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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月13日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦ドイツGP
■開催日:2014年7月12日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:28度
■PP:M・マルケス(1分20秒937/ホンダ)

REPORT

モビスター・ヤマハ・MotoGPはセカンドロウ・スタート
転倒を喫したモンスター・ヤマハ・テック3は8・9位

モビスター・ヤマハ・MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、それぞれ予選5位と6位を獲得。決勝はともにグリッド2列目からのスタート。

ドライ・コンディションで行われた予選セッション。ふたりは開始直後から好調な走りを見せ、最初のタイムアタックではロレンソが2位、ロッシが5位につけた。その後も何度も攻めて、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションのタイムを0.3秒以上更新することに成功。しかし後半のアタックでは2本目のタイヤでグリップが得られず、それ以上のタイム更新はならなかった。

ロレンソはコースの混雑を避けて、やや遅れてスタート。残り11分で持ち前の安定性を見せ、1分21秒台をキープしながら1分21秒526をマーク。残り6分でタイヤ交換のためピットに戻り、2分後にコースに復帰したあと、さらに0.350秒伸ばし、1分21秒508のベストタイムで5位を獲得した。

一方のロッシは、ロレンソとは反対に早めにコースに出て行ったものの、わずか2ラップでピットイン。残り11分で再びコースに戻り、すぐさまアタックを開始して1分21秒651で5位へ浮上した。残り5分でもう一度ピットに戻り、タイヤ交換のあと最後のアタックに臨んだが、タイムを更新することはできなかった。明日の決勝はロレンソのとなりの6位からスタートする。

モンスター・ヤマハ・テック3のP・エスパルガロは予選8位を獲得。午前中に行われたフリープラクティスではコンスタントにタイムを更新していたエスパルガロ。その終盤には高速の第11コーナーで転倒があったが、それまでに記録した1分22秒101で8位を確保してQ2に進出した。15分間のタイムアタックのなかでは1分21秒771まで更新し、フロントロウからわずかコンマ4秒差と迫る健闘。明日の決勝ではファクトリー・ライダーたちに挑んでいく。

一方、チームメイトのB・スミスも果敢な攻めを見せて予選9を獲得。エスパルガロとともにグリッド3列目に並ぶ。フリープラクティス第3セッションでは、転倒のあとすぐに態勢を取り戻して1分22秒001を記録。これで5位につけQ2進出を果たした。予選セッションではさらにタイムを伸ばして1分21秒794を記録したあと、2度目の転倒を喫したため、それ以上のタイム更新はならなかった。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロが予選4位を獲得し、グリッド2列目の先頭に並ぶことが決まった。ベストタイムは1分21秒376で、わずか0.036秒差でフロントロウに届かず、また2位のD・ペドロサにもコンマ1秒差まで迫っていた。

ソフト、ハード両方のタイヤで好調なペースをキープしたエスパルガロだが、決勝でどちらを使用するかはまだ決めていない。明日の天候と気温を見てから決定する方針で、このタイヤ・チョイスが重要なカギを握ることになりそうだ。

エスパルガロのチームメイトのC・エドワーズは、今日もマシンのセッティング作業を続けていた。予選セッションの終盤になってようやく、フロントのフィーリングがいくらか向上しており、さらなる改善にも期待をかけている。ラップタイムは1分22秒888で19番手。決勝グリッド7列目からスタートする。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'20.937
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'21.233
3 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'21.340
4 A・エスパルガロ NGM Forward Racing Yamaha 1'21.376
5 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'21.508
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'21.651
7 A・イアンノーネ Pramac Racing Ducati 1'21.679
8 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.771
9 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.794
10 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'21.906
11 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'22.120
12 N・ヘイデン Drive M7 Aspar Honda 1'22.647
13 Y・ヘルナンデス Energy T.I. Pramac Racing Ducati 1'22.411
14 S・レディング GO&FUN Honda Gresini Honda 1'22.436
15 C・クラッチロー Ducati Team Ducati 1'22.529
16 青山博一 Drive M7 Aspar Honda 1'22.659
17 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Honda 1'22.778
18 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'22.845
19 C・エドワーズ NGM Forward Racing Yamaha 1'22.888
20 H・バルベラ Avintia Racing Avintia 1'23.029
21 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Avintia 1'23.423
22 B・パークス Paul Bird Motorsport PBM 1'23.428
23 D・ペトルッチ Octo IodaRacing Team ART 1'23.484

COMMENT

モビスター・ヤマハ・MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選5位/1分21秒508)

「今回はここまでとてもペースが良かったし、フリープラクティスでは常にトップ3に入っていたので、予選5位という結果は望んだものではなかったよ。タイムアタックで新品タイヤの効果を発揮することができず、2本目のタイヤではそれまでと同様のトラクションを得られなかった。原因はわからないけれど、激しくスピンしてしまって、まるで別物みたいだったんだ。明日は長い戦いになるだろう。オーバーテイクの難しいコースなので、オープニングラップが重要になる。厳しい状況だけれど、ペース自体は悪くないので上位グループについていきたい。そして今回もまた表彰台を目指すよ」

V・ロッシ選手談(予選6位/1分21秒651)

「1本目のタイヤで好タイムを出すことができてラッキーだった。ふつうなら2本目のタイヤでコンマ2、3秒は速くなるんだけれど、今日はこの2本目に何か不具合があったようだ。グリップしてくれなくて、ピットまで戻るもの大変なほど。何かがおかしくて、プッシュすることができなかったんだ。グリッドは2列目。そして2列目が、好レースのための限界だと思っている。マシン自体は悪くないが、決勝はやはり厳しいものになるだろう。ライバルたちがとても速いので、僕らももっともっと進化しないと…」

M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、マネージング・ディレクター談

「チームの仕事は順調で、ふたりがセカンドロウを獲得することができた。しかし2本目のタイヤが何らかの理由で、1本目と同様のグリップをしてくれなかったため、ラップタイムを更新することができなかったことは残念だ。長く厳しいレースになるだろうが、ふたりともペース良く走れているので、2列目からでもしっかり戦ってくれると確信している。ここまでのデータをもとに、明日のウォームアップ・セッションでいくつか新しいことを試して、もう少しでも前進したい」

モンスター・ヤマハ・テック 3
P・エスパルガロ選手談(予選8位/1分21秒771)

「もちろん、8位は望んでいた結果ではない。でもヤマハのファクトリー・ライダーにコンマ2秒差まで近づいたのだから、僕らの力をほぼ最大限まで発揮できたと考えてもいいのかもしれない。午前中には第10コーナーでミスをしてしまい、次のコーナーでフロントが流れて大クラッシュ。怪我がなかったのは幸いだったよ。でもこれを除けば調子は決して悪くないんだ。ブレーキングでの安定性が昨日よりも良くなっていて、そのおかげでタイムも上がってきた。あとは立ち上がり加速を、もう少し改善することが、明日までの課題になるだろう。このコースは幅が狭くて曲がりくねっているので、スタートで前へ出ることが肝心。目標は6位以内」

B・スミス選手談(予選9位/1分21秒794)

「今日もいろいろなことがあった。本来なら2列目を獲得できるだけのポテンシャルを持っていると思っているので、今は正直、悔しいよ。午前中のフリープラクティスで転倒してしまったので、もっとひどい状況になることも考えられたんだけれど、ベストを尽くして何とかここまで頑張った。転倒のときにステップが脚に当たってしまい何針か縫っているので、コンディションは完璧からは程遠かったんだけどね…。予選セッションではマシンが好調に走ってくれていたが、第3、第4コーナーでハードに攻めすぎてしまった。ここは、ウイークを通じて速さを発揮できる場所だったのに、肝心なところで限界が来てしまったようだ。このコースではグリッド・ポジションがとても重要になるだけに残念。今は心身を休め、最高のコンディションで明日の決勝に臨みたい。まだ自信は失っていないよ」

NGMフォワード・レーシング
A・エスパルガロ選手談(予選4位/1分21秒376)

「0.036秒差でフロントロウを逃してしまったと思うと悔しい。でも2度目のアタックのときに第1コーナーで少し遅れてしまったので、あれはパーフェクト・ラップではなかったんだ。それでもダニ・ペドロサにもコンマ1秒差まで近づくことができたのだから、かなり順調と考えていいだろう。自信は持っているよ。決勝は30ラップと長いので、タイヤ・チョイスが非常に重要になる。僕はまだ決めていないけれど、今日はソフトもハードも両方ともフィーリングが良かったんだ。明日も上位のライダーにしっかりついていけるように、そしてひとつでも上の成績を目指せるように頑張りたい。カタルニアで6位、アッセンで4位だったので、今回はトップ5を狙うよ」

C・エドワーズ選手談(予選19位/1分22秒888)

「今日もマシンのセットアップを続け、フロントのスプリングを調整。するとセッションの終盤になってフロントのフィーリングが少し良くなってきたんだ。今シーズン、ずっと悩まされてきたことが、ようやくわかってきたので、これからさらにもう一歩前進したい」

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