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決勝での勝利、その一点を見つめ、課題を潰しテストを終了

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「YAMAHA RACING TEAM」のプライベートテスト2日目は、午前中に決勝を見越したロングランを行った。ジャック・ミラー選手とアンドレア・ロカテッリ選手が、2台のYZF-R1を走らせる。両選手ともほぼ同等のラップタイムを安定して刻みながら、周回を重ねていった。

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予定していた周回数を着実にこなしてピットインすると、テストライダーの岡本裕生選手を交えてピットワークの練習が繰り返した。本番さながらの緊張感を漂わせながらの練習により、徹底して課題を洗い出す。各ライダー、そしてスタッフとも真剣な取り組みで、8月3日の決勝レースに備えた。

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午前のロングランテストを受けて、午後には数周ごとにピットインを繰り返しながらさらにテストを進めた。ピットインのたびに的確なコメントをエンジニアに伝え、セットアップを進める両ライダー。ピットには中須賀克行選手の姿もあり、両ライダーは積極的に中須賀選手の意見を聞きながら、細部まで逃すことなく課題を消化していった。

中須賀選手は全日本ロードレース、ミラー選手はMotoGP、そしてロカテッリ選手はスーパーバイク世界選手権と、普段参戦しているシリーズは違うが、お互いの意見を尊重しながらのセットアップとなった。

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ミラー選手、ロカテッリ選手ともにコンスタントにいいラップタイムを刻みながら、順調に走行プログラムを終了。再びピットワーク練習を繰り返し、充実したテストを終えた。

8月1日(金)〜3日(日)に、鈴鹿サーキットで行われる鈴鹿8時間耐久ロードレース。4戦ぶりの参戦となる「YAMAHA RACING TEAM」だが、ライダー、チーム、そしてレッド&ホワイトのスペシャルカラーが印象的なYZF-R1も、準備は万端だ。


#21 YAMAHA RACING TEAM

ジャック・ミラー選手

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「とてもいい2日間のテストになった。改めて思うのは、鈴鹿に戻って来ることができてうれしい、ということ。特にYZF-R1をライディングすることは、本当に楽しいね! 今日は午前中のロングランテストもうまくいったし、ロカテッリ選手とふたりでいい仕事ができたんじゃないかな。走れば走るほどYZF-R1の感触はよくなっていったし、鈴鹿サーキットにもどんどん慣れてきた。ここは長いコースだから、ミスをしやすいポイントがたくさんあるんだ。完璧なラップをまとめるのは本当に難しいから、自分の走行ラインを確認しながら、決勝に向けてしっかりできたと思う。僕たちはすごくいいペースを刻めたし、十分なスピードもある。レースウィークになれば、さらにYZF-R1のパフォーマンスを引き出すことができると思うよ!」

アンドレア・ロカテッリ選手

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「今日のテストで、YZF-R1に対する理解や自信がすごく深まったよ。全体的に、昨日よりずっとよくなったかな。僕は鈴鹿サーキットを走るのが初めてだったから、初日はサーキットにマシンについて多くのことを学ばなくちゃいけなかったからね。今日は単独走行が多かったけど、ミスなくいいラップタイムを刻むことができた。この"ミスのなさ"は耐久レースでもっとも大事なことだから、自信が持てたよ。今から決勝レースウィークがすごく楽しみなんだ。ウィーク中の走行セッションをうまく使えば、ブリヂストンタイヤの理解も含めて、さらに改善していけるからね。今の段階では自分たちがどの位置にいるか正確には分からないけど、チームによると今日のペースは悪くなかったそう。今から鈴鹿8耐の決勝が待ちきれないよ!」

中須賀克行選手

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「2日間のテストを通して、ジャック選手とロカテッリ選手がいいフィーリングを掴んでくれました。6月のテストで作り込んだベースセッティングがうまく機能したようで、安心しています。1台のマシンを3人で走らせるのが耐久レースなので、どうしてもそれぞれ我慢しなければならない部分があります。でも、ふたりともその辺りもしっかり理解してくれた上で、走るたびにどんどんレベルアップしてくれました。今日、僕は走ることができませんでしたが、タイヤチョイスも正しかったことが確認できました。結果的には、とてもいいテストになったと思います。ただ、決勝のレースウィークになれば、コースコンディションもコースの混雑具合も変わってきます。レースウィークに入ってからも自分たちのレベルを高めるつもりで、でも落ち着いて取り組みたいと思います。今の段階でもライバルたちに負けていませんが、さらにコミュニケーションを深めながら表彰台の頂点を目指します」

吉川和多留監督

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「3人揃ってのテストは初めてなので、興味と心配の両方がありました。しかしミラー選手もロカテッリ選手もライダーとしてのポテンシャルが非常に高く、人柄もフレンドリー。2日間のテストを通じて、とてもいいチームになったと思います。ミラー選手は普段乗っているMotoGPマシン・YZR-M1からYZF-R1への乗り換えに苦労している面があります。フラストレーションも感じていると思いますが、やるべきことをしっかり理解して、ステディにいいペースを刻んでくれました。逆にロカテッリ選手は、普段スーパーバイク世界選手権でYZF-R1を走らせているので、スムーズに行っていますね。ペースも速く、頼もしい存在です。中須賀選手はまさかの転倒がありましたが、大事には至っていないので問題ありません。今年の鈴鹿8耐は手強いライバルも参戦するので、そう簡単には行かないことも分かっています。しかし決勝レースウィークでは、まずは自分たちのベストを越えていきたい。しっかりトップ争いに加わって、やるべきことをミスなくこなしていけば、自ずといい結果がついてくると思っています」

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