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レース情報



全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.05 11月15日 九州

RACE DATA

■大会名称:第58回MFJ-GPモトクロス大会 2020全日本モトクロス選手権第5戦
■開催日:2020年11月15日(日)
■会場:熊本県・HSR九州
■天候:晴れ
■観客数:11月14日(土)881人/11月15日(日)2,070人
■レース時間:IA1(15分+1周)×3ヒート
■レース時間:IA2(30分+1周)×2ヒート

REPORT

富田が今季初優勝で総合2位、渡辺は総合4位

YAMAHA FACTORY RACING TEAMが今シーズン2度目のトリプルヒートに臨み、#317富田俊樹はヒート1での今季初優勝をはじめ、4位、3位で総合2位。#110渡辺祐介はヒート1こそ14位となったが、残る2ヒートで3位、2位と総合4位を獲得した。IA2では#31大倉由揮が3/4位で総合4位としたほか、IAルーキーの#01中島漱也(YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹)がヒート1で初入賞となる5位、ヒート2では12位で総合7位。レディースでは#1本田七海が2位と3戦連続での表彰台を獲得した。

IA1

ヒート1:富田が接戦を制して今季初優勝!

#317富田俊樹が山本鯨(ホンダ)とのバトルを制し、今季初優勝を獲得した。

スタートは1コーナーの立ち上がりを2番手、そこから1周目の内にトップに立つと山本、能塚智寛(ホンダ)が2・3番手につけて富田を追う展開となる。逃げたい富田に対して、山本らが食らい付き、緊張感のあるテール・トゥ・ノーズが続いたが、後半に入り山本がアタック。そこで一旦トップを譲ったが、その直後、富田もアタック。ここで2人が接触し山本が転倒し、富田がトップを奪い返す。その後、今度は能塚が接近するが、終盤に引き離して富田はトップキープすると、ヤマハ加入後初、今季初となる優勝を獲得した。2位は能塚、3位は山本。

チームメイトの#110渡辺祐介は1周目を5番手とするが、序盤からペースが上がらずトップ3から離され、前方を行く古賀大基(カワサキ)を追い4番手争いを展開。その後、古賀が転倒し4番手に上がると、転倒した山本との3番手争いとなる。しかしこれを攻略できず、さらにラストラップ、転倒から復帰した古賀らとのバトルの中でコースアウト。これで順位を大きく落とし14位でフィニッシュとなった。

ヒート2:渡辺が3位、富田が4位!

スタートが明暗を分けることとなった。渡辺、富田ともにスタートで出遅れ、1周目を終えて9・10番手。2人は2周目に挽回し5・6番手とするが、トップの山本、2番手の古賀に先行を許してしまう。

2人はその後、4番手の小島庸平(ホンダ)をかわして4・5番手に上がり、3番手をいく能塚に迫る。15分+1周という短い時間、上位を占めるトップライダーたちは同レベル、ハイペースという状況。その中で4番手の渡辺は能塚のテールを、5番手の富田は渡辺のテールを掴みながらも、それぞれ攻略までは至らず時間が過ぎていく。

そしてラストラップに入り、2番手の古賀にも近づいたが、2人はポジションを上げるに至らず、渡辺は4位、富田は5位でチェッカーを受けることとなった。なお、レース終了後に音量規定値オーバーにより古賀が失格となったため、渡辺が3位、富田が4位へと順位が繰り上がった。

ヒート3:渡辺、富田がトップ争いを繰り広げ2・3位

ヒート2、スタートで遅れ表彰台争いに絡みながらも後一歩届かず4・5位となった渡辺と富田。このヒート3は1周目を終えて山本、能塚、渡辺、富田が3秒内で続き、まさに役者が揃った状態でレースがスタートした。

序盤から激しい攻防が繰り広げられ、まずは山本と能塚が主導権争いを繰り広げ、能塚が一旦トップに立つ。この間、渡辺、富田もテール・トゥ・ノーズでトップ2に迫ったが、ここでは順位の変動はなくポジションキープで後半に突入した。

後半に入り今度は山本がアタックしトップに浮上。さらにこれを追う能塚が転倒し、渡辺、富田は自動的に2・3番手へ。これでスイッチが入った2人は山本の背後に迫りアタックを開始する。しかし、ディフェンディングチャンピオンの堅いディフェンスを最後まで崩しきれず。渡辺が2位、富田が3位でレースを終えた。総合成績では富田が2位、渡辺が4位となっている。

IA2

ヒート1:大倉が3位表彰台、中島は初の5位入賞

YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹の#01中島漱也が上位陣とバトルを繰り広げ、初となる5位入賞を獲得した。

レースは、横山遥希(カワサキ)がホールショットからリードする展開。ヤマハ勢では中島がトップの5番手、これに#02袴田哲弥が6番手、#31大倉由揮が8番手、さらに10番手に#41浅井亮太が続いた。

前半は中島と6番手とした大倉が5番手争いを展開し4周目に大倉が逆転。その後、大倉はさらに前を狙いマシンをプッシュし、小川孝平(カワサキ)、大木汰一(カワサキ)をとらえ3番手に浮上する。その後は2番手の大城魁之輔(ホンダ)を目指すが、ほぼペースが変わらず追い上げにつながらないまま終盤に入ると、そのまま今季3度目の表彰台となる3位でチェッカーを受けた。

中島は大倉にかわされ6番手に後退した後、順位を落としてきた小川、大木を捕らえて4番手に浮上しポジションをキープ。しかし終盤に入り追い上げてきた内田篤基(スズキ)にかさわれ5番手となるが、そこから最後までポジションを守り、IAルーキーとして開幕以来2度目のシングルフィニッシュ、初となる5位入賞を果たした。

ヒート2:大倉が3位争いを繰り広げるも4位でチェッカー

ヤマハ勢の中でまたしても中島が好スタートを切り1周目を4番手で終える。その後方には6番手に浅井、7番手に#52岸桐我、10番手に大倉、12番手に#40川上龍司が続き、周回を重ねる中で順位が変動。5番手となった中島から9番手の川上まで、ヤマハの若手ライダーが占める状況となる。一方トップグループは、横山が好スタートから独走、内田が2番手を単独走行、そして3番手を大城が単独走行と、トップ3がレースを進めていった。

ヤマハ勢では大倉が力を発揮。前を行くヤマハライダーたちを確実にかわしてポジションをアップ。9周目には4番手に浮上し、約8秒前を行く大城の追撃に入る。すぐにはその差は縮まらなかったものの終盤に入り徐々に差が詰まり、その背中を視界にとらえラスト1周もプッシュを続けたが、ライバルもペースを上げ勝負できず、約2秒差で4位となった。

また、中島は序盤で浅井らにかわされ6番手とし、そこからポジションをキープしたが、後半に入ると徐々に後退。最後は12位でフィニッシュとなった。またヤマハライダーでは、岸が5位入賞、浅井が6位入賞。総合成績は大倉が4位、岸が5位、中島はIA2で自己最高の7位となった。

レディース

本田が2位表彰台

ランキング2位につける#1本田七海は、予選こそ転倒により4番手となったものの、全日本レディースクラスで初優勝を獲得するなど得意とするHSR九州での挽回を目標にレースに臨んだ。決勝では好スタートから完璧なホールショットで1周目をトップで通過した。

しかし、今年好調のライバル、川井麻央(ホンダ)の猛追を受け、2周目に逆転を許してしまう。そこから本田も離されまいとプッシュするが、ライバルのペースについていけず2番手を単独走行。最後まで差を詰めることができず、今季2度目となる2位フィニッシュ。これで最終戦では、11ポイント差のランキングトップを追うこととなった。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RESULT Heat.3

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

富田俊樹選手談(IA1:優勝/4位/3位:総合2位)

「ヒート1でようやく1勝できてホッとしました。勝つには何が必要なのかと考えた時に、バトルの中で遠慮している自分がいることに気づきました。勝つためには激しくアタックすることも必要で、過去の後悔もあったのでヒート1は思い切って勝負できたことで勝てたのだと思います。ただ、今回はヒート1も含めスタートが悪く、特に山本選手に先行される形になってしまうと、序盤にスピードがあるため追い上げる間に離されてしまいます。ヒート2がその典型でしたが、せめて背後にいる状況が必要です。ヒート3は渡辺選手を追い上げる展開でしたが、並ぶもののあと一歩攻めきれず3位。まだ甘いのかもしれません。ここまで3戦、マシンも心も体も戦略も戦える状況ができてきました。次は30分のレース。終盤でも戦えるライダーだと思っているので、チャンピオンを諦めることなく後悔しない走りで勝利を目指します」

渡辺祐介選手談(IA1:14位/3位/2位:総合4位)

「ヒート1は水撒きによる路面の変化もあり走りが硬くなり、思うようにマシンを走らせられない感じでした。最終ラップは少し守りに入ったところ、勝負するライバルたちとバトルの中でコースアウトしてしまい、再スタートに時間がかかって14位。ヒート2は路面コンディションにも慣れはじめ、いい感触はあったのですが、並びならも能塚選手を捉えきれませんでした。ヒート3も山本選手の後ろには付けるけれど、走り方やマシンの特性の違いも含め仕掛けることができないままチェッカーを迎えてしまいました。次に向けては今回の状況を含めて戦い方を考えるとともに、自信がある30分の2ヒートなので、何としても勝ちます」

増田智義監督談

「富田選手はここまで2・3位で落ち着いてしまう流れがあったのでこの優勝は非常に大きなものだと思います。そこには自分が納得するまで走り込んだ事前テストからの努力もありますが、勝ちたいという気持ちがより顕著になり、勝ちたい時に、実際にそれができたことも大きな自信になったと思います。その後の2つのレースはスタートで遅れ追い上げるレースでしたが、それも含めてポジティブな結果だと思います。渡辺選手のヒート1は、いい状態でスタートラインに立たせてあげられなかった監督である僕の責任だと思います。しかしそこから立て直し、残り2ヒートでトップ争いができるところはやはりトップライダーだからこそ。最終戦は30分+1周となり、富田選手も渡辺選手も、長いレースの方が得意であり、ともに勝てるライダーに成長しているので、チャンピオンも諦めることなく勝利にこだわって戦います。最終戦も応援よろしくお願いします」

YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹

中島漱也選手談(IA2:5位/12位:総合7位)

「今大会は予選を含めすべてのスタートが決まり、ようやく上位陣とバトルができました。その中でスピードに関しては大倉選手にヒート1で抜かれた後についていけるなど、大きなビハインドはないと感じました。しかし問題は体力です。IBの時は20分のレースでしたが、今年は追加されたラスト10分でライバルに離され、追いつかれてしまいます。今まで上位を走れていなかったので課題すら見えていませんでしたが、今回、順位よりも改善すべき点が鮮明になったことが大きな収穫です。次回は地元でのレースになりますが順位というよりも今回のように自分の走りをすることが目標。それができれば順位も自然についてくると思っています。気負ってしまうと思いますが、地元はやっぱり特別な思いがあるので、今年の集大成としてがんばります」

村橋健太郎スーパーバイザー談

「もともとスタートは得意なタイプですが、今回はそれを十二分に発揮し、改めて強みであると感じました。結果については、特にヒート2で多くの課題が見えました。具体的には体力や経験の不足ですが、それを本人が理解し、課題として受け止めたことが重要で、今後はそれを改善していけばいいのです。次回が最終戦ですが、順位を求めるつもりはありません。今年はルーキーを受け入れたことから、これまで以上に育成に力を入れています。そのため今回のように出し切って、悔いの残らないレースをすることで、来年以降に繋がる新たな課題を集めることが重要なのです。だからこそチームとしてはライダーが全力の走りができるよう、サポートしていきたいと考えています」

bLU cRU TEAM KOH-Z

大倉由揮選手談(IA2:3位/4位:総合4位)

「両ヒートともにスタートが決まらなかったことが敗因です。これは常に話してきたことですが、その課題を改善できなかったことが、今日の結果になったのだと思います。ヒート1は走りが硬く、3番手に上がってからもミスがあったりタイムにばらつきが出て追い上げができませんでした。ヒート2は4番に上がってから、追いつこうと自分に言い聞かせながら走りましたが、ラスト2-3周で背中が見えてきていける感触がありながらも、ミスがあったしライバルもペースを上げたため詰めきれませんでした。残るは1戦、次回はスタートが重要なコースでもあるので、前半から前で戦うためにもスタートを集中的に練習して臨みたいと思います」

本田七海選手談(レディース:2位)

「好スタートでトップに立ちながら、かわされて離される展開でした。2番手になってからは少しでも長く食らいついていくことで、レース展開も変わってくると思ったのですがスピードも速く実力の差があるということだと思います。次回までは時間も少ないので、ここから大きく変わることも難しいと思いますがしっかり準備したいと思います。チャンピオンも決して諦めたわけではなく、レースは最後まで何があるか分からないので、とにかく練習、予選、そしてレースと、すべてで勝つことを目標にがんばるだけです」

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