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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月18日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2008年5月17日(土)予選結果
■開催地:フランス/ルマン(4.185km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:31度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分32秒647)

REPORT

エドワーズが予選2位

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシは予選4位。グリッド2列目から明日の決勝をスタートする。決勝用セッティングで好調な走りを見せたロッシは午前中のフリー走行でを2番手で終了。午後から行われた公式予選でも前半は決勝に備えてのマシン・セットアップとタイヤチョイスを行い、終盤になって3本の予選タイヤを装着してタイムアタックを開始した。3本目のタイヤでフロントロウを目指したロッシだが、わずかに届かず4位。

チームメイトのJ・ロレンソはは、今日も痛みと闘いの走行ながら5位獲得。午前中のフリープラクティスでは昨日に続き転倒し、ストレッチャーで運ばれる場面もあったが、診察の結果、負傷中の足首に影響はなく午後からの公式予選にも参加できた。またこの他にも2度コースアウトを喫してチームスタッフを心配させたが、終盤のタイムアタックではミシュラン製予選タイヤの性能をしっかりと活かし予選5位を獲得した。

テック3ヤマハ・チームのC・エドワーズは予選2位を獲得。公式予選セッションの残り20分、予選タイヤを装着したエドワーズは、後続に0.7秒もの差をつけてトップ。前回に続く2度目のポールポジションを目指し残り11分の時点でさらにアドバンテージを広げ、昨年のポールタイムを1秒近く上回る1分32秒774を記録した。ところが終盤の最後のタイムアタックになってM・メランドリをパスするのに手間取り、この間にペドロサに逆転されて2位となった。エドワーズは決勝用セッティングとタイヤでも常に好調で、合計3回行われたフリープラクティスでは常にトップ。明日は表彰台獲得に自信を見せている。

チームメイトのJ・トーズランドは予選7位。今回はミシュランの予選タイヤを4セット試し、その4セット目で徐々にスピードが上がって1分33秒396を記録。今季3度目のグリッド1列目を狙っていたが終盤でN・ヘイデンに逆転された。その差わずか0.110秒。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'32.647
2 C・エドワーズ Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'32.774
3 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'32.994
4 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'33.157
5 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'33.269
6 N・ヘイデン Repsol Honda Team Honda 1'33.286
7 J・トーズランド Tech3 Yamaha Team Yamaha 1'33.396
8 C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'33.440
9 J・ホプキンス Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'33.628
10 A・ドビツィオーゾ JiR Team Scot MotoGP Honda 1'33.689
11 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'33.707
12 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'33.723
13 中野真矢 San Carlo Honda Gresini Honda 1'34.077
14 T・エリアス Alice Team Ducati 1'34.561
15 A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Gresini Honda 1'34.670
16 S・ギュントーリ Alice Team Ducati 1'34.747
17 M・メランドリ Ducati Marlboro Team Ducati 1'35.081
18 A・ウエスト Kawasaki Racing Team Kawasaki 1'35.349

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選4位/1分33秒157)

「今日はすべてが順調だったので自信もあった。最後の予選タイヤで1分32秒9か8を出してフロントロウに並べると思っていたが、最後にちょっと問題があって実現できなかった。もちろん、いつでもフロントロウは重要だけれど、決勝用のタイヤも調子がいいし、マシンのセッティングもうまくいってリズムができている。明日は好スタートを狙って、すぐに前へ出て、それからトップグループについていきたい。レース・ペースはとてもいい調子だが、同様に速いライダーが他にも4~5人はいるから、明日はかなり見応えあるレースになると思う。目標は表彰台。自分が持っている最高のものを出すためにも晴れてくれることを期待している」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督

「昨日に比べて格段に良くなった。決勝用のベースセッティングが良くなり、順調に走行できている。予選も十分に力を出すことができて、4位という結果は決して悪くない。バレンティーノは明日の決勝に向けて万全の態勢だ。明日の朝のウォームアップでもう一度最終調整をして、完璧な状態にして決勝に臨みたい。金曜日からずっと雨を心配していたが、ここまで来たらもう一日もってほしい」

J・ロレンソ選手談(予選5位/1分33秒269)

「今日はかなりきつかった。今は身体中が痛いよ。結果的に5位につけることができたて良かった。今の自分にとっては、大きなリスクだったが、このスポーツはいつでもある程度の危険を伴うものだからそれを考えても仕方がない。今日は確かに厳しかったし、午前中の転倒も辛かったけれど、状況は悪化していなくて、予選は全力で臨むことができた。

マシンについては、とくに電子制御システムとシャシーに関して、もっとこのコースに合わせていかなければならない。明日までにさらに改善したい。また僕の身体の状況ももっと良くなってくるはずだ。マシンも僕の心身のコンディションも、今回は完璧とは言いがたいし、リズムもライバルたちにまだ及ばない。それでも上位につけたくて、それで今日は何度もミスをしてしまった。でも、これよりひどい状況を以前経験しているので、パニックになることもない。今日は少し自信をなくしてしまったが、明日はまた新たな一日なって、僕自身の気持ちも変わるだろう。もちろん最善を尽くす」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督

「いろいろな状況を考え合わせて、今日のこの結果はとてもいいと思う!2度も転倒しながら依然としてグリッド2列目に並び、明日の決勝に可能性をつなげることができた。ホルヘも依然として士気が高く、集中力を失っていない。ただ残念だったのは、午前中に転倒したことで作業の時間をロスしてしまったこと。セッティングをしっかりと煮詰めるまでに至らず、ハードブレーキングでの安定性と、また電子制御システムの設定にまだ課題が残っている。改善するためのデータは揃っているので、明日までにもう少し改善したい」

C・エドワーズ選手談(予選2位/1分32秒774)

「ポールポジションが確実になったと思っていたんだ。しかも最初のタイヤで出したタイムで、すでに十分だと思っていたんだ。帰ってコーヒーでも飲もうかと思ったところで、ライバルたちがどんどんタイムを縮めていった。それから僕は32秒7 を出して‘これでまたポールに近づいた'と思い、さらに最後のタイヤで最後の猛攻撃をして、もうこれで大丈夫とほとんど安心していた。

ところがその後で、ヘアピンを立ち上がるところでマルコが前方にいたんだけれど、まだかなり距離があったしずっと左に寄っていたので、‘大丈夫、振り返って僕を見てくれる'と思ったんだ。ところが実際には振り返ってくれなくて、ここでタイムロスすることになった。もう少しで彼のリアに突っ込みそうになったので、僕はマシンを立てなければならなくて縁石に乗ってしまった。もしスロットル全開で行っていたら、かなりいいタイムが出ていただろう。コース前半はペドロサとほぼ同ペース。そしてヤマハの強みはT4だから、ポールポジションは確実のはずだったのだけれど...。

シャシーとハンドリング性能は終盤のセクションで夢のような素晴らしさ。だからこの部分でさらにタイムを縮められると確信していたんだ。フロントロウはもちろんとても嬉しいけれど、テック3のホームコースで、やはりどうしてもポールポジションを獲得したかった。マシンは絶好調でミシュランタイヤも素晴らしい。テック3にとってもミシュランにとっても非常に重要なレースになるので、明日の決勝ではすべてを賭けて戦う。決勝用タイヤでも安定して速かったので、自信はある」

J・トーズランド選手談(予選7位/1分33秒396)

「各セクションはどこも順調に走れたが、それバランスを1ラップの中でまとめられなかったのは、残念だ。初めてのコースで、いくつかミスもして、3列目になったというわけだ。トップのライダーたちのスピードは信じられないほどで、経験の豊富さも強みになってとても追いつけない状態。最後にニッキーに抜かれて3列目になったが、あのトップグループに加わっていくためには2列目までにいることが大前提だ。3列目は当然不利なので、明日は何としても好スタートを狙わなければならない。

初めてのコースを習得するには柔らかめのタイヤが必要だと思って、今日は4本の予選タイヤを試した。これが功を奏し、タイムを気にすることなく、少しずつ着実にスピードが上がっていったんだ。予選では良いポジションを狙うばかりにとプレッシャーがかかるわけだが、4本目があるという安心感が保険になったと思う。今回もウイークを通して前進し続けることができた。もしも火曜日や水曜日に始められていたら、今頃はベストの状態になっていたんだろうけれど! セッティングの方向性はすでに見つかっているが、明日のウォームアップでもう少し試したいことがあるので、何とか晴れてほしい。

今日の午後は決勝用タイヤで34秒台に入っているが、あとコンマ5秒縮めたいんだ。リア・トラクションは昨日よりもずっと良くなっていて、少なくともコーナーをしっかりと立ち上がることができる。前回の中国ではそれができなくて、コーナー出口で抜かれてしまったんだ。コーリンはウイークを通じて非常に好調。テック3のホームコースでの活躍は嬉しいこと。明日は僕も戦いに加わり、チームのために少しでもいい成績を残したい」

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