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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 4月21-23日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第3戦オランダ
■開催地:オランダ/アッセン(4.542km)

WorldSBK レース1
■開催日:2023年4月22日(土)
■周回数: 21周 (95,382 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:28度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒542)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分34秒368)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2023年4月23日(日)
■周回数:8周(36,336 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度
■路面温度:22度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒542)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒780)

WorldSBK レース2
■開催日:2023年4月23日(日)
■周回数:21周 (95,382 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度
■路面温度:27度
■PP:A・バウティスタ(Ducati/1分33秒542)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分34秒133)

WorldSSP レース1
■開催日:2023年4月22日(土)
■周回数:18周 (81,756 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■路面温度:25度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分36秒900)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分37秒831)

WorldSSP レース2
■開催日:2023年4月23日(日)
■周回数:18周 (81,756 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度
■路面温度:26度
■PP:N・ブレガ(Ducati/1分36秒900)
■FL:N・ブレガ(Ducati/1分37秒607)

REPORT

WorldSBK 4月22日(土)

ラズガットリオグルとロカテッリが3・4位を獲得

Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとA・ロカテッリが、第3戦オランダ大会のレース1でそれぞれ3位と4位を獲得した。

午前中に行われたFP3はウエット・コンディションとなり、フル・ドライでのセッティング作業の時間が短縮されてしまったが、スーパーポールではラズガットリオグルがトップから0.1秒以下の差でフロントロー、ロカテッリもトップから0.2秒差の6番手でセカンドローと好調ぶりを見せていた。

レース1ではJ・レイ(カワサキ)、ラズガットリオグル、そして3グリッド後退のペナルティにより2列目から飛び出したA・バウティスタ(ドゥカティ)が序盤からバトルを展開。ラズガットリオグルは5ラップ目のシケイン進入で3番手に後退し、終盤では2番手のレイとの差を詰めていったものの、わずかに届かず3位でゴールした。

一方のロカテッリは、グリッド7番手からスタートして序盤はポジションアップに手間取ったが、リズムをつかんで好走し、A・ローズ(カワサキ)とS・レディング(BMW)をパスして5番手に浮上。さらに最終ラップではA・バッサーニ(ドゥカティ)もとらえて4位でチェッカーを受けた。

エガター、終盤のチャージで6位。ガードナーもポイント獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーがレース1で活躍。エガターは終盤にチャージを見せて6位を獲得し、ガードナーも8位と健闘した。

ウエット・コンディションで行われたFP3では、ガードナーが1分44秒648のトップタイムを記録したものの、エガターは1分46秒620の10番手に留まっていた。

続くスーパーポールがドライになると、エガターが1分33秒956の7番手でグリッド3列目を獲得。その一方でガードナーは1分34秒203の11番手となったあと、他車のペナルティの影響で10番手からのスタートが決定した。

レース1でポテンシャルをアピールしようと臨んだエガターとガードナー。ともにオープニングラップの混乱に飲み込まれてポジションを下げたが、そこから懸命に挽回を図り、7ラップ目までにそれぞれ8番手と9番手に浮上した。

エガターはさらにプッシュを続けて前車との5秒強の差を詰めていく。そして最終ラップではローズに仕掛けて6位に上がり、WorldSBKで最高位を獲得。ガードナーも8位に上げてチェッカーを受けて、ともに貴重なポイントを獲得している。

WorldSBK 4月23日(日)

Pata Yamahaの2人がレース2でダブル・ポディウム

Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとA・ロカテッリが、第3戦オランダ大会のレース2で揃って表彰台に上った。

ラズガットリオグルは前日のレース1に続きスーパーポール・レースで3位を獲得したあと、レース2ではひとつ上げての2位。しかしこの順位以上に評価できるのが、優勝したA・バウティスタ(ドゥカティ)をレース前半戦まで僅差で追い詰めていたことだ。序盤では一時、前に出る場面もあったが、完全に抑え込むことはできなかった。

チームメイトのロカテッリもひとつ前進し、スーパーポール・レースとレース2でA・バッサーニ(ドゥカティ)と熾烈なバトルを展開。スーパーポール・レースでは序盤でやや遅れたことでバッサーニに仕掛けることができなくなり、終盤はA・ローズ(カワサキ)の後ろ5番手に留まることとなった。

しかしレース2ではバッサーニと再びバトルを繰り広げ、8ラップ目にアッセンTTサーキットの最速コーナー進入で前へ。このあともハイペースを維持して走り切り、3位表彰台を確実にした。

次回は2週間後の5月5日~7日、スペインはバルセロナで開催される。

エガターがトップサテライトの4位獲得、ガードナーも6位

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのD・エガターとR・ガードナーがウイーク最終日に大活躍。エガターはトップ・サテライトとなる4位を獲得し、ガードナーは6つポジションを上げて6位と健闘している。

午前中のウォームアップで最終調整を行った同チーム。エガターは1分35秒196で7番手、ガードナーは1分35秒608で13番手を獲得してスーパーポール・レースとレース2に臨んだ。

スーパーポール・レースではともに好スタートを決め、エガターが5位争いに加わり、ガードナーもその後ろにつける展開。ガードナーは2ラップ目でコースを外れて16番手まで後退してしまったが、ここからハイペースで挽回し、12位まで上げてチェッカー。一方のエガターは、レース2のグリッドを賭けて終盤までバトルを続け、7位に入って2列目を獲得している。

レース2、7番グリッドと12番グリッドからスタートしたエガターとガードナーは、ともに序盤でポジションをアップ。エガターは早々に5番手を確保し、ガードナーは8ラップ目までにホンダのX・ビエルゲとI・レクオーナ、ドゥカティのD・ペトルッチをパスして7番手に浮上した。

エガターはPata Yamaha のロカテッリ、ドゥカティのバッサーニとの表彰台争いを目指していく。終始、素晴らしいスピードを見せ、最後の数ラップではバッサーニに近づいたもののわずかに届かず5位でチェッカー。しかしこのあとバッサーニがコース・リミット越えのペナルティを受けたため、エガターがひとつ上げて4位となった。

一方のガードナーは残り7ラップでS・レディング(BMW)をとらえて6位へ浮上。その後も順調にハイペースをキープしてトップ5との差を詰めていったが届かなかった。

WorldSSP 4月22日(土)

トップ5に3台のヤマハ勢

終始、熾烈なバトルとなったレース1で、ヤマハ勢3台がトップ5に入り貴重なポイントを獲得した。

ヤマハがサポートするEAB Racing TeamのG・ヴァン・ストラレンとGMT94 Yamaha WorldSSP Supported TeamのV・デービスが、スーパーポールで序盤から飛び出して3番手と4番手を獲得。Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジとJ・ナバーロは、それぞれグリッド8番手と10番手につけた。

ストラレンは母国オランダのレースで好成績獲得を目指し、終始、上位争いを展開して3位でチェッカー。デービスとマンジが僅差で続き、それぞれ4位と5位を獲得した。マンジのチームメイトのナバーロは10位で終えている。

WorldSSP 4月23日(日)

マンジが2位表彰台を獲得!

Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジがレース2で2位を獲得し、今季3度目となる表彰台に上った。その他のヤマハ勢ではV・デービス(GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team)が6位、マンジのチームメイトのJ・ナバーロが7位となっている。

トップからは4秒以上離されたものの2位以下は大混戦となり、6台ほどの集団が表彰台を競い合う激しい展開。そのなかでマンジは冷静な走りを続け、アクシデントを避けながらコンスタントに3位以内をキープした。そして12ラップ目で1台パスしたあとは最後までポジションを守り切り、2位でチェッカーを受けた。

V・デービス(GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team)とJ・ナバーロ(Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team)も好調な走りを維持してそれぞれ6位と7位を獲得。G・ヴァン・ストラレン(EAB Racing Team)は前日の表彰台獲得を再現することはできず11位、A・マントバーニ(Evan Bros Yamaha WorldSSP Supported Team)が12位で続いた。

N・スピネッリ(VFT Racing WEBIKE Yamaha)が14位でポイント獲得。A・ウォンタナノン(Yamaha Thailand Racing Team)は16位となっている。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 4月22日(土)

Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team

T・ラズガットリオグル選手談(3位)

「ウイーク初日はあまり順調ではありませんでしたが、今日は大きな改善が見られ、ラップタイムを大幅に更新できました。レース1ではリアグリップをうまくコントロールできず、第10コーナーと第11コーナーで激しくスピンしていました。それでも懸命にプッシュし続けていると、どうやらライバルたちも同様だったようで、レイ選手のタイヤも落ち始めているのがわかりました。あと2ラップあったら、追いつくことができたかもしれません。レース2はリアグリップを改善し、またこのふたりに戦いを挑みたいと思います。スタート時に良いセッティングが見つかることもあれば、そうでないこともあります。でも私は常に最高のポジションを狙っています。夢を叶えるために優勝を目指さなければなりません。WorldSBKではアッセンで勝ったことがないので、明日、それを実現したいと思っています。チームのハードワークに感謝しており、明日も全員でベストを尽くします」

A・ロカテッリ選手談(4位)

「レース終盤の戦いにはとても満足しています。力強く走り、着実に順位を上げることができたからです。問題は序盤で、とくに加速時にリアグリップの問題で遅れてしまいました。そのためレース前半はなかなかうまくいかず、第1コーナーで小さなミスもしてしまいました。それでも挽回を目指し、2度目の4位を獲得することができたのです。常にベストを尽くすことと5位以内の獲得を目標にしているので、今日は悪くなかったと思います。でもここアッセンでは表彰台を目指していきます。マシンのフィーリングはいいのですが、トップ3台について行くにはもう少しスピードが必要です。レース1を終えて、明日への改善点がよりはっきりわかったので、チャンスはあると信じています」

P・デニング、チーム代表談

「初日はふたりとも、パフォーマンスそのもの、フィーリングや自信についても非常に厳しい状況でした。今朝のFP3もウエット・コンディションだったため、昨夜の作業の成果を十分に確認することができませんでした。そのなかでレース1ではラズガットリオグル選手とロカテッリ選手が好調な走りで3位と4位を獲得したことで、チームの確かな仕事を証明できたと思います。もちろん、私たちは勝つためにここに来ています。今日は届きませんでしたが、決してあきらめません。強力なふたりのライダーを擁し、前進に必要なツールはすべて整っているので、明日はふたつの好成績を狙っていきます」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手談(6位)

「正直なところ、昨日までの状況を考えても、もう少し上を狙えると考えていました。ただ、私はまだ勉強中の段階ですし、グリッド4列目スタートでは難しいところもあります。最終的に8位を獲得し、多くのデータを収集できたので、それらを分析してペースアップの方法を探ります。チームの仕事のおかげで、日曜日は良いレースができそうです」

R ・ガードナー選手談(8位)

「いいレースでした。とくに終盤は良かったと思っています。残念ながらオープニングラップで集団に飲み込まれて順位を下げてしまいましたが、それでもペース自体はとても良かったので、できるだけ多くポジションを挽回しようとベストを尽くしました。その結果、13番手から6位まで上げられたのは良かったと思います。WorldSBKでのベストリザルトを獲得できましたが、もちろんもっと上を狙っています。チームと一緒にデータを分析し、明日はさらに改善を目指します」

WorldSBK 4月23日(日)

Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team

T・ラズガットリオグル選手談(3位/2位)

「本当にうれしいです。2021年と2022年は第1コーナーで転倒してしまったのですが、今日はしっかり走り切ることができました。これは大きな進歩です。しかも今日は、世界選手権スーパースポーツでトルコの友人であるキャンとバハティンが転倒していたため、私も同じことにならないかとレース前は少し怖かったのです。ベストを尽くし、2位でゴールすることができてハッピーです。でもいつもなら優勝を目指して戦っています。今日はそれができませんでしたが、すべてを尽くしたことは間違いありません。厳しい状況のなかでもバウティスタ選手にアタックしようとしていたのですが、彼の終盤の強さは誰もが知っているでしょう。ここは非常に速いコースなので、ハード・ブレーキングでのパスを仕掛けるほどには近づくことができませんでした。2位も決して悪くありませんし、表彰台に上ったわけですから前向きに受け止めています。チームメイトの好成績もうれしいです。これからもっと何度も、一緒に表彰台に上れることを期待しています」

A・ロカテッリ選手談(5位/3位)

「レース2には満足しています。というのも表彰台に上れないまま、ここを去るとしたら悲しい気持ちになっていたでしょう。今週は難しい状況からスタートし、リアグリップをしっかりつかみきれないまま最初の数ラップで苦戦しました。それだけにチームとともに努力を重ねて最後のレースでここまでできたことを誇りに思います。まだ課題は残っているのですが、今日は表彰台に上り、たくさんのポイントを獲得し、ミスもなく終えることができたので本当に良い結果だと思っています。今後のレースに期待して、これからもハードワークを続けます。チームに感謝の気持ちを伝え、ともにこの瞬間をエンジョイしたいです」

P・デニング、チーム代表談

「今日もいい一日になりました。金曜日は非常にタフでしたが、昨日は改善し、今日はまたふたりとも一歩ずつ前進できました。初日の苦しい状況にしっかり対応し、素晴らしいマシンを用意してくれたヤマハとチームに感謝の気持ちを伝えなければなりません。バウティスタ選手とそのマシンの速さには異論はないでしょう。そのなかで私たちはダブル表彰台を獲得し、チャンピオンシップ・ポイントでもランキング2位と3位を維持しています。しかもレース2ではヤマハ勢が2位、3位、4位、6位を獲得し、R1が大いに活躍しているのです。次のバルセロナも私たちにとっては難しいコースですが、最大限のパフォーマンスを引き出せるよう頑張ります」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

D・エガター選手談(7位/4位)

「レース2はとても良かったと思います。4位でトップ・サテライトを獲得することができましたし、好スタートを決めて最終シケインまで激しいバトルが続きました。マシンについては、もっと力を引き出せる部分が残っているので、勉強しながら一歩ずつ進んでいきたいと思っています。ロングランのペースやベース・セッティングはとてもいいのですが、序盤でもっと速く走れなければなりません。ヤマハとチームが素晴らしい仕事をしてくれていることに加えて、速いライダーたちとデータをシェアできるのはありがたいです。これからも今日と同様、ハードワークを続けていきます。次のバルセロナでまたトップグループに加われるよう頑張ります」

R・ガードナー選手談(12位/6位)

「レース2は良かったと思いますが、スーパーポール・レースは不運でした。予選の順位を上げることが重要で、今日も後方からの追い上げは楽ではありませんでした。レース2ではペースも良く、走りをエンジョイできました。私の考えではタイヤチョイスは正しかったと思いますが、序盤でコースを外してしまって大きく遅れてしまったことが残念です。それでも、しっかり挽回することはできました。ここからさらに前へ進んでいきます。私たちにはそれだけのポテンシャルがあります」

WorldSSP

Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(5位/2位)

「表彰台に上ることができてとてもうれしいです。でも優勝ではなかったので、完璧とは言えません。それでもチャンピオンシップのことを考えれば、この2位がとても重要です。フェデリコ・カリカスロとはいいバトルができて、彼をパスしてからはリズムをキープしてポジションを確保することに集中しました」

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