スーパーバイク世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 11月11-13日 インドネシア
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第11戦インドネシア
■開催地:インドネシア/マンダリカ(4.340km)
WorldSBK レース1
■開催日:2022年11月12日(土)
■周回数:21周 (90,321 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度
■路面温度:58度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分31秒371)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分32秒886)
WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2022年11月13日(日)
■周回数:10周(43.000km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:34度
■路面温度:53度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分31秒371)
■FL:T・ラズガットリオグル(1分32秒163)
WorldSBK レース2
■開催日:2022年11月13日(日)
■周回数:21周(90.300km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度
■路面温度:61度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分31秒371)
■FL:T・ラズガットリオグル(1分32秒708)
WorldSSP レース1
■開催日:2022年11月12日(土)
■周回数:19周 (81,719 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:34度
■路面温度:54度
■PP:N・トゥーリ(MV Agusta/1分35秒947)
■FL:C・オンク(Kawasaki/1分36秒303)
WorldSSP レース2
■開催日:2022年11月13日(日)
■周回数:13周 (56.250km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度
■路面温度:59度
■PP:N・トゥーリ(MV Agusta/1分35秒947)
■FL:D・エガター(Yamaha/1分35秒765)
REPORT
WorldSBK 11月12日(土)
ラズガットリオグル、優勝。ロカテッリは初フロントローから4位獲得
Pata Yamaha wit Brixx WorldABK TeamのT・ラズガットリオグルがすべてのセッションを制し、レース1でも圧倒的な勝利を飾った。
路面が新しくなりトラクションが増したマンダリカ・サーキットで強さを見せたラズガットリオグル。フリープラクティス第3セッションでトップタイムをマークしたあと、スーパーポールではさらに短縮してポールポジションを獲得した。このタイムでコースレコードを更新し、また2番手との差においては過去15年間で最大の1.052秒差を達成している。
レース1では終始、トップをキープしてポール・トゥ・フィニッシュを果たし、ヤマハのワールドスーパーバイク・ライダーとして最多となる自己通算28回目の優勝。同時にWorldSBKシリーズ900勝目の記録も達成した。
チームメイトのA・ロカテッリも好調ぶりを見せている。スーパーポールではラズガットリオグル、J・レイ(カワサキ)に続く3番手を獲得してWorldSBKで初めてのフロントロー。レース1では序盤からA・バウティスタ(ドゥカティ)とバトルを展開し、今季最高のパフォーマンスを発揮して4位でチェッカーを受けた。
この結果、チャンピオンシップのライバル、バウティスタとの差は77ポイントに減少し、依然としてタイトル獲得のチャンスを残している。
GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team、レース1で好調
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがトップ・サテライトとなる7位を獲得。野左根航太もポイント獲得と健闘した。
スーパーポールではガーロフが終盤でタイムを更新して1分33秒208を記録したものの、フルポテンシャルを出し切ることはできず10番手。一方の野左根は前日から大きく前進し、1分33秒582の14番手となっていた。
ガーロフはグリッド・ポジションをキープしてレース1をスタートし、すぐさま5番手争いに加わった。中盤からポジションを上げ始めると、13ラップ目にA・バッサーニ(ドゥカティ)をとらえ、さらに2ラップ後にはM・ファン・デル・マルク(BMW)もパスして8番手に浮上した。残り3ラップではタイヤの消耗もいとわずA・ローズ(カワサキ)に仕掛け、7位に上げてチェッカーを受けている。
一方の野左根はスタートで3つ、ポジションアップ。X・フォレ(ドゥカティ)やL・バズ(BMW)とバトルを展開しながらポイント獲得を目指し、最終的に15位でゴールラインを通過した。
WorldSBK 11月13日(日)
ラズガットリオグルがマンダリカを席巻。ロカテッリも表彰台獲得
Pata Yamaha wit Brixx WorldABK TeamのT・ラズガットリオグルがスーパーポール・レースとレース2で優勝し、前日のレース1も含めて3勝を達成。チームメイトのA・ロカテッリもスーパーポール・レース3位、レース2で4位と健闘しており、同チームおよびヤマハにとって最高の結果となった。
すべてのセッションでトップタイムをマークし、コースレコードを更新してポールポジションを獲得し、レース1も圧勝したラズガットリオグルが、ウイーク最終日もマンダリカ・サーキットを席巻した。
チームメイトのロカテッリはスーパーポール・レースで3位を獲得し、第2戦アッセン大会以来となる表彰台。レース2ではレース1と並ぶ4位と健闘し、WorldSBKにスーパーポール・レースが導入された2019年以来、最高となるチームポイントを獲得した。
次戦、オーストラリア大会は1週間後の11月18日~20日に開催。Pata Yamaha wit Brixx WorldABK Teamを含めWorldSBKパドック全体が、マンダリカから直接、フィリップアイランドへと向かう。この地はラズガットリオグルが2020年2月のレース1で初めてYamaha YZF-R1を駆り、初優勝を果たした思い出の場所でもある。
ガーロフが8位獲得、野左根は転倒リタイア
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがレース2で8位を獲得。チームメイトの野左根航太はポイント獲得を目指して走行中に転倒し、リタイアに終わっている。
ガーロフはスーパーポール・レースのオープニングラップで18番手まで後退したが、ここから集中力を維持してポジションを挽回。終盤は素晴らしいハイペースも見せて13位でチェッカーを受けた。
レース2ではグリッド10番手から好スタートを切り、1ラップ目でひとつポジションアップ。5ラップ目にはS・レッディング(BMW)をパスし、その3ラップ後にはA・ローズ(カワサキ)をとらえて5 番手争いに加わった。ところが11ラップ目ではコーナーで大きくはらんで10番手まで後退してしまう。ガーロフはここからもう一度、挽回を図り、8位まで回復してチェッカーを受けている。
一方の野左根はスーパーポール・レースで20位となり、レース2はグリッド13番手から絶好のスタートを切ってガーロフに続く10番手。その後は好調にハイペースをキープしてポイント圏内を目指していたが、10ラップ目に転倒してリタイアとなった。
WorldSSP 11月12日(土)
エガターが2度目のタイトル獲得
Ten Kate Racing YamahaのD・エガターがレース1で4位を獲得し、自身2度目となるWorldSSPのタイトルを手中にした。
エガターがスーパーポールでフロントローを獲得した一方で、チャンピオン争いのライバル、L・バルダッサーリ(Evan Bros.WorldSSP Yamaha Team)が8番手に留まり3列目からのスタートとなった。
好ダッシュを決めたエガターはポジションをひとつ上げて2番手で第1コーナーに入ったが、まもなく数台に抜かれて7番手まで後退してしまう。しかしバルダサーリはさらにその後方を走っており、第1コーナーでハイサイドにより転倒し、そのままリタイアすることとなった。
最大のライバルが戦列を離れたあとは13位以上でゴールするだけで良かったが、エガターはその後もプッシュを継続。初めにペナルティを受けていたS・マンズ(トライアンフ)、続いてN・ブレガ(ドゥカティ)をパスして5番手に上がり、さらにY・モンテッラ(カワサキ)を追った。
最終ラップの最終コーナーでは2台が激しく競り合う展開となり、エガターが0.008秒差でこれを制して4位を獲得。ここまでに合計15勝とさらに2回の表彰台を獲得したエガターは、チャンピオンシップのリードを85ポイントまで拡大し、最終戦を待たずにタイトルを決定。スーパースポーツ・クラス史上3人目となる連覇を達成した。
その他のヤマハ勢ではGMT94 YamahaのJ・クルーセルとA・ヴェルドーヤがそれぞれ8位と12位。エガターのチームメイトのL・タッキーニが15位でポイントを獲得し、MS Racing Yamaha WorldSSPのU・オラドレが18位となっている。
WorldSSP 11月13日(日)
エガターがレース2で優勝
チャンピオンが決定したばかりのTen Kate Racing YamahaのD・エガターが優勝を果たし、25ポイントを加算した。
3番グリッドからスタートしたエガターは、好ダッシュのあと集団に飲み込まれて後退。3ラップ目には一時、9番手まで順位を下げていたが、ここからペースを上げて挽回を開始した。第16コーナーの進入でバルダッサーリがブレガに仕掛けたところで、ふたつ順位を上げ、さらに表彰台を争うグループとの差を縮めていく。路面温度が66度まで上がる難コンディションのなかで1分35秒775のラップレコードをマークし、5ラップ目には6番手に浮上。さらに次々にパスしていき、8ラップ目にはN・トゥーリ(MV Agusta)とのバトルを制してトップに躍り出た。
トップを確保したあともプッシュを続けたエガターは、後方からの激しいプレッシャーに耐えていたが、レースは13ラップで終了となり、エガターの今季16回目の優勝が決定した。
一方、バルダッサーリはブレガに続く6番手走行中にミスをして11番手へ後退したあと9位まで挽回。J・クルーセルが10位で続いた。ヴェルドーヤは14位に入り2ポイントを獲得。Kallio RacingのS・ジェスパーソンが15位、EAB Racing TeamのG・ヴァン・ストラレンが16位となっている。タッキーニ(Ten Kate Racing Yamaha)、M・ブレンナー(VFT Racing)、そしてMS RacingのU・オラドレとO・ボスタテックがそれぞれ18位から21位で続き、序盤でピットに戻ったあと復帰したP・セバスチャン(Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team)が22位となっている。
チャンピオンが決定したエガターはバルダッサーリに103ポイント差をつけており、チーム・ランキングではTen Kate Racing YamahaがEvan Bros.WorldSSP Yamaha Teamに106ポイント差をつけて首位を獲得している。
WSBK RESULT Race.1
WSBK RESULT Superpole Race
WSBK RESULT Race.2
WSSP RESULT Race.1
WSSP RESULT Race.2
RIDERS RANKING WSBK
RIDERS RANKING WSSP
CONSTRUCTORS RANKING WSBK
CONSTRUCTORS RANKING WSSP
COMMENT
WorldSBK 11月12日(土)
Pata Yamaha wit Brixx WorldABK Team
T・ラズガットリオグル選手談(優勝)
「午前中のフリープラクティス第3セッションで好タイムを記録し、そのあとのスーパーポールでは自分でも信じられないようなラップタイムが出ました! 最も重要な決勝でもいい走りができましたが、この暑さに誰もが苦しんでいて、私も一度、ミスをしてしまいました。第6コーナーで路面の汚れに乗り、第7コーナーではリアがスライドしたためスロットルを閉じました。ここはラインがひとつしかないので慎重に行きました。いずれにしても転倒せずに済み、こうして優勝することができたので良かったです。チャンピオンシップのことは念頭にありません。タイトルはほんのわずかの差で決することになると思いますが、今はとにかく、今日の勝利に満足しています。ひとつひとつのレースに集中し、今大会で3勝を目指します。最高のR1を作るために懸命に働き続けてくれるチームのみんなに感謝しています」
A・ロカテッリ選手談(4位)
「私にとってもチームにとっても、素晴らしい一日になりました。昨日からの努力が実りました。ただ8ラップ目のミスでジョニー(レイ)から離されてしまったことは残念に思っています。というのも、終盤では彼とあまり変わらないリズムで走れていたからです。コース上にはひとつのラインしかなく、常に安定を維持してミスをしないようにしなければなりません。そして自信を持って走り、レーシング・ラインを外さないことが最も重要なのです。チームのおかげでマシンの状態は非常に良く、どんどんプッシュしていくことができました。初めてのフロントロー獲得は本当にうれしかったですし、私の未来のためにも、自分を信じられるということがとても大切だと感じています。今は明日を楽しみにしています。トプラック(ラズガットリオグル)について行って好成績を狙いたいと思っていますが、同時にトップグループで戦い続けることも重要な目標です。そして最後までレースをエンジョイしたいと思っています」
P・デニング(チーム代表)談
「トプラックはまさに今大会を席巻しています。昨日のフリープラクティス第2セッションでは20ラップのロングランを行い、誰よりも速いペースで、そして誰よりも長い距離を走りました。それが今日の第3セッションでの見事なタイムにつながり、さらにスーパーポールでは、今までに聞いたこともないような1秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得したのです。それでもなお、路面温度が60度を超えた決勝は簡単ではなく、刻々と変わる路面コンディションとの闘いでした。第7コーナーでは大きなミスもあり、常に気を抜けない状態が続きましたが、彼はすべてのプレッシャーをはねのけて勝利を手中にしました。彼とそのチームクルーの多大な努力に祝福を贈ります。ロカ(ロカテッリ)もまた活躍し、チーム一丸となってフロントローを獲得するなど今季最高の土曜日となりました。ふたりを早めにコースに送り出すことで、渋滞やイエローフラッグを避けることにしました。そしてアンドレア(ロカテッリ)がトプラックの後ろについて行き、一緒に好タイムを出して初めてのフロントローを獲得したのです。ただ決勝では最終セクターで大きなミスがあり、これはこのコースで犯しやすいミスなのですが、ジョナサン(レイ)に離されて表彰台を狙うチャンスを逸してしまいました。それでも終盤はリズムを取り戻し、力強い走りで4位を獲得しました」
GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(7位)
「楽な戦いではありませんでしたが、全体的にはとてもいいレースになりました。このコースはパスを仕掛けるのが非常に難しく、1メートルでもラインを外れると簡単に転倒してしまいます。それでもバトルをエンジョイできましたし、スピードもあって、トップ・サテライトに復活できたことはとても良かったと思います。明日はもっと上を目指します」
野左根航太選手談(15位)
「予選は悪くなかったのですが、レース1ではたくさんミスをしてしまいました。明日はもっと安定して走り、決勝ペースを上げていきたいと思っています。ポイントを獲得できたことはポジティブに受けとめていて、明日のふたつのレースでさらに前進できるよう、いくつかの部分の改善を目指して作業を進めていきます」
WorldSBK 11月13日(日)
Pata Yamaha wit Brixx WorldABK Team
T・ラズガットリオグル選手談(優勝/優勝)
「私にとっては最高の一週間でした。3勝を達成することができ、本当にハッピーです。ヤマハとチームのおかげでマシンは常に良い状態にあり、レースを思い通りに進めることができました。バウティスタには祝福を贈ります。私たちは毎レースで競り合いながら、コースの外でも尊敬し合える関係です。私はタイトルを失うこととなりましたが、常にベストを尽くし、今週は3勝を挙げることもできました。このコースはお気に入りのひとつになり、早くも来シーズンが楽しみになっています。来週のフィリップアイランドはヤマハの初レースで勝利した場所なので、ここにも良い思い出があります」
A・ロカテッリ選手談(3位/4位)
「最終的にすべてをより良く理解できるようになったので、今日は本当に満足です。スーパーポール・レースではしっかり準備し、自信を持ってハード・プッシュすることができました。この結果が非常に重要で、激しい上位争いの末に3位を獲得し、レース2のグリッドにつなげることができたのです。ここで表彰台に上れるとは思っていなかったのですが、準備を整えて臨み、ウイーク初日からすぐにマシンに自信を持つことができました。長い間、表彰台に上っていなかったので、今日は大いに楽しみました。レース2もスタートは良かったのですが、ほんの小さなミスでトップ3から離されてしまいました。それでも4位も良い結果ですし、今は最終戦のフィリップアイランドに向けてモチベーションを高めています。あのコースは大好きなので、良い形でシーズンを締めくくりたいと思っています」
P・デニング(チーム代表)談
「何と素晴らしい大会でしょう! トプラック(ラズガットリオグル)は食中毒か脱水症状でボロボロの状態だったのですが、ふたつのレースを席巻してレベルの高さを見せつけました。ロカ(ロカテッリ)もまた同様に、昨日の好調を維持して今季初のスーパーポール・レース表彰台、さらにはレース2でも力強い走りで4位を獲得しました。この結果、今大会ではポールポジション、3勝、毎レースのファステストラップなどの素晴らしいパフォーマンスとともに、ヤマハにとって過去最高となる合計ポイントを獲得することができました。それでもアルバロ(バウティスタ)のタイトル獲得を阻止することはできませんでしたが、彼とそのチームは今シーズン、本当に素晴らしい仕事をしたのです。心から祝福し、来シーズンもまた彼らとタイトルをかけて戦うことを楽しみにしています」
GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(13位/8位)
「ペースは決して悪くありませんでした。スーパーポール・レースは残念な結果でしたが、レース2ではいいバトルもできました。しかしながら本来の実力を出し切ることができれば、もっと上へ行けたはずですし、自分のミスでポジションを下げてしまい悔しい気持ちでいっぱいです。でもいつまでもくよくよせず、次戦に目を向けなければなりません。このチームで最後のレースになるので、良い思い出とともに彼らにお別れを言いたいと思っています」
野左根航太選手談(20位/DNF)
「レース2で転倒してしまい、チームに申し訳ない気持ちです。スタートはとてもうまくいって、そのあともプッシュを試みましたが、このコースはとてもスリッピーな上に、ひとたびレースラインを外れると簡単に転倒してしまうのです。スーパーポール・レースでもベストを尽くしましたが、残念ながら20位がやっとでした。来週またレースがあって、それが私にとって最後のWorldSBKになります。いつもハードワークに取り組み、あらゆる方法で支え続けてくれたチームのためにも、最後の仕事を良い結果で終えたいと思います」
WorldSSP 11月12日(土)
Ten Kate Racing Yamaha
D・エガター選手談(4位)
「非常に素晴らしいシーズンになっています。チームも私もいい仕事をして、その結果として、こうしてともに2度目のタイトルを獲得することができました。これまでに15回の優勝と17回の表彰台を獲得し、再びチャンピオンになって夢をかなえることができたのです。
多くのビッグネームとともに歴史に名前を刻めることをうれしく思いますが、目標は常にチャンピオンシップでした。初めに大きくリードしたあとモスト(チェコ大会)では5ポイント差まで縮められましたが、ひたすらプッシュを続けて、ついにここインドネシアで成し遂げたのです。このタイトルを家族、友人、Ten Kate Racing Team、そしてすべてのスポンサーに捧げます。彼らがいなければ、実現することはできませんでした。プレッシャーから解き放たれて、レース2と来週のオーストラリア大会をエンジョイしたいと思います」
WorldSSP 11月13日(日)
Ten Kate Racing Yamaha
D・エガター選手談(優勝)
「レース2は非常に暑いコンディションになり、路面温度は66度、湿度も非常に高い状態でした。チャンピオンが決まってプレッシャーが小さくなっていたので、今日はただハードにプッシュして優勝を目指していきましたが、厳しいコンディションのなかで決して楽な展開ではありませんでした。スタートで遅れてしまった上に、コース上の埃のせいでオーバーテイクが非常に難しかったのです。でも午前中に行ったセッティング変更が功を奏し、全力で追い上げて優勝することができました。すべての周回を走り切れなかったことは残念ですが、私とTen Kate Racingの今季16勝目をうれしく思います。今はチャンピオン獲得を心から楽しみ、チームのみんなとパーティーをしてから次のフィリップアイランドへ向かいます」