AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 1月6日 アナハイム
RACE DATA
2024 AMAスーパークロス 第1戦アナハイム1
開催日:2024年1月6日(土)
開催地:カリフォルニア州アナハイム
会場:エンジェル・スタジアム
REPORT
Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが、カリフォルニア州アナハイムのエンジェル・スタジアムで開催されたAMAスーパークロス開幕戦で強さを見せた。ウエブはメインイベントでトップ争いを展開。レース終盤にクラッシュがあったものの6位でレースを終えた。ジャスティン・クーパーは8位、レース復帰初戦のイーライ・トマックは9位とトップ10入りを果たした。
250SXはWestから開幕、ジョードン・スミスがマイナーチェンジした2024年モデルのYZ250Fを駆り2位。2024年250SX Westのタイトル争いを力強くスタートした。チームメイトのネイト・スラッシャーはメインイベントでクラッシュを喫し、リタイアに終わった。
450SX
ウエブがアナハイム1で着実にポイント獲得
ウエブはエンジェル・スタジアムですぐに全開の走りを見せて予選総合タイムで3番手に入る。そこから見事な走りを披露し、プレッシャーの中でも冷静さを保ってヒートレースで優勝を遂げた。メインイベントでも好スタートを決めて3番手につけたウエブは、前を行く2番手のJ・アンダーソン(カワサキ)を追撃。追い抜きの難しいコースでさらに上位を目指した。ところがレース終盤にクラッシュ、すぐに再走を果たして6位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得した。
最高峰クラスへの初のフル参戦初戦となるクーパーも強さを見せた。予選を5番手で終えたクーパーだったが、参加したヒートレースでは思うようなスタートができず、7位でフィニッシュ。理想的とはいえないゲートピックとなったメインイベントでは、レース序盤の多重クラッシュに巻き込まれて1周目を終えて16番手で戻って来た。ひるむことなく集中したライディングで追い上げたクーパーは8位まで順位を上げてフィニッシュした。
レース復帰初戦となったトマックは、堅実な走りで予選を6番手で終える。参加したヒート1レースではスタート直後の第1ターンでの複数のライダーを巻き込んだ混乱の影響を受けて思うような走り出しができなかったが、6番手から4番手まで順位を上げてフィニッシュ。7番目のゲートピックとなったメインイベントではスタート直後に11番手につける。これまで何度も王座に就いているトマックは8番手まで順位を上げるが、結局9位でフィニッシュラインを通過した。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、カリフォルニア州サンフランシスコに向けて北上。1月13日にオラクル・パークで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス・ワールドシリーズ第2戦に臨む。
250SX West
スミスが2位フィニッシュで2024年シーズンをキックオフ
スミスがエンゼル・スタジアムで250SX West(※西地区250SX)のシーズン開幕戦に参加したのは2016年。スミスは最初の予選セッションでトップタイムを叩き出し幸先のよいスタートを切った。最終的な予選総合結果では8位となったが、参加したヒート1レースでは見事なスタートからホールショットを奪う。スミスはここで、まったく新しい2024年モデルのYZ250Fを駆り今シーズン初勝利をあげると、続くメインイベントでも好スタートを切った。スタート直後の数ターンで5番手まで後退したスミスだったが、追い抜きの難しいコースで順位を上げ、レースの折り返し点までに2番手まで浮上。そのままの2位でフィニッシュし表彰台に立った。
スラッシャーは予選を6番手という結果で終えると、参加したヒート1レースでは3位でフィニッシュ。メインイベントでもスタート直後は4番手につけていたが、数ラップ後に6番手まで後退。その後もプッシュを続けるスラッシャーだったが、レース中盤にクラッシュ。リタイアとなった。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、カリフォルニア州サンフランシスコに向けて北上。1月13日にオラクル・パークで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス・ワールドシリーズ第2戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
クーパー・ウェブ選手談(6位)
「今日は素晴らしい一日になりました。予選は本当にうまくいきました。ふたつのセッションを2位と3位で終えることができて、これは僕にとって素晴らしいことでしたが、さらにその後のヒートレースで優勝しました。 アナハイム1のヒートレースで勝ったことがなかったので、本当にすごいことでした。メインイベントではまずまずのスタートが切れました。僕は3番手で、レース全体を通してアンダーソン選手をかわそうとトライしていました。僕、彼、それにローレンス選手の3人がずっと僅差で争っていました。追い抜こうとしたのですが、それはできませんでした。そして最後に大きなクラッシュをしてしまいました。自分が何をしたのか、よくわからないのですが、恐らくキッカーか何かにヒットしたのかもしれません。自分がわかっているのは、フロントから落ちて、激しく叩きつけられたということだけです。身体が大丈夫なのは幸運でした。ちょっと痛い思いをしただけで、ひどいことにはなっていないし、ポイントも獲得できました。全体として、自分のライディングには本当に満足しています。今夜は自分が最高のライダーのひとりであること感じたので、それがものすごくうれしいし、あと16戦もがんばります」
ジャスティン・クーパー選手談(8位)
「プラクティスではすごくいい感触で、予選は5番手と好調でした。ヒートレースのスタートはベストとはいかず、7位。メインではゲートピックが悪くて、アウト側となりマルチクラッシュに巻き込まれました。それからは集団の中を抜けていくだけでした。正直言ってメインもいい感触で、流れを掴みできるだけ多くの選手をかわして8番手まで上がり、そのポジションを維持しました。この進歩に満足していますし、もっと重要なことは、第1戦を無事に走り切ることができたことです」
イーライ・トマック選手談(9位)
「レースに戻ってこれたのは素晴らしいことですが、控えめに言ってもパフォーマンス不足でした。来週はもっと強くなって戻ります」
250SX WEST
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ジョードン・スミス選手談(2位)
「良いスタートが切れました。ここに来る時はいつもたくさんの緊張がありますが、オフシーズン中はずっと、本当に良い感触でした。人生で最高のライディングができたと感じていますけど、それでも緊張することもあります。今年はスタートについてたくさん取り組んできましたが、今日それが報われました。ヒートレースでホールショットを奪い、メインでも好スタートが切れました。最初の2ターンで少し順位を落としたけど、まあ初レースとしては良いレースでした。全体的に今日は、バイクをはじめすべてに満足しています。この後は、今の状態をもっと良い方向に持っていきたいと思います」
ネイト・スラッシャー選手談(DNF)
「厳しい結果になりました。プラクティスではやや苦戦しましたが、夜のセッションに向けてかなり良い感触でした。ヒートレースを3位でフィニッシュして、メインではまずまずのスタートを決めたのですが、残念ながらレースの折り返し点あたりでクラッシュしてしまいました。ジャンプでキッカーにヒットしてかなり激しく転倒しました。かなり痛みがあるものの、来週末は大丈夫です。望んでいたようなシーズンのスタートとはなりませんでしたが、これがレースです。サンフランシスコにはもっと強くなって戻って来ます」