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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月22-24日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第2戦カタルニア
■開催地:スペイン/カタルニア(4.657km)

WorldSBK レース1
■開催日:2024年3月23日(土)
■周回数:20周 (93,140 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度
■路面温度:36度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒489)
■FL:S・ローズ(Ducati/1分41秒440)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2024年3月24日(日)
■周回数:10周(47,570 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:22度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒489)
■FL: A・バウティスタ(Ducati/1分41秒135)

WorldSBK レース2
■開催日:2024年3月24日(日)
■周回数:20周 (93,140 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■路面温度:28度
■PP:T・ラズガットリオグル(BMW/1分39秒489)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分41秒578)

WorldSSP レース1
■開催日:2024年3月23日(土)
■周回数:18周 (83,826 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度
■路面温度:35度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分44秒197)
■FL:J・ナバーロ(Triumph/1'45.333)

WorldSSP レース2
■開催日:2024年3月24日(日)
■周回数:6周 (27,942 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■路面温度:24度
■PP:A・ウエルタス(Ducati/1分44秒197)
■FL:A・ウエルタス(Ducati/1分44秒432)

REPORT

WorldSBK 3月23日(土)
第2戦カタルニア大会レース1でロカテッリが5位獲得

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリがレース1で5位獲得と健闘した。スーパーポールで9番手にとどまりグリッド3列目からスタートしたロカテッリは、オープニングラップで一気に4番手へ浮上。その後はタイヤの耐久性を考慮しながら、安定したリズムを維持して走行を続けた。

9ラップ目には第1コーナー進入でA・ローズ(カワサキ)、D・ペトルッチとA・バウティスタのドゥカティ勢2台と四つ巴の激しいバトルを展開し、第2コーナー進入ではロカテッリがペースアップにより3台を圧倒。レース中盤には一時7番手まで後退したものの、終盤で再び追い上げ、残り1ラップでペトルッチをパスして5位でチェッカーを受けた。

ロカテッリのチームメイトのJ・レイはスーパーポールで13番手。グリッド5列目からの挽回を目指していたが、スタートでクラッチを焼くミスがありリタイアを余儀なくされた。

エガターが8位を獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターがレース1で8位を獲得し、貴重なポイントを手中にした。チームメイトのR・ガードナーはグリップの低さで知られるコースでトラクション不足に悩まされ、15位に留まっている。

午前中に行われたフリープラクティスでは、ふたりともR1に好感触をつかんでおり、エガターが1分40秒695のトップタイム、ガードナーも0.3秒差の4番手と好調ぶりを見せていた。

自信を持って臨んだスーパーポールではエガターが1分40秒100に更新し、ヤマハ勢トップとなる6番手。ガードナーは1分40秒131の8番手となり、それぞれグリッド2列目と3列目を確保した。

ところが決勝では、ともにスタートで出遅れてポジションを下げ、序盤はエガターが10番手、ガードナーが9番手を走行する展開。ここからエガターはペースを取り戻し、少しずつ順位を上げて8位でフィニッシュ。その一方でガードナーは終盤でグリップ不足に見舞われ、15位まで後退してチェッカーを受けた。

WorldSBK 3月24日(日)
レース2でレイが8位獲得、ロカテッリは13位

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのJ・レイとA・ロカテッリは、レース2で健闘した。レイは前日のスーパーポールに続きスーパーポール・レースでも13位となり、レース2でも同グリッドに並んだ。前日とは違い好スタートを決め、オープニングラップで一気に8番手へ浮上。自信を持ってR1を操り、レース中盤ではA・ローズ、S・ローズ(ドゥカティ)、D・ペトルッチと熾烈なバトルを展開した。周回が進むにつれて目標を5位獲得まで上げてきていたが、2秒弱届かず、最終的にはトップから約17秒差の8位でチェッカーを受けた。

一方のロカテッリはスーパーポール・レースで8位。レース2ではオープニングラップでM・リナルディ(ドゥカティ)とA・バッサーニ(カワサキ)が目の前で転倒し、その影響を受けて第4コーナーで大きくコースアウトを強いられ最後尾まで後退してしまった。トップグループから13秒も離されてレースに復帰すると、全力でその差を挽回。終盤にはポイント圏内まで上がり、さらに最終ラップでX・ビエルゲ(ホンダ)をとらえて13位でゴールした。

レース2でガードナー7位、エガター9位の好成績

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナーがレース2で7位を獲得。チームメイトのD・エガターも9位と健闘した。

午前中のウォームアップはウエットとなったが、スーパーポール・レースのグリッドが開放される頃には太陽が輝き出し、ドライコンディションでのレースが実現した。ガードナーとエガターは全力で上位を狙い、トップとの差を縮めながら、それぞれ9位と10位を獲得した。

レース2ではガードナーが好スタートを切ったのに対し、エガターはやや出遅れてしまう。ガードナーはその後も安定したペースを守ってトップ5をキープ。ペトルッチ、A・ローズらと最後まで競り合ったあと6位でチェッカーを受けたが、最終ラップのコースリミット越えにより1ポジションダウンを課されて7位となった。一方のエガターは序盤の16番手から力強い走りで挽回し、9位獲得と健闘した。

第3戦は4週間後の4月19~21日、オランダはアッセンTTサーキットで開催される。

WorldSSP 3月23日(土)
マンジ、レース1で優勝争い展開

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジがレース1で好レースを展開。トップに僅差で迫る2位を獲得した。

バルセロナ-カタルニア・サーキットは路面グリップが低いことで知られ、激しいスピンによるタイヤの消耗が懸念されている。マンジは序盤でタイヤを温存する作戦でパフォーマンスをキープ。上位集団を視界にとらえながらコンスタントに走行を続け、レース後半に入ってからペースを上げた。終盤にはトップを走るA・ウエルタス(ドゥカティ)との差を急激に詰め、残り1ラップではコンマ3秒差まで近づいたが、再び広げられて2位でチェッカーとなった。

その他のヤマハ勢ではEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが5位、GMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスが表彰台争いを展開したあと転倒リタイアとなっている。

WorldSSP 3月24日(日)
マンジがレース2で優勝!

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのS・マンジが、自身およびヤマハにとって今季初となる優勝を獲得した。

前日のレース1で勝利に近づいていたマンジは、レース2でも同様に好調ぶりを見せ、再度、表彰台の頂点を目指した。序盤の混乱を避けて5番手を走行中、他車の転倒により赤旗が提示されてレースは中断となったが、再スタート後もハードプッシュを続け、最終ラップでトップに浮上しチェッカーを受けた。

その他のヤマハ勢では、GMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスが3位表彰台と健闘した。ウイークを通じて好調を維持し、レース中断前は2位につけていた。レース1では転倒リタイアとなっていたが、3位獲得でリベンジを果たした。

またEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスも5位と健闘している。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 3月23日(土)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手談(5位)

「難しい展開だったことは間違いありません。でも最終的には、かなりいいところまで挽回できたと思っています。とは言え5位に満足はしておらず、明日に向けてさらに改善を目指し、今度こそ表彰台を狙っていきます。大きく離されているわけではないので、作業のなかで何らかの成果が得られれば、また表彰台争いに加わることができるはずです。今日はタイヤのフロント、リアともにコントロールが難しい状況でした。レースの最後までハイペースを維持するために、やるべきこと、できることを追求していきます」

J・レイ選手談(DNF)

「先週、このコースで行ったテストに続き、昨日のフリープラクティスでも手応えをつかみ、密かに自信を深めていました。予選は計画どおりにはいきませんでしたが、昨日はタイヤの温存に重点をおいてロングランを行っており、今日のレースではよい走りができるはずでした。ところがスタートでクラッチを焼いてしまい、1ラップもできないまま終わってしまいました。このレースのために準備し、懸命に頑張ってくれたチームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも今は前だけを見て、明日のレースに集中していきます。スーパーポール・レースで順位を上げ、レース2のグリッドの好位置獲得を目指します」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手談(8位)

「全体的にはポジティブな一日だったと思います。FP3ではファステスト・タイムを記録し、一番上に自分の名前を見つけたことで、より一層モチベーションが上がりました。そのあとのスーパーポールではラップレコードを更新したにもかかわらず6番手となりましたが、状態は決して悪くはありませんでした。レース1のスタートもまずまずでしたが、そのあといくつかポジションを下げ、そこから挽回を目指すことになりました。タイヤを温存しなければならず難しい戦いではありましたが、最終的にポイントを獲得することがでましたし貴重なデータも収集できました。明日はもっとしっかりプッシュしていきます」

R・ガードナー選手談(15位)

「決して望んでいた結果ではありません。午前中のセッションは好調で、スピードもあり、トップ争いができると手応えを感じていました。スーパーポールでは1,000分の数秒差でグリッド2列目を逃してしまいました。レース1のスタートは理想的ではなかったものの、それほど悪くもありませんでした。序盤で集団の混乱に飲み込まれたあとも、何とか最後までついて行けると考えていました。ところがレース後半になると、タイヤを一気に消耗してグリップ不足に苦しむことになりました。これまでに他のタイヤでは一度も経験したことがなかったので、リアタイヤに何らかの問題があったのかもしれません。終盤はかなりペースが落ちて、いつもとはまったく違う展開になってしまいました。これから状況を確認し、明日の挽回を目指して最善を尽くします。同じことが二度と起こらないことを願っています」

WorldSBK 3月24日(日)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手談(8位/13位)

「アンラッキーなレースになってしまいました。オープニングラップで数台が我先にと熱くなり、レースをしっかりコントロールしようという気持ちを持たなかったことが原因です。リナルディ選手とバッサーニ選手が目の前でクラッシュしたとき、私も危うく転倒してしまいそうになりました。それを何とか切り抜けられたのは非常に幸運でした。最後はレースをエンジョイできるようになり、全力でプッシュして最高のマシン・フィーリングを得ることができました。グリップが良くなり、タイヤの耐久性が上がったことで、競争力は昨日よりも高くなっていたのです。この経験を通して方向性をつかみ、多くのデータを得ることもできました。結果に満足しているとは決して言えませんが、私たちは常にプッシュし、毎セッションでベストを尽くしてきたことだけは間違いありません。今日はミスがなくR1も好調だったので、自分自身もチームもいい仕事ができたと思っています。ポジティブな気持ちで次のアッセンに向かいます」

J・レイ選手談(13位/8位)

「全体として非常に残念なウイークになってしまいましたが、ようやく今季初ポイントを獲得することができました。外側からははっきりとは見えないかもしれませんが、自分ではある程度の進歩があったと感じています。レース2はトラブルもアクシデントもなく、ただ13番手というグリッドに苦しめられました。グリッドでいい位置を確保できなかった場合は、レースの序盤で、よりアグレッシブに行くしかありません。前のグループに追いついたころにはある程度タイヤを使ってしまっていて、グリップが落ち
始めたあとはトップ5へのプッシュを緩めなければなりませんでした。少しずつ近づいてはいたのですが時間が足りず、上位陣のペースも思ったほど落ちてきませんでした。
でも良かったところもいくつかありました。今はまだ希望に届いてはいませんが、アッセンに備えて前向きな気持ちを維持していきたいと思っています。流れを変えなければなりません。今はまだ多くの問題を抱えているように感じますが、チーム一丸となってしっかり対処できています。ここでページをめくり、次のアッセンではいい仕事をしたいと思っています。大きな一歩を期待しています」

P・デニング、チーム代表談

「カタルニアのコースはこれまでも、私たちの'ベストフレンド'ではありませんでした。実際のところは最もチャレンジングなサーキットであり、今日も残念ながら、親切にはしてもらえませんでした。そのなかでもパフォーマンスにおいては、チーム、ヤマハ、ふたりのライダーがみなベストを尽くし、レイ選手が安定した走りを見せてシーズン初ポイントを獲得できたことが大きな安心材料となりました。昨日は1ラップも走れず、本来得られるはずだった全20ラップの経験とデータを逃してしまったことで、より一層難しい戦いになったわけですが、彼は5位にあと2秒と迫り、大きな自信につながったと思っています。
ロカテッリ選手は開幕戦オーストラリアで表彰台を獲得したときと同様に素晴らしい走りを見せていました。しかしオープニングラップで目の前の転倒車を避けようとしてコースアウトしたことは本当に不運でした。それでも集中力を維持し、ポイント圏
内まで上がってきました。しかもそのペースは4位争いと同等だったのです。ですから彼は最高のパフォーマンスを見せたにもかかわらず、バッドラックに邪魔されてしまったというわけです。このように非常に難しい1週間でしたが、よかったところもたくさんあります。これからもチーム一丸となってハードワークに取り組み、次のアッセンではヤマハとチームが本来いるべき場所に戻りたいと思います」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手談(9位/7位)

「今日はうまくいったと思います。正しい選択ができました。全体的にペースが良く、スーパーポール・レースでは全員が接近しているなかで9位を獲得し、レース2でも3列目に並ぶことができました。そして好スタートを切り、一気に5番手まで上がりました。最終ラップまで全力を尽くし、6位でチェッカーを受けたのですが、コースリミット越えでひとつ下げられてしまいました。あとで確認したところ、その裁定は間違っていると思うのですが、現実はこういうことです。貴重なポイントを獲得し、次のアッセンでもいいレースが期待できそうです。チームの素晴らしい仕事とサポートに感謝しています。またオランダで会いましょう」

D・エガター選手談(10位/9位)

「素晴らしい一日でしたが、目標には届きませんでした。スーパーポール・レースは全員が接近しているなかで、チームメイトとのバトルに敗れて10位となってしまいました。そのためレース2のグリッドは11番、4列目となりました。スタートは混乱していて、接触もあって順位を大きく下げてしまいました。ペース的にはもっと前のほうで戦えるはずでしたが、最終的に9位まで挽回し、ポイントも獲得することができたので悪くなかったと思います。今は次のオランダを楽しみにしており、もっとレースをエンジョイできとると確信しています。チームのハードワークとファンの皆様のサポートに感謝します」

WorldSSP 3月23日(土)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(2位)

「今日の結果にはとても満足しています。ウイーク最初のレースとして素晴らしいスタートとなりました。昨日、予選を終えた時点ではタイヤチョイスに迷っていて、今朝のウォームアップでも決めきれていませんでした。レースは結局、ほとんどの時間帯で単独走行となりました。終盤はウエルタス選手を追っていき、もう少しというところまで近づけたのですが、最後はリアタイヤのグリップ不足でペースを落とさざるを得ませんでした。世代の異なるマシンとの違いを実感して悔しい気持ちもありますが、これが現実です。チャンピオンシップのことを意識するには早すぎますし、今はとにかく前進あるのみです」

WorldSSP 3月24日(日)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(優勝)

「まさにファンタスティックな気分です。オフシーズンからずっと最速を目指してきて、今日はこのような形で2度表彰台に上り、そのうちのひとつで優勝を成し遂げました。今日は午前中のウォームアップを走れず、通常とは異なる奇妙な展開になりました。6:30には起きていたのにレースは15:30からということで、かなり長い時間待たなければなりませんでした。昨日はリアタイヤの消耗に苦しめられたので、今日はレース前半、レッドフラッグが出るまでは慎重に走りタイヤを温存していました。中断になったタイミングから残りのレースはかなり短いと判断し、チームも同様に素晴らしい作戦を用意してくれて、リアに新品のソフト・コンパウンドを履いて再スタートに臨むことができました。わずか6ラップの予選セッションのようなもので、私はその短時間にすべてを賭けました。ライバルたちもみな非常にアグレッシブになっていて難しい戦いではありましたが、私たちはついに優勝を成し遂げることができました。このように素晴らしいウイークになり、自分たちの可能性を証明することもできました。非常にハッピーで、誇りに思い、次のアッセンを楽しみにしています」

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