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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 10月18-20日 スペイン

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第12戦スペイン
■開催地:スペイン/ヘレス(4.423 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2024年10月19日(土)
■周回数:20周 (88,460km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:30度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分37秒596)
■FL:N・ブレガ(1分39秒371)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2024年10月20日(日)
■周回数:10周 (44,230km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:18度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分37秒596)
■FL:N・ブレガ(1分38秒528)

WorldSBK レース2
■開催日:2024年10月20日(日)
■周回数:16周 (72,988km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度
■路面温度:30度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分37秒596)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒246)

WorldSSP レース1
■開催日:2024年10月19日(土)
■周回数:17周 ( 75,191km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:31度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分42秒115)
■FL:F・カリカスロ(MV Agusta/1分42秒568)

WorldSSP レース2
■開催日:2024年10月20日(日)
■周回数:17周 ( 75,191km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度
■路面温度:33度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分42秒115)
■FL:A・ウエルタス(1分42秒985)

REPORT

WorldSBK 10月19日(土)

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team
ロカテッリが3位表彰台、レイも11位と健闘

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリが、2024シーズン最終戦のレース1で3位表彰台を獲得した。

6番グリッドからスタートしたロカテッリは第1コーナー進入ですぐさま3番手に浮上。その後はI・レクオーナ(ホンダ)やA・ローズ(カワサキ)に追撃を受けるも抑えきり、最後まで順調にハイペースを維持して3位を獲得した。

ロカテッリのチームメイトのJ・レイは、スーパーポールで16番手に留まりグリッド6列目からのスタート。この位置からの挽回は難しい状況だったが、毎ラップ強い決意を持って走り切り、最終的に5つポジションを上げて11位でチェッカーを受けた。

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
エガターが9位獲得、デルビアンコは19位

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターが9位獲得と健闘。負傷欠場中のR・ガードナーに代わり出場したA・デルビアンコも19位で完走した。

エガターとデルビアンコは先だって行われたスーパーポールでそれぞれ13番手(1分38秒868)と21番手(1分39秒945)。

エガターは好スタートを決めてオープニングラップでポジションアップ。その後は表彰台争いにも匹敵するハイペースで全20ラップを走り切り、9番手でチェッカーを受けた。一方のデルビアンコも好スタートから順調にペースを守り、19番手でフィニッシュした。

WorldSBK 10月20日(日)

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team
ロカテッリ8位、レイ9位

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリとJ・レイは、最終戦の最終レースでそれぞれ8位と9位を獲得し、好調のうちにシーズンを締めくくった。

ロカテッリはスーパーポール・レースで5位獲得と健闘し、レース2ではグリッド2列目に並んだ。絶好の飛び出しで第1コーナー進入までに好位置を確保するとオープニングラップを3番手で終了。しかし周回を重ねるうちにブレーキング性能とリアグリップのコンビネーションに不具合が生じ、少しずつペースダウンを余儀なくされた。これでトップ争いから離されて前日の再現はならなかったが、大集団となった3位争いのなかで最後までバトルを続けて8番手でチェッカーを受けた。

一方のレイはスーパーポールで終盤まで9番手をキープ。しかし最後の3ラップでD・エガターとA・バウティスタ(ドゥカティ)に抜かれて11位に留まったため、レース2はグリッド5列目からのスタートとなった。オープニングラップで一気に10番手まで上がり、その後も順調に周回を重ねて大集団に加わり、最終的にロカテッリに続く9番手でゴールした。

激しい戦いの裏で、来シーズンに向けた準備がすでに始まっている。チームは来月26~27日、スペインはヘレス・サーキットで第1回冬季テストを予定している。

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
エガターがスーパーポール・レースでトップ10獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターがスーパーポール・レースで10位を獲得。デルビアンコも両レース完走と健闘した。

エガターとデルビアンコはスーパーポール・レースでともに好スタート。エガターはすぐさま順位を上げ、そのままハイペースを維持して最終ラップまで9位争いを展開したが、わずかに届かなかった。一方のデルビアンコはラップごとに調子を上げて好レースを展開し、18位でゴールした。

この結果を受けてエガターは13番グリッド、デルビアンコは20番グリッドからレース2をスタート。エガターは少しずつ順位を挽回してレース後半は再び9位争いに加わっていったが、残り4ラップで転倒してリタイアとなった。一方のデルビアンコはコンスタントにペースを維持し、17位で終えた。

WorldSSP 10月19日(土)
マンジが優勝

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジが、シーズン最終戦のレース1で優勝を果たした。タイトル獲得の望みをつなぐためにはチャンピオンシップのライバル、A・ウエルタス(ドゥカティ)が12位以下に留まることが条件だったが、ウエルタスは3位でゴールし、レース2を待たずに勝負が決した。

マンジはいつもの通り、機械のように規則正しいハイペースを披露した。グリッド2列目から好スタートを切ってオープニングラップでトップに浮上。そのまま最後までポジションをキープし、今季3度目となる優勝を飾った。ランキング争いでは2位につけ、3位のY・モンテッラ(ドゥカティ)に16ポイント差をつけている。

その他のヤマハ勢ではGMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスが5位、マンジのチームメイトのG・ファン・ストラーレンが11位を獲得。その一方でEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスはマシントラブルによりリタイアした。

シーズン最終レースとなるレース2はマンジが3番グリッド、デービスが6番グリッド、マヒアスが13番グリッドからスタートする。

WorldSSP 10月20日(日)
マンジとデービスが1-2フィニッシュ

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジとEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスがシーズン最後のレースで1-2フィニッシュを飾った。 

前日のレース1で優勝したマンジはレース2でも優勝候補の筆頭だったが、デービスが終始、背後につけてチャンスを窺う熾烈な争いとなった。その差はコンマ5秒以上に広がることはなく、最終的に0.275秒の僅差でマンジが真っ先にチェッカー、デービスが2位で続いた。

その他のヤマハ勢ではGMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスが7位、Yamaha Thailand Racing TeamのB・ソフオグルが9位と健闘した。

チャンピオンシップにおいてはマンジが昨年に続きランキング2位を獲得。デービスが4位、G・ファン・ストラーレンが8位、マヒアスが9位となっている。

これまでに10人のチャンピオを生み出し、10回のコンストラクターズ・タイトルを達成してきたYZF-R6は、今回のマンジの2勝により優勝回数を合計147回に伸ばした。Yamaha Motor EuropeがサポートするWorldSSPチームは2025年、新型R9で次世代のスーパースポーツに参加することとなり、ヤマハの主要マシンとして活躍してきたR6の25年間にわたる歴史に終止符を打つ。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 10月19日(土)

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team
A・ロカテッリ選手(3位)

「今日の自分のパフォーマンスには非常に満足しています。ここまでチーム一丸となってプッシュし続け、成功を信じ続けてきたことが、今日まさに実を結びました。すべてのコーナー、すべてのラップでフルポテンシャルを発揮できれば表彰台に上ることができるので、明日もこの方向性を維持していきます。前回のエストリルでは残念ながら、あと一歩というところまで近づきながら実現しませんでしたが、最終戦を迎えて完全復調し、本来のポテンシャルを証明できていると感じています。最高の形でシーズンを終了し、よりリラックスして冬季テストに臨み、来シーズンに向けてしっかり準備することが重要です。まだふたつのレースが残っているので、明日もまた表彰台争いに絡んでいきたいと思っています」

J・レイ選手(11位)

「スタートはまずまずで、グリッドポジションの16番よりは上で第1コーナーに入りました。でもそのあとは、正直なところかなり厳しい展開になりました。昨日までと比べて気温が格段に高くなったことで、すべてのバランスが崩れてしまったらしく、フロント、リアともにトラクションが得られませんでした。やるべきことはたくさんあり、現時点では大きく離されているように見えますが、全体的には、ほんのわずかな改善だけで5番手争いの集団に追いつくことができると感じています。今夜も懸命に仕事に取り組み、私のフィードバックをよく分析し、改善を目指していきます」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
D・エガター選手(9位)

「素晴らしい一日になりました。トップ10以内が目標のひとつだったので、それを達成できてとても良かったです。予選で好位置を確保するのは簡単ではなく、かなり近づいているのに、1000分の1秒が大きな違いを生んでしまうのです。でもそのあとのレース1では、表彰台に上ったロカテッリと同等のリズムで順調に走ることができ、明日に向けて期待が持てました」

A・デルビアンコ選手(19位)

「着実に成果を上げることができました。予選では大幅にラップタイムを更新して1分40秒台を切ることができ、その後の展開につながる良い結果を獲得できました。そしてレース1ではベストを尽くし、安定したスピードで走り、明日に向けての有効なデータを収集できました。これからデータを確認し、さらに改善を進めていきます」

WorldSBK 10月20日(日)

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team
A・ロカテッリ選手(5位/8位)

「昨日のレース1では表彰台を獲得することができましたが、レース2はそれよりも難しい戦いになりました。序盤は3番手につけて好調なペースで走っていたのですが、途中からマシンの制動が思うようにできなくなり、コーナリングにも苦労するようになってしまいました。ブレーキングの問題から始まり、リアグリップを維持するのが難しくなったのです。昨日は好成績を獲得できましたが、今日はフィーリングが変わってしまって同様の活躍は難しい状況でした。シーズン全体もまた厳しい戦いでしたが、私たちは常にトップを目指してハードプッシュを続けてきました。そしてシーズン終盤で明らかな前進が見られたことはポジティブに受け止めています。このあとも集中を切らすことなく、同じ方向性で改善を目指し、冬の間の開発作業に向けて分析と準備を進めていきます。シーズンのなかで何度か表彰台に上れたことは、自分自身にとってもチームにとってとても良かったと思っていますが、それではまだ足りません。私たちは勝利を目指しているのです。来シーズンに向けて、これからもプッシュを続けます」

J・レイ選手(11位/9位)

「昨日よりは少し良かったと思いますが、私たちが本来、望んでいたところには届きませんでした。スーパーポール・レースでは16番グリッドからスタートしたあと素早く好位置につけることができたのですが、終盤でドミ(エガター)とバウティスタの追撃を抑えることができませんでした。そのため残念ながら、レース2もまたグリッドの後ろの方からスタートすることになってしまいました。それでも、またスタートがうまくいって何台かパスし、10番手まで上がることができました。しかし序盤は決定的な速さがなく、新品タイヤの優位性を生かせず、さらにはマシンの旋回性についてもまだまだ改善が必要な状況でした。全員に最初のグリップ低下が出始めたとき、私は安定性を維持して前のグループとの差を縮めていったのですが、パスするには周回数が足りませんでした。9位は目指していた順位ではありませんが、全体的な視野のなかではひとつの前進です。これから始まる冬季テストの方向性を見出すため、今日のレースをテストのひとつととらえて大幅な変更を試みていたのです。来月のヘレス・テストでまた繰り返し試すことになるでしょう。今日で長く厳しいシーズンが終わりました。より強くなって2025シーズンを迎えるため、チームは今もう一度団結し、次の仕事に取り掛かります」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
D・エガター選手(10位/DNF)

「まず始めに、私は無事だということをお伝えします。このことが最も重要です。最終戦をこのような形で終えることになりチームのみんなには本当に申し訳なく思っていますが、未来に向けて進み続けましょう。今日のレースは決して悪くはなかったのです。とくにスーパーポール・レースはペースが良く、最後まで9位争いを展開できました。これを制することができていたらレース2でグリッド3列目に並ぶことができたのですが、残念ながら最終ラップでチャンスを逃してしまいました。レース2でもペースは安定していましたし、順調に周回を進めて、もう一度9位争いに加わることができました。前のライダーにできるだけ近づこうと全力を尽くしましたが、最後は転倒してしまいました。シーズンを通じて私を支えてくれたチームとヤマハに感謝しています。来年はもっと強くなります」

A・デルビアンコ選手(18位/17位)

「全体的に素晴らしい一日でした。スーパーポール・レースではいいペースで走り、前のライダーたちとバトルすることができました。レース2も同様でしたが、終盤はタイヤのコントロールが必要でした。最後のプッシュをしようとしたところでレッドフラッグが出てしまったのは残念でしたが、いいレースができたことに変わりはありません。このようなチャンスを与えてくれたヤマハとチームに感謝しています」

WorldSSP 10月19日(土)

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team
S・マンジ選手

「素晴らしい結果です! 夢に見たようなレース展開でした! 集団をリードし、アドバンテージを広げるのは最高の気分です。昨日はマシンに少し問題がありましたが、チームが直してくれたので力強い走りができました。スタートからフィーリングが素晴らしかく、非常に満足できました。タイトル争いが終わってしまったのはもちろん残念ですが、今日できる最高のことが優勝だったので、それだけを目指し、成し遂げました。でも結果的にそれでは足りなかったということです。シーズン後半戦はずっと好調でしたが、序盤はまだ力を出し切れていませんでした。昨年もランキング2位を獲得しているので、明日のレースで2位を守りたいと思います」

WorldSSP 10月20日(日)

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team
S・マンジ選手

「非常にタイトなレースでした! フロントローからスタートしたので、それほど苦労することなくトップに立つことができました。リズムも良く、1分42秒台をキープしていたのですが、その後やや苦戦するようになると後ろのライダーたちがどんどん近づいてきました。コーナーのたびに誰かが真後ろまで迫っているような状態でしたが、最後は抑えきって優勝することができました。シーズン最終戦、そしてR6の最後のレースを勝利で締めくくることができて本当にうれしいです」

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