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レース情報



全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.03 10月4日 SUGO

RACE DATA

■大会名称:2020全日本モトクロス選手権第3戦SUGO大会
■開催日:2020年10月4日(日)
■会場:宮城県・スポーツランドSUGO
■レース時間:IA1(15分+1周)×3ヒート
■レース時間:IA2(30分+1周)×2ヒート
■観客数:10月3日(土)1,000人/10月4日(日)2,800人

REPORT

YAMAHA FACTORY RACING TEAMが全日本史上初のトリプルヒートに臨み、#317富田俊樹はヒート1で2位とし今季初表彰台、#110渡辺祐介がヒート2でIA1初優勝など、それぞれ総合2・3位を獲得。IA2では#41浅井亮太がヒート2で今季初の表彰台となる2位とし総合2位、ヒート1では#31大倉由揮が2位。レディースでは昨#1本田七海が3位と、各クラスでYZをかるヤマハライダーが活躍した。

IA1

ヒート1:富田が2位表彰台、渡辺が3位でダブルポディウム達成!

IA1は全日本モトクロス史上初の1大会3ヒート「トリプルヒート」で開催された。そのオープニングレース、予選から好調の#317富田俊樹が会心のホールショットで幕を開けるが、15分+1周のスプリントということもあり、序盤からいつも以上に激しいバトルが繰り広げられた。

まずは富田、山本鯨(ホンダ)、能塚智寛(ホンダ)のバトルは激しく、特に富田、山本はトップを入れ替えながらの攻防。一方1周目を5番手とした#110渡辺祐介は、すぐに4番手に上がると3番手の能塚に接近。そしてここでも抜き差しのバトルが展開され、結果、渡辺が3番手の確保に成功し上位 2人を追っていく。

トップは、2周目に山本がキープしており、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのYZ450FMを駆る2人がディフェンディングチャンプを追う展開。しかし終盤に入ってもペースの落ちない山本との差が縮まらず、2人は2位争いに。ラスト1周となったところで渡辺が富田のテールに食いつくが、富田もこれを引き離しそのまま逃げ切ってヤマハ加入後初、そして今季初の表彰台となる2位、渡辺選手が3位。初優勝こそお預けとなったが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが今季初のダブルポディウムを達成した。

ヒート2:渡辺が今季初優勝、富田は2位でワンツーフィニッシュ!!

渡辺が山本とのバトルを制し渾身のガッツポーズで今季初優勝。YAMAHA FACTORY RACING TEAMが改めて、力強く復活の狼煙を上げた。

レースはスタート直後の1コーナでライバルたちのポジション争いを尻目に、渡辺がインを上手く周りホールショット。これにここまで最大のライバルとして立ちはだかってきた山本が2番手、富田も3番手で1周目を終了した。

レースはヒート1と同様、前半からトップを奪いあう激しい展開。1-3周目は渡辺が、4・5周目には山本がトップに立ったが、1ラップの中で渡辺と山本が互いに主導権を握ろうとインを奪い合い、何度も順位を入れ替える五分五分の戦いが続いた。

そして6周目、山本がミスをおかして転倒。これで渡辺が単独トップ、さらにトップ2に食らいついてきた富田が2番手に上がる。その後はチームメイト同士のバトルとなったが、渡辺が振り切り今季初、IA1初となる優勝を獲得。先手を許したが、富田は2位となりYAMAHA FACTORY RACING TEAMがワンツーフィニッシュを達成した。なお、3位には山本が入った。

ヒート3:富田が5位で総合2位、転倒の渡辺は6位となり総合3位

ほとんどのライダーにとって初の3ヒート目、時間は短いとは言え未知なる領域でのレースとなったが、スタートでホールショットを奪ったのは成田亮(ホンダ)。これに小方誠(カワサキ)、渡辺、山本が続く。富田は出遅れてしまい10番手で1周目を終了した。

トップグループは4人に絞られたが、この中で積極的に動いたのが渡辺。5周目に小方を捉え2番手に上がると、トップの成田に接近しマシンをプッシュした。ところが7周目に単独で転倒、これで渡辺は6番手まで後退してしまう。

一方の富田は素早く挽回し、3周目には6番手方とすると渡辺の転倒で5番手へ。ここから前を行く能塚、さらに3番手の小方までを含た3位争いに加わった。しかし、テールにはつくものの同等のペースで走る2人を攻略しきれずそのまま5位でチェッカー。3ヒート連続での表彰台登壇には届かなかった。また渡辺は6位でフィニッシュとなった。優勝は成田、2位は山本、3位は能塚。

総合成績では富田が2位、渡辺が3位と前回同様しっかりとポイントを獲得し、残り2戦で逆転チャンピオンを目指す。次回の第4戦は11月14・15日、熊本県のHSR九州が会場。今大会と同様、トリプルヒートにて行われる。

IA2

ヒート1:大倉が2位表彰台、中島は転倒があり21位

開幕戦のヒート1でリタイアと苦しいシーズンのスタートを切った#31大倉由揮(bLU cRU TEAM KOH-Z)。それでもチャンピオンを諦めることなく全戦優勝を掲げてヒート1に臨んだ。その言葉通り、好スタートから2番手でレースをスタートし、1周目の内にトップに立つ。

しかし、ライバルも黙ってはいない。ディフェンディングチャンピオンの横山遥希(カワサキ)がピタリと大倉の背後につけると、序盤は互いに様子を見るように等間隔でレースが進行。レースが動いたのは中盤をすぎてから。大倉は横山にトップを譲ることとなったが、その後も両者はつかず離れずの展開となった。そして終盤、横山がスパート、大倉もこれに反応しラストラップでアタックしたが届かず、開幕戦に続き2位となった。

YAMALUBE RACING TEAMの#01中島漱也は1周目に大きく出遅れて20番手で2周目に入ったが、3周目に転倒があり最後尾まで後退。その後は挽回し21位でフィニッシュ。またヤマハYZライダーが奮起。#41浅井亮太(bLU cRU フライングドルフィン サイセイ)、#52岸桐我(TEAM KOH-Z)が入賞圏内バトルを展開し、浅井が4位、岸が5位を獲得した。

ヒート2:浅井が2位、今季初表彰台に登壇

開幕戦は2ヒート連続ホールショットで4位/6位、今大会ヒート1でも4位と確実に実力をつけてきた浅井が、横山を相手にトップ争いを展開して2位となり、今季初表彰台を獲得した。

レースは序盤にから横山が抜け出して独走状態。浅井はその後方でライバル数台と2位争いを繰り広げた。このバトルを抜け出したのが大城魁之輔(ホンダ)と浅井。2人がつかず離れずの接近戦を演じている中、トップの横山が単独で転倒。これで大城、浅井の2位グループとトップの横山との差が約10秒から2秒差まで短縮。浅井はこれを機にスパートし、大城をかわして2番手に上がると横山に接近、最後まで攻略には至らなかったものの今季初となる2位表彰台を獲得した。

大倉は1周目15番手と大きく出遅れたが、多くのライバルをかわして5位。中島は9番手からスタートとなったが、混戦の中で一時13番手まで順位を落としたものの、終盤に追い上げて11位でフィニッシュとなった。総合成績では浅井が2位、大倉が4位、中島は16位となった。

レディース

本田が3位獲得

前回2位と悔しい結果に終わった#1本田七海(TEAM KOH-Z)、今大会は前回リベンジを誓いこの決勝に臨んだ。スタートはライバルの川井麻央(ホンダ)に続く2番手、1周目に一時トップに立ったが川井に続く2番手で1周目を終えた。

ところがこの2周目に本田が転倒、再スタートに手間取って大きく後退し2周目を5番手で終えるが、ここから諦めることなくマシンをプッシュ。あっという間に挽回し、3周目に表彰台圏内の3番手に浮上。ここから2番手の久保まな(ハスクバーナ)の追撃に入るが、その差は大きく、川井、久保に続く3位でフィニッシュとなった。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RESULT Heat.3

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

富田俊樹選手談(IA1:2位/2位/5位:総合2位)

「開幕は初めての体制で、緊張があったことも影響していますが、自分に足りないもの、マシンの方向性も見えたので、今大会に向けてチームに協力してもらいながらテストを進めて修正。予選、ヒート1で好スタート、ライバルとのバトルなど、手応えのあるレースができました。それでもヒート1・2では、勝負するパッシングポイントを決め切れずに、最後の一歩が詰め切れませんでしたが、そこが足りない部分なのだと思います。ヒート3は総合優勝を意識しすぎてスタートをミス。追い上げて3位争いまではいけたのですが、前の2レースと同様、勝負できませんでした。また今回はトップ争いに絡んだことでライバルとの駆け引きなど見えてきたこともあるので、今日の経験を生かし、チャンピオンシップのためにも、次回こそはヒート優勝、そして総合優勝を目指します」

渡辺祐介選手談(IA1:3位/優勝/6位:総合3位)

「自分の走りやライバルとのバトルなど、十分な手応えを感じることができました。特に目標にしていた1勝をあげることができて、嬉しいしホッとしました。その中でもスタートが決まらなかったこと、ヒート3では転倒もあり、さらに改善すべき点が見えました。マシンも開幕以降にテストを組んでもらい改善できているし、マシンを信頼し迷うことなく走れていることが勝因になっていると思います。レースを振り返ると、ヒート1は富田選手の背後に寄せたのですが、うまくブロックされて抜き切れずに3位。ヒート3は速度が乗るラインで勝負したときに単独で転倒してしまいました。優勝したヒート2は、ライバルにやられっぱなしで勝ちたかったという気持ちが強く、アグレッシブに限界まで攻めたことが勝利につながったのだと思います。次もトリプルヒートですが、今回優勝できたのでチャンピオンシップを見据え次は総合を狙っていきます」

増田智義監督談

「渡辺選手はスピード面でも非常に満足できるところに来ていますが、ライバルとの駆け引きの部分がまだ不十分であると課題がさらに明確化できている状況。その中でも勝つことができているので、次回はその実績のなかで、さらに勝ちにこだわりながらも、ポイントを意識した戦いが必要になってくるでしょう。富田選手はかなりの努力、練習をして良い状態に持ってきてくれていたので、本人も勝ちたかったところはあると思いますが、完全に噛み合ったわけではなく、勝利には届きませんでした。それでも今日の成績を成功体験として引き続き努力を重ねていけば、また一歩前進できると確信しています。また、今回は2人ともヒート3を落としてしまいましたが、次戦はこの経験を踏まえ、チームとしての総合力を生かしながら成績を揃えて総合でのワンツーを獲得を目指します」

YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹

中島漱也選手談(IA2:21位/11位:総合16位)

「ヒート1のスタートはクラッチミートをミスして出遅れました。前回のヒート1で遅れて転倒ということをしてしまっているで、それを繰り返さないよう意識していたのですが、レースになると焦って転倒。最後尾まで順位を落としましたが、そこからはヒート2に繋がるよう自分の走りに集中しました。そのヒート2はスタートこそ5番手でしたが、1周目の速いペースの中で順位を落としました。その後さらに順位を落としましたが、後半は少し挽回できたので良かったと思います。やはりIA2は自分が思っていた以上に厳しい世界であり課題も山積みですが、まずは自分の走りをして両ヒートの成績をまとていきたいと思います」

村橋健太郎スーパーバイザー談

「スタートで遅れ、それを取り戻そうとミスを重ねる悪いパターンにハマってしまった感じです。ヒート1はその中で転倒があり20位争いまでいきながらノーポイント。中だるみもあり苦しかったと思いますが、ヒート2を見据えて最後まで諦めずに走り切ったことは良かったし、それがヒート2での11位につながったと思います。近年は前半が非常に重要になっているように課題はスタート。今回のヒート1とヒート2を比較分析し、良し悪しを見極めながら改善したいと思います。次回は、成績を取りに無難に走るというよりも、前半で使いきるくらいのルーキーらしい失敗を恐れない走りをしてもらえるよう、チームとして空気作りを行っていきたいと思います」

bLU cRU フライングドルフィン サイセイ

浅井亮太選手談(IA2:4位/2位:総合2位)

「今回は両ヒートともに良かったのですが、特にヒート2は2位を争うバトルに入り、ハイペースな大城選手と抜け出し、自分もペースを掴むことができました。その後、トップの横山選手が転倒したのを機にモチベーションが一気に上がって大城選手も捉えて2位まではいったのですが、終盤までに体力を使い切って横山選手にはアッタクできませんでした。ここまで順調にきていますが、残り4ヒートでなんとか優勝をもぎとりたいと思います」

bLU cRU TEAM KOH-Z

大倉由揮選手談(IA2:2位/5位:総合4位)

「ヒート1はスタートが決まり、前でレースができる状況を作れましたが、ライバルのペースが速いことがわかっていました。中盤にかわさてからは、速いセクションとそうではないセクションがあり、追いついては離れる状況が続きました。それでもポイントを見つけて仕掛けるつもりだったのですが、ラスト2周となったところでミスが出て離され一歩届かず終了。ヒート2はスタート直後に接触があり大きく遅れました。予選の順位が悪かったことで、グリッドが選べなかったことも影響しています。序盤に埋もれたことで、追い上げもままならず表彰台には届きませんでした。これでかなり厳しい状況にはなってしまいましたが諦めず、九州大会ではまず1勝を目指して頑張ります」

本田七海選手談(レディース:3位)

「開幕戦と違うのは、ライバルが先行しそれを抜き返すことができていること。その後、再びかわされ引き離されないよう意識はしていたのですが、ミスも多かったし転倒してしまったのは、逆に意識しすぎて冷静さを失っていたのかもしれません。今回は勝てるようにと練習してきたつもりでしたが、まだやるべきことがたくさんあったのだと思います。前回に比べるとよくはなっているのだと思いますが、予選でのスタートミスも含め、やはり甘かったということです。チャンピオン獲得には厳しい状況を自分で作ってしまいましたが、次は得意な九州なのでもっともっと練習して次こそは勝ちたいと思います」

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