世界耐久選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。
Rd.02 6月6日 ベルギー
RACE DATA
■開催日:2026年6月6日
■大会名称:世界耐久選手権 第2戦スパ8時間耐久レース
■開催地:ベルギー/スパ・フランコルシャン (6.985 km)
REPORT
YART、2位獲得でチャンピオンシップのリードを拡大
Yamalube YART Yamaha EWC Official TeamのM・フリッツ選手、K・ハニカ選手、L・メルカド選手が2位を獲得し、チャンピオンシップのリードを拡大した。
チームは金曜日に行われた予選で2位を獲得して4ポイントを加算し、この時点で17ポイントのリードを確保。これをさらに拡大し、またここスパ・フランコルシャンでの好成績記録をさらに継続することを目標に決勝に臨むこととなった。
YARTはここ数年、スパで活躍を続けてきた。2023年の24時間レースで優勝、8時間に短縮された2024年でも勝利をおさめ、昨年は難しいコンディションのなかで3位と健闘し、シリーズチャンピオン獲得につなげた。今回の2位により、4回連続の表彰台獲得となった。
決勝のスタートでは第1ライダーのハニカ選手が出遅れて10番手。しかしここから素早く挽回し、20分経過後までに6位、次の10分で4位まで浮上し、トップに1.9秒差まで近づいた。その後もハードプッシュを続けて約45分間の第1スティントを4位で走り切った。
次にマシンを託されたフリッツ選手は5番手でコースに復帰。すぐさまポジションアップを目指してペースを上げ、スタートから75分時点で4台による激しいトップ争いに加わった。そのなかで2位まで浮上してスティントを終え、メルカド選手にバトンを渡した。
メルカド選手は落ち着いて展開を組み立てながらトップ争いを継続した。やがてコンディションが変化し始め、戦略が試される状況へと発展したが、メルカド選手はプッシュを緩めることなく勝利へと続く道を着実に走り続けた。
コンディションが刻々と変化するなか、後半戦はますます予測不可能な展開となった。ライダー交代の直後に激しい雨が降り出し、わずか1周でまたピットに戻ることもあった。またコースが乾き始めてウエット・タイヤからスリックへ交換した途端、また雨が激しくなり再度交換を強いられることもあった。
わずか20分間で3回のピットインを余儀なくされることもあったが、YARTは冷静に対処し、毎回のピット作業を完璧にこなし、どんな展開にも着実に適応した。そして他の多くのチームが転倒や後退、戦略的ミスの影響を受けるなか、ハニカ選手、フリッツ選手、メルカド選手、そしてチーム全員が集中力を切らさず、ミスをせず、変わり続けるコンディションに素早く最善の判断を下していった。
タイヤチョイスやタイミングについて難しい判断を強いられながらも上位チームにプレッシャーをかけ続け、同時にチャンピオンシップにおける戦略も確実にコントロールしていた。チームは最終的に192ラップを走り切り、トップから1分16秒079秒差の2位でゴールし、24ポイントを加算してチャンピオンシップのリードを22ポイントに拡大。同時にスパ・フランコルシャンでの4回連続表彰台を決めた。シーズン2戦目を終了し、合計91ポイントを獲得している。
FIM世界耐久選手権第3戦は7月3~5日、鈴鹿サーキットで開催される。
RESULT
COMMENT
Yamalube YART Yamaha EWC Official Team(2位)
M・フリッツ選手
「アップダウンの激しいレースでした。天候はまさにクレイジーで何が起きても不思議はない状態でしたが、チームはそのなかで素晴らしい仕事をしました。ウイーク初日から順調で、セッティング作業を重ねることでさらに良くなっていきました。私自身は残念ながら、木曜日のウエットと金曜日のドライの予選で激しく転倒してしまいました。そのたびにマシンを修復し、決勝に向けて完ぺきに仕上げてくれたチームのみんなには心から感謝しています。チームメイトの走りは非常に好調で、ピット作業も最速でした。刻々と変わるコンディションのなかでも私たちは別次元にあり、上位との差を着実に詰めていきました。できるだけ多くのポイントを獲得することを目標に臨んだ今回、決勝2位と予選ポイントも加算してチャンピオンシップのリードを広げることができました。この結果にとても満足しています。次は鈴鹿に照準を向けていきます」
K・ハニカ選手
「非常にうれしいです。本当に難しいレースでしたが、全員がいい仕事をしました。ドライ・コンディションではライバルチームのほうがやや上回っていましたが、私たちも大きく離されることはありませんでした。第1セクターとバックストレートでは遅れがちでしたが、懸命にプッシュを続けてついていきました。作戦は良かったですが、コンディションが変化するなかで苦労もありました。天候の予想が外れてタイヤチョイスを間違え、1回のスティント中に3度もピットインするということもありました。しかしライダーもチームも、全員が素晴らしい仕事をしました。2戦通じてノーミスが続いていることに誇りを感じています。またマシンを仕上げてくれた全員を誇りに思います。次の勝利は遠くないと思います。この調子で頑張っていきます。次回鈴鹿が楽しみです」
L・メルカド選手
「今日の結果にとても満足しています。この2位はチャンピオンシップにおいて非常に重要で、多くのポイントを加算することができました。コンディションが変化し続け、何度かアンラッキーな場面にも遭遇し、決して簡単なレースではありませんでした。そのなかでもチーム全員が最大限の力を注ぎ続けたことが、チャンピオンシップを戦ううえで重要なのだと思います。マービンとカレルの走りは見事でした。チームはチャンピオンシップのリードを広げるためにハードワークを尽くしました。次は鈴鹿です」
M・カインツ、チーム・マネジャー
「非常に難しいレースでしたが、チームが素晴らしい仕事をしてくれました。ライダー3人の走りも見事でした。刻々と変わるコンディションのなかで常にハイペースを維持し、一度もミスはありませんでした。天気の影響で元々の作戦がまったく機能しない時間帯もありました。雨が降ったり止んだり大変な状況にもライダーたちは落ち着いて対処し、ピット作業も完璧で、チームはミスをおかしませんでした。ル・マンで優勝し、今回2位を獲得できたことでチャンピオンシップに大きな弾みをつけましたし、ここスパでの好成績を継続するものともなりました。チャンピオンシップのリードが広がり、R1はあらゆるコンディションでよく走り、チームのみんなは自ら誇れる素晴らしい仕事をしてくれました。今私たちは、次の鈴鹿に照準を合わせています」












