全日本ロードレース選手権 GP250
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどGP250に関する情報をお届けします。
Rd.07 11月1日 鈴鹿
RACE DATA
■大会名称:2009全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦MFJGP
■カテゴリ:GP250クラス
■開催地:鈴鹿サーキット東コース(2.243km)
Race1
■開催日:10月31日(土)
■天候:晴れ ■コース:ドライ ■周回数:20周
■PP:宇井 陽一(51秒687)
■FL:宇井 陽一(ヤマハ/51秒904)
Race2
■開催日:11月1日(日)
■天候:晴れ ■コース:ウエット ■周回数:20周
■PP:宇井 陽一(51秒687)
■FL:及川 誠人(ヤマハ/58秒559)
※「G」はGP2プロト/賞典外
REPORT
宇井がチャンピオン獲得!
全日本においてGP250のラストレースとなる第7戦MFJGPは、10月30日(土)に公式予選と決勝のRace1、11月1日(日)に決勝のRace2が行われた。Race1では、TZ250を駆る宇井陽一が混戦を制し、今季3勝目をマークして2007年以来のチャンピオンに王手。そして11月1日(日)のGP250のラストレースとなるRace2では、ポイントリーダーの宇井が2位でチェッカーを受け、2007年以来のチャンピオンに返り咲くとともに、GP250最後のチャンピオンとなった。
Race1、スタート後の第1コーナーでトップに立った宇井だが、その後は賞典外参戦のGP2マシンを駆る手島雄介(TSR)と、TZ250勢の及川誠人、藤田拓哉とともに激しいトップ争いを展開。そして、20周で争われるレースの終盤16周目に宇井が手島からトップの座を奪い返すと、そのままスパートをかけ後続を大きく引き離して今季3勝目を記録。チャンピオン争いをする及川は2位でゴールするが、シリーズポイントの差は16に広がった。また、3位には14歳の中学生ライダー藤田が入った。
ウエット路面でスタートしたRace2。ホールショットを奪った宇井と、2番手につける及川誠人(ヤマハ)がレース序盤から後続を引き離してマッチレースを展開。そして16周目の逆バンクで宇井をパスした及川が、その後はファステストラップを更新しながらの激走。これに対して宇井は、2番手キープの走りに作戦を変更。GP250の最終レースは及川が制し、宇井は2位に入ると同時に、GP250の最後のチャンピオンに輝いた。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 宇井 陽一 | 立花レーシングwithSpruce/PT | Yamaha | 17'29.919 |
2 | 及川 誠人 | COLT&SJ-R | Yamaha | 17'31.991 |
G | 手島 雄介 | TSR | TSR | 17'32.380 |
3 | 藤田 拓哉 | 2りんかんRT&DOG FIGHT R | Yamaha | 17'32.596 |
4 | 星野 知也 | ミクニiBeat4413 | Yamaha | 18'02.419 |
5 | 柴原 誠 | K-maxracing | Yamaha | 18'04.543 |
6 | 福山 京太 | TEAMモトスポーツ | Yamaha | 18'11.453 |
7 | 高杉 奈緒子 | バーニングブラッドRT | Honda | 18'21.832 |
8 | 小口 亘 | ALLMAN&OWRACING | Yamaha | 18'21.963 |
9 | 中尾 健治 | レイラスポーツ | Yamaha | 18'22.166 |
10 | 小口 理 | ALLMAN&OW小口歯科医院 | Yamaha | 18'22.883 |
11 | 飯室 英治 | チームドゥカティレーシングジャパン | Yamaha | 17'37.287(-1Lap) |
G | 朝比奈 正 | アサヒナレーシング | Kawasaki | 17'53.533(-1Lap) |
DNF | 依田 忍 | Garage 4413 | Honda | 10'04.962(-9Lap) |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 及川 誠人 | COLT&SJ-R | Yamaha | 19'44.422 |
2 | 宇井 陽一 | 立花レーシングwithSpruce/PT | Yamaha | 19'47.515 |
3 | 星野 知也 | ミクニiBeat 4413 | Yamaha | 19'55.493 |
4 | 柴原 誠 | K-max racing | Yamaha | 20'03.186 |
5 | 福山 京太 | TEAMモトスポーツ | Yamaha | 20'20.613 |
6 | 依田 忍 | Garage4413 | Honda | 20'36.753 |
7 | 小口 理 | ALLMAN&OW小口歯科医院 | Yamaha | 20'37.134 |
8 | 高杉 奈緒子 | バーニングブラッドRT | Honda | 19'53.388(-1Lap) |
9 | 藤田 拓哉 | 2りんかんRT&DOG FIGHT R | Yamaha | 20'08.074(-1Lap) |
10 | 小口 亘 | ALLMAN&OWRACING | Yamaha | 20'20.535(-1Lap) |
11 | 中尾 健治 | レイラスポーツ | Yamaha | 18'19.136(-2Laps) |
12 | 飯室 英治 | チームドゥカティレーシングジャパン | Yamaha | 19'04.578(-5Laps) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 宇井 陽一 | Yamaha | 110 |
2 | 及川 誠人 | Yamaha | 97 |
3 | 星野 知也 | Yamaha | 76 |
4 | 渡辺 一樹 | Yamaha | 62 |
5 | 福山 京太 | Yamaha | 62 |
6 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 57 |
7 | 柴原 誠 | Yamaha | 41 |
8 | 小口 理 | Yamaha | 31 |
10 | 中本 郡 | Yamaha | 11 |
12 | 中尾 健治 | Yamaha | 9 |
13 | 小口 亘 | Yamaha | 9 |
COMMENT
宇井陽一選手談(優勝/2位)
「Race1は、スタート後の第1・2コーナーでトップに立ったのは作戦通り。でも、ストレートが伸びずに苦戦してしまったが、勝因はS字からの登りが速かったこと。鈴鹿で勝てたことが何よりもうれしい。Race2はウエットコンディションのデータはなく難しいレースとなった。あまり使ったことのない柔らかめのタイヤを選択し、マシンも手堅いセッティングで臨んだ。及川さんは、逆バンクからダンロップコーナーが速くて、ここで仕掛けてくることは分かっていたが、そこでやられてしまった。長年レースをしているが、やはりチャンピオンのかかったレースはいろいろと余計なことまで考えて難しかった。しかし最後のGP250でチャンピオンをとれて本当にうれしい」
及川誠人選手談(2位/優勝)
「Race1は、直前にタイヤを変更して不安があったが、マシンはストレートで伸びていたし、すぐにタイヤの不安も解消された。手島選手とバトルしているときに少しミスをして、そこを宇井選手に突かれてしまった。
Race1は宇井選手に先行されたが、パッシングポイントは逆バンクに絞っていた。15周目に予行練習をして、16周目に仕掛けた。今年はGP250の最終年で、ずっとGP250にこだわって走ってきたので、何としてでもチャンピオンを獲りたかったがかなわなかった。でも、今年は2勝できたし、その2勝目が最後のレースだったので、いいシーズンになったと思う。宇井選手とのシーズンを通してのバトルも楽しかった」
藤田拓哉選手談(Race1/3位)
「スタートでミスしてしまったので、とにかくトップグループについていくことだけを考えていた。途中で宇井さんを抜くことができたけれど、その後はなかなかうまく走れず、すぐに宇井さんに抜き返されてしまった。今回は3位だがベテランの走行ラインを見ることができて大きな収穫だった」
星野知也選手談(Race2/3位)
「前回は、上位のライダーが全員転倒したことで表彰台に立つことができたが、今回は宇井選手や及川選手と同じ表彰台に立つことができて本当にうれしい。レースが始まって2周ほど宇井選手や及川選手について行くことができて、いい勉強もできた。ただ、そのままついて行けるとは思っていなかったし、案の定、その後は引き離されてしまったので、無理をせずに3位キープの走りに徹した」