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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月19-21日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第3戦オランダ
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)

WorldSBK レース1
■開催日:2024年4月20日(土)
■周回数:14周 (65,762 km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:9度
■路面温度:18度
■PP:J・レイ(Yamaha/1分42秒650)
■FL:T・ラズガットリオグル(BMW/1分35秒777)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2024年4月21日(日)
■周回数:10周(45,420 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:8度
■路面温度:14度
■PP:J・レイ(Yamaha/1分42秒650)
■FL: N・ブレガ(Ducati/1分33秒882)

WorldSBK レース2
■開催日:2024年4月21日(日)
■周回数:21周 (95,382 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:9度
■路面温度:17度
■PP:J・レイ(Yamaha/1分42秒650)
■FL:R・ガードナー(Yamaha/1分34秒295)

WorldSSP レース1
■開催日:2024年4月20日(土)
■周回数:18周 (81,756 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:10度
■路面温度:18度
■PP:S・マンジ(Yamaha/1分45秒203)
■FL:F・カリカスロ(MV Agusta/1分40秒176)

WorldSSP レース2
■開催日:2024年4月21日(日)
■周回数:18周 (81,756 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■路面温度:24度
■PP:S・マンジ(Yamaha/1分45秒203)
■FL:B・ソフォーグル(MV Agusta/1分45秒814)

REPORT

WorldSBK 4月20日(土)
レイがポールポジション獲得、レース1では表彰台争いの可能性も

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのJ・レイが第3戦オランダ大会でポールポジションを獲得し、レース1ではチーム加入後、最高の6位と活躍した。

レイはウエット・コンディションで行われたスーパーポールで、ラップごとにトップタイムを更新していく好調ぶり。多くのライバルがその記録に挑んでいったが、すべて退け、今季初のポールポジションを獲得した。

午後になると路面は急速に乾いていったものの、頭上には灰色の雲が留まり、再びの雨が懸念される難しい状況。レース1のスタート前は、出場ライダー全員がタイヤチョイスに神経をとがらせた。レイは好スタートを切り、第2セクターまでトップをキープ。周回が進むにつれて後続集団に吸収される格好となったが、スリック・タイヤの選択が功を奏して、その後、挽回に成功した。これにより表彰台争いも現実的になりつつあったが、レースは15ラップ目、赤旗が提示されてそのまま終了となり、レイの6位が決定した。

一方、A・ロカテッリはスーパーポールでタイミングよくペースを上げることができず、10番グリッド。ここから素晴らしい追い上げを見せてみるみるポジションを挽回し、4ラップ目には2番手まで浮上した。しかし路面コンディションがドライへと変化していくと、フロントのインターミディエートがペースアップを妨げることとなり、徐々に後退を余儀なくされた。さらにメカニカル・トラブルもあり12位で終了した。

ガードナー、赤旗中断で表彰台のチャンス逃す

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナーはレース1で好調な走りを見せ、WorldSBK初となる表彰台獲得が期待されたが、赤旗中断によりチャンスを逃し4位でゴールした。

午前中にウエット・コンディションで行われたフリープラクティス第3セッションの経験を活かし、ガードナーはスーパーポールで1分43秒633を記録して6番手を獲得。その一方で、チームメイトのD・エガターは路面グリップの低さに苦戦し、1分45秒420で19番手に留まった。

灰色の雲に覆われ、雨粒が全セクターに落ちるなかでスタートを待つライダーたちにとって、タイヤチョイスは難しい判断だったが、GYTR GRT Yamahaのふたりはいずれも前後ともスリック・タイヤで挑むことを決定。そして路面が濡れていた序盤は苦戦を強いられたものの、徐々に乾いてきたことでペースアップに成功した。

ガードナーはオープニングラップを9番手で終えたあと周回ごとにポジションを上げ、インターミディエートでレースをリードしていたN・スピネッリが後退するなかで、一時4番手まで浮上。そしていよいよ表彰台争いに加わっていこうとした矢先の15ラップ目、赤旗によりレースは終了となり、ガードナーは4位で終えた。チームメイトのエガターは13位でチェッカーを受け、ポイントを獲得している。

WorldSBK 4月21日(日)
Pata Prometeon Yamahaのふたりが表彰台争い展開

Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official TeamのA・ロカテッリとJ・レイは難しいコンディションのなか、持ち前のポテンシャルを発揮した。スーパーポール・レースをポールポジションからスタートしたレイは序盤からトップ争いに加わり、集団のなかで果敢なバトルを見せたあと、残り1ラップというところで後退し5位。期待された表彰台までわずか0.5秒と迫る健闘だった。一方のロカテッリは10番グリッドからスタート後、着実にポジションを挽回し、レイに続く6位でゴール。レース2に向け弾みをつけた。

レース2でふたりは、ともに好スタートを切ってオープニングラップで2番手と3番手を確保。しかしレイはその後、硬めのタイヤに手間取り十分な力を発揮することができなかった。9ラップ目までに徐々に後退したレイは、10ラップ目の第1コーナーでA・ローズの転倒に巻き込まれてさらにポジションダウン。最後尾から追い上げを図ったものの19位に留まった。

一方のロカテッリは終始、見応えあるトップバトルを展開した。GYTR GRT YamahaのR・ガードナーらと競り合い、見事なオーバーテイクを繰り返し披露。11ラップ目に雨が降り出すとトップ集団は7台へと膨れ上がり、差を縮めたロカテッリが12ラップ目でT・ラズガットリオグルとA・バウティスタをパス。さらに14ラップ目にはガードナーもとらえてトップに躍り出た。ところが次のラップでは第1コーナー進入でフロントブレーキの違和感に対処する間にコースを外れてしまい、大きくポジションダウン。この時点でWorldSBK初優勝のチャンスを失ったが、すぐさま挽回を図り、4位に迫る5位でチェッカーを受けた。

レース2でガードナー、初表彰台獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナーがレース2で表彰台を獲得。チームメイトのD・エガターもグリッド19位から7位まで挽回する健闘を見せた。

午前中のウォームアップは雨のなかで行われたが、スーパーポール・レースのグリッドにつく頃には太陽が輝き出しドライ・コンディションとなった。ガードナーはWorldSBK初表彰台を目指し、最終ラップで3番手に上がったが、最終コーナーで遅れて4位でチェッカー。エガターは9位争いを展開したあと14位でゴールした。

レース2を前に再び空が暗くなったが、ドライ・レースとしてスタート。ガードナーとエガターはともに好スタートを切り、序盤でポジションを上げた。そしてガードナーは12ラップ目でトップに浮上。エガターも表彰台争いに加わった。

雨粒が落ち始めるなかガードナーはラズガットリオグルやバウティスタとハードバトルを繰り返し、終盤まで2番手をキープしたあと18ラップ目で3番手に後退。その後はポジションをキープして走り切り、念願の3位表彰台を獲得した。一方のエガターは7位でチェッカーを受けた。

WorldSSP 4月20日(土)
マンジとデービスが2・3位で表彰台獲得

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported TeamのA・マンジがレース1で2位を獲得し、チャンピオンシップ・ポイントを合計85に伸ばしてランキングトップに浮上。またEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが3位で続き、ヤマハのふたりが揃って表彰台に上った。

スタートを前に激しい雨に見舞われ、タイヤチョイスが重要な役割を果たすこととなったレース1で、マンジは前後スリック・タイヤを装着。その一方でデービスは前後フルウエットを選択していた。

レース序盤はデービスがウエット・タイヤの特性を生かして首位グループに加わり、中盤ではトップに立ってアドバンテージを拡大。しかしその後、路面が急速に乾きはじめると形勢は逆転し、マンジを含むスリック・タイヤ装着車がペースを上げ、みるみるうちに差を縮めていった。

デービスは懸命に抑えようとするも、A・ウエルタス(Ducati)にリードを許して2番手に後退。さらに最終ラップのシケインではマンジが前に出て2位でチェッカーを受け、デービスが3位となった。

その他のヤマハ勢では、マンジのチームメイトのG・ファン・ストラーレンがR6にスペシャル・カラーを施して母国大会に臨み、4位を獲得。GMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・マヒアスが9位となっている。

WorldSSP 4月21日(日)
ファン・ストラーレン、母国レースで優勝

Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Teamのオランダ出身ライダー、G・ファン・ストラーレンが難しいコンディションを制して優勝を果たした。

出場ライダー全員がスリック・タイヤでウォームアップを終えたあと、レースのスタート直前に雨が降り出した。シグナル・グリーンで一斉に走り出したものの雨はさらに強くなり、しかし遠くに青空も残るなかではピットに戻りウエットに履き替えるか否かは非常に難しい問題だった。ストラーレンは1ラップを走ったあとピットインを決断。一方、チームメイトのS・マンジは回復を期待してスリックのまま走行を継続した。

コースは確かに乾いたが、遅過ぎた。ウエット・タイヤとスリック・タイヤのタイム差は20秒以上となり、前者はみるみるうちにリードを拡大。それでも雨が止みドライラインが現れ始めると苦しい戦いとなったが、ストラーレンはその状況を制して1.3秒差で抑えきり優勝をかざった。

ワイルドカード参戦のT・スウィッツがヤマハ勢2番手となる11位。Evan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが22位。マンジはその後ピットに戻ったもののすでに遅く、さらにピットの最短滞在時間を守れずペナルティを課されて21位となった。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 4月20日(土)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

J・レイ選手談(6位)

「スーパーポールは難しいコンディションになりましたが、そのなかでもマシンと一体となってライディングをエンジョイし、毎ラップいいリズムで走ることができました。路面はウエットからドライへと変化していきペースアップが可能な状況になっていたのですが、濡れたタイヤがオーバーヒートすることで挙動が激しくなり、リスクも感じていました。インターミディエートに履き替えるライダーもいるだろうと思っていましたが、私はその時間がありませんでした。それだけに最終的にピットボートに"P1"の表示を見たときは本当にハッピーでした! 私だけでなく、チーム全員がこの喜びを必要としていました。それはヤマハにとっても同様で、すべての力がレース1での好スタートを後押ししてくれました。そしてホールショットを奪いました。しかしあのようなコンディションでトップを走りたいライダーはひとりもいないでしょう。路面がどれくらい滑りやすいかがわからないからです。私は小さなミスを何度か繰り返し、さらに最終コーナーでロカ(ロカテッリ)に抜かれてポジションを下げ、集団からわずかに遅れたあとの第2~3コーナーでは危うく転倒という場面もありました。それ以外は、ただ路面が乾いていくのを辛抱強く待つというレース展開だったと思います。最終的にほぼ完全なドライになり、明日に向けての課題も見えてきました。表彰台の香りを感じられるところまで行っていたのでレッドフラッグは残念ですが、実際のところ、あの時点では離され過ぎていたと思います。今日一日に手応えを感じ、さらに上を望むようになりました!」

A・ロカテッリ選手談(12位)

「スタート前はコンディションが難しい状況だったので、私にとってはインターミディエートが最善の選択でした。でも結局、リアをスリックに履き替えたのです。しかしフロントのインターミディエートとのバランスが悪くなってしまい、ベストの状態を作り出すことができませんでした。序盤は好調で、数ラップ後には2番手まで上がることができたのですが、その後、あっという間に落ちてしまいました。マシンの不具合があったのです。いずれにしても今日はいい結果ではなかったので、明日に期待します。もう一度、フィーリングを取り戻し、全力で仕事に取り組み、バトルの準備を整えられるよう頑張ります」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手談(4位)

「スタート前のグリッドは大混乱で、私も考えを二転三転させましたが、最終的にスリック・タイヤの選択は正しかったと思います。序盤は慎重に走りながら限界を探りました。濡れたアスファルトをスリックで走るのは怖かったのですが、ラップを重ねるごとにフィーリングをつかめるようになり、前のライダーにどんどん近づきました。太陽が出てきたのでペースが上がってきていたのですが、レッドフラッグが出されて表彰台を目指すチャンスを逃してしまいました。正直なところ、初めは表彰台に上れると感じていたのですが、ニコラス(スピネッリ)は遠過ぎました! いずれにしても、結果に満足するべきでしょう。上位争いができるということもわかったので、そのことのほうが重要です。明日はドライ・レースを期待し、もう一度、表彰台を目指します」

D・エガター選手談(13位)

「非常に難しい状況でした。ウエット・コンディションのスーパーポールで苦戦して19番手に終わってしまい、チームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです。レース1でスリックを選択したことは正しかったと思いますが、路面が濡れていた序盤はかなり苦しい展開でした。それでも周回を重ねるうちにマシンのフィーリングがつかめるようになり、ラップタイムも上がってきました。そして6つポジションを挽回し、ポイントも獲得できてよかったです」

WorldSBK 4月21日(日)
Pata Prometeon Yamaha WorldSBK Official Team

A・ロカテッリ選手談(6位/5位)

「このウイークは楽ではありませんでした。スーパーポール・レースでポジションを挽回し、表彰台争いに迫れたことはよかったと思っていますが、シケインでかなり大きな転倒になりそうなところを何とか回避し、この時点でチャンスはなくなってしまいました。レース2ではR1がとても好調で、すべてをコントロールして快調にペースを上げていました。でもフロントブレーキに少しおかしなところがあったのです。原因はわかりませんし、これまでに一度も経験したことのない感覚でした。このことについては、これからデータをチェックして原因を確かめなければなりません。いずれにしてもあのときは、バウティスタと一緒になって第1コーナーに入って、ハードブレーキングをかけましたが反応がありませんでした。それでコースアウトし、優勝も表彰台のチャンスを失ってしまいました。間違いは何もなかったのですが、今週はただアンラッキーでした。これからもハードワークを継続し、マシンを信じて次のレースに臨めるよう頑張ります。少し時間がありますし、数日間のテストも予定しているので、あらゆる部分を見直し、自信を取り戻してしっかり準備を整えます。チームのみんなに感謝しています。このような難しいコンディションのなかで、今週も本当に素晴らしい仕事をしてくれました」

J・レイ選手談(5位/19位)

「ヤマハに入ってから最高の1週間になりました。ゆっくりですが確実に、私はマシンを理解し、ヤマハR1の強みを引き出す方法を身に着けてきていると感じています。しかもウエットは初めてだったので、その意味ではスーパーポールではいい走りができましたし、素晴らしい結果だったと思います。ウイークを通してコンディションが変わりやすく、レース・プランを練るには難しい状況でした。ドライ走行が少なかったのでタイヤチョイスに悩み、最終的には経験値や直感で決定するしかありませんでした。レース2はリアにスーパーソフトタイヤSCXを選ぶべきでしたが、気温が低いなかでの劣化が心配でした。ウイークのなかで一度も試したことのないものを使うのは私にとっては賭けでしたが、やや硬めのソフトタイヤSC0では、コーナー立ち上がりの最初の加速時にかなり苦戦したのです。それまではいいところにつけていると感じていましたが、気づくとトップグループの最後尾から外れ、イアンノーネのスリップストリームに入ることができなくなっていました。そして最後は、アレックス(ローズ)が私をパスしようとして目の前で転倒し、そこに巻き込まれてしまいました。このように残念な結果ではあったのですが、良かった点もたくさんあったのでそこを評価したいと思います。このあとはテストも何度か予定されており、私自身が前進することはもちろん、チームとヤマハにもその時間があります。課題が残っていることは間違いありませんが、ロカ(ロカテッリ)やレミー(ガードナー)の素晴らしい活躍を見れば大いに励みになります。次のミサノは好きなコースで、R1がいい走りをしてくれることも知っているのでとても楽しみです」

P・デニング、チーム代表談

「全体として、今回はチームにとってもライダーたちにとっても厳しい戦いでした。そして最終リザルトにおいては目標を達成することはできませんでしたが、いくつもの素晴らしいパフォーマンスがありましたし、今後に向けて励みになるサインが見られました。JR(レイ)はスーパーポール・レースで終始バトルを展開し、表彰台までわずかコンマ5秒と迫りました。ロカも10番グリッドから挽回し、6位に入ってレース2のグリッドを上げてチャンスを広げました。ふたりとも十分な準備をしてレース2に臨むことができたのです。
ロカは目標にしているWorldSBK初優勝を目前にし、第1コーナーのコースアウトでチャンスを逃しました。それでも5位まで挽回してゴールしており、もしもあとひとつコーナーが残っていたら4位も可能だったと思います。勝利のポテンシャルは間違いないので、ポジティブに受け留めています。JRのほうは、硬めのタイヤを選べば後半で威力を発揮してくれたかどうかわかりませんが、いずれにしても不運なことに、第1コーナーで他車の転倒に巻き込まれてしまいました。幸い怪我はなく、少なくとも最後まで走り切ってチェッカーを受けたことは良かったと思います。次回ミサノの前に2回、テストを予定しています。チャンスを最大限に活かし、次につなげたいと思います」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手談(4位/3位)

「ようやくこの日が来ました!素晴らしいウイークを過ごし、すべてのセッションで好調を維持することができました。スーパーポール・レースでは残念ながら表彰台に届きませんでした。最終コーナーは全力で挑みましたが、アレックス(ロウズ)が勝っていました。レース2は途中で雨が降り出し難しい状況だったので、私も無理はしなかったですし、誰もがペースを抑えていました。でももう一度、乾き始めたので、すぐさま仕掛けて差を広げ、ついに表彰台をつかむことができました。これから何度も上れるよう期待しています。チームのみんなに心から感謝します」

D・エガター選手談(14位/7位)

「ウイーク最終日の最後のレースはいいペースで走ることができました。その意味ではもっと上の順位を期待していましたが、全体を通して見れば悪くない1週間だったと思います。スーパーポール・レースの目標はトップ9でしたが、グリッド後方からのスタートだったので難しく、何台かパスできただけでした。レース2は好スタートを切り、順位を上げて表彰台争いに加わっていきました。いいバトルができましたし、ペースも良く、グリッド19位からの追い上げでトップに5秒差まで近づけたことは、今後に向けていいサインだと思います。このあとは何日かテストを行い、次のレースに備えます」

WorldSSP 4月20日(土)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(2位)

「とてもいいレースであり、2位という結果に満足するべきでしょう。スタート後の第1セクターまではスリック・タイヤでも問題ありませんでしたが、第8コーナー以降はフルウエットの状態で、しかも路面がなかなか乾かなかったので、前半はとくに第3セクターで苦戦しました。スリック・グループのトップをキープしていましたが、エイドリアン(ウエルタス)のほうが少し速くて抜かれてしまいました。そのあとは彼の後ろについて走りながら自分のレースに集中しました。最後はとても順調で、最終コーナーで2位に上がることができたのはうれしかったです。今日は正しい選択ができましたが、まったく反対の結果になっていたとしても不思議はありませんでした。集中力を切らさず、ベストを尽くして頑張ります」

WorldSSP 4月21日(日)
Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team

G・ファン・ストラーレン選手談(優勝)

「アッセンで優勝することができ、まるで夢のようです。雨が強くなり出したときに、前のライダーたちについてピットに戻る決断をしました。ウエットではとても好調で、リズムも素晴らしく、ラップタイムも少しずつ上がり前とのギャップを縮めることができました。このギャップの短縮と、トップに立ってからギャップを広げられたことは信じられないような気持ちでした。走りながら、初優勝が実現するのか否かと、たくさんのことを考えていました。なんとかレースに集中し、ついにトップで戻ってくることができたのです。ここアッセンで、オレンジのマシンで優勝を成し遂げられたことは最高にファンタスティックな気分です。しかもオランダ人ライダーとしてオランダのチームとともに達成できたことは素晴らしく、チームをはじめ支えてくれたすべての人に感謝しています。今日、夢が現実になりました」

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