi RT ハルク・プロ | Honda | 33'17.360(18laps) |
2 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | 33'17.904 |
3 | 中須賀 克行 | YSPRacingTeamwithTRC | Yamaha | 33'44.601 |
4 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'56.322 |
5 | 徳留 和樹 | Honda鈴鹿レーシングチーム | Honda | 34'05.200 |
6 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 34'13.652 |
7 | 出口 修 | エヴァRT初号機トリックスターFRTR | Kawasaki | 34'13.716 |
8 | 北口 浩二 | クラウン警備保障RACING | Honda | 34'44.803 |
9 | 須磨 貞仁 | CONFIA HMF RSV4 Factory | Aprilia | 34'44.993 |
10 | 首藤 和徳 | シェイク&壁屋一家 | Yamaha | 34'54.799 |
11 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | 34'56.076 |
12 | 片平 亮輔 | 8810RwithMCR | Honda | 34'58.908 |
13 | 戸田 隆 | G-TRIBE | BMW | 34'59.016 |
14 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | 35'34.551 |
15 | 久保山 正朗 | Honda浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 33'17.548 (-1Lap) |
16 | 村上 雅彦 | チームムラカミ・ウッドストック | Kawasaki | 33'28.393(-1Lap) |
17 | 高津 信行 | ガレージカオス+うかれ亭 | Honda | 33'40.503(-1Lap) |
18 | 鈴木 大五郎 | KTM Racing | KTM | 33'42.741(-1Lap) |
19 | 吉田 光弘 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | 33'53.311(-1Lap) |
20 | 有田 裕二 | チームシェイク | Yamaha | 34'02.744 (-1Lap) |
21 | 原田 洋孝 | RS-ガレージハラダ姫路! | Kawasaki | 35'00.867 (-3Laps) |
22 | 長崎 賢雄 | ZOOM R.T. | Honda | 29'35.637 (-3Laps) |
- | 福島 智和 | デーククラフトレーシング | Yamaha | 14'32.888(-11Laps) |
- | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | 7'04.056(-16Laps) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 秋吉 耕佑 | Honda | 122 |
2 | 高橋 巧 | Honda | 107 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 81 |
4 | 中須賀 克行 | Yamaha | 80 |
5 | 出口 修 | Kawasaki | 74 |
6 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 73 |
15 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 28 |
20 | 澤村 元章 | Yamaha | 15 |
21 | 武田 雄一 | Yamaha | 12 |
22 | 首藤 和徳 | Yamaha | 11 |
39 | 有田 裕二 | Yamaha | 1 |
COMMENT
中須賀克行選手談(3位)
「前戦のSUGOではリタイアしていて、今回のオートポリスの事前テストでも転倒して負傷したので、今回は本当に肉体的にも精神的にも厳しいレースでした。実際、レースウイークに入っても波に乗れず、まさか3位でゴールできるとは思っていませんでした。
今回も多くの応援団が来てくれていて、皆さんの応援があったから頑張れました。最後まで諦めずにがんばろうという気持ちが3位につながったと思います。応援していただいた皆さんに、本当に感謝しています」
平忠彦談(チームマネージャー)
「今回、中須賀選手はケガをしていたので、まずは転ばないようにと注意をうながしました。レースでは、柳川選手と接戦を演じましたが、うまくポイントを見極めていたと思います。中須賀選手は、予想以上の結果を残してくれたし、心に残るレースをしてくれましたが、これも700名の大応援団が駆けつけてくれて、皆さんの応援が後押ししてくれたものです。次の岡山国際までに、中須賀選手は体調を戻せると思いますし、チーム一丸となって頑張ります」
引地 猛監督(YSP友泉)
「数日前、『テストで転倒して負傷』との連絡が入り、今大会は諦めていました。その後、出場すると聞かされ、監督が勝手に諦めていたら駄目だと自己反省しました。同時に気持ちをきり替え、出場するからには全力で応援しようと決め、ここに来ました。実際に中須賀選手に会うと、なかなか厳しそうな状況でしたが、こうした中での3位は本当に感動しました。中須賀選手はもちろん、ライダーを信じて最後までマシンを整備したチーム全体で勝ち得た3位です。今、日本が必要としている"最後まで諦めない力"をチームは今大会で見せてくれました。応援団もきっと感動してくれた筈ですし、残り3レース、是非とも頑張って欲しいです」