モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月10日 アルゼンチン
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第1戦アルゼンチン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2024年3月10日
■開催地:パタゴニア・アルゼンチン・サーキット(1,670m)
REPORT
Monster Energy Yamaha Factory MXGPのマキシム・ルノーが、アルゼンチンGPで総合5位という好成績を収め、2024年シーズンを幸先よくスタートした。ルノーは、このシーズン開幕戦で見事なペースと安定性を示し、両レースを4位と6位でフィニッシュした。チーム新たに加わったカルバン・ファランデレンも非常に安定したパフォーマンスを見せ、両レースとも9位でフィニッシュし総合9位を得た。
MX2では、Monster Energy Yamaha Factory MX2のティボー・ベニスタントが、レース1で3位に入ると、続くレース2では7位でフィニッシュ。総合4位に入り、幸先よくシーズンをスタートした。チームメイト、リック・エルジンガとアンドレア・ボナクローシは、それぞれ総合10位と14位で開幕戦を終えた。
MXGP
2024 MXGPの開幕戦でルノーが総合5位
開幕戦のレース1でルノーは、トップで第1コーナーを抜けるが、ターン3で2番手に後退。そして4周目に小さなミスをおかし、これにより、同じフランス人ライダーのR・フェーブル(Kawasaki)に抜かれ、レースの折り返し直前にさらに順位を落としてしまう。元MX2世界チャンピオンはそこからポジションを守りきり、4位でフィニッシュした。
開幕戦を表彰台で終えたいと願っていたルノー。レース2は1周目の半ばまで5番手をキープしていたが、そこで転倒を喫してしまう。ルノーはすぐに立ち上がって再走。そこから猛チャージし、レース終了まで残り5 周となったところで6番手に上がるとそのままフィニッシュ。その懸命な努力が報われて総合5位を獲得した。
Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームに新加入のファランデレンは、開幕戦となったアルゼンチン・グランプリで安定した走りを見せた。予選を9位で終えると、両レースでともに9位でチェッカーを受け総合9位。ランキングでも9位となった。
FIMモトクロス世界選手権第2戦は3月23日と24日、スペインのマドリードで開催される。
MX2
ベニスタントがシーズン開幕戦で4位
ベニスタントはレース1で素晴らしいスタートを見せると、レースの大半で2番手を走行していたが、レース序盤をリードしたマルク・アントワーヌ・ロッシ(GASGAS)が11周目に転倒。ここでベニスタントがトップに浮上した。2周にわたってレースをコントロールしたベニスタントだったが、その後2番手に後退。さらに、最終ラップの最終ターンでパスされてしまう。それでもベニスタントは3位でフィニッシュし、トップ3という好成績でシーズンをスタートさせた。
レース2ではレース1の好スタートを再現できなかったベニスタントは、オープニングラップをトップ10圏外の12番手で終える。5周を終えた時点で11番手とし、リズムをつかんでペースを上げ、ライバルを次々とパス。レース終了まで残り3周となったところで7番手まで浮上した。ベニスタントはそのまま最後までポジションを維持してチェッカーフラッグを受け、総合4位となった。
エルジンガはパタゴニア-アルゼンチンMXGPに向けてヤマハYZ250FMに乗ったのはわずか3週間と、少なかったにもかかわらず、トップ10圏内の成績をふたつ残した。レース1では10位、レース2でも9位に入ったエルジンガは総合10位となった。
ボナクローシは、このアルゼンチンでMX2世界選手権にデビュー、EMX250チャンピオンだったボナクローシは、チャレンジングなコースで13位と14位という成績を残し、総合14 位となった。
各ライダーの合計ポイントにはMX2予選レースのポイントが加算され、ベニスタントは選手権ポイントランキングで3位、エルジンガは11位、ボナコルシは13位となった。
FIMモトクロス世界選手権第2戦は3月23日、24日にスペインのマドリードで開催される。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
MX2 RESULT Race.1
MX2 RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
RIDERS RANKING MX2
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MX2
COMMENT
MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
マキシム・ルノー選手談(4位/6位:総合5位)
「ここアルゼンチンでは、本当にタフな週末になりました。100%の状態ではありませんでしたが、いつものように可能な限りハードにプッシュしました。レース2序盤に小さなクラッシュをしたのは残念でしたけど、良い結果で終えることができましたし、もっとやれることもわかっています。すべてを考慮すれば、この週末には満足していますし、良いポイントを獲得して第1戦を終えることができたので満足しています」
カルバン・ファランデレン選手談(9/9位:総合9位)
「昨日と今日のレース1では腕上がりにちょっと苦労したので、この週末にはあまり満足していません。レースタイムとスピードが少し足りないだけなんですど、それはそのうち解決するでしょう。週末が進むにつれて状況は改善して行きましたし、バイクとそのセットアップに本当に満足しています。この週末から得られるポジティブな点はたくさんあるので、第2戦に進むにあたって、そうしたところにフォーカスしていこうと思っています」
MX2
Monster Energy Yamaha Factory MX2
ティボー・ベニスタン選手談(3/7位:総合4位)
「週末を通して100%の感触ではなく、今日は満足できませんでした。最初のレースはうまくいったのですが、レースとレースの間はまったく気分が優れませんでした。それからレース2ではスタートが悪く、調子を上げてリズムをつかむまでに時間がかかりました。ただ、調子の悪い日にトップ5圏内でフィニッシュするのは良い結果なので、切り替えて第2戦に臨みます」
リック・エルジンガ選手談(10/9位:総合10位)
「このレースまでバイクに乗ったのはわずか3週間だけだったので、第1戦を完走できて満足です。自分のライディングレベルはかなり良かったと感じていて、コースに出るたびに感触はどんどんよくなっていきました。週末を通してとてもよいスタートができていて、これは重要なことだし、ペースも向上し続けました。自分の走りのコンスタントさには満足しているし、この結果をさらに発展させていくことを楽しみにしています」
アンドレア・ボナクローシ選手談(13/14位:総合14位)
「ここアルゼンチンでレースをするのは初めてですが、とても速くてトリッキーなコースでした。でも、それはよい経験になりましたし、僕にとって今年はすべてが学びの一年です。自分のパフォーマンスにはあまり満足していませんが、これからも努力を続けて、今後のレースに集中していきます」