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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 10月21-23日 アルゼンチン

RACE DATA

22/10/22 Rd.10アルゼンチン決勝

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第10戦アルゼンチン
■開催地:アルゼンチン/サン・ファン・ビリカム(4.276 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2022年10月22日(土)
■周回数:21周 (89,796 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度
■路面温度:49度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分36秒216)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分37秒389)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2022年10月23日(日)
■周回数:10周(42,760km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度
■路面温度:45度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分36秒216)
■FL:J・レイ(Kawasaki/1分37秒277)

WorldSBK レース2
■開催日:2022年10月23日(日)
■周回数:21周(89,796km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度
■路面温度:53度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分36秒216)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分37秒660)

WorldSSP レース1
■開催日:2022年10月22日(土)
■周回数:19周 (81,244 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度
■路面温度:47度
■PP:D・エガター(Yamaha/1分41秒181)
■FL:R・デ・ロサ(Ducati/1分41秒693)

WorldSSP レース2
■開催日:2022年10月23日(日)
■周回数:19周 (81,244 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度
■路面温度:52度
■PP:D・エガター(Yamaha/1分41秒181)
■FL:D・エガター(Yamaha/1分42秒186)

REPORT

WorldSBK 10月22日(土)

ラズガットリオグル、転倒でポジションダウン、ロカテッリは8位獲得

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルは、トップ走行中に転倒して最後尾まで後退。少しずつ挽回したものの15位に留まった。チームメイトのA・ロカテッリはグリッド11位からレース後半でポジションを上げ、8位でチェッカーを受けている。

ラズガットリオグルは午前中に行われたFP3で1分37秒216のラップレコードを記録。スーパーポールではさらに1分36秒216に更新してポールポジションを獲得した。

レース1では好スタートからレースをリードしたが、チャンピオン争いのライバル、A・バウティスタ(ドゥカティ)が背後からプレッシャーをかけてくる。そしてバックストレートで一気に前に出ると、そのまま第8コーナーへ。ラズガットリオグルも素早く反応し第9コーナー進入でトップ奪回を試みるも転倒。これで大きく後退し、マシンにもダメージを受けていたが、懸命の挽回で15位でチェッカーを受けた。

ガーロフが後半で挽回し13位、野左根は18位でチェッカー

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフは13位、野左根航太はポイント圏外に留まった。

ふたりはスーパーポールで最大限のパフォーマンスを発揮。ガーロフは一時、7番手につけ、最終ラップでさらに上位を目指したが、タイムを更新することができず12番手に後退。一方の野左根は最後のアタックでフリープラクティスから一歩、前進し、グリッド15番手を獲得した。

ガーロフはレース1のスタートの混乱で17番手まで後退したが、状況が落ち着いたあとはトップ10を目指してバトル。残り6ラップでP・エッテル(ドゥカティ)をとらえ、さらに3ラップ後にはE・ラバティ(BMW)をパスして13位に浮上。終盤でハイペースを見せたガーロフは、最終ラップで自己ベストを更新している。

一方の野左根はスタートでひとつポジションを上げ、ポイント圏内を確保。ガーロフの後ろにつけて安定したペースを守り切り、最終的には18位でチェッカーを受けた。

WorldSBK 10月23日(日)

ラズガットリオグルがスーパーポール・レースで優勝、レース2は2位

Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルはスーパーポール・レースで勝利。レース2も2位獲得と大活躍を見せた。

午前中に行われたスーパーポール・レースはシーズン・ベストとも言える素晴らしい戦い。A・バウティスタ(ドゥカティ)を破って優勝したラズガットリオグルがパルクフェルメ(車両保管所)に入ると、78,549人の観客が大歓声で迎えた。ラズガットリオグルは前日のレース1で転倒した同じ場所でオーバーテイクに成功。ヤマハWorldSBKで27勝目を達成し、芳賀紀行が持つ記録に並んだ。

レース2をポールポジションからスタートしたラズガットリオグルは序盤、タイヤのセーブも念頭に置きながら静かなペースを守って走行。しかし5ラップ目にバウティスタがトップに立つと、優勝争いのチャンスを逃すまいと否応なくついて行った。2台は後続を引き離し、全4セクターのうち3つのセクターでは強さを見せていたが、ラズガットリオグルは最終的にバウティスタから3.3秒離されて2位でゴールした。

A・ロカテッリは、スーパーポール・レースで10位に留まり、レース2を再び11番グリッドからスタートすることとなったが、路面温度の上昇にも冷静に対処しながら8位まで挽回してチェッカーを受けた。

ガーロフがレース2で12位、野左根はポイント獲得を逃す

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフはスーパーポール・レースのオープニングラップで順位を下げたものの、その後、挽回。8ラップ目にはP・エッテル(ドゥカティ)とS・レディング(BMW)を一気にパスして13位でチェッカーを受けた。

レース2では、またもオープニングラップの混乱で17位に後退。しかしここから着実に挽回し、12ラップ目までに15番手に上がり、終盤ではハイペースを見せて12位を獲得した。

野左根航太は、スーパーポール・レースのオープニングラップで19番手に後退したあと、終盤ではE・ラバティ(BMW)、L・マヒアス(カワサキ)、地元のヒーロー、L・メルカド(ホンダ)をパスして16位でゴールした。

レース2では序盤でガーロフについて行き、ポイント獲得まであと少しと迫っていたが、1秒届かず16位となっている。

WorldSSP 10月22日(土)

エガター、ラストラップの追い込みで勝利

Ten Kate Racing YamahaのD・エガターがレース1で優勝し、チャンピオンシップのリードを63ポイントに拡大した。

先立って行われたスーパーポールでは、ラップレコードを2回にわたり更新する速さでポールポジションを獲得したエガター。レース1は好スタートから真っ先に第1コーナーに飛び込んだが、続く第2コーナーで後続集団に飲み込まれて2番手に後退。その後もうひとつ下げたあと、S・マンジ(トライアンフ)に追い上げられる格好となった。

7ラップ終了後、エガターはマンジに仕掛けてパス。ここからチャージを開始し、トップ集団を追ってその差を詰めていった。そしてついにF・カリカスロ(ドゥカティ)に追いついたものの、前に出るチャンスがなかなか見つからない。そのまま後方につけて終盤まで我慢の走りを続け、残り3ラップでカリカスロがミスをした機をとらえて2番手に浮上した。

エガターはここからさらにトップのデ・ロサを追って行く。最終ラップの第8コーナーで背後に迫ると、最後のチャンスに全力でトライしてトップに浮上。そのままポジションを守り切り、チャンピオンシップのリードを63ポイントに拡大した。

アルゼンチンで4勝を挙げているGMT94 YamahaのJ・クルーセルは、6番グリッドから好スタート。オープニングラップで5番に上がったが、レース中盤でミスをして10番手まで後退してしまう。ここからは経験を活かして挽回を図り、終盤で着実にポジションを上げて6位でチェッカーを受けた。

エガターとタイトル争いを展開しているL・バルダッサーリ(Evan Bros.WorldSSP Yamaha Team)は苦戦を強いられた。4番グリッドからスタートしたあと、オープニングラップの混乱のなかで8番手へ後退。ここから素早く挽回を試みN・ブレガ(ドゥカティ)、マンジ、N・トゥーリ(MVアグスタ)をパスして4番手としたが、残り3ラップの第15コーナーでミスをして9番手へ後退。このあとは挽回ならず9位に留まった。

バルダッサーリのチームメイトのP・セバスチャンは12位、Ten Kate Racing Yamaha から初出場したB・スミスが14位、O・ボスタテック(MS Racing Yamaha WorldSSP)は16位でポイントを逃した。G・ヴァン・ストラレン(EAB Racing Team)はオープニングラップのアクシデントに巻き込まれてリタイア。M・ブレンナー(VFT Racing)とA・ヴェルドーヤ(GMT94 Yamaha)もリタイアしている。

WorldSSP 10月23日(日)

エガター、レース1に続き2勝目

Ten Kate Racing YamahaのD・エガターは、チャンピオン争いのライバル、L・バルダッサーリ(Evan Bros.WorldSSP Yamaha Team)を最終ラップでとらえて今季15勝目を挙げた。

前日はポール・トゥ・フィニッシュを達成したエガター。レース2ではシーズン15勝目を目指してポールポジションからスタートしたが、やや出遅れてバルダッサーリの後ろの4番手。さらに5ラップ目にはN・トゥーリ(MVアグスタ)にも先行を許して5番手に後退した。その一方で、バルダッサーリは第5コーナーでF・カリカスロ(ドゥカティ)をパスしてチャージを開始していた。

エガターもすぐさま挽回に転じ、初めはトゥーリのミスをきっかけとして、中盤ではファステストラップを記録するハイペースでトップグループを追って行く。11ラップ目にはトップ走行中のR・デ・ロサ(ドゥカティ)が転倒したためバルダッサーリがトップ、エガターが3番手にそれぞれ浮上。間もなくエガターがカリカスロをとらえ、ヤマハの1‐2態勢を築いた。

残り3ラップはバルダッサーリとエガターの一騎打ち。エガターが第9コーナーで仕掛け、その出口で一旦トップに浮上。しかし1ラップ後にはバルダッサーリが再び抜き返す。

互いに激しく競り合いながら最終ラップを迎えると、その最終コーナーでエガターがトップを奪還。この間にバルダッサーリは、ややはらんでしまい、カリカスロの後ろの3番手に後退してゴールした。

その他のヤマハ勢ではGMT94 YamahaのJ・クルーセルとチームメイトのA・ヴェルドーヤがそれぞれ6位と9位。レース1で転倒に終わったG・ヴァン・ストラレン(EAB Racing Team)が11位、バルダッサーリのチームメイトのP・セバスチャンが12位で続いた。またO・ボスタテック(MS Racing Yamaha WorldSSP)とM・ブレンナー(VFT Racing)も14位と15位でポイントを獲得している。

SSPデビュー戦のレース1で14位獲得と健闘したB・スミス(Ten Kate Racing Yamaha)は1ラップ目の第1コーナーの混乱に巻き込まれてリタイアした。

今大会で2勝を挙げたエーゲルターは、バルダッサーリに72ポイント差をつけてチャンピオンシップに王手。次回インドネシアのレース1を前にマッチポイントを握った。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 10月22日(土)

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

A・ロカテッリ選手談(8位)

「レース前半は非常に難しい状況でした。またスーパーポールでも、とくに2回目の走行はアンラッキーで、グリッドの好位置を獲得できませんでした。決勝序盤、2~3ラップでポジションを下げてしまったので、トップ6争いは不可能になりました。もう少し運があったら、ローズ選手について行けたと思いますが、どちらにしても、どこを改善できるか分析する必要があるでしょう。とくに第2セクターのストレートでいつも大幅に遅れてしまうので、常にプッシュし、ハード・ブレーキングを試みて挽回を目指しています。残念ながら今のところは何も対応できていませんが、セクター1とセクター3を改善したいと思っています。第4セクターはコーナーが多いので、私たちにとっては優位な場所です。レースを楽しみにしており、またプッシュし続けます」

T・ラズガットリオグル選手談(15位)

「大きなミスでした...でもレースのなかでのミスはあり得ることだと思います。1ラップ目だったのでとても悔しい気持ちがありますが、バウティスタ選手がストレートで大きなアドバンテージを持っていたので、早くパスしたかったのです。その結果、私の戦いは早々に終わってしまったわけですが、そのなかでも懸命に挽回を試みました。1ポイントはゼロよりまだマシですが、本当ならもっとたくさんのポイント獲得を目指したはずです。いずれにしても今日はいい日ではありませんでした。
転倒でハンドルバーがフレームに当たってしまい、スクリーンも破損して、マシンには大きなダメージがありました。その状態に何とか適応しようとしましたが、簡単ではなく、コーナーではマシンのフィーリングが伝わりませんでした。バウティスタ選手は今回、非常に強く、おそらくオーストラリアでも同様です。でもインドネシアでは、それほど大きなアドバンテージはないと考えています。ロングストレートは厳しいですが、状況を見て対応します。改善しなければならない箇所もいくつかあるので、今も作業を続けています。まずスーパーポール・レースに集中し、誰もが激しくプッシュするなかで簡単ではありませんが、ベストを尽くします」

P・デニング(チーム代表)談

「ラズガットリオグル選手は昨日から好調で、スーパーポールでは見事なタイムでポールポジションを獲得しました。レース1の結果は、当然ながら非常に残念です。彼は決してあきらめず、ひどく損傷したR1で15位まで挽回して1ポイントを持ち返ってくれました。マシンの損傷具合を考えれば、彼のペースは、明日もう一度、勝利を目指せる素晴らしいものだと思います。転倒はミスであり、とくにラズガットリオグル選手に関しては非常に珍しいミスでした。しかし勝利を目指して限界の戦いをしているときは、それも起こり得ることなのです。彼は2位になるためにここに居るのではないのです! ロカテッリ選手は、私たちの期待には届きませんでしたが、いいレースを見せてくれました。周回が進むにつれて調子を上げていたので、明日はもっと上を目指せると思います」

Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(13位)

「思ったような展開にはなりませんでしたが、それにしっかり対処しなければなりません。グリッド後方からのスタートになってしまったので、集団をすり抜ける隙間がなかなか見つかりませんでした。前方が開けていればハイペースで走ることができますが、前のライダーについていると状況は一転してしまいます。もっと順位を上げられたはずなので残念ですが、あきらめず、明日また改善を目指していきます」

野左根航太選手談(18位)

「ポイント獲得を目指していたので、残念な結果です。でもそのなかでも、全体的にペースが非常にいいことを再確認することができました。リズムが安定していたのでポイントにつなげることができなかったのは残念です。明日のふたつのレースでは、今日以上にプッシュします」

WorldSBK 10月23日(日)

Pata Yamaha with Brixx WorldSBK

T・ラズガットリオグル選手談(優勝/2位)

「午前中のスーパーポール・レースは素晴らしかったと思います。昨日の大きなミスを取り戻そうと全力で挑みましたが、とてもフィーリングが良く、ますます自信を深めることができました。10ラップのレースではリアタイヤを温存する必要がないので、毎ラップ全開で行きました! チームには"昨日転倒した第9コーナーでバウティスタをパスできると思う"と話していました。そしてその通りに、彼をその場所で抜いたのです。レース2は厳しい戦いになるとわかっていました。上位を目指し、勝利を目指して戦い続けましたが、最後の6~7ラップでタイヤ・グリップが落ち始め、ついて行くことができなくなりました。ドゥカティはストレートで確かに速いですが、ヤマハはすべてのコーナーで強さを発揮します。ポイントでは差が拡大し残念ですが、2位も良いポジションであり、チームが素晴らしい仕事をしてくれたことをうれしく思います。彼らはいつも私を信じてくれて、転倒のあとも良いモチベーションを与えてくれました。次のインドネシアでもまた勝利を狙っていきます」

A・ロカテッリ選手談(10位/8位)

「ウイーク初日のフィーリングは悪くなかったのですが、そのあとはたくさんの問題と格闘することになってしまいました。セッションごとに路面温度が変化するので、速く走るための対処法を見つけるのが難しかったのです。前を向いて、今後の改善点をしっかり理解したいと思っています。毎レースで、ともにハードワークを続けてきたチームのみんなに心から感謝しています。このあとのマンダリカとフィリップアイランドでも最後まで懸命にプッシュしていきます」

P・デニング(チーム代表)談

「昨日よりも、ずっと素晴らしい結果になりました。レース1でミスをしてしまったラズガットリオグル選手は全力以上の力で戦い、スーパーポール・レースで優勝してレース2ではバウティスタ選手に迫る2位を獲得しました。チームも彼に自信を取り戻させるために、いい仕事をしてくれました。レース2では、第2セクターの厳しさを考えれば苦戦も止む無しという状況でしたが、その他の3つのセクターでは、ラズガットリオグル選手の強さ、ヤマハのマシン、そして彼のネバーギブアップの精神を力に、バウティスタ選手に近づくことができました。次のマンダリカに向けて大きな励みになります。ロカテッリ選手も両レースで好成績を獲得しました。でもまだ彼自身の要求には届いていません。去年はインドネシアで良い走りをしていたので、前向きな気持ちで臨み、より一層、前進します」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

G・ガーロフ選手談(13位/12位)

「マシンのフィーリングは昨日より良くなったのですが、結果はあまり満足できるものではありませんでした。12番グリッドからのスタートでは、残念ながら強い印象を与えられるほどのレースはできませんでした。リアタイヤのグリップ低下に苦戦したことも理由のひとつです。残りの2戦に向けて、ポジティブな気持ちを維持して、シーズン最後の戦いをエンジョイします」

野左根航太選手談(16位/16位)

「改善できた点については満足するべきでしょう。でも残念ながら、ポイント獲得には不十分でした。チームのみんなに好成績をプレゼントしかったのですが、それがかなわず申し訳なく思っています。全体的にフィーリングは素晴らしく、スーパーポール・レースもレース2もしっかり挽回できたのですが、ただあと一歩、届きませんでした。次のインドネシアではルーキーイヤーに良い思い出があるので、とても楽しみにしています」

WorldSSP

Ten Kate Racing Yamaha

D・エガター選手談(優勝/優勝)

「今回は絶好調で、ポールポジション、ラップレコード、そして2勝と最大の活躍ができました。バルダッサーリ選手は昨日よりずっと速くなっていて、最後まで激しい競り合いになりました。彼もカリカスロ選手もマシンが素晴らしかったので、彼らのミスを利用しなければならない状態でした。私は精神力の強化とミスをしないようにすることに努めてきましたが、今日はその成果が出ました。最終ラップのバトルはとても面白くて、マシンもライダーもまったくスタイルが違っていました。ギアも異なっていて、彼がわずかにミスをしたときにアドバンテージを握ることができました。私はストレートでやや遅れてしまうので、その分をブレーキングで取り返しました。そして25ポイントを獲得することができたのです。
次のインドネシアを迎えるにあたり、私自身は何も変化はありません。いつものようにトレーニングをして、いつもと同様に準備します。そしていつもと同じ目標を持って金曜日の走行をスタートし、2つのレースでは優勝を目指します。それともうひとつ、私のクルーチーフとガールフレンドのもとに今朝、新しいベビーが訪れたことをお祝いしたいと思います」

Evan Bros Yamaha World SSP Supported Team

L・バルダッサーリ選手談(9位/3位)

「初めて訪れたコースでいい走りができたので満足しています。昨日は原因不明の問題に苦戦しましたが、今日は大きく前進して、もう少しでエガター選手に勝てそうなところまで近づきました。でも最終ラップで抜かれてしまいました。危ない瞬間があって、足がステップから外れてしまってコーナー出口で手間取ったのです。それでエガターに並ばれ、少しはらんだときに3位に落ちてしまいました。
総合的にはとても順調な一週間でした。このあとは明確な目標を持ってインドネシアへ向かいます。ウイークがスタートする前に、ビデオとゲームを利用してコースをしっかり覚えていきます。最後のふたつのレースをエンジョイし、最大限の結果を達成したいと思っています」

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