スーパーバイク世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 10月27-29日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第12戦スペイン
■開催地:スペイン/ヘレス(4.423 km)
WorldSBK レース1
■開催日:2023年10月28日(土)
■周回数:20周 (88,460km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:28度
■PP:A・バウティスタ(Kawasaki/1分38秒635)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分40秒351)
WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2023年10月29日(日)
■周回数:8周 (35,384 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:22度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分39秒620)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分39秒731)
WorldSBK レース2
■開催日:2023年10月29日(日)
■周回数:22周 (92,664km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:31度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分39秒620)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分39秒951)
WorldSSP レース1
■開催日:2023年10月28日(土)
■周回数:17周 (75,191km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:25度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分41秒823)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分41秒875)
WorldSSP レース2
■開催日:2023年10月29日(日)
■周回数:20周 (88.460km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度
■路面温度:22度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分42秒769)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分43秒342)
REPORT
WorldSBK 10月28日(土)
Pata Yamaha Prometeon WorldSBK、レース1でダブル・ポディウム
スペインのへレス・サーキットで行われた第12戦のレース1で、Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとA・ロカテッリは、それぞれ2位と3位でチェッカーを受け、揃って表彰台に上った。
ラズガットリオグルはスーパーポールで7番手に留まりグリッド3列目スタートとなったが、ここから素早く飛び出して2ラップ目には2番手に浮上。またチームメイトのロカテッリも、10番グリッドから、わずか1ラップで5番手まで挽回し、ラズガットリオグルを上回るほどの気迫を見せた。
ラズガットリオグルはその後、A・バウティスタ(ドゥカティ)に追いつき、優勝争いに持ち込んだが、パスには至らず2位でゴール。この結果、シーズンを通してともにチャンピオン争いを展開してきたバウティスタが最終日を待たずにタイトル獲得を決定している。
その一方では、勢いに乗るロカテッリが見事なオーバーテイク・アクションを披露しており、とくに最終コーナーでJ・レイ(カワサキ)のインに飛び込む走りは圧巻だった。レース中盤もレイやA・ローズのカワサキ勢を上回るペースで走行し、5台による激しい3位争いを制して3位でチェッカーを受けた。
この結果、Pata Yamaha Prometeon WorldSBKは依然としてチーム・ランキング・タイトルの可能性を残している。
GYTR GRT Yamaha WorldSBK、レース1は苦戦
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーは、スーパーポールでそれぞれ2番手と5番手を獲得して好調ぶりを見せていたが、レース1では苦戦を強いられた。
午前中のフリープラクティス第3セッションではレース1に向けた準備を行い、エガターが1分39秒871で2番手、ガードナーは1分40秒841で11番手となっていた。
プラクティスで手応えをつかんだふたりは自信を持ってスーパーポールに臨み、15分間のセッションでエガターは1分38秒845を記録して2番手、ガードナーも1分38秒961まで更新し5番手まで上げてグリッド好位置を確保した。
レース1も、ともに絶好のスタートを切ったが、4ラップ目には、パスを試みたガードナーが激しくクラッシュしてひじに深い切り傷と左手首に打撲を負ってリタイアを余儀なくされてしまう。その一方でエガターは、マシンに不具合が出て最後尾まで後退し、懸命に挽回を図るも18番手に留まりポイントを獲得することはできなかった。
WorldSBK 10月29日(日)
レース2でラズガットリオグルが2位
2023スーパーバイク世界選手権の最終戦でPata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとA・ロカテッリは、ともにレース終了後にポジションダウンのペナルティを受ける結果となった。最終コーナーでのコースリミット越えがその理由だった。
前日のレース1でのA・バウティスタ(ドゥカティ)の強さの前に、ラズガットリオグルに優勝のチャンスはないというのが大方の見方だった。しかし天性の才能を発揮して限界を超え、真っ先にチェッカーを受けた。ふたりは何度も順位を入れ替える激しいバトルを繰り広げ、最終ラップの最終コーナーへ先に飛び込んだのはバウティスタだったが、すぐ後ろにつけていたラズガットリオグルがマシンをイン側に入れ、立ち上がりでバウティスタを抑え込んだ。
一方のロカテッリはスーパーポール・レースで転倒があったが、その後、挽回して5位を獲得。レース2ではリアグリップに苦戦して前日のような速さを再現することができず9位でチェッカー。その後、ペナルティにより10位と記録された。今シーズン、7回の表彰台に上ったロカテッリは、WorldSBKの"タイタニック・トリオ"とも呼ばれる3台に続くランキング4位を獲得している。
今シーズンを最後にヤマハを離れることとなったラズガットリオグルは、この4年間で合計131レースに出場し、そのうち100レースで表彰台に上った。優勝37回、ポールポジション12回、ファステストラップ記録30回など見事な成績を残し、ヤマハで最も成功したライダーとして歴史に名を刻むこととなる。2021シーズンのチャンピオンシップ・タイトル獲得は忘れ得ぬ出来事であり、その後の2シーズンも素晴らしいバトルを見せた。
エガターがダブル・ポディウム達成
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターがスーパーポール・レースで2位を獲得してWorldSBK初表彰台。レース2も3位に入り、ダブル・ポディウムを達成した。チームメイトのR・ガードナーも力強い走りを見せ、スーパーポール・レース6位、レース2で4位と活躍した。
スーパーポール・レースでふたりは揃って好スタートを切ったが、エガターのマシンにテクニカル・トラブルが発生し、それにより2ラップ終了後に赤旗中断となってしまった。それでも再スタートには間に合い、序盤でレースをリード。その後、2位に後退したが、最後までポジションを守り切って初表彰台を獲得した。一方のガードナーも6位でゴールしている。
エガターはレース2でも大活躍を見せ、バウティスタ(ドゥカティ)、ラズガットリオグルに続く3番手。ハイペースをキープして20ラップを走り切り、トップからわずか0.3秒差の3位を獲得した。ガードナーがこれに続く4位を確保し、終盤ではエガターとの差を詰める場面も。最終的には届かなかったが、自己ベストタイとなる4位を獲得した。
この結果、The GYTR GRT Yamaha WorldSBK Teamはトップ・サテライト・チームの栄冠に輝き、総合チーム・ランキングでは4位を獲得した。
WorldSSP 10月28日(土)
ヤマハ勢3台がトップ5入り
第12戦スペイン大会のレース1でTen Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジが2位獲得。チームメイトのJ・ナバーロと、GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team のV・デービスがそれぞれ4位と5位に入り、ヤマハが好調をアピールした。
午前中のスーパーポールはコースのところどころに水たまりが残る難しいコンディションのなかで行われ、ヤマハ勢も苦戦してマンジの4番手が最高位。
マンジはレース1をセカンドローからスタート後、序盤からハイペースを披露して4ラップ目には3番手に浮上。さらにF・カリカスロ(Ducati)と2位争いを展開し、7ラップ目に前へ出ると、最後までポジションを守り切って2位でゴールした。その後方ではナバーロとデービスが4位争いを展開。多くの時間帯でデービスが前を走っていたが、ナバーロが徐々に差を詰め、最終ラップで逆転した。
Evan Bros Yamaha WorldSSP Supported TeamのL・ダラ・ポルタは17番グリッドから8位まで挽回して貴重なポイントを獲得している。
マンジとナバーロが活躍したTen Kate Racingは、最終日を待たずに2023年WorldSSPのチーム・ランキングのタイトル獲得を決定した。
WorldSSP 10月29日(日)
マンジがランキング2位獲得
Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジが2023シーズンの最終レースで2位を獲得。シーズン・ランキングも2位と大成功をおさめた。
ヘレス・サーキッはコース上にところどころ水たまりが残るものの、レース2がスタートするころには青空に。マンジは素早く4番手につけると今季17回目となる表彰台を目指してペースを上げ、まもなく2位争いまで浮上した。しかし転倒車によるエアフェンスの破損があり赤旗中断。再スタート後のレースは7ラップで競われ、もう一度、2位をキープしたマンジが今季11回目となる2位表彰台に上った。
GMT94 YamahaのV・デービスは6位でゴールしてランキング5位へ浮上。マンジのチームメイトのJ・ナバーロは、前半で好走を見せて5位争いを展開していたが、再スタート後は11位に留まった。それでもルーキーとして参戦した今シーズン、ランキング7位と活躍した。
WSBK RESULT Race.1
WSBK RESULT Superpole Race
WSBK RESULT Race.2
WSSP RESULT Race.1
WSSP RESULT Race.2
RIDERS RANKING WSBK
RIDERS RANKING WSSP
CONSTRUCTORS RANKING WSBK
CONSTRUCTORS RANKING WSSP
COMMENT
WorldSBK 10月28日(土)
Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team
T・ラズガットリオグル選手談(2位)
「1年を通してアルバロ(バウティスタ)とチャンピオンを競い合ってきました。彼は非常に強く、何度も優勝し、チャンピオンに値する十分な力を持っていました。私たちはいいバトルを展開しましたが、おそらく、私は彼以上に頑張ったと思っています! 最後の数戦は勝利を目指して懸命にプッシュし、高ポイントを積み上げてチャンピオンシップを最終戦まで持ち込むことができました。今日も彼と戦い、序盤は好調だったのですが、リアタイヤを消耗したあとは彼のような加速ができなくなってしまいました。それでも最後までベストを尽くして2位でゴールしました。あと2レース残っていますが、そのなかで何ができるかを考えています。そしてまたベスト・ポジションを目指していきます。今週はヤマハの方々が大勢いらっしゃって、私を応援してくれています。明日が楽しみです」
A・ロカテッリ選手談(3位)
「本当に素晴らしいレースでした。序盤から自信を持ってプッシュし、何台もパスして順位を挽回することができました。中盤で何度か小さなミスをしたため、アレックス(ローズ)とジョナサン(レイ)をパスするのが少し遅れてしまい、その分、最後までポジション争いが続く展開になりました。R1のリア周りのフィーリングが素晴らしく、リアタイヤをしっかりコントロールすることができました。これについては、とてもいい仕事ができたと思っているので、明日に向けてさらに向上させていきます。誰もが改善を目指しているなかで、私たちも確実に前進し、また戦いに飛び込まなければなりません。今回は予選が思い通りにいかず、前方グリッドを獲得できなかったのは残念ですが、最終的にはこうして挽回し、3位を獲得できていいレースになったと思います。ここヘレスで表彰台に上ることができて本当にうれしいです。明日のスーパーポール・レースはまた10番グリッドからなのでハードになりますが、できるだけ多くのポジションを挽回し、レース2を良い位置からスタートできるよう頑張ります」
P・デニング(チーム代表)談
「まず始めに、アルバロとドゥカティのチャンピオンシップ・タイトル獲得、おめでとうございます。彼らはそれに値する力を持っており、シーズンを通して非常に手強いライバルであり続けました。私たちのほうは、今週はトプラック(ラズガットリオグル)、ロカ(ロカテッリ)ともに予選で苦戦し、レース1は厳しい戦いになりました。そのなかでもトプラックはアルバロの背後まで近づきましたし、ロカも10番グリッドから3位表彰台まで挽回しました。ふたりのライダーとチームの活躍を祝福します。今日は手応えのある素晴らしいレースができたので、明日はそれ以上の戦いを期待したいと思います」
GYTR GRT Yamaha WorldSBK
D・エガター選手談(18位)
「一日の始まりは非常に好調で、フリープラクティス第3セッションでは2番手のタイムを記録しました。そのあとのスーパーポールもスピードがあり、もう一度、2番手につけてパルクフェルメにマシンを入れることができました。チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、このように素晴らしい走りができたのですが、レース1では不運にもマシンにトラブルが出てしまい、十分なプッシュができませんでした。明日はシーズンの最終日となるので、ベストを尽くします。まずはスーパーポール・レースで、もう一度、グリッド好位置を目指したいと思っています」
R・ガードナー選手談(リタイヤ)
「レース1は悔しい結果に終わりました。表彰台争いを狙っていけると考えていたのですが、実際には転倒・負傷という思いがけない展開になってしまいました。チームとヤマハに申し訳なく、明日までに回復するよう願っています。スーパーポールでは良いところもありました。パーフェクト・ラップができなかったので、本当ならもっとタイムを短縮できたはずですが、それでもグリッド5番手獲得は良かったと思っています」
WorldSBK 10月29日(日)
Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team
T・ラズガットリオグル選手談(4位/2位)
「1番でチェッカーを受けました。それは良かったと思っています!確かにグリーンゾーンに接触しましたが、ペナルティとは感じませんでした。ただリアホイールがスライドした感覚があっただけで、それによる恩恵もありませんでした。でもルールはルールです。それ以上のことを話すのは簡単ではありません。私自身は優勝したと思っていますが、ピットレーンに戻って来たときに2位だと言われたのです。ヤマハで最後のレースで優勝を目指していました。良い思い出を残すために全力で優勝を目指したのです。結果には少し残念ですが、今日も100%を注いだことは間違いありません。ただ運が少し足りなかったのでしょう。アルバロといいバトルができたので全体的には満足できますが、最終コーナーだけがあのようなことになったということです...。4年間お世話になったチームのみんなに感謝し、ヤマハをファミリーのように感じています。ともに素晴らしい思い出を作り、何度も優勝し、2021年には私にとって初めてのチャンピオン獲得を実現させてくれたヤマハを今もリスペクトしています。ですからヤマハは私にとって、とても大切なものです。チームはみな素晴らしい人ばかりで、彼らとともに4年間を心からエンジョイしました。とくに最後の2年間は最高でした。2020年に初めてファクトリーチームに加わり、2021年にチャンピオンになってからは一緒に仕事をすることが、ますます温かく感じられるようになりました。ひとりひとりが全力を尽くし、今週はヤマハの全員がここを訪れ、私に会いに来てくれました。このことがとてもうれしく、同時に悲しくもありました。これがラストレースで、来年はもう一緒に過ごすことができないからです。でもいつかまた会えるかもしれません」
A・ロカテッリ選手談(5位/10位)
「昨日に続き、今日もいいレースができました。しかも今日は運も味方してくれて、スーパーポール・レースで5位を獲得してグリッドを上げることができました。でもレース2はなぜかフィーリングがあまり良くなくて、とくにリアグリップは最悪だったので、このような形でシーズンを終えるのは少し残念に思います。昨日は本当に素晴らしくて、表彰台にも上れたのですが...。それでも今シーズンはすべてのレース、すべてのセッションで多少なりとも速さがあったので、全体的には素晴らしい1年間だったと思っています。シーズンが終わり、これからは来シーズンに向けて準備を始めなければなりません。2024シーズンも強く、そして集中していきます。チームクルー全員に"ありがとう"と伝えたいと思います。またこの3年間をともに過ごし、マシンの改善を進めてきたトプラック(ラズガットリオグル)にも心から感謝しています」
P・デニング(チーム代表)談
「何を言うべきでしょうか? 私たちはこれまで、ポルティマオが世界選手権で最高のレースだと思ってきましたが、今日のレース2はそれを超えました。ヤマハとチームに可能な限り最高の別れを告げるため、トプラックが全身全霊で戦うことはわかっていましたが、あの走りは私たちの希望や期待を上回るものでした。勝利者が誰か、私にはわかっています。トプラックもわかっていますし、アルバロとドゥカティも知っているのです。最終コーナーで激しくスライドし、リアホイールがコースリミットに接触したことで、彼は逆に後れをとりました。何も得るものはなかったのです。しかしルールはルールで、それが味方してくれることもあるし、その逆になる場合もあるのです。
ロカのほうは、リアグリップ不足により、昨日のレース1や今日のスーパーポール・レースのようなパフォーマンスができませんでした。さらに言えば、彼もまた最終コーナーでコースリミットを越えたことは、まさに傷に塩を擦りこまれるような痛みがありました。というのも、ふたりがペナルティとなったことがチーム・ランキングに影響してしまったからです。このプロジェクトに携わったメンバー全員が少なくとも今年は手応えを感じていましたし、トプラックもすべてをレース2に注ぎました。素晴らしいシーズンであり、ここに集った全員に感謝しています。トプラック、幸運を祈ります。ヤマハと私たちのパートナーを代表して心からの感謝の気持ちを伝えます。本当によくやってくれました」
GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
D・エガター選手談(2位/3位)
「何という素晴らしい1日でしょう!スーパーポール・レースでは序盤でテクニカル・トラブルが発生してしまいましたが、チームのおかげで再スタートすることができ、そして素晴らしい成績を獲得することができました。WorldSBKの初めての表彰台は本当に感動的でした。そしてその数時間後にはもっとうれしい瞬間が待っていました。レース2は非常に好調で、ハイペースをキープして楽しんで走ることができました。レース中はトップを目指そうと考えたこともありましたが、おもにミスをせず、無事に走り切ってメインレースでの表彰台に上ることに集中していました。今は言葉になりません。努力が報われ、このように素晴らしい形でシーズンを締めくくることができて本当にうれしいです。シーズンを通して支えてくれた皆さんに心から感謝しています。またトップ・サテライト・チームを獲得できたことも良かったと思います。この栄誉をミルコ・ジャンサンティに捧げます」
R・ガードナー選手談(6位/4位)
「正直なところ、今日はレースができるかどうかさえわからない状態でした。ウォームアップ・セッションを走ってみて、やれると感じましたが、痛みがあったことは正直に話します。スーパーポール・レースは絶好調でしたが、レッドフラッグのあとリアタイヤを消耗してしまい、終盤は苦しい状況になりました。そのあとのレース2では優勝争いのグループを追って、表彰台の香りをかぐくらいまで近づくことができました。でもそれまでにプッシュし過ぎていましたし、痛みもあったので、最後でわずかにペースが足りなくなってしまいました。それでもシーズンの締めくくりとして素晴らしいレースができました。そして自分たちのポテンシャルを改めて感じ、2024年に自信を持てるようになりました。トップ・サテライト・チームも最高の栄誉です。この結果を、先日、他界したミルコ・ジャンサンティに捧げます」
WorldSSP 10月28日(土)
Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team
S・マンジ選手談(2位)
「とてもいいレースでした。カリカスロ選手といいバトルを展開し、運良く彼の前でゴールすることができました。とは言え、私にとっては難しい戦いで、オープニングラップでは第2コーナーで水たまりに乗ってポジションを下げてしまいました。ここからの挽回は簡単ではありませんでしたが、最後は何とか成し遂げることができました。トップから大きく離されてしまったので、明日はこの部分を修正していきたいと思います。また全体的なフィーリング向上も必要ですが、今日のところはレースを楽しむことができました」
WorldSSP 10月29日(日)
Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team
S・マンジ選手談(2位)
「今日はいいレースができました。このような形でシーズンを終えることができて、うれしいです。この結果が励みとなり、この冬にはメンタルを充実させてハードなトレーニングができそうです。私を選んでくれたTen Kate RacingTeamとヤマハに感謝しなければなりません。彼らはいつも、後ろから私を支えてくれました。目指したポジションには届きませんでしたが、ランキング2位も決して悪くないと思います。来年また頑張ります」