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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月13日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2008年7月11日(金)1日目フリー走行、12日(土)予選、13日(日)決勝
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク

CIRCUIT DATA

■開設:1966年
■コース長:3.671km
■サーキットレコードラップ:1分23秒082(2007年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分21秒815(2006年:D・ペドロサ)
■2007年の優勝者:D・ペドロサ

REPORT

ロッシ、ランキング首位返り咲きを狙うシーズン折り返し点

グランプリは今週末、第10戦ドイツGPを迎え、翌週には大西洋を横断してアメリカ大陸へと向かう。夏休みを目前に控えたこの時期、各チームはわずか7日間のインターバルに9,400kmもの距離を移動することとなる。

ザクセンリンクは伝統的に、白熱したレースが展開されてきたサーキット。V・ロッシも当然、例外ではなく、この数年間は常に激しいバトルを披露してきた。なかでも印象深いのは2006年。予選11位からの猛追で優勝を果たしており、このときの上位4位までは、わずか0.307秒差という接近した戦いだった。今回でグランプリ連続出場201回目を迎え、M・ビアッジが持つ記録を更新することとなるロッシは、ここザクセンリンクでは、2006年の時以外にも3回優勝を成し遂げている。今回はランキングトップのD・ペドロサとの4ポイント差を挽回するべく、通算5回目となる優勝を狙っていく。

ロッシは先週末、ミサノで行われたヤマハ・フェスティバルに出席。ここにはチームメイトのJ・ロレンソも初参加した。ロレンソは2レース連続で6位を獲得して自信を取り戻してきており、今回は2006年に250ccクラスで表彰台を獲得したこのコースをきっかけに、また新たなスタートをきるべく決意を固めている。

かつて旧東ドイツのモーターサイクル・レース産業の中心として栄えたザクセンリンクは、元々の公道コースに隣接して建設されたもので、そのレイアウトはチェコのブルノとよく似ている。グランプリ・コースのなかでは2番目に短く、連続するタイトなコーナーと超高速コーナーとが混在。とくに2003年に追加された下りの右高速は、極めてスリルあふれるものとなっている。

COMMENT

V・ロッシ選手談-- "もうミスは許されない"

「前回のアッセンは転倒してしまったが、これでもう、今シーズンのバッドラックは終わったものと思いたい。ザクセンリンクのコースは非常にタイトでツイスティ。基本的にヤマハのマシンに合っていて、2006年には11位から追い上げて優勝するという素晴らしいレースができた。昨年は自分のミスで転倒してしまったが、それ以前は何度も好成績をおさめているんだ。前回の転倒でランキングトップから落ちてしまったけれど、その差はまだわずか4ポイントなので、去年の同じ時期と比べればとてもいい状態だ。

アッセンで大切なチャンスをみすみす逃してしまったことは非常に悔しい。でも今は気持ちを切り替えて次のレースに集中しているよ。フリープラクティス第1セッションから100%の力で臨んでいかなければならない。もうミスはしない!」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談--"完璧を求めて"

「シーズン後半戦を迎え、戦いはますます激しくなっている。ストーナーが2連勝して勢いをつけているし、ペドロサも非常に安定して強い。ウイークを迎えるにあたっての目標は、いつもどおり表彰台獲得。プラクティスで持てる力をすべて注ぎ、日曜日の決勝には最も良い状態まで持っていけるように努力したい。マシンが他と同等ならばバレンティーノに勝てるライダーはいないだろう。でもそのためにはすべての要素が完璧になっていなければならないのだ。

それができるライダーが決勝も制するのだから、チームにとってはプラクティスが非常に重要というわけだ。これまでも常に完璧を追求してきているので、今回が特別に大きなプレッシャーということにはならない。チャンピオン獲得を目指して戦うならば、当然のことなのだ。まずはミスをおかさないこと、そしてすべての要素が、バレンティーノを優勝させるための最高の状態になるようにしていくことだ」

J・ロレンソ選手談--"トレーニング再開"

「最近ようやく、通常のトレーニングを再開することができた。2ヵ月ぶりということになってしまったので、やはりとてもきつくて疲労も激しい。中国でのアクシデント以来、エクササイズバイクも使っていなかったし、心肺機能向上のためのトレーニングもしていなかった。だから少しずつ力を取り戻すためにスケジュールを組み直し、それに沿って一歩一歩頑張ってきたんだ。

体力を回復することが、以前と同じライディングのレベルを取り戻すための最良の方法だということはよくわかっているからね。この2ヵ月間は本当に苦しかったが、この転倒が精神的な面で、かなり僕を強くしてくれたと思う。勝っているときは楽なもの。でも調子を崩したときこそ自分自身がよく見えてきて、それによってさらに選手としてのレベルを上げることができると思うんだ。レースに備えて、僕はマシンへの信頼を保ち続けなければならない。ザクセンリンクは複雑なコースで、これまでのベストリザルトは3位に留まっている。でも過去の統計はあまり気にするほうじゃない。ただザクセンリンクへ行って、気持ちをリラックスさせて、ベストを尽くせればいいと思っている」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談--"積極的に、楽観的に"

「ホルヘにとっては苦しい時期が続いたが、その後の練習を通じて、以前にも増して自信を持つことが出来るようになっている。これは非常に価値のあることだ。前回のアッセンは残念ながら、ここまでの成果を成績につなげることはできなかった。とくに電子制御システムとシャシーの面でセッティングが完璧にできていなかったためだが、課題がはっきりしたので、今回はもっと良い状態のマシンをホルヘに提供することができると確信している。コースの特徴が前回とは異なるためセッティングも変わってくる。

だからウイーク初日のフリープラクティス第1セッションから、確実なスタートを切らなければならない。ザクセンリンクは左コーナーでのフルバンクの時間が長いので、サイドグリップがとても重要になる。ホルヘはこのコースがあまり好きではないらしいので厳しい戦いになるだろうが、チームは一丸となって、積極的に楽観的に臨もうとしているところだ」

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