Honda HRC とYRTが共同記者会見を実施、ファイティングポーズで「開戦」
7月31日(木)、"コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース46回大会のウィーク前日。決勝に向けた戦いは静かにスタートしました。ヤマハ発動機株式会社のファクトリーチーム「YAMAHA RACING TEAM(YRT)」と本田技研工業株式会社のワークスチーム「Honda HRC」による共同記者会見が、国内外のメディアを対象に鈴鹿サーキット主催にて開催されました。
YRTからは中須賀克行選手、ジャック・ミラー選手、アンドレア・ロカテッリ選手が登壇し、明日から始まるウィークに向け意気込みを語りました。
まず、ベテランの中須賀選手が口火を切ります。「鈴鹿8耐のレベルは年々上がっており、HRCさんの強さは光っていますが、その中で、できるだけそれに近づけるように、準備をしてきたつもりです。MotoGPからジャック選手、スーパーバイクからロカ選手がきてくれ、それぞれ適用能力が高く短いテストの期間でもレベルの高い良い走りをしてくれているので、チーム一丸となって予選からしっかり戦って頂点を目指したい」と力強く回答。
さらにミラー選手が「二人の素晴らしいライダーとバイクで戦えるのが楽しみだ。熱くて大変なレースになると思うけど、僕らのバイクもチームも強く、もうレースが待ちきれないよ。予選も決勝も十分に戦えるはずさ!」と自信を滲ませると、ロカテッリ選手は「初の鈴鹿サーキット、このR1も初めてだけど、日本のファクトリーチームとの仕事はいい感触だね。鈴鹿の王様である中須賀さんと、MotoGPの素晴らしいライダーであるジャックとベストを尽くす」と、意気込みを語りました。
一方、YRTにとって最強のライバルとなる「Honda HRC」からは、鈴鹿8耐で7回の勝利を獲得している高橋巧選手と、MotoGPライダーのヨハン・ザルコ選手が登壇。その冒頭で参戦予定だったチャビ・ビエルゲ選手が参戦することができず、2名体制での参戦が発表されました。
それに対して高橋選手は、「当然3人がいいと思いますがしっかり準備してきたし、身体を見ればわかると思いますがザルコ選手も問題なく、2人でしっかり結果残せると信じています」と自信をのぞかせると、ザルコ選手も「僕たちは運がよくてタクミがいる。彼は1時間走っても1滴も汗かかない人で、目を閉じて鈴鹿を走れる人。ただ、エネルギーが持つようにコントロールしなきゃいけないけどね」と冷静にコメントしました。
会見は、両チームがライバルとしてファイティングポーズを決めてのフォトセッションを最後に終了。そして明日、8月1日(金)の公式予選からスタートする鈴鹿8耐。YRTはいよいよ「Honda HRC」をはじめ多くのライバルたちとの戦いをスタートします。