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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 3月30日 セントルイス

RACE DATA

2024 AMAスーパークロス 第12戦セントルイス大会
開催日:2024年3月30日(土)
開催地:ミズーリ州セントルイス
会場:ザ・ドーム・アット・アメリカズセンター

REPORT

Monster Energy Yamaha Star Racing 450が、3月30日土曜日、ミズーリ州セントルイスのザ・ドーム・アット・アメリカズセンターで、今シーズン最後のトリプルクラウンに出場。AMAスーパークロス450SX第12戦でイーライ・トマックが3レースすべてを圧倒して今季初勝利を飾り、クーパー・ウエブも3レースを5位、6位、2位でフィニッシュして2位とし表彰台に立った。さらに2位フィニッシュによってランキング1位との差を8ポイントに縮めた。ルーキーのジャスティン・クーパーは、難しいコンディションの中で、9位/10位/9位で総合9位と、トップ10入りを果たした。

250SX Westでは第7戦が行われ、Monster Energy Yamaha Star Racing 250のジョードン・スミスが、総合3位となった(3位/2位/4位)。ネイト・スラッシャーは、5位/5位/6位のスコアで総合5位に入った。マイケル・モジマンは2回目のメインイベントで他のライダーと絡んでクラッシュし、以後の走行を断念した。

450SX

トマックとウエブがセントルイス・スーパークロスで1-2フィニッシュ

トマックはこの日好調な走り出しを見せて予選総合タイムで4番手に入った。最初のレース1では好スタートを決めて2番手につけると、2周目にレースをリードするライダーが転倒したことで、トマックはトップに浮上。これまで何度も優勝を重ねてきたトマックは、プレッシャーの下でも冷静さを保ち、そのまま勝利のチェッカーフラッグを受けた。レース2でも好スタートから3番手につけると、3周目には2番手に順位を上げた。トマックはその後も好調なペースで走行を続け、2位でフィニッシュしたが、レース終了時、赤十字旗が振られている間にフィニッシュラインをジャンプして通過したとしてレースリーダーにペナルティが科せられたため、優勝はトマックのものとなった。最後のレース3では、トマックがホールショットを奪うと、終始レースをリードしてそのままチェッカーを受けて3勝目をあげ、総合勝利を確定した。この今シーズン初勝利とスーパークロスのプレミアクラス通算52勝目により、トマックはポイントランキングで4位に浮上した。

ウエブもこの日、好調な走り出しを見せて予選を3番手で通過。しかし、レース1では思うようにゲートから飛び出すことができず、1周目を終えて11番手で戻って来た。それでも集中したライディングで追い上げたウエブは、5番手まで挽回しフィニッシュした。レース2では、はるかによいスタートを見せたウエブは5番手につけると、3番手に順位を上げるがレースを折り返した直後に転倒。8番手でレースに復帰する。それでもウエブはひるむことなく力走を続け、5番手まで上がるが、赤十字旗が振られている間にフィニッシュラインを飛び越えたとしてペナルティが課され6位となった。最終のレース3ではさらによいスタートを決めて3番手につけると、レースの折り返し点を過ぎたところで2番手に上がった。チームメイトとの差を縮め始めたウエブだったが、結局2位でフィニッシュラインを通過。チームにとっては再び1-2フィニッシュの実現となった。またウエブは、トリプルクラウン・シリーズ3大会の総合ポイントで1位を獲得するとともに、450SXでの重要なポイントを獲得し最高の夜となった。残り5戦となった選手権で、ウエブはランキング1位との差を8ポイントまで詰めた。

ルーキー、ジャスティン・クーパーも走り出しから速さを見せ、予選で2番手に入った。レース1では思うようにゲートから飛び出すことができず、転倒も喫したが、トップ10入りを果たすためにプッシュを続け、9位でフィニッシュ。レース2では素晴らしいスタートを切ったクーパーは、トップに立った。1周目をリードしたクーパーは、ポディウムフィニッシュを目指して、ポジションキープを試みるが、その後5番手に後退してしまう。さらにレースの折り返し点を過ぎた後、転倒して11番手でレースに復帰すると、最後はひとつ順位を上げ10位でフィニッシュした。レース3はスタート直後は11番手を走行したが、その後順位を上げて9位でチェッカー。総合9位でレースを終え、8回目のトップ10フィニッシュでランキング8位を維持した。

シリーズはこの後、ブレイクに入る。Monster Energy Yamaha Star Racingチームは4月13日、マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第13戦に臨む。

250SX West
スミスがセントルイスで再び表彰台

予選を4番手で通過したスミスは、最初のメインイベントで力強いスタートを見せて6番手につける。すぐに5番手に浮上すると、プッシュを続け、レースが後半に入ると2つポジションを上げて3番手とすると、そのままフィニッシュした。レース2ではさらに好スタートを決めて2番手につける。そのポジションを守ってチェッカーフラッグを受けたスミスは、総合2位タイで最終レースに臨むことになった。その3回目のメインイベントでスタート直後に4番手につけたスミスはチャレンジングなコンディションの中、順位を上げるべくトライしたが4位でフィニッシュ。総合3位となり、今シーズン4度目の表彰台に立った。ブレイクを前に、スミスは250SX Westのランキング3位につけている。

スラッシャーは変化し続けるコースで自分の流れをつかむのに一日を通して苦労し、予選を9番手で終える。最初のメインイベントでは好スタートを決めて4番手につけるが、最終的に5位でフィニッシュした。スラッシャーはレース2でも好スタートを見せて4番手につけると、前半はそのポジションをキープしたが、最終的には5位でフィニッシュラインを通過した。この夜の最終レースでは、スタート直後に7番手につけたスラッシャーは、2周目に5番手に上がるが、結局6番手にポジションを落としフィニッシュ。総合5位でこの日を終えた。

チームから参戦2戦目となったモジマンは、予選を6番手という堅実な結果で終えた。最初のメインイベントでは思うようにゲートから飛び出すことができず、1周目を終え12番手で戻って来た。そこからプッシュを続けて8番手まで上がりフィニッシュした。2回目のメインイベントでも理想的とは言えないスタートを切ったモジマンは、他のライダーとの大クラッシュに巻き込まれ、リタイアを余儀なくされた。モジマンはAlpinestars Mobile Medical Unitによって現地で診察を受け、さらなる診察を求められたが、幸い大事には至っていない。

Monster Energy Yamaha Star Racing 250SXチームは4月13日、マサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第13戦、250SX Eastの第6戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(優勝)

「この週末は最高のものになりました。ついに総合優勝することができたのです。予選から3つのメインイベントまで、一日を通してとてもよい感触でした。スタート、ライディングもとてもよく、まさに昔の自分に戻っていました。チームに勝利をもたらすことができて本当にうれしいです。ちょっとしたスランプ、あるいは難局、またはそんな言い方をされる状況に陥っていましたが、今は戻ったような気がしていますし、このシリーズの終盤にワクワクしています」

クーパー・ウエブ選手談(2位)

「今日はとんでもないトリプルクラウンでした。最初のメインイベントでは、よいスタートを切ることができず、たくさんのミスをしてしまいました。猛チャージしましたがよい結果は得られませんでした。2レース目はよい位置につけていたのですが、転倒してしまいました。再走して、追い抜きをして再び5位になりました。赤十字旗についてのインシデントがあったので、実際どうなったのかわかりません。最後のレースで好スタートを決めて、勝たなければならないということだけはわかっていました。それが僕の目標でした。素晴らしいスタートを決めて、しばらくセクストン選手の後ろを走っていて、彼をかわすことができました。最後にイーライに追いつきましたけど、堅実な2位でした。ポイント獲得にとって間違いなく素晴らしい夜だったし、チームにとって1-2フィニッシュは本当に特別なことです」

ジャスティン・クーパー選手談(9位)

「浮き沈みの激しい一日でした。予選はかなりうまくいき、バイクの感触もよかったのですが、僕のスタートは当たり外れのような状態でした。速さはあったし、2回目のメインでは数周リードすることができましたが、最初の2回のメインでは転倒しており、ただただ浮き沈みの激しい夜でした」

250SX West
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

ジョードン・スミス選手談(3位)

「コースは本当に厳しいもので、そこから流れを見つけるのは難しかったですね。こちらは整えられるのに、あちらは整えられないという状態で、コースは常に変化していました。スタートはまずまずで、堅実にライディングすることはできましたけど、素晴しいライディングとはいかず、総合3位になりました。再び表彰台に上がれたのはうれしいですけど、3位は僕らが望んでいたポジションではありません。これからまた、数週間取り組みを続けて、East-Westシュートアウト(※東西対抗戦)のためにナッシュビルに戻って、何ができるか確かめるつもりです」

ネイト・スラッシャー選手談(5位)

「大変な一日でした。コース上で楽に走行するのに苦労していましたが、スタートは良かったです。努力を続けて、表彰台の頂点に戻って、シーズンを好調に終えることが必要です」

マイケル・モジマン選手談(18位)

「今日はかなりうまくいっていましたが、2回目のメインで転倒してしまいました。自分のコントロールの範囲を超えていました。とても痛いですが、ありがたいことに、僕は大丈夫です。 残念な状況ではありましたが、また力強くなって戻ってきます」

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