AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.13 4月13日 フォックスボロ
RACE DATA
2024 AMAスーパークロス 第13戦フォックスボロ大会
開催日:2024年4月13日(土)
開催地:マサチューセッツ州フォックスボロ
会場:ジレット・スタジアム
REPORT
Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが、マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催されたAMAスーパークロス第13戦を圧勝した。終始レースをリードして今シーズン4勝目をあげたウエブは、ランキングでも首位タイに浮上した。イーライ・トマックはレース序盤の転倒から奮闘し、6位でフィニッシュ。ジャスティン・クーパーもヒートレースでの大クラッシュから立ち直り8位に入った。
250SX Eastでは第6戦が行われMonster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、終始独走してレースを制し、再び表彰台の頂点に立った。ダクストン・ベニックは奮闘して7位に入り、ルーキーのニック・ロマーノはトリッキーなコンディションの中、11位でフィニッシュした。
450SX
ウエブ圧勝でタイトル争いが激化
イベント開催前に雨が降り、日中も降ったりやんだりという天候となったため、このラウンドもトリッキーなコンディションとなった。そのチャレンジングな状況にもかかわらず、ウエブは走り出しから強さを見せ、450クラスの予選で最速タイムを記録。参加したヒートレースではホールショットを奪った。トップを力走するウエブだったが、レース終盤にタイトル争いをするライバルにパスされ、2位でフィニッシュした。メインイベントでは、ウエブがこの夜2度目のホールショットを奪うと、速いペースで力走し全ラップをリード。そのまま今シーズン4勝目のチェッカーフラッグを受けた。この活躍で、ウエブはタイトル争いでも躍進。ランキングでトップタイに浮上し、ウエブのYZ450Fにはレッドプレートが付けられた。
トマックも全力を尽くし、予選ではチームメイトに続く2番手。ヒートレースではホールショットを奪い、猛烈なペースで終始独走してレースを制し、メインイベントに向けてナンバーワンゲートピックを得た。ところがメインイベントでは思うようなスタートが切れなかったトマックは、1周目を終えて8番手。そしてトリッキーなコンディションに、残念ながら転倒を喫し、11番手でレースに復帰。それでもひるむことなく追い上げるトマックは、レースの折り返し点までに5番手まで順位を上げるが、その1周後に6番手に後退。そのポジションでフィニッシュした。トマックは現在、ランキングトップと30ポイント差のランキング4位につけている。
クーパーもこの日、好調な走り出しを見せて予選で4番手。続いて参加した450クラス最初のヒートレースではトマックに続く素晴らしいスタートを決め2番手につけたが、レース折り返し点あたりで激しい転倒を喫してLCQ(※ラストチャンスクオリファイヤー)に回ることを余儀なくされた。しかし、ここで1周目の4番手から2番手まで上がってフィニッシュし、メインイベント出場権を得た。メインイベントでは、理想的とはいえないゲートピックながらも、クーパーは堅実なスタートを見せてトップ10圏内につけると、その後8番手まであがりチェッカーフラッグを受け、今シーズン10回目のトップ10フィニッシュを果たした。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、テネシー州ナッシュビルのニッサン・スタジアムに向かい、4月20日に開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第14戦に臨む。
250SX West
ディーガンが独走優勝
ジレット・スタジアムは、レース前から雨が降ったり止んだりという天候となったため、ライダーたちはまたもや難しいコンディションへの対応を迫られることになった。ディーガンは順調な走り出しを見せ、予選で6番手。続いて参加したヒートレースでは好スタートから3番手につけると、レース終了まで残り2周となったところで2番手に上がりトップを追撃し、これを抜きにかかるディーガンだったが、ミスを犯し、結局5位でフィニッシュした。
メインイベントのゲートピックは理想的ではなかったものの、ディーガンは今シーズン 3度目のホールショットを奪い、速いペースで2度目の250SX優勝に向けて独走態勢を築くと、そのまま最初にチェッカーフラッグを受けた。この勝利でディーガンは、250SX Eastのポイントランキングで3位を維持。残り3戦(うち2戦は東西対決)となった選手権でトップとの差を13ポイント以内に詰めた。
ベニックは予選7番手、ヒートレースでは好スタートを決めて3番手につけ、最終的に4位でフィニッシュ。 メインイベントでは思うようにゲートから飛び出すことができず、1周目を終えて12番手で戻って来た。18 歳のべニックはひるむことなく、厳しいコンディションの中で集中したライディングで 7番手に順位を上げてフィニッシュした。
チームメイトのルーキー、ロマノは変化し続けるコースコンディションの中で進歩を見せ、12番手Aで予選を通過する。理想的とはいえないゲートピックにもかかわらず、ロマーノは参加したヒートレースで6位に入り、続くメインイベントでは好スタートを決めて7番手につける。レース前半はポジションを守っていたロマーノだったが、その後苦しいライディングとなり、11番手まで後退してフィニッシュした。
Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、テネシー州ナッシュビルに向かい、4月20日にニッサン・スタジアムで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロスワールドシリーズ第14戦、250SX East/West Showdown(※250東西決戦)に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
クーパー・ウエブ選手談(優勝)
「最高でした! 今年2度目となるポールポジションを獲得できて、ヒートレースもすばらしいレースができたし、メインイベントも素晴らしかったですね。ホールショットを奪って、全ラップをリードすることができました。ただひとつ大きなミスをおかしてしまい、それによってそれまで築いたリードを失ってしまい、思ったよりも僅差のフィニッシュになりました。それでも、また勝利をあげることができて、ランキングでトップと並んで、信じられないくらいの夜でした。最高の気分です。残り4戦に全力を尽くします」
イーライ・トマック選手談(6位)
「平凡なスタートと転倒で、序盤に順位を落としてしてしまい、厳しいメインイベントでした。 来週はミスのないようにベストを尽くします」
ジャスティン・クーパー選手談(8位)
「一日を通してとてもよい感触でした。ヒートレースで大クラッシュをしてしまいましたが、打撲傷だけで戻ってこられたことに感謝しています。僕にとってよい夜になりそうな気がしていましたけど、状況が変わってしまいました」
250SX East
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
ヘイデン・ディーガン選手談(優勝)
「今夜のフォックスボロはすごくうまくいきました。ただし、ヒートレースは最高ではなく、速さはあったので他のライダーをパスしてトップに立ったんですが、失速して5位に終わりました。メインイベントは理想的な展開になりました。完璧なレースでしたね。 ホールショットを奪って、そこからうまくマネージメントして勝利をつかみました。とても感謝していますし、次のラウンドが楽しみです」
ダクストン・ベニック選手談(7位)
「よい一日でした。予選は7番手で、ヒートレースも順調に進み4位になりましたが、それではメインイベントに向けて十分ではありません。よいグリッドを獲得するには、上位2~3位までに入らなければなりません。次戦はメインレースに向けてよい位置につけるように、トップ3以内でフィニッシュするように努めるつもりです。うまくライディングできましたが、好スタートが必要です」
ニック・ロマノ選手談(11位)
「望んでいた一日ではありませんでした。僕の速さは一日を通してパッとせず、苦しいライディングをしていました。コースはトリッキーで、滑りやすいので我慢する必要がありましたけど、それでもマディよりはましでしたね。今夜は僕にとってもよい夜ではありませんでしたが、残り3戦を好成績で終えるために努力を続けて、高めていきます」