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アジアロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.05 8月9-11日 中国

RACE DATA

■大会名称:2019アジアロードレース選手権第5戦中国
■カテゴリ:ASB1000、SS600、AP250、UB150
■会場:珠海インターナショナルサーキット(4.319km)

【レース1】
■開催日:2019年8月10日(土)
■コースコンディション:ドライ

ASB1000クラス
■周回数:13周
■PP: #23 Broc Parkes(1'33.994/Yamaha)
■FL: #21 Md Zaqhwan Zaidi(1'34.603/Honda)

SS600クラス
■周回数:12周
■PP: #127 Kasma Daniel Kasmayudin(1'37.398/Yamaha)
■FL: #77 Muhamad Adam MohdNorrodin(1'37.712/Yamaha)

AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #911 Rafid Topan Sucipto (1'52.626/Honda)
■FL: #911 Rafid Topan Sucipto (1'54.128/Honda)

【レース2】
■開催日:2019年8月11日(日)
■コースコンディション:ドライ

ASB1000クラス
■周回数:13周
■PP: #23 Broc Parkes(1'33.994/Yamaha)
■FL: #23 Broc Parkes(1'34.367/Yamaha)

SS600クラス
■周回数:12周
■PP: #127 Kasma Daniel Kasmayudin(1'37.398/Yamaha)
■FL: #127 Kasma Daniel Kasmayudin(1'38.048/Yamaha)

AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #911 Rafid Topan Sucipto (1'52.626/Honda)
■FL: #911 Rafid Topan Sucipto (1:53.954/Honda)

REPORT

ASB1000

Race 1:伊藤が今季最高の2位表彰台、パークスは4位

前回の日本ラウンドで負傷したYamaha Racing Team ASEANの#76伊藤勇樹が復活。フリーから予選と確実な進歩を遂げ、レース1では好スタートからトップ争いを演じ今季最高となる2位表彰台を獲得した。

レースは、2番グリッドの#21Md Zaqhwan Zaidi(ホンダ)が好スタート。これに#100Thitipong Warokorn(カワサキ)が続くが、伊藤は4番グリッドから3番手にあげ、さらにWarokornを捉え2番手で1周目を終了。#23 ブロック・パークスはポールポジションだったもののスタートで順位を落とし6番手で1周目を終えた。

序盤はトップグループのZaidi、伊藤、Warokornがハイペースで4番手以下を引き離し、ペースが落ち着いてくると接近戦に。ところが中盤に入ったところでバックマーカーが出現しZaidiと伊藤の間に入ったことで一気にギャップが拡大。これで伊藤は若干ペースを乱し、Zaidiがぬけ出したことで、Warokornと2位争いを繰り広げることとなった。

その後方では、4番手の#24アピワット・ウォンタナノンと5番手に上がったパークスがバトルを展開。これを制したパークスはスパートをかけ、今度は2位争いに接近し終盤には3人によるバトルとなった。

この中で伊藤は、後方ではなくトップを行くライバルに集中、パークスはWarokornに照準を合わせるとともにYZF-R1を力強くプッシュ。伊藤はZaidiと2秒弱の差を徐々に削り1秒強まで迫ったがここでタイムアップ。今季は過去4度の表彰台に立ちながらすべて3位にとどまってきたが、ついにその壁を打ち破り今季最高となる2位でフィニッシュした。一方のパークスはライバルのテールを掴んだものの最後まで攻略できず4位でチェッカーとなった。

またウォンタナノンは5番手に後退したあとは、上位陣に離されたもののポジションをキープして5位。7番グリッドからスタートした#56ラタポン・ウィライローは、順位を落とし10位でゴールした。

Race 2:パークスが今季3勝目、伊藤は3位に入り6度目の表彰台を獲得!

レース1でマシンセッティングに苦しんだパークスだったが、完璧に修正して復活。中盤までのバトルを制して後半は独走で今季3勝目を獲得。さらにチームメイトの伊藤も劇的な最終ラップでの大逆転で3位として連続表彰台を獲得した。

レースは序盤から激しいポジション争いで幕を開け、このウィーク好調のZaidiがトップをキープ。これに#25Azlan Shah Kamaruzaman(BMW)、そしてパークスがヤマハ最上位の3番手、伊藤、Warokornという順位で1周目を終了。

序盤はこのZaidiからWarokornまでが約1秒差となったが、この中でパークスが動き出す。3周目にKamaruzamanをかわして2番手に浮上すると、ザクワンに迫り背後からプレッシャーをかけていく。そして6周目にオーバーテイクに成功すると一気にスパート。すぐに約1秒のギャップを作り、少しずつだが確実にその差を拡大していく。その後は後方とのマージンをコントロールしながら走行を続け、単独でチェッカー。レース1の雪辱を晴らす今季3勝目を獲得した。

一方の伊藤は前半で5番手に後退するが踏ん張り2位争いの最後尾に食らいつく。後半に入ると2位グループの順位が目まぐるしく変化。伊藤もこの中で順位を変えながら2番手のZaidi、Kamaruzamanに続く4番手で最終ラップに突入する。

そしてラストラップの終盤にZaidiがミス。これでKamaruzamanが順位を上げると、すかさず伊藤もこれに反応。あっという間にサイド・バイ・サイドに持ち込むと、そのまま抑え込んで3位、今シーズン6度目となる表彰台を獲得するとともに、パークスとのダブルポディウムを達成した。

SS600

Race 1:カスマユディンが2位、ブーンレートが3位表彰台!

フリー、予選とトップタイムをマークしたHong Leong Yamaha Malaysiaの#127カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディンが最終ラップまでもつれ込んだトップ争いで2位。ここまで7勝をあげているYamaha Thailand Racing Teamの#26ピラポン・ブーンレットは3位表彰台を獲得した。

レースはカスマユディンとブーンレット、さらにR6ユーザーの#23 Md Ramdan Rosliがトップ3を形成。序盤はブーンレットが優勢で3周目にトップを奪う。しかし5周目には好調のままにカスマユディンがトップを奪い返すが独走するまでは至らない。ブーンレットをはじめ、カスマユディンのチームメイトである#50アハマド・アフィフ・アムランを含む数台が連なりレースを進めた。

そして終盤に入ると伏兵が現れる。R6ユーザーの#77Muhamad Adam Mohd Norrodinが強力な追い上げを見せてブーンレットを攻略し2番手とすると、ラスト2周となったところでカスマユディンをもかわしてトップに立つ。これに対してカスマユディンも離されることなくついていった。勝負は最終ラップの最終コーナーとなり、カスマユディンがNorrodinのインを鋭く突いたがその直後に抜き返されて2位。SS600初優勝には届かなった。

ブーンレットは、一旦は4番手まで後退するも3番手のライバルがトラブルにより後退したことで3番手とするが、トップ争いには届かず3位。それでもR6ライダーが表彰台を独占することとなった。またアムランはスタートで出遅れてたが1周目を6番手としてトップ集団の後方に食らいつき、その後一つ順位をあげ5位でレースを終えた。

Race 2:カスマユディンがSS600で自身初優勝!

レース1の最終ラップで逆転を許し2位となったカスマユディンが、レース2では劇的な逆転でSS600では初となる優勝。またブーンレットは連続3位表彰台を獲得した。

レースは、カスマユディンとブーンレットが順当に好スタートをきりワンツー体制を作るが、ここでブーンレットを不運が襲う。ミスをおかしてポジションダウン。1周目を終えて7番手と大きく出遅れてしまう。

しかしピラポンは圧倒的な速さで挽回を見せ、2周目に5番手、3周目には4番手、5周目には3番手を走るライバルの転倒によりあっという間に表彰台圏内にカムバック。一方のカスマユディンは安定した走りを見せていたが、大きなアドバンテージを築くには至らず、これでカスマユディン、Norrodin、ブーンレットと役者が揃い、レース1と同様に熱いバトルをスタートする。

まずは勢いに乗るブーンレットが仕掛け、Norrodinをかわして2番手に上がると一気にカスマに接近しトップに浮上。しかしこの直後からカスマユディンとNorrodinの逆襲がスタート。すぐにブーンレットに迫って逆転するとそのまま優勝争いを展開。そして勝負は最終ラップの最終コーナーへ。ここでカスマユディンは2番手から狙いすましたようにライバルのインを突いて逆転すると、そのままチェッカーへと突き進み、自身初となるSS600での優勝を獲得。ブーンレットはまたもおよばず3位。また、アフィフは序盤にトラブルが発生してコースアウトし、そのままリタイアとなった。

AP250

Race 1:スティアワンが健闘するも11位

フリー、予選とヤマハ勢でトップを守ってきたYAMAHA Racing Indonesiaの#96アンギー・スティアワンが9番手・3列目グリッドから好スタートし、大きく順位をあげ3番手で1周目を終える。ところが2周目に入ると、混戦の中でポジションを落として6番手に後退する。その後も徐々に順位を下げることとなり、4周目を終え11番手となるが、トップから1.3秒差と表彰台を狙えるポジションをキープしたまま後半戦へ。

5周目に入ってもその差は変わらずトップに1.4秒差の11番手。ラップタイムも上位陣と変わらない好タイムを叩き出すなど、集団となったグループの後方で踏ん張り続ける。しかし集団の中ではなかなかその差が縮まらずラストラップに10番手で突入すると、ここで一つポジションを落とし11位でチェッカーとなった。

なお、予選で苦戦したスティアワンのチームメイト、#36 ムハマッド・ファエロズィ、Yamaha Thailand Racing Teamの#86 スッティパット・パッチャリート、#56 サワポル・ニンラポンは16位、18位、19位となった。

Race 2:スティアワンが粘りの走りで6位入賞

このレース2もヤマハ勢は苦戦。スティアワンが9番手で1周目を終えるが、その後16番手までポジションを落としてしまう。またパッチャリートが15番手として、この2人が一列に長く伸びたトップグループの最後尾でライバルたちと激しいバトルを展開する。

しかしここでスティアワンが息を吹き返す。徐々に挽回して6周目終了後には12番手。7周目終了後には8番手まで回復しトップグループに食らいつくと、ラストラップにトップから約1秒差の8番手で突入。するとバトルを繰り広げる上位陣3人がクラッシュで後退。これでポジションを上げると6位フィニッシュした。

パッチャリートは序盤、後方から追い上げを強いられたが中盤以降はトップグループの最後尾に加わりレースを展開そこからはポジションを上げることができなかったものの、上位陣の転倒もあり11位でフィニッシュ。またニンラポンは15位、ファエロズィは2週目に転倒がありリタイアとなった。

UB150

Race 1:カイル・パスが今季2勝目

YAMAHA Racing Indonesia#570アルディー・サティア・マヘンドラがスーパーポールでポールポジション、UMA RACING YAMAHA PHILIPPINES TEAM#123マッキンリー・カイル・パスが2番グリッドを獲得して迎えたレース1。マヘンドラがホールショット、カイル・パスが上位を確保してレースをスタートした。

マヘンドラ、カイル・パスはともに混戦の中で上位をキープ。一方で15番手からスタートしたUMA RACING YAMAHA PHILIPPINES TEAM#17マサト・フェルナンドが前半で挽回し、4周目にはトップに浮上するなど、ヤマハ勢が上位を奪い最終コーナーに向け体制を整えていった。

トップグループはレース終盤に入っても10台を超える状況のまま最終ラップに突入。ここでは2度のマルチクラッシュが発生したが、マヘンドラのチームメイトである#89ワヒュー・ヌゴロホも含めた4人がクラッシュを回避して最終コーナーへ突入。ここで抜け出しのたが、カイル・パスとマサト。ともに一歩も譲らずストレート勝負となったがカイル・パスが僅差でトップチェッカーを受け今シーズン2勝目。マサトは2位となり2度目の表彰台。そしてマヘンドラが3位となったため表彰台を独占するとともに、ヌゴロホが23番グリッドから5位と、ヤマハ勢が大いに健闘した。

Race 2:カイル・パスが5位入賞

ウィーク最終日の最初のレースとなったUB150。レース1と同様、カイル・パスとマヘンドラの2人が好スタートからワン・ツー体制で1周目を終えるが、オープニングラップでマルチクラッシュが発生しレッドフラッグが提示され、超スプリントの6周にて再スタートとなる。

再レースでもアルディーが好スタートから1周目をトップで通過。3番手にはカイル・パスがつけ、さらにマサトも5番手まで浮上。そしてトップグループは1秒差に10台前後と混戦となったが、マサト、アルディ、カイル・パス、ワヒューの4人はこのトップグループに入り、激しく順位を入れ替えながら周回を重ねていった。

そして最終ラップを迎えたが状況は大混戦となり、最大の見せ場となる最終コーナーと突入。マシンが一気になだれ込むが、カイル・パス、マサト、アルディ、ワヒューの4人とも表彰台にはわずかに届かず、5・6・7・8位でチェッカーとなった。なお表彰台はヤマハユーザーが独占した。

ARRCの第6戦は9月20~22日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

ASB1000 RESULT Race.1

ASB1000 RESULT Race.2

ASB1000 RIDERS RANKING

SS600 RESULT Race.1

SS600 RESULT Race.2

SS600 RIDERS RANKING

AP250 RESULT Race.1

AP250 RESULT Race.2

AP250 RIDERS RANKING

COMMENT

Race1

YAMAHA RACING TEAM ASEAN
#76伊藤勇樹(ASB1000:2位)

「ウィークは初日から好調だったのでレースでは序盤から前に出ようと考えていました。ただ、前の3台は非常に速いライダーばかり、スタートは難しいところでしたが、1コーナーでスキを見つけて前に出ることができたのです。序盤はザクワン選手がとにかく速かったので、後ろも離せるし勝負は後半と考えていたので逃さないように走りました。しかしレース中盤、バックマーカーが僕とライバルの間に入ってしまい、それをきっかけに大きく離されてしまいました。とても残念なことでしたが、これもレースだと切り替え、最終的に今季最高の2位を獲得できたのはよかったと思います。明日は今シーズンの初優勝をしたいと思っています」

#23ブロック・パークス(ASB1000:4位)

「スタートは単純にうまくいかずに順位を落としてしまったのですが、フロントブレーキのフィーリングが自分にフィットしていなかったことで少し苦労しました。またリアタイアのフィーリングもここまでのウィークにはなかったものがありました。その中でプッシュ、プッシュと攻め続けたのですが4位がやっとの状況でした。やはり常に表彰台を狙っているので、とっても残念であり悔しい思いです。レース2に向けてはもう少しセティングを煮詰めて問題を解決し、次こそは表彰台に立ちたいと思います」

倉田幸彦チームマネージャー

「価値のあるの2位と4位であり、明日に繋がる順位になりました。日本ラウンドで怪我をした伊藤選手ですが、手術が成功しており、それを感じさせない走りを見せ、このレース1に向けてマシンを仕上げてきました。レースはライバルを追う展開で最後まで攻略できなかったものの、自己最高の2位で明日に繋がるものになったと思います。パークス選手はポールスタートでありながらスタートで遅れてしまったことが一つの敗因。少しマシンの方も思うようなセッティングが出ていなったこともありますが、ランキングを考えると最低限の仕事をしてくれました。明日はダブルポディウムを狙います」

Hong Leong Yamaha Malaysia
#127カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(SS600:2位)

「今回は僕自身も勝つことができると考えていました。でもラスト2周のところでシフト操作にミスがありライバルにかわされてしまったのです。スーパースポーツ600では一つのミスで、大きなマイナスを生むことがあるのです。だから勝つためにはやはりミスをしないことが重要なのだと思います。それでも2位を獲得できたのはよかったと思います。明日はマシンを全力でプッシュして必ず勝ちます」

Sean Wong Hong Siongチームマネージャー

「カスマ選手は、フリー、予選とトップタイムをマークして勝てる状況がありました。実際にレース1の走りもとても安定していました。ところが終盤にミスがありトップを譲る形になってしまいました。勝てるレースで勝てなかったことは非常に残念ですね。アムラン選手も好位置につけているので、レース2はカスマユディン選手は優勝を狙いますが、ダブルポディウムも視野に準備を進めます」

Yamaha Thailand Racing Team
#26ピラポン・ブーンレット(SS600:3位)

「今回はとても厳しい戦いになりました。実はライバルたちに対して明らかにセッティングに関して劣っていた部分がありました。その中で必死にライディングしたのですがやはり厳しかったですね。ただ、そういった状態で3位という結果を得られたのはよかったと思います。ライバルたちの走りに関しても後方から確認できたし、明日はセッティングを変更し勝ちにいきます」

Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support

「カスマユディン選手らライバルとなるトップライダーたちの力が均衡していました。特に今回のサーキットはシンプルで、ピラポン選手も非常に技術を持ったライダーですが、そのアドバンテージを生かすことができませんでした。レースを見ていると、タイヤコントロールもよかったのですが、セッティングが整っていなかったことで3位。悔しさこそありますが、いろいろな状況的を考えるとベストなリザルトなのかもしれません。明日はしっかりと巻き返して優勝を目指します」

UMA RACING YAMAHA PHILIPPINES TEAM
マッキンリー・カイル・パス選手(UB150:優勝)

「レースはとてもハードでしたが、ベストを尽くした結果、よい結果を獲得できました。とくにチームとして1位、2位を獲得することができ感激です。レースでは集中して2位につけ前のライダーをよく観察し前に出るチャンスをつかみました。明日もまた狙います」

マサト・フェルナンド選手(UB150:2位)

「15番グリッドからのスタートでしたが、アグレッシブかつハードに攻めた結果1コーナーで8番手に上がることができました。タイトコーナーでレートブレーキを駆使して一人ずつ抜いていきました。このスキルには自信があり明日もこれを利用するとともによいスタートを切ることに集中し、もう一度上位を狙います」

Cornista Jordan チームマネージャー

「シーズンも半分を過ぎチーム、ライダーの双方にひとつのミスも許されない状況です。ライダーがよいコンディションをキープしてコース状況をしっかりと把握するするなどに加え、メカニックのベストな仕事が求められます。それらをうまくコントロールしてよい結果につなげたいと思います」

Yamaha Racing Indonesia
アルディー・サティア・マヘンドラ(UB150:3位)

「先ずはこのチームでレースができること、このチャンピオンシップに参加できることを誇りに思います。また再び表彰台に立つことができ大変うれしく感じています。レースではよいスタートを切ることができました。終盤は4番手にいたとき前の選手がクラッシュし、トップ2との差が少し開いてしまいましたが、3位を守りきることができました。ランキングではトップ5が目標なので、明日は表彰台のてっぺんを目指します」

Race 2

YAMAHA RACING TEAM ASEAN
#23ブロック・パークス(ASB1000:優勝)

「朝のウォームアップでマシンのセッティング変更を行い、また確認し多くのことに関して改善することできたし、安定感した中でしっかりとアッタクできました。特にスタート後にアズラン選手の後方3番手につけることができたのがよかったですね。トップのザクワン選手とのギャップも少なく、アズラン選手を3周目にかわし、さらに3周後にザクワン選手にミスがあって理想通りに早いタイミングでトップに立つことができました。あとはレースをコントローするだけ。とにかく1周目のポジションが非常に重要でした。そして今回の勝利はチャンピオンシップにおいて非常に大きな意味があると思っています」

#76伊藤勇樹(ASB1000:3位)

「マシンの状況を考えると、正直なところ5位が精一杯だと感じたレースです。特に前半が苦しく、そこを耐えて食らいついて行けたことがポイントでした。後半はライバルにも消耗があったのだと思いますが4番手に上がり、さらに最終ラップに順位を上げて3位。最初のマシンの印象を考えれば満足できる順位ですが、一方でパークス選手を見ているともう少しいけた、いくべきだったのではないかという悔しさもあります。これで6度目の表彰台となりましたが、開幕のノーポイントが響いてランキングは4位です。厳しいのはわかっていますが、まだ諦めていません。チャンピオンを見据え、次のセパンでは今季初優勝を狙っていきます」

倉田幸彦チームマネージャー

「パークス選手は、ストップ&ゴーのサーキットと高温の気候も相まってウィーク初日からブレーキにトラブルを抱えていました。その中でレースではライバルの状況を見定め、またマシンを的確にコントロールして優勝。チームの努力とともに、ベテランならではの経験を駆使して強さを見せてくれました。伊藤選手も同じよなトラブルを抱えていましたが、さらに厳しい状況だったようです。それでも諦めずに食らいつき、最終ラップで逆転したのは見事でした。ここまで6度の表彰台と状況はよいので、パークス選手と刺激しあいながら、チャンピオンシップを見据えてさらチーム全体で強くなっていければと思います」

Hong Leong Yamaha Malaysia
#127カスマ・ダニエル・ビン・カスマユディン(SS600:優勝)

「最終ラップの最終コーナーまで続くバトルを制しての初優勝。本当にアメージングなレースであり、とにかく今はうれしさでいっぱいです。Hong Leong Yamaha、チームクルーなど、サポートしてくれるすべての方に感謝の気持ちしかありません。レースは序盤こそ安定したラップタイム、タイヤについて考えながら走っていました。ただ、後半のバトルでは最後のチェッカーまでとにかくプッシュし続けるだけでした。こうした戦略が勝利に結びついたのだと思います。次回の地元セパンでももちろん勝利が目標です。これに満足せず、勝つためにこれからも努力を続けます」

Sean Wong Hong Siongチームマネージャー

「すばらしいレースで、とてもうれしく思います。レース1もハードに戦ってくれましたが、今回も最後の最後までハードにプッシュする姿には感謝の言葉しかありません。そしてこの勝利はメカニック、チーフエンジニア、コーディネーターらたくさんのハードワークがあってこそです。彼らの献身的な仕事にも感謝しなければなりません。次回はセパンでのホームレースです。カスマ選手の勝利は終わりではなく第一歩。これからも勝ち続けることが目標です。またアフィフ選手は表彰台が目標ですが、これを達成できるよう引き続きチーム一丸となってがんばります」

Yamaha Thailand Racing Team
#26ピラポン・ブーンレット(SS600:3位)

「昨日からセッティングを変更して臨みましたが、まだ十分ではありませんでした。マレーシアのライダーたちのセッティングはとてもすばらしかったと思います。結果は非常い悔しいですが、この経験は次のレース、来年のレースにも生かしていけるものだと思います。また序盤でミスがあったことも悔やまれます。スリッピーなコンディションによりミスがあり順位を落としてしまったのdです。次回はセパンサーキット、マレーシアのライダーたちにとってはホームレースで手強いと思いますが、僕も何度も走っているサーキットなのでリベンジできるようにがんばります」

Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support

「スタートはとてもよかったのですが、1周目にミスがあり順位を落としてしまいました。ただ、そこから一人一人かわしてトップグループに追いついたところはでは良かったのですが、ここまでにタイヤを消耗してスピンが多くなっていったのです。カスマ選手が最終ラップまで戦えたのは、序盤でトップに立ちタイヤをコントロールできたことが大きいからだと思います。今回はピラポン選手にとっては苦い経験だと思いますが、今後のことを考えるとよい経験でもあります。次回のセパンでは、諦めることなくチームでライダーを支え勝利を目指します」

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