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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 5月12日 ガリシア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第6戦ガリシアGP
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年5月12日

REPORT

スペインのルーゴで開催されたFIMモトクロス世界選手権第6戦ガリシアGP、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのカルバン・ファランデレンがガリシアGPで好走し、レース1で3位、レース2を7位で終えて総合5位に入った。若手のアンドレア・ボナクローシは波乱の週末となり、総合15位に終わった。

MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントが、力強く安定した走りで総合5位に入る健闘を見せた。一方、チームメイトのリック・エルジンガは総合8位で第6戦を終えた。

MXGP
ファランデレンが各レース3位/7位とし総合5位

グランプリまでの数日間、体調を崩していたファランデレンだったが、レースでは本来の調子を取り戻した。レース1では力強いスタートを見せて4番手につけると、すぐに3番手に順位を上げて激しいバトルを展開。一時5番手まで後退するが、4周目に3番手に返り咲いたファランデレンは流れをつかみ、レースをリードするJ・プラド(GASGAS)とR・フェーブル(Kawasaki)に迫ったが、結局時間切れとなり、トップと2秒半の差でフィニッシュラインを通過した。

レース2ではYZ450FMを駆るファランデレンがホールショットを奪い、オープニングラップの半周をリード。その後、プラドの先行を許して2番手に後退する。ラフで不安定なルーゴ・サーキットを、自信を持ってライディングするファランデレンは7周目まで2番手をキープするが、T・ガイザー(Honda)にポジションを奪われる。ひとつ順位を落としたファランデレンだったが、レース終盤まで速いペースを維持したが、転倒を喫してポジションを落とし7位でフィニッシュ。総合結果では5位となった。

目を見張るようなデビューから1週間、ボナクローシは前戦ポルトガルで披露したパフォーマンスをさらに前進させたいと望んでいた。レース1でトップ10入りを目指してチャレンジしていた矢先、不運にもビッグジャンプのひとつで激しく着地してリアホイールにダメージがあり、レースを完走することができなかった。レース 2 でボナクローシは、体調を崩しながらもトップ 10 圏内まであと一歩の11位でフィニッシュした。

MXGP世界選手権の第7戦は来週末。Monster Energy Yamaha Factory MXGP は、多忙なスケジュールの中で次の目的地、フランスのサン・ジャン・ダンジェリに移動する。

MX2
ベニスタントがチャレンジングなガルシアGPで総合5位

MX2予選レースでトップを獲得したベニスタントはポールポジションを最大限に活用し、レース1で見事なホールショットを決めた。そこから、2周にわたってレースをリードしたベニスタントだったが、小さなミスをおかし、ディフェンディングチャンピオンのA・アダモ(KTM)に首位の座を明け渡すことになった。好調なペースを維持するベニスタントは2番手を維持していたが、その後3番手に後退。さらにレース終了まで残り3周というところで激しいハイサイドを喫してしまう。幸い負傷を免れたベニスタントは5番手でレースに復帰し、そのポジションを守ってフィニッシュした。

レース 1 での転倒にやや動揺したベニスタントだが、レース2では落ち着きを取り戻していた。トップ10圏外からスタートすると、すぐにYZ250FMと一体となって猛チャージを開始。レースを通して攻めの走りを貫くベニスタントは、レース終了まで残り2周となったところで6番手に上がると、その順位のままフィニッシュ。総合トップ5入りを果たした。

MX2で初のポディウムフィニッシュから1週間、エルジンガはスペインでもそれを再現できると大きな期待を抱いていた。だが両レースでのミスが重なり、両レースとも8位でフィニッシュするにとどまった。

この結果、ベニスタントとエルジンガはともにランキングの順位を維持。ベニスタントは3位とわずか3ポイント差の4位、エルジンガは7位に位置している。

Monster Energy Yamaha Factory MX2チームは来週末5月18-19日にフランスのサン・ジャン・ダンジェリで開催されるフランスMXGPに期待している。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

カルバン・ファランデレン選手談(3位/7位:総合5位)

「今日は本当によかったです。 ここでの目標は2つのレースでトップ5入りすることで、それにかなり近い結果が得られました。レース 1 は素晴らしくて、すごくうまくライディングして、自分のペースを維持することができました。自分の走りだけに集中して、それが報われたので、そのことには満足しています。こういう結果を得られたので、次の目標は総合表彰台に立つことです。ホールショットを決めたので、それがすごく役に立ち、あとは自分の持てるすべてを出し切りました。ただ、スタートから20分ほど経った頃から疲労が始まりました。これはレース1でプッシュし過ぎたことと、今週の体調不良のせいだと思います。そしてミスをして転倒し7位に終わりましたが、今週末の自分のライディングと速さには本当に満足しています」

アンドレア・ボナクローシ選手談(DNF/11位:総合15位)

「今日は僕にとって学習の一日でした。自分のライディングはあまりうまくいきませんでしたが、バイクについて多くのことを学びました。レース1ではトップ10入りを目指してバトルしていたのですが、バイクにトラブルが発生したため、ストップせざるを得ませんでした。レース2ではやや体調が悪くて、呼吸も苦しかったですが、立て直して走り切ることができました。これからも学び続けます」

MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2

ティボー・ベニスタント選手談(5位/6位:総合5位)

「昨日の予選レースで勝ったので、今日は少し残念です。レース1ではスタートがすごくよくて、しばらく2番手を走っていたのですが、ちょっと余裕のないライディングをしていました。抜かれて、それから大クラッシュをしてしまいました。5番手で再走して、そのポジションのままフィニッシュしました。レース2ではスタートが悪かったのですが、数ラップするとバイクの感触がすごく良くなり、それは今年最高の感触だったので、今後のレースに向けて積み上げてゆくべきポジティブなものはあると思っています」

リック・エルジンガ選手談(8位/8位:総合8位)

「週末を通してずっと、"不調"と感じていたので、難しい週末でした。レース1ではライディングに苦労して、ミスが多過ぎて8位に終わりましたが、5位か6位に入れたと思います。レース2も同様で、再び8位になって総合8位でした。週末を通して、少し速さが足りなかったものの、安定はしていたと思います。来週末の進歩が今から楽しみです」

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