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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.08 9月9日 近畿

RACE DATA

■大会名称:2018全日本モトクロス選手権第8戦 近畿大会
■カテゴリ:IA1/IA2
■開催日:2018年9月9日(日)
■会場:名阪スポーツランド(奈良県)
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り時々晴れ

REPORT

中国大会の中止を受け、全日本モトクロス選手権は長いインターバルを経て再開、9月9日、第8戦近畿大会が名阪スポーツランド(奈良)にて開催された。ウィーク初日、そして決勝日の午前中に雨が降りマディコンディションのなかで行われた今大会は、新型YZ85がデビューしたレディースをはじめ、各クラスでヤマハライダーが健闘。IA1ではフライングドルフィンサイセイ with YAMAHAの岡野聖がヒート1で5位入賞したほか、レーシングチーム鷹の星野優位が総合3位で今季初の表彰台を獲得。IA2ではYAMALUBE RACING TEAM、鳥谷部晃太が第1ヒート4位、大倉由揮がヒート2で4位。さらにフライングドルフィンサイセイの浅井亮太が5/3位で総合優勝。レディースは、新型YZ85を駆る名阪レーシングの安原さやがデビューウィンを飾るなど、ヤマハライダーが大いに活躍した大会となった。

IA1:岡野がヒート1で5位、星野が今季初の3位表彰台!

午前の公式練習が雨が降ったものの、第1ヒートの開催時点では雲間から太陽が顔を出し暑い日差しの中でのレースとなった。岡野は1周目を8番手とするが、序盤の混戦の中でポジションを上げ、4周目には星野裕(カワサキ)をかわして6番手。さらにマシンをプッシュして池谷優太(KTM)に迫り6周目に入った直後のコーナーで捉えて5番手と入賞圏内を確保する。

この時点で4番手の深谷広一(スズキ)との差は約4秒と視界に捉えていたが徐々に離され、逆に後方から追い上げてきた小方誠(カワサキ)の接近を許すと、残り5周となったところでかわされ6番手に後退してしまう。しかしラスト2周で小方が転倒し再びポジションアップして5位でチェッカーを受けた。

優勝は成田亮(ホンダ)、2位は山本鯨(ホンダ)、3位は新井宏彰(カワサキ)。

第2ヒート、岡野は7番手で1周目を終えたが、2周目を走行中にライバルと接触して転倒。ポジションを大きく落として2周目を終え19番手となってしまう。それでもじわじと挽回し、前方に新井を見ながらほぼ同じペースで走行して順位を上げると、最終的に11位でフィニッシュとなった。

またレーシングチーム鷹の星野優位がホールショットを奪い、序盤をトップで走行。前半に成田、中盤に山本にかわされてポジションを落としたが、その後は後方を寄せ付けずレースをコントロールし、そのまま3位でチェッカー。第1ヒートは転倒がありながらも8位としており、総合で3位を獲得しヤマハにとって今季初の表彰台を獲得した。優勝は山本、2位は成田。

IA2:鳥谷部がヒート1、大倉がヒート2で4位、浅井が自身初の総合優勝!

中国大会の中止に伴う長いインターバルを利用し、YAMALUBE RACING TEAMはこの期間を利用して北海道合宿などを行い、この第8戦に向けて準備を整えてきた。大倉由揮は地元名阪ということもあり、夏季練習の成果を出して予選トップ。一方の鳥谷部晃太は予選総合18番手となったが、決勝日朝の公式練習で2m番手タイムとこちらも上位を狙う体制を整え決勝を迎えた。

ヒート1、好スタートを切ったのは鳥谷部。5番手で1周目を終えると序盤からポジションを守りながら前をいく石浦諒(ホンダ)を追撃する。序盤はその差を詰めることができなかったが、8周目にこれをかわして4番手に浮上。さらに4番手をいく大城魁之輔(ホンダ)に照準を合わせるが届かずそのままチェッカーとなったが、今シーズン最高の4位と表彰台獲得に希望をつなぐ順位を残した。

チームメイトの大倉は1周目を11番手として、序盤から攻めの走りを見せたがここで痛恨の転倒。その後さらにライバルと接触がありマシンを損傷したことで再び転倒を喫し緊急ピットイン。これで最後尾まで順位を落とし再スタートして24位と、ポイント獲得を逃すこととなった。

浅井亮太は、7番手で1周目を終えると序盤で一つ順位を落としたが、粘り強く走り続け前をいくライバルを捉えてはかわす堅実な走りを披露。ラスト2周の辛い状況でも順位を上げるなど、最後まで勝負し続けて5位入賞。こちらも鳥谷部と同様に表彰台の可能性を残してレースを終えた。

迎えたヒート2、今度は地元の大倉が気を吐いた。7番手で2周目に入ると序盤からマシンをプッシュ、上位陣に対しては距離があるものの3番手として、さらに前を狙うべくギアを上げた。ところがその直後に転倒し、6番手までポジションを落としてしまう。それでも諦めずに再びマシンをプッシュすると終盤一気にライバルを捉えて4番手。さら前をいく浅井に接近するが、わずかに届かず。それでも今シーズン自己最高の4位でフィニッシュした。

第1ヒートで4位と表彰台のチャンスがあった鳥谷部。ところが1周目を17番手と大きく出遅れてしまう。さらに序盤ペースが上がらず、一時は19番手まで順位を落とす。しかし中盤に入ってから徐々にペースを取り戻して挽回を開始。一時は11番手まで順位をあげたが、その後一つ順位を落として12位でチェッカーとなり、表彰台のチャンスをものにすることができなった。

第1ヒートで5位だった浅井はヒート2も堅実な走りを見せた。1周目を9番手とし、前をいく大倉とほぼ同じペースでライバルをかわして5周目に6番手と順調にジャンプアップする。ところがその直後に転倒で7番手となるが、ここから再度プッシュ。大倉の転倒もあり4番手とすると、前を行く高橋虎太郎(カワサキ)をラスト3周で抜き去りトップ3に入った。

その後は、前方との差があったため勝負はできなかったが、後方との差を築いて3位でフィニッシュ。これで浅井は5/3位と成績を揃えた、上位陣が崩れたこともあり、IAクラスでは自身初、ヤマハにとってシーズン初の総合優勝を獲得した。

レディース:安原が新型 YZ85でデビューウィン、本田は転倒から4位

発表したばかりの新型YZ85で、名阪レーシングの安原さやとTEAM KOH-Zの本田七海が参戦。予選ではA組で安原が、B組では本田がそれぞれトップを獲得し最高の結果で決勝を迎えた。

その決勝では安原が好スタートから1周目で久保まな(スズキ)の後方2番手につけ、序盤から中盤、そして終盤まで久保の後方でプレッシャーをかけ続ける。そして残り3周となったところで久保がバックマーカーをかわす際にミスで転倒。これを機にトップに立つと残りは独走でチェッカー。YZ85のデビューウィンを飾ると同時に自身初の全日本2連勝を決めた。

また同じく新型YZ85で決勝を迎えた本田は、不運にもスタート直後の第1コーナーで他車と絡んで転倒。ほぼ最後尾から再スタートとなったが、ここから怒涛の追い上げを開始。1周目19番手、5周目には6番手まで挽回する。その後もYZ85とともに追撃の手を緩めず、ラスト2周でさらに1つポジションを上げ、29番手から5位としてフィニッシュした。

次回の最終戦となる第9戦は、10月27-28日、SUGOスポーツランド(宮城県)で開催される。

IA1 RESULT Heat.1

IA1 RESULT Heat.2

IA1 RIDERS RANKING

IA2 RESULT Heat.1

IA2 RESULT Heat.2

IA2 RIDERS RANKING

COMMENT

フライングドルフィンサイセイ with YAMAHA
岡野聖選手談(IA1:5/11位:総合9位)

「前回が総合4位だったので、今大会は表彰台を目標にしました。ヒート1は最低条件となる5位を獲得できたので、勝負という気持ちでヒート2に臨みました。ところが序盤で転倒。その直後はフロントブレーキが使えない状況発生し最終的には11位。たらればですが、しっかり走っていれば表彰台のチャンスはかなり大きかったのでとても残念です。最終戦は外国人ライダーの参戦もあるかもしれませんし、日本のライバルも強く難しい戦いが続きますが、前でスタートすることができれば、表彰台の可能性は大きく広がると思います。とにかく全力で挑みますので、応援をよろしくお願いします」

佐藤光幸談(チームディレクター)

「今回は表彰台を目標に臨みました。ところが予選は9番手と思った成績を得ることができませんでした。そこで決勝日の朝にセッティングを変更しましたが、これが良い方向に働きライダーもうまく切りかえてくれてタイムが出るようになり、とても良い感触で決勝を迎えました。ヒート1はスタートから8番手で1周目を終え、その後順位を上げて5位と表彰台の可能性を残してヒート2へ。ここでは走りの内容はよかったのですが、転倒があり表彰台には届きませんでした。ただ、ここまでやって来たことが成績につながってはいるので、最終戦も表彰台を目指して最善を尽くします」

レーシングチーム鷹
星野優位選手談(IA1:8/3位:総合3位)

「2回目の熊本で怪我があるなど、ここまでの苦労を考えるとうれしい表彰台です。まずヒート1は、1周目にライバルの転倒に巻き込まれて転倒し、再スタートに時間がかかりましたが、最終的には8位と内容はかなりよかったので、ヒート2はスタートさえ出ればチャンスがあると思っていました。そのヒート2も1コーナーでみんなが膨らむことを考えインを選択。これが的中しトップに。前にライダーいない分ラインどりが難しかったですがよく走れたし、その後順位を落としましたが、コースが荒れ疲れもあったなかでうまく自分をコントロールして3位として表彰台。とても良いレースになりました。最終戦もこの調子で上位に絡み、日本人トップ3を目指します」

YAMALUBE RACING TEAM
鳥谷部晃太選手談(IA2:4/12位:総合7位)

「両ヒートで結果をまとめることを意識し臨みました。ヒート1は朝の練習が2番手と良い状態で臨めました。スタートは良くはありませんでしが、序盤で前に出ることができ、その後もタイムを落とさず今年のベストである4位。本来ならまだ前を狙うべきだったと思いますが、離れていたこともあり少し守りに入ってしまいました。ヒート2は、名阪の独特な荒れ方と轍に苦労しました。試行錯誤したのですがタイムを上げられずに11位。今回はトップの順位にばらつきがありヒート1の4位で表彰台のチャンスがあっただけに悔しいレースになりました。シーズン後半、ヒートだけで見ると少しずつ順位は上がっているので、最終戦は地元のレースでもあるし、トップライダーに気持ちで負けず1年間やってきたことを出し切って勝ちを狙っていきます」

大倉由揮選手談(IA2:24/4位:総合12位)

「予選から調子がよく地元のレースでテンションが上がっていた分、悔しく、辛く、情けない結果となりました。ヒート1は特に勝ちたい想いが強く自分にプレッシャーを与えていました。それが走りを硬くして転倒。この転倒自体は大事には至らなかったのですが、その直後に接触がありそれがマシントラブルを招いて再び転倒。この結果ピットインを余儀なくされノーポイントに終わりました。ヒート2は3番手まで上がり、前も見えていたのでギアを上げたところで転倒し順位を落としました。4位まで挽回できましたが、チームにとっても、自分にとっても重要な3位を逃すこととなり残念です。どうあがいても次が最後のレース。自分を信じがむしゃらに、すべてを出し切って表彰台を狙います」

福上聖一談(チームマネージャー)

「この夏は猛暑や中国大会がなくなったことで北海道で合宿を行うなど、それぞれのウィークポイントの改善を目的にこの近畿大会に臨みました。大倉選手はここまでの積み上げも含めその成果を発揮して予選で初のトップを獲得。鳥谷部選手は予選は出遅れましたが、朝の公式練習でリカバリーしてくれました。決勝はそれぞれが課題に向き合い修正して、今季最高の4位を獲得するというよい面も見られました。しかし両ヒートで見ると、体力・精神面、スタートなどで弱さが出てしまい、それぞれ両ヒートで成績を残すことができませんでした。残り一戦・2ヒートですが、最後は納得の成績を勝ち取って笑ってシーズンを終わろうと気合いを入れており、地元の鳥谷部選手はもちろん、大倉選手も集大成として表彰台を狙いますので、引き続きご声援をお願いします」

フライングドルフィン サイセイ
浅井亮太選手談(IA2:5/3位:総合優勝)

「名阪は自分の力を出せる最高の舞台であり、表彰台のチャンスだと思っていました。そのためこの夏はできる限り先輩の岡野選手と走り込みを行い、そこで学びさまざまなことを盗んできました。トレーニングも自分なりにしっかりやってそれが結果に繋がったわけですが、まさか総合優勝になるとは... 本当に驚きであり、うれしい結果です。3位に入ったヒート2も転倒がありましたが、これまではミスでチャンスを失うレースをたくさんしてきました。そこで今回は攻めたい気持ちをうまくコントロールし、自分のできること確実に行うという意識で走ったことがよかったと思います。今回は総合優勝ですが、次はヒート優勝が目標。最終戦もスタートを決めて、自分の走りをするだけです」

名阪レーシング
安原さや選手談(レディース:優勝)

「実はスタートで予選以上に大きなミスがあり、厳しい展開を想像しました。それが想像以上に前に出ることができて1周目2番手。その後は、ポテンシャルのある新型のYZ85とはいえ、初のレースで15分を最後まで戦えるのかという心配もあり、久保選手の後方で様子をみる作戦をとりました。終盤の勝負は久保選手がバックマーカーを避ける際のアクシデントで前に出ることができラッキーな部分もありましたが、トップで走行した残り2周半はデビュー戦の緊張でミスを出しながらも、それをYZにカバーしてもらいながら乗り切ったという感じです。自身初の連勝を新型で飾れ、本当に信じられないし、嬉しいです。最終戦はチャンピオンの可能性もあるしこの調子で3連勝を狙います」

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