AMAモトクロス

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Rd.07 7月15日スプリングクリーク

SUMMARY

ミネソタ州ミルビルのスプリング・クリークMXパークで開催されたAMAプロモトクロス選手権第7戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのディラン・フェランディスが、3戦連続となる総合表彰台を獲得した。フェランディスはMoto1では追い上げの末5位に入り、Moto2では3位と順位を上げ、総合3位となった。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーがMoto2で優勝を飾り、総合2位に入った。クーパーは3戦連続となる総合表彰台獲得により250MXのタイトル争いにも加わろうとしている。リーバイ・キッチンは、7位／4位の成績でトップ5入りを果たした。ルーキーのへイデン・ディーガンとダクストン・ベニックもスプリング・クリークMXパークでの堅実なデビューを果たし、ディーガンは難しい状況を克服して5位／8位で総合7位に入り、べニックスは14位／10位で総合11位となった。

RACE DATA

2023 AMAモトクロス選手権第7戦スプリングクリーク
開催日：2023年7月15日（土）
開催地：ミネソタ州スプリングクリーク
会場：スプリング・クリークMXパーク

REPORT

450MX：フェランディス、スプリング・クリークで連続表彰台記録伸ばす

予選を5番手で終えたフェランディスは、Moto1では思うようなスタートが切れず、オープニングラップを終えて8番手で戻って来た。2021年MXチャンピオンのフェランディスはプッシュを続け、レースの折り返し点に達するまでにトップ5圏内に進出。終盤にはポディウムフィニッシュも視野に入っていたが、転倒しかけてしまう。すぐに再走を果たしたフェランディスは5位でフィニッシュした。

Moto2ではスタートを大幅に改善したフェランディスは4番手につける。堅実なペースで走行するフェランディスは、レースの折り返し点までに3番手のライダーを抜いてそのポジションに上がると、ライバルの追撃を抑えてそのまま3位でフィニッシュ。総合3位となった。

残り4戦となった450MX選手権で、フェランディスは現在、ランキング2位の好位置につけている。フェランディスはスーパーモトクロス世界選手権でも順位を上げ、スーパークロスシーズンの大部分を欠場したにもかかわらず、8位に進出した。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ワシントン州に向かい、7月22日にワシューガルMXパークで開催されるAMＡプロモトクロス選手権第8戦およびスーパーモトクロス世界選手権第25戦に臨む。

250MX：クーパーがスプリング・クリークで今季2度目の250Moto優勝

クーパーは最初の予選セッションでトップタイムを記録し、2回目のセッションでコースアウトを喫したにもかかわらず、予選総合タイムで2番手となった。Moto1で好スタートを決めて3番手につけたクーパーだったが、オープニングラップでチームメイトのキッチンの先行を許してしまう。クーパーは4周目にポジションを取り戻し、さらにその数周後には2番手に順位を上げるが、その直後に3番手に後退。結局4位でフィニッシュラインを通過した。

Moto2でもクーパーは好スタートを見せて3番手につけると、4周目にはチームメイトのキッチンをパスして2番手に上がる。2番手につけて余裕の走行を続けるクーパーだったが、最終ラップにトップのH・ローレンス（ホンダ）が転倒。これでクーパーがトップに浮上してモト優勝を果たした。今季2度目のモト優勝で、トップから21ポイント以内に5名のライダーがひしめく熾烈な争いの250MXのタイトル争いで、ランキング3、4位に1ポイント差に近づいた。

キッチンは予選の時間をコースの習熟に使い、予選総合タイムで11番手。Moto1ではチームメイトのクーパーとトップ5圏内につける素晴らしいスタートを見せると、早々にクーパーをパスして3番手に上がった。その後、前を行くディーガンに照準を定めたキッチンだったが、結局7位でフィニッシュした。

Moto2ではキッチンはさらに良いスタートを見せ、ホールショットを逃したが2番手につけた。4周目にクーパーに抜かれた後、キッチンは表彰台最後の位置を狙ったが、レースの折り返し点付近で4番手に後退しそのままフィニッシュ。総合5位でこの日のレースを終えた。

レッドプレートと共にこのラウンドに臨んだディーガンは、ルーキーシーズン中に再び力強いパフォーマンスを見せたいと考えていた。17歳のディーガンにとってもスプリング・クリークMXパークはまったく初めてのコースだが、予選では8番手と堅実な結果を残した。続くMoto1では素晴らしいスタートを決めて2番手につけて速いペースで力走していたディーガンだったが、6周目にコースアウトしてしまう。すぐに再走を果たしたが、3番手にシャッフルされ、さらに厳しいコンディションの中、5位でフィニッシュラインを通過した。

Moto2では思うようにゲートから飛び出すことができず、1周目を終えて13番手で戻って来た。ひるむことなくプッシュを続けるディーガンは8番手まで順位を上げてフィニッシュして総合7位とし、貴重なポイントを獲得してランキング2位に踏みとどまった。

このコースでのレースは初出場のベニック、自身3度目のプロレースでも進歩を続けた。予選は16番手、Moto1では好スタートが切れなかったものの、集中したライディングで14位まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2ではスタート直後に15番手につけると、集団の中をチームメイトのディーガンの後ろに続いて猛チャージ。9番手まで上がったが、残り5周となったところでひとつ順位を落として10位でフィニッシュ。14位／10位で総合11位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後ワシントン州ワシューガルに向かい、7月22日にワシューガルMXパークで開催されるリーバイ・キッチンのホームレース、AMAプロモトクロス選手権第8戦に臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

ディラン・フェランディス選手談（5位／3位：総合3位）

「今日は困難なものになりました。バイクに苦労したのは驚くべきことです。ここ数戦で僕らは良くなって来ていたし、今週テストしたときのバイクの調子は良かったんです。このコースはすごくハードパックで滑りやすかったので、それが原因かもしれません。また、Moto1のひどいスタートが状況を厳しくしました。2回目のモトではスタートが良くなり、できるだけのことはやりました。総合3位が今日の自分にできるベストでしたけど、それが十分ではないことは確かです」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing

ジャスティン・クーパー選手談（4位／優勝：総合2位）

「良い一日でした。最初のモトはあまり良くなくてワクワクしなかったんですが、2回目のモトは強気で臨みました。トップ5圏内でかなり良いスタートを決めて2番手まで上がりました。ローレンス選手とのギャップをどうにかしようとしていたら、彼がミスをしました。それを活かせるだけ差を詰めていたので、そのままトップでフィニッシュしました。優勝で一日を終えることができて良かったし、良いポイントを得ることができました。ここからこの勢いを維持していかなければならないですね」

リーバイ・キッチン選手談（7位／4位：総合5位）

「まずまずの一日でした。今日の走り出しはちょっと苦戦しました。ミルビルはこれが初めてなので、学ぶべきことがたくさんありました。2回目のモトにはかなり満足しています。好スタートをしました。何人かのライダーは僕より少しペースが速かったのですが、全力を尽くしました。今日のことをポジティブに捉えていきます。次の週末がすごく楽しみです。僕のホームレースなので、ワクワクしています」

ヘイデン・ディーガン選手談（5位／8位：総合7位）

「今日は自分にとって少し苦戦でしたけど、そこから学ぶだけです。今は自分のルーキーシーズンなので、すべてのレースが完璧になるわけではないので、各ラウンドを充実して終えて学んでいくように努めています。このコースは初めてで、バイクのセットアップや新しいコース全般について学習するなど、今日はたくさんのことを学びました。まずは次の週末に向けてリフレッシュします」

ダクソン・べニック選手談（14位/10位：総合11位）

「予選はかなり良かったです。コースで良い流れをつかむことができたし、両モトで何がしたいのかというアイディアもつかめました。最初のモトはあまりうまくいきませんでした。確か20番手でスタートして、14位でフィニッシュしました。それから2回目のモトでは15番手前後でスタートして、ヘイデンがすぐ前にいたので、このモトでは彼のペースに合わせました。約15分間、彼と一緒に走り、僕らはトップ10圏内に入ることができました。少しの間9番手を走行していましたが、最後はフォークナー選手に抜かれました。ロレッタリンより前にプロトライアルを終えて、最後のモトでトップ10に入れたのは良かったので、それにはとても満足しています」