スーパーバイク世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 10月7-9日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第9戦ポルトガル
■開催地:ポルトガル/ポルティマオ(4.592 km)
WorldSBK レース1
■開催日:2022年10月8日(土)
■周回数:14周 (64,288 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度
■路面温度:43度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分39秒610)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分40秒328)
WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2022年10月9日(日)
■周回数:10周(45.920km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度
■路面温度:34度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分39秒610)
■FL:J・レイ(1分40秒135)
WorldSBK レース2
■開催日:2022年10月9日(日)
■周回数:20周(91.84km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度
■路面温度:42度
■PP:J・レイ(Kawasaki/1分39秒610)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分40秒497)
WorldSSP レース1
■開催日:2022年10月8日(土)
■周回数:12周 (55,104 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度
■路面温度:41度
■PP:D・エガーター(Yamaha/1分43秒065)
■FL:D・エガーター(Yamaha/1分44秒436)
WorldSSP レース2
■開催日:2022年10月9日(日)
■周回数:17周 (78.064 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度
■路面温度:40度
■PP:D・エガーター(Yamaha/1分43秒065)
■FL:R・デ・ロサ(Ducati/1分44秒123)
REPORT
WorldSBK 10月8日(土)
ラズガットリオグル優勝
ポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催された第9戦のレース1でPata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルが優勝した。
この日の午前中に行われたフリープラクティス第3セッションではラズガットリオグルとチームメイトのA・ロカテッリが1-2を獲得する好調ぶり。スーパーポールではラズガットリオグルが2位、ロカテッリは自己ベストの4位と健闘した。
WorldSSP300で発生した事故の影響により、レース1は全14ラップに減算して行われた。ラズガットリオグルは"トプラック・スタイル"とも言えるレースを着実に進行。序盤はJ・レイ(カワサキ)の後ろについて様子を窺い、5ラップ目の第1コーナー進入でトップに浮上して優勝を飾った。また3ラップ目には、決勝のラップレコードを更新する1分40秒328も記録している。
一方のロカテッリはスタートで出遅れて7番手まで後退してしまう。4ラップ目にはS・レッディング(BMW)をとらえて6番手まで挽回したが、トップグループのペースが上がるなかで徐々に水を開けられ、それ以上のポジション・アップはならなかった。
ガーロフ10位、野左根はポイント獲得ならず
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフが10位を獲得。チームメイトの野左根航太は20位に留まった。
午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでは、ガーロフが1分41秒029で10位、野左根が1分42秒573で21位。ガーロフはスーパーポールでラップタイム更新したものの11位に後退し、野左根は1.252秒短縮して18位に上げていた。
14ラップに減算して行われたレース1では、ともに好スタート。とくに野左根は飛び出し良く、一気に3つポジションを上げる好調ぶりを見せた。
その後、ガーロフはX・ビエルゲ(ホンダ)、L・バズ(BMW)らと8位争いを展開して10位でゴール。野左根はレース終盤で苦戦し20位となっている。
WorldSBK 10月9日(日)
ラズガットリオグルが3レース中2勝
Pata Yamaha with Brixx WorldSBKのT・ラズガットリオグルは前日のレース1に続きスーパーポール・レースで優勝。しかし"トリプル・ウイン"はならず、レース2では激しいバトルの末に2位を獲得した。
戦略的にタイヤを温存することなく10ラップで行われるスーパーポール・レースは、今シーズン特に、わずかコンマ数秒差で決することが多くなっている。この日もラズガットリオグルとA・バウティスタ(ドゥカティ)が全力でぶつかり合い、ラズガットリオグルが0.123秒差で競り勝った。
しかし午後になると路面温度が42度まで上昇したため、20ラップで競われるレース2ではタイヤを長く維持することが重要となった。ポールポジションからスタートしたラズガットリオグルは、これまでに何度も試し、実践してきたように、序盤はJ・レイ(カワサキ)の後ろについてタイヤ温存を図る作戦をとった。
そしてレース中盤からはラズガットリオグル、レイ、バウティスタの"タイタニック・トリオ"が互いにトップを競り合う熾烈なバトル。とくにラズガットリオグルとバウティスタは合計15のコーナーすべてで、まったく優劣がなく、最終的にはメインストレートが勝負を分けた。
ラズガットリオグルのチームメイトのA・ロカテッリは両レースで6位に留まったが、ウイークを通して着実に調子を上げてきており、残る3大会に向けて自信を深めている。
ガーロフがレース2で9位
GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのG・ガーロフがレース2で9位を獲得。チームメイトの野左根航太はポイント圏内に届かなかった。
ガーロフはスーパーポール・レースでも速さを見せていたが、トップ9を目指すバトルのなかで転倒してリタイア。野左根は絶好のスタートを切ったものの、思うようにポジションを上げられず20位となっていた。
気温の上がったレース2では、ガーロフがスタート直後に他車と接触して17位まで後退。タイヤを温存しながら終盤でペースを上げ、最終的にはインデペンデント・ライダー最高位となる9位を獲得した。
一方の野左根は絶好のスタートを決めてトップ15を目指していく。終始、ポイント圏内を視界に入れていたが、終盤でタイヤの消耗に苦しみ21位で終えている。
WorldSSP 10月8日(土)
ヤマハ、6年連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得
WorldSSP第9戦のレース1でEvan Bros. WorldSSP Yamaha TeamのL・バルダッサーリが2位を獲得し、ヤマハの6年連続となるコンストラクターズ・タイトルが決定した。バルダッサーリは0.011秒差で優勝を逃し、Yamaha R6で今季14回目の表彰台に上っている。
先だって行われたスーパーポールでは10人のライダーが現行のラップレコードを更新する速さを見せた。2021年のJ・クルーセルの記録を最初に上回ったTen Kate Racing YamahaのD・エガターが、0.204秒差をつけてポールポジションを獲得。その一方で、エガターとチャンピオン争いを展開しているバルダッサーリは、終盤で転倒して7位に留まった。
レース1ではポールポジションから好スタートを決めたエガターが、クルーセル(GMT94 Yamaha)、G・ヴァン・ストラレン(EAB Racing Team)と2位争いを展開。全12ラップに減算されていることもあり、トップ争いはすぐさま7台へと膨れ上がり激しいバトルとなっていた。そのなかでバルダッサーリが残り5ラップでトップに浮上。しかし長くは続かず、一旦3番手に後退したあと、最終ラップでF・カリカスロを抜いて2位を奪還した。さらにトップのS・マンジ(トライアンフ)を追って行ったが0.011秒届かず2位でチェッカー。エガターは4位となっている。
クルーセルは激しいバトルの末に7位、ヴァン・ストラレンが12位、バルダッサーリのチームメイトのP・セバスチャンが14位となっている。
ヤマハはこれまでに16勝を挙げ、さらに16回の表彰台を獲得。これによりポイント争いのライバル、ドゥカティに185ポイント差をつけ、早々にコンストラクターズ・チャンピオンが決定した。またTen Kate Racing Yamahaはチーム・ランキング・トップを維持している。
WorldSSP 10月9日(日)
エガターが今季13勝目
Ten Kate Racing YamahaのD・エガターがレース2で今季13勝目を挙げ、シーズン最多優勝記録を塗り替えた。
前日のレース1でコンストラクターズ・タイトルを決定しているヤマハ。レース2ではYamaha R6を駆るエガターが今季13勝目を達成し、2020年にA・ロカテッリが記録した12勝を上回った。
レース1では4位に留まり、表彰台復帰を目指してレース2に臨んだエガター。ポールポジションから好スタートを切り2番手につけたが、まもなく集団に飲み込まれて一時は6番手まで後退してしまう。やがてペースを取り戻すと少しずつ順位を上げ、7ラップ目からは一気にチャージ。J・クルーセル(GMT94 Yamaha)とS・マンジ(トライアンフ)をとらえて2番手し浮上し、さらにF・カリカスロ(ドゥカティ)を追って行った。
そして残り2ラップでは一旦、前に出たものの、第1コーナーでミスをして再び後退。最終ラップでもう一度、仕掛けて第3コーナーでインに飛び込んだが、その出口ではらみ、またも遅れてしまった。エガターはなおも果敢な走りを続けて第8コーナーでついにトップに浮上。最後の半周をしっかり走り切り、後続集団に0.501秒差をつけて優勝を飾った。
チャンピオン争いを展開しているEvan Bros. WorldSSP Yamaha TeamのL・バルダッサーリは、グリッド7番手からスタートしたあと9台によるトップ争いに加わった。一時は5番手まで上げていたが、残り5ラップの第1コーナーで他車と接触してロングラップ・ペナルティを課されて後退。7番手でコースに戻ったあとはポジションをキープしてゴールした。
その一方で、トップグループに加わり上位を目指していたクルーセルは、第3コーナーで転倒したG・ヴァン・ストラレン(EAB Racing Team)を避けて大回りしたため集団の後方まで後退したが、ここから挽回して6位でチェッカー。
その他のヤマハ勢ではクルーセルのチームメイトのA・ヴェルドーヤが11位、S・ジャスパーセン(Kallio Racing)とM・ブレンナー(VFT Racing)が12位と13位で続き、O・ボスタテック(MS Racing Yamaha WorldSSP)が15位に入っている。
U・オラドレに代わりMS Racing Yamaha WorldSSPから出場したM・カワカミはレース1で転倒したが、レース2は20位でチェッカーを受けている。
13勝目を挙げたエガターはチャンピオンシップのリードを45ポイントに拡大。バルダッサーリがランキング2位で続いている。すでにコンストラクターズ・タイトルを決めているヤマハは190ポイントのリード。Ten Kate Racing YamahaはEvan Bros. WorldSSP Yamaha Teamを56ポイントリードしてチーム・ランキング・トップを維持している。
WSBK RESULT Race.1
WSBK RESULT Superpole Race
WSBK RESULT Race.2
WSSP RESULT Race.1
WSSP RESULT Race.2
RIDERS RANKING WSBK
RIDERS RANKING WSSP
CONSTRUCTORS RANKING WSBK
CONSTRUCTORS RANKING WSSP
COMMENT
WorldSBK 10月8日(土)
Pata Yamaha with Brixx WorldSBK
T・ラズガットリオグル選手談(優勝)
「このサーキットが大好きで、ウイーク初日からとても好調でした。チームのおかげでマシンのフィーリングが完璧だったので、いい走りをしてトップでフィニッシュすることができました! 私たちはこうして優勝できましたが、WorldSSP300で大きな事故があったため心から喜ぶことはできません。フィクトル・ステーマンの無事を願い良い知らせを待っています」
A・ロカテッリ選手談(6位)
「最終的には望んでいたような好成績を獲得することはできませんでしたが、いいレースでしたし、リズムは昨日よりずっと良く、私自身もとても速くなっていました。でも明日に向けて、もっと速くなれるよう、マシンの準備を進めていかなければなりません。上位争いに加わるためには、とくにレース序盤のペースが重要になるからです。ここまで、すべてのセッションで速さを維持しているので、私もチームも全体的には満足しています。チームのみんなと同様、フィクトル・ステーマンの良いニュースを期待しています」
P・デニング(チーム代表)談
「長い遅れがありましたが、ふたりはその間も冷静さを保ち、チームも14ラップに減算されたレースに備えてしっかりマシンを準備してくれました。トプラック(ラズガットリオグル)は自ら話していた作戦を、そのまま実行し、最初の2~3ラップで慎重に状況を見たあとプッシュしていきました。彼とそのチームの素晴らしいパフォーマンスを祝福すると同時に、20ラップで行われるレース2に向けて、さらに改善を目指していけると感じています。ロカ(ロカテッリ)も、いいレースをしました。序盤でスコット・レッディングにつかまり時間を費やしてしまいましたが、彼をパスしたあとは非常にリズムが良く、久々のベストレースとなりました。これが明日への、そしてシーズンの残りのレースに向けての自信となるでしょう。チームとヤマハを代表し、フィクトル・ステーマンとそのご家族に心からの希望と支援を届けます。良い知らせを待っています」
Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(10位)
「楽な一日ではありませんでした。マシンは確実に良くなっていて、フィーリングも悪くなかったのですが、予選の成績がベストでなかったことが悔やまれます。レース1では何台かパスすることができましたが、同時にオーバーテイクの場所を探すのに苦労したのです。ですから、トップ10には入りましたが、それは希望通りの成績ではありません。私たちのポテンシャルはもっと高いと確信しているので、明日はそれを証明したいと思います」
野左根航太選手談(20位)
「スーパーポールで大きく前進することができました。でも本当はもっと速く走れると思っていたので、転倒してしまい残念です。このことで、チームは次のレースに向けてまたハードワークをしなければならなくなってしまいました。彼らには本当に申し訳なく思っています。レース1では好スタートを切り、ポイント圏内を目指して戦いましたが、残念ながら終盤で苦戦し、ポジションを下げてしまいました。日曜日にもう一度トライします!」
WorldSBK 10月9日(日)
Pata Yamaha with Brixx WorldSBK
T・ラズガットリオグル選手談(優勝/2位)
「午前中のスーパーポール・レースは本当に楽しめました。ストレートではバウティスタに抜かれましたが、何度も抜き返すことができたのです。でも午後になると彼が調子を上げていて、またも手強いライバルとして立ちはだかり、簡単には抜けなくなっていました。優勝を目指して戦っていましたが、最後の3ラップではフロント・タイヤがロックするようになってしまったので2位でいいと自分に言い聞かせました。なぜなら毎ラップ、彼に追いつきますが、最終コーナー出口でまた離されてしまいます。ストレートではまさにクレイジーなほど、彼のマシンが速いのです。2位でゴールし、多くのチャンピオンシップ・ポイントを獲得できたので良かったと思います。好調に2勝したあと2位となったわけで、決して十分とは言えませんがハッピーな気持ちです。スーパーポール・レースでは作戦が完璧に機能していました。でもレース2ではそれが十分ではなかったのです。それでも表彰台に上りましたし、優勝争いを続けています。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。今は次のアルゼンチンに照準を合わせています。あのコースでもドゥカティ勢が非常に強いので決して簡単ではありませんがベストを尽くします」
A・ロカテッリ選手談(7位/6位)
「レース2は非常にリズムが速く、2ラップ目か3ラップ目でバッサーニ(ドゥカティ)が転倒したあとはアレックス(ローズ)やトップグループから離されてしまいました。それでも最終的には、非常にポジティブなウイークになったと考えています。マシンに自信を持てるようになり、次に何をすべきかがわかってきたからです。データが増え、強くなり、数ポイントを加算することができたので、今は次回に向けての準備が楽しみです。今シーズンはWorldSBKのレベルが上がっていて、毎レース、本当に速いスピードで走っています。私も正直に言えば、もっと上を狙っていますし、ハードワークを続ける必要があります。スーパーバイクはまだ2年目で経験は多くありませんが、私たちチームには、しっかりしたベースになるマシンがあります。これからもプッシュし続け、できるだけ多くのポイント獲得を目指します」
P・デニング(チーム代表)談
「素晴らしいウイークになったというのが正直な気持ちです。トプラック(ラズガットリオグル)は2勝と2位、ロカ(ロカテッリ)も多くのポイントを獲得して見事に復活しました。トプラックはこれ以上ない出来で、どのレースについてもテーブルの上にはもう何も残っていませんでした。チームは、おそらくは今シーズンで最高のR1を彼のために作り上げてくれました。しかしレース2の20ラップのなかでは、バウティスタとそのマシンとのコンビネーションにわずかにかなわなかったのです。トプラックのライディングは美しく、私たちは彼を完全に信頼しています。でも彼やジョナサン・レイのような質の高いライダーにとって、ストレートでのみライバルが消えていくのを見るのは悔しいことです。マシン全体の技術的アドバンテージが明らかになっているので、チャンピオンシップの性能基準のバランスの範囲内で考慮する必要があると思っています。素晴らしいウイークを終えて、このあともポジティブ・スピリットを携えて最後の3大会に臨みます。さらに勝利を重ねるためプッシュしていきます」
GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team
G・ガーロフ選手談(RET/9位)
「スーパーポール・レースでの転倒は本当に残念です。マシンのフィーリングが良かったので好成績を確信していて、レース2のグリッド・ポジションを上げられると思っていたのです。レース2は好スタートを切ることができたのですが、誰かに押し出されて17位まで後退してしまいました。それでもいいペースが出ていましたし、少なくともまずまずのポイントを獲得できたので悪くはなかったと思っています。もっと上を狙っていたので少し残念な気持ちはありますが、良かったところを評価して次につなげたいと思います。スーパーポール・レースで転倒したあとマシンを作り直してくれたチームのみんなに心から感謝しています。今回もまた素晴らしい仕事をしてくれました」
野左根航太選手談(20位/21位)
「全体的にタフなウイークでした。今日は少し良くなったのですが、それでもトップ15を実現することはできませんでした。これからデータをチェックして、次のアルゼンチンではもっと安定した走りを目指します。本来のポテンシャルはもっと高いところにあるとわかっているので、私自身、そしてチームのためにそれを証明したいと思っています」
WorldSSP
Ten Kate Racing Yamaha
D・エガター選手談(4位/優勝)
「とにかく素晴らしいレースでした! 大勢が熾烈なバトルを展開したので、ファンの皆様にもエンジョイしてもらえたと思います。私は第1コーナーでフェデリコ・カリカスロと激しく競り合いましたが、いつも大きくはらんでしまって、立ち上がりでは彼のほうがうまく加速していきました。メイン・ストレートでは大集団がスリップストリームを競うので、誰に抜かれるかまったくわかりません。またそれぞれのマシン、それぞれのライダーが異なる走り方をするので、非常にエキサイティングなレースになったのです。最終ラップでは別の場所で仕掛け、ついに13勝目を達成して記録を更新することができました。同時に一番の目標であるチャンピオンシップのリードを広げることができました。13勝達成はマシンに乗っている私ひとりの成果ではなく、チーム、スポンサー、ヤマハのひとりひとりの努力の賜物です。残り6レースに向かう気持ちにまったく変化はなく、いつものようにレースに臨み、表彰台や勝利を目指していきます。昨年は次のアルゼンチンでチャンピオンを決めているので、素晴らしい思い出が残っています」
A・ドソリ(Yamaha Motor Europe Road Racing Manager)談
「WorldSSPクラスで6年連続のタイトル獲得となりました。この快挙達成のために懸命に仕事に取り組んできたライダー、チーム、そしてヤマハのすべての人を祝福したいと思います。今年はスーパースポーツ・カテゴリーに多くの変更があり、新しいメーカーとマシンがグリッドに加わりました。そのなかでもYamaha R6は才能あるライダーとチームの手により高い競争力を維持しており、ほぼすべてのレースで優勝しているのを見て非常にうれしく思っています」