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アジアロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.02 5月8日 タイ

RACE DATA

■大会名称:2016アジアロードレース選手権第2戦タイ大会
■カテゴリ:SS600・AP250
■会場:タイ・チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)

【レース1】
■開催日:2016年5月7日(土)
■コースコンディション:ドライ
SS600
■周回数:18周(81.972km)
■PP:Md Zaqhwan Zaidi(1分39秒434/ホンダ)
■FL:Md Zaqhwan Zaidi(1分40秒307/ホンダ)
AP250
■周回数:10周(45.540km)
■PP:Peerapong Loiboonpeng(1分55秒446/ヤマハ)
■FL:Takehiro Yamamoto (1分56秒622/カワサキ)

【レース2】
■開催日:2016年5月8日(土)
■コースコンディション:ドライ
SS600
■周回数:18周(81.972km)
■PP:Md Zaqhwan Zaidi(1分39秒434/ホンダ)
■FL:Tomoyoshi Koyama(1分39秒920/ホンダ)
AP250
■周回数:10周(45.540km)
■PP:Peerapong Loiboonpeng(1分55秒446/ヤマハ)
■FL:Soichiro Minamimoto(1分56秒401/ヤマハ)

REPORT

SS600:Yuki Itoは14位/17位、Fitri Ashraff Razaliが16位/16位
AP250:Apiwatがレース1で開幕3連勝、Galangがレース2で自身初の表彰台

開幕戦のマレーシア大会から約1ヵ月、第2戦タイラウンドが、チャーン・インターナショナル・サーキットで開催され、スーパースポーツ600(SS600)に参戦する「YAMAHA RACING TEAM」の#76 Yuki Itoは14位/17位、#12 Md Fitri Ashraff Razaliが16位/16位と、開幕戦に続き厳し結果となった。一方のアジアプロダクション250(AP250)は、レース1で地元「Yamaha Thailand Racing Team」の#24 Apiwat Wongthananonが開幕3連勝。レース2では「Yamaha Racing Indonesia」の#99 Galang Hendra Pratamaが自身初の2位表彰台を獲得、開幕戦に続き「YZF-R25」のポテンシャルの高さを見せつけた。

レース1

地元「Yamaha Thailand Racing Team」から「YZF-R6」で参戦する#14 Anucha Narkcharoensriと#24 Decha Kraisartがトップグループでレースを展開。まず#24Dechaが、#71 Tomoyoshi Koyama(ホンダ)に続く2番手で周回を重ねる。ところが6周目に転倒、戦線を離脱する。これに変わり2番手に浮上したのがチームメートの#14 Anuchaだった。#71Koyamaの背後にピタリとつき、トップ争いを繰り広げた。ところが、ラストラップの最終コーナー、#14 Anuchaがスリップダウン。地元での表彰台には一歩届かず、14位でレースを終えた。

一方、「YAMAHA RACING TEAM」の#76 Itoは予選で16番手、#12 Fitriはタイムアタック中に転倒があり20番手となり、さらに体を負傷。決勝を厳しい状況で迎えることとなった。それでも2人は、序盤からしっかりとレースを進め、それぞれ予選からポジションアップ。#76 Itoが14位、#12 Fitriが16位でチェッカーを受けた。なお、ヤマハ勢トップは#13 Anthony Keith Westの5位となった。

開幕戦、YZF-R25&ヤマハライダーが圧倒的な強さを見せたAP250は、タイラウンドでもその力を如何なく発揮。なかでもマレーシアで表彰台を独占した「Yamaha Thailand Racing Team」の活躍が光った。

予選では#14 Peerapong Loiboonpengがポールポジションを獲得。レース1は、この#14 Peerapongに加え、開幕2連勝の#24 Apiwat Wongthananon、#500 Anupab Sarmoonが、昨年のディフェンディングチャンピオンである#1 Takehiro Yamamoto(カワサキ)、そして他ヤマハ勢を交えながら、オープニングからラストラップまで順位を入れ替えながら激しいトップ争いを繰り広げた。

この中で、序盤は#500Anupabがトップに立つ時間が長かったが転倒で後退。中盤以降は#1 Yamamotoがレースの主導権を握る。しかし地元タイの#24 Apiwatが、最後の混戦を制して開幕戦から3連勝を達成。さらに2位には#14 Peerapongが入り、地元の意地を見せた。3位には#18 Somkiat Chantra(ホンダ)が入ったため表彰台独占はならなかったが、第2戦もYZF-R25&ヤマハライダーの強さは健在だった。

併催されたUB130は、ヤマハライダーがトップ4を独占した。

レース2

一夜明けた日曜、照りつける太陽により灼熱のサーキットへ。この過酷な状況下で行われたSS600は、#13 Anthonyが健闘した。序盤は#14 Anuchaがヤマハトップを走行していたが、1周目を8番手で終えた#13 Anthonyが徐々にペースアップ。中盤戦に入る頃には4番手、さらに2番手まで順位を上げる。その後は4番手をキープしていたが、ラストラップに大きく順位を下げ10位でゴール。変わってヤマハトップに立ったのが#14 Anucha。一時は7番手まで順位を落としていたが、そこから挽回して最後は5位でチェッカーを受けた。

「YAMAHA RACING TEAM」の#76 Itoは、1周目の18 番手から15番手まで順位を上げたが、そこから後退し、9周目に#12 Fitriと順位を入れ替え19番手となる。その後2人は、上位陣が順位を落としたことでポジションを上げるにとどまり、#12 Fitriが16位、#76 Itoが17位でフィニッシュとなった。

AP250は、昨日のレース1と同様、激しく順位を入れかえる展開となった。今回も「Yamaha Thailand Racing Team」の強さが際立ったが、「Yamaha Racing Indonesia」の#99 Galang Hendra Pratama、「Akeno Speed WJR Racing Team」の#22 Soichiro Minamimoto、「Yamaha Finson Racing」の#127 Kasma Daniel Kasmayudinらもトップ争いに顔を出した。

優勝こそ、ライバルの#1 Yamamotoに譲ったが、ヤマハライダーの中でも若手実力者の1人#99 Galangは、終始表彰台圏内でレースを進め、#500 Anupabに続き、自身初となる3位表彰台をゲット。#500 Anupabがイエローフラッグ無視で4位へ降格となったため、#99 Galangがヤマハトップの2位、#14 Peerapongが3位となった。なお2~9位が全員YZF-R25ライダーであり、トップから7位の#33 Yusuke Nakamura(ヤマハ)までの差は1.3秒差と大激戦。次回6月3〜5日に開催される日本大会(鈴鹿サーキット)では、ヤマハライダーたちのさらなる活躍に期待がかかる。

UB130は、ヤマハライダーが昨日をさらに上回る活躍でトップ5を独占した。

SS600 RESULT Race.1

SS600 RESULT Race.2

SS600 RIDERS RANKING

AP250 RESULT Race.1

AP250 RESULT Race.2

AP250 RIDERS RANKING

COMMENT

SS600
YAMAHA RACING TEAM

#76 Yuki Ito(14位/17位)

「フリー走行時はそこそこの走りができたけれど、それ以降、なかなか良いセッティングが見つからず、2ポイントのみという不甲斐ない結果に終わってしまいました。次は鈴鹿で地元開催なのでなんとか上位にいけるよう精進したいと思います」

#12 Md Fitri Ashraff Razali(16位/16位)

「予選の転倒で怪我をしてしまい、レース1とレース2とも思うような走りができませんでした。次の鈴鹿は以前に走ったことのあるサーキットですが、地元のYukiにアドバイスをもらいながら少しでも上位にいけるようにがんばります」

Michael Chai, Team Manager, Motorsports Development

「非常に厳しい結果となりました。Fitriは予選時に転倒して怪我をしたので、本来の走りができなかったこともありますが、最後まで良いセッティングを見つけられず、2人のライダーともに実力を十分出し切ることができませんでした。Yukiは実力のあるライダーなので、次の鈴鹿に向けてマシンの熟成を進め、よい結果を目指します」

AP250
Yamaha Thailand Racing Team
#24 Apiwat Wongthananon(1/5位)

「レース1は計画通りに走ることができて優勝できましたが、ライバルの強さを感じたレースになりました。レース2は、最初は上位をキープしていましたが、やはり他のライダーも速く、チームメートと一緒に上位に上がっていきたいと思っていましたが叶いませんでした。それでもポイントリーダーは守ることができたので良かったです。次の鈴鹿は自信のあるサーキットなので、優勝できるようがんばります」

Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support

「今回は目標としていた全クラスでの表彰台獲得はなりませんでした。しかし、AP250は2レースで1位から3位をすべて取れ、チーム・ライダーともにポイントリーダーをキープしました。SS600については、これからさらに改善が必要ですが、全体としてはチームワークが非常に良かったと感じています。

今年のARRCは、昨年と比べ全体的にレベルが上がっており、ライバルとの競争も激しくなってきました。ただし、我々のライダーは昨年からレベルアップできているし、宇井さんがチームに来てくれたことで、チーム力も上がっています。Dechaはレースをするだけでなく、AP250の若いライダーを指導する役割も担っているので、若いライダーのレベルも向上しています。次の鈴鹿に向けてはチーム、ライダーのさらなるレベルアップを図って臨みます。ご期待ください」

Yamaha Racing Indonesia
#99 Galang Hendra Pratama(4位/2位)

「今年も表彰台を目標にしていましたが、今回やっと立つことができ、自分のレベルが向上していることを感じました。中冨さんからのアドバイスで、悪いところ、修正すべき点を的確に指導してもらったことも大きかったと思います。次の鈴鹿は去年も走っており、フィーリングもわかっているので、フィジカル、メンタルともに気をつけて、あとはがんばるだけです!」

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