ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 5月18日 フランス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2014年5月16日(金)フリー走行、16日(土)予選、17日(日)決勝
■開催地:ルマン/フランス
CIRCUIT DATA
■開設:1966年
■コース長:4.180km
■サーキットレコードラップ:1分33秒617(2011年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分32秒647(2008年:D・ペドロサ)
■2013年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
モビスター・ヤマハ・MotoGP、ル・マンへ
モビスター・ヤマハ・MotoGPは今週末、伝統のル・マン・サーキットで行われるモンスター・エナジー・グランプリ出場のためフランスへ向かう。昨年は厳しい展開を強いられたV・ロッシとJ・ロレンソが、そのリベンジを目指す。
本来はふたりとも、このコースと相性が良く、ロッシは最高峰クラスで3回、125ccクラスで1回それぞれ優勝、ロレンソも最高峰クラスで3回、250ccクラスで1回の優勝を飾っている。ロッシはハードブレーキング・ゾーンでニュー・シャシーを最大限に生かすことを、一方のロレンソは、タイトなシケインとヘアピンでのスピードを上げるためのセッティングを課題にしている。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「前回のヘレスについては、とても満足しているよ。マルケスに勝てなかったのは残念だったけれど、ペドロサとホルヘを何とか抑えきることができた。そしてその翌日に行ったテストもとても充実。引き続きニューシャシーのテストをして、フロントのフィーリングが良くなってかなり気に入ったんだ。今回はひとつだけみたいだけれど、近いうちにふたつめのシャシーも準備される思うので、この作業を続けていきたいと思っているんだ。テストではラップタイムも良くて、タイムアタックもうまくいったので、今回はフロントロウ獲得を目指したい。コース上でもピットのなかでも良い仕事ができているので、今の僕は非常にポジティブ・モード。きっといいレースができると信じているよ!」
J・ロレンソ選手談
「ヘレス翌日の月曜日に行ったテストでデータを分析し、いくつかの良い情報を得ることができた。問題がどこにあるかを突き止めることができたんだ。リアにソフト・コンパウンドのタイヤを履いたほうが、ハードよりもずっと感触がいいので、これからはこの方向で進んでいこうと思っているよ。ソフト・タイヤで、より安定したマシンにしていくために、さらにマシンを改良し、それに順応していきたい。ル・マンへ行けば、新たなチャンスもめぐってくるだろう。ここでは天候が重要な鍵を握る。たいていいつも寒くて、去年は雨に降られて難しいコンディションになった。アスファルトが滑りやすくなるのも気になるところだけれど、どんな状況になってもそれにしっかり対応し、決勝で好成績を目指せるようベストを尽くすだけ。今はチャンピオンシップのことよりも、ひとつひとつのレースを全力で戦うだけ。ル・マンは好きなコースだし、何度か優勝も経験している。今度こそ良いペースで走ることができると信じている」
M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談
「ヘレス後のテストは非常に有意義なものとなった。ふたりとも安定して速く、そのためのマシンを仕上げることができたと思っている。ヤマハもホルヘもバレンティーノも、ル・マンでは過去にいくつもの好成績を残している。ここまでの4戦同様、今回もまた非常に厳しいレースになることは間違いないが、ふたりは必ず上位争いでベストを尽くしてくれると確信している。ル・マンはよく雨が降るが、違うコンディションでのチャレンジはレースを面白くしてくれるだろう。今回も金曜の朝から万全の状態でスタートすることが最初の目標」