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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

PO.03 9月23日 ロサンゼルス

SUMMARY

カリフォルニア州ロサンゼルスのLAメモリアル・コロシアムで初開催されたスーパーモトクロス世界選手権最終戦が開催され、これまで何度もタイトルを獲得しているMonster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが総合3位(5位/3位)に入り、450SMXポイントランキング4位となった。ディラン・フェランディスはMoto1で激しいクラッシュを喫してリタイアした。

Monster Energy Yamaha Star Racingのへイデン・ディーガンが最終戦で総合優勝(5位/2位)を獲得し、初開催のスーパーモトクロス世界選手権の250クラスでタイトルを獲得した。課題の多い一日となったが、ディーガンはそれらすべてを乗り越え、プロ初シーズンでチャンピオンとなった。ジャスティン・クーパーは総合4位(7位/3位)となりランキングは6位。リーバイ・キッチンとジョードン・スミスはそれぞれMoto優勝を飾り、総合5位(10位/優勝)と総合6位(優勝/10位)に入った。キッチンはランキング4位、スミスは5位でシーズンを終えた。

RACE DATA

2023 AMAスーパーモトクロス・プレーオフ3
開催日:2023年9月22(金)~23日(土)
開催地:カリフォルニア州ロサンジェルス
会場:LAメモリアル・コロシアム

REPORT

450SMX
スーパーモトクロス世界選手権ファイナルでウエブがポディウムフィニッシュ

高い期待を集めて新たに生まれたSMX 世界選手権ファイナルス。この地での開催は、スーパークロス発祥の地である歴史的な舞台に、この競技が戻って来たことをも意味した。ウェブは走り出しから強さを見せて予選で3番手となった。続くMoto1ではトップ10圏内でスタートすると、1周目を終えて9番手。2周目には早くも5番手に上がり、そのままフィニッシュした。Moto2ではスタートを改善して5番手につけ、レースの折り返し点を過ぎたところで3番手に上がる。プレッシャーを受けながらも冷静さを保つウェブは、そのまま3位でフィニッシュし、総合3位となり、450SMXランキングでは4位へと順位を上げた。

フェランディスは厳しいコンディションとなった予選を総合タイム7位と堅実に終え、続くイブニングプログラムへと進んだ。2021年450MXプロモトクロスチャンピオンで、今年の450MXクラス準優勝のフェランディスは、不運にもMoto1のオープニングラップで激しいクラッシュを喫し、リタイアした。
Monster Energy Yamaha Star Racingは初開催のSMX世界選手権決勝で、ヤマハに2023年のマニュファクチャラータイトルをもたらして選手権を終えた。

250SMX
ルーキー、ヘイデン・ディーガンが2023年250SMXチャンピオン

トリプルポイントがかかっていた最終戦は、上位選手による勝者総取りのシナリオとなった。この中には総合3位で最終戦を迎えたディーガンも含まれていた。予選を4番手としたディーガンは、Moto1では求めていた通りのスタートを見せ、トップのすぐ後方に続いた。レース前半、優勝を射程圏内に走行したディーガンだったが、最終的にいくつか順位を落としMoto1を5位で終えタイトル争いに残った。Moto2では再び好スタートを決めて2番手につけると、頭脳的なレース運びでポジションを守り切ってフィニッシュ。5位/2位で総合優勝に輝くとともに、スーパーモトクロス世界選手権の250SMXタイトルを獲得してルーキーシーズンとなった2023年を終えた。

シカゴでは厳しいレースとなったクーパーは、ロサンゼルスでは調子を取り戻して再び安定したライディングを見せた。予選をトップとすると、Moto1ではYZ250Fに乗って第1ターンからトップグループに入ったが、最初の数コーナーで6番手まで後退してしまう。そこからプッシュを続けたクーパーだったが7位でフィニッシュとなった。Moto2ではディーガンに続く素晴らしいスタートを決めたクーパーは、追い抜きが難しいコースで最後まで3番手をキープしてフィニッシュし、総合4位となった。

キッチンは予選中、流れをつかむことに努め、総合10番手で予選を終えた。続くMoto1ではワイドに押し出されて、1周目を終え14番手。それでもプッシュを続けたキッチンは、9周目に11番手に順位を上げると、12周目には10番手に上がり、そのポジションのままフィニッシュした。Moto2では、キッチンがスタートから先頭に立ち、レース全体を通して集団を引っ張り、そのままチェッカーを受け、SMXプレーオフで初のMoto勝利を飾った。キッチンは10位/優勝で総合5位、ランキングでは4位となった。

負傷欠場から復帰してからまだ2戦しか経ていないスミスは、予選を6番手で終える。Moto1では、スタートで4番手につけると、猛チャージを見せて11周目にはトップに立つと、そのまま粘り強いライディングを見せて優勝を果たした。続くMoto2でも好スタートを決めたスミスだが、オープニングラップで他のライダーと接触してコースアウトしてしまう。20番手で再走を果たしたスミスは20分のレースで可能な限り挽回を図り、10番手まで上がったところでチェッカーフラッグを受け、チームメイトのキッチンに続く総合6位となり、ランキングは5位で終えた。

この結果、Monster Energy Yamaha Star Racingは初開催のSMX世界選手権で、250SMXのタイトルに加え、ヤマハに2023年のマニュファクチャラータイトルをもたらした。

COMMENT

450SMX
Monster Energy Yamaha Star Racing

クーパー・ウェブ選手談(5位/3位:総合3位)

「SMX最終戦を表彰台で終えることができて良かったし、チームを代表して好結果で一年を終えることができて良かったです。良いライディングができたし、個人的な目標も達成できたので、それも良かったです。この後、オフシーズンに入りますが、トップに戻るため、またスーパークロス選手権を戦うために努力を続けます」

250SMX
Monster Energy Yamaha Star Racing

ヘイデン・ディーガン選手談(5位/2位:総合優勝)

「今日は夢が叶いました。予選はうまくいきましたが、Moto1では少し、無理なライディングをしてしまい、5位でした。すべてはMoto2の結果にかかっていて、ライバルたちを倒すしかないとわかっていました。ルーキーイヤーでタイトルを獲得するのが自分の目標でした。言えることは、目標を追い続けることと、決してあきらめないということです」

ジャスティン・クーパー選手談(7位/3位:4位)

「一日を通してコースの感触はすごく良かったです。しかし追い抜きは本当に大変でした。Moto1では集団の中を抜けていくのが大変でしたが、Moto2では3番手スタートで、そのままフィニッシュしました。何事もない展開でした。すごく楽しめましたし、これから450です」

リーバイ・キッチン選手談(10位/優勝:5位)

「良いレースでした。Moto1で大きなミスをしてしまい、最後尾から追い上げなければならなくなりました。Moto2ではスタートをうまく決めて、かなり良いライディングができました。シーズンを堅実に終えることができてうれしいです」

ジョードン・スミス選手談(優勝/10位:6位)

「今年最後のレースは良いレースでした。最初のレースでは前に出て、優勝したので総合優勝を狙うことができたのですが、残念ながらMoto2 は序盤に転倒してしまいました。最後尾から全力で追い上げて10位でフィニッシュとなりました。全体として自分のライディングには満足していますし、2024年に向けてさらに構築して行く準備はできています」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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