ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.10 7月15日 ドイツ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2007年7月14日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:38度
■PP:C・ストーナー(ドゥカティ/1分22秒384)
REPORT
ロッシ、グリッド2列目スタート
第10戦ドイツGP予選は好天に恵まれたが、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとC・エドワーズはその恩恵にあずかれず予想外の問題にぶつかった。ロッシは、ラップタイムではポールポジションからわずかに0.221秒差ながら、トップ7台がコンマ3秒のなかにひしめく接戦となったため順位は6位。一方のエドワーズは13位、5列目から挽回を狙う。
気温は28度まで上昇し、昨日までとはまったく異なるコンディション。セッション序盤は皆セッティングの調整に力を注いだ。終盤になってタイムアタックを始めたロッシは2回目のトライでフロントロウの位置まで上がるかに見えたが、最後のセクションでタイヤに問題が出て後退してしまった。しかし決勝用のタイヤを履いたときにはコースのすべての区間でペース良く走ることができているため、明日はスタートさえうまくいけば上位に加わっていけるだろう。ロッシはザクセンリンク3年連続優勝に向けて大いに自信を見せている。
一方、エドワーズは予選セッションを通じて、とくにコースの後半部分で調子がつかめず苦労した。明日はウォームアップで最後の調整を行い、決勝で順位の挽回を狙っていく。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'22.384 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | Honda | 1'22.388 |
3 | M・メランドリ | Honda Gresini | Honda | 1'22.397 |
4 | R・ド・ピュニエ | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'22.539 |
5 | J・ホプキンス | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'22.561 |
6 | V・ロッシ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'22.605 |
7 | L・カピロッシ | Ducati Marlboro Team | Ducati | 1'22.615 |
8 | A・バロス | Pramac d'Antin | Ducati | 1'22.897 |
9 | S・ギュントーリ | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'22.958 |
10 | 中野 真矢 | Konica Minolta Honda | Honda | 1'22.969 |
11 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | Suzuki | 1'23.039 |
12 | A・ウエスト | Kawasaki Racing Team | Kawasaki | 1'23.056 |
13 | C・エドワーズ | FIAT Yamaha Team | Yamaha | 1'23.090 |
14 | N・ヘイデン | Repsol Honda Team | Honda | 1'23.151 |
15 | C・チェカ | Honda LCR | Honda | 1'23.182 |
16 | A・ホフマン | Pramac d'Antin | Ducati | 1'23.199 |
17 | M・ファブリッチオ | Honda Gresini | Honda | 1'23.491 |
18 | 玉田 誠 | Tech3 Yamaha Team | Yamaha | 1'23.744 |
19 | Ku・ロバーツ | Team Roberts | KR212V | 1'24.209 |
COMMENT
V・ロッシ選手談(予選6位/1分22秒605/30周)
「もっと上へいく自信があったのに、予選タイヤに問題があって最後の大事な所で時間を費やしてしまった。今回は皆が接近していてレベルが高く、かなり厳しい戦いだ。明日もすごいバトルになるだろう。僕自身はペースもリズムもとてもいい。ベストとは言えないけれども決して悪くないんだ。だからスタートさえうまくいけば上位争いに加わっていけると思っている。ただ、このコースはとても抜きにくいということと、あの高速右コーナーが問題。あそこは以前パッシングポイントだったんだけれど、800ccマシンにはあまり合っていないんだ。
これからさらに改良をしていかなければならないし、タイヤも決めなければならない段階なので、もっと前進できることを期待したい。ラップタイムを見ると、今回はペドロサがとてもいいね。このことは僕らにとっても励みになることなんだ。なぜなら彼もミシュランだからね。もちろんポールポジションのストーナーも手強い存在。いずれにしても6位は決して悪くない。去年はここで10位から、アッセンで11位からのスタートでどちらも優勝しているからね。だから全然心配はしていないんだ! 今日のような暑さになれば厳しい戦いになるだろうが、いつものようにベストを尽くすだけ」
C・エドワーズ選手談(予選13位/1分23秒090/30周)
「今回はとても厳しい。どうすることもできないというような状況だ。昨日の感じだと、今日はもっといいところへいけると思っていたが、タイムは更新できたものの順位では大きく後退してしまった。ここは易しいコースじゃないし、今のところはまだ鍵がみつからないんだ。予選タイヤはそれほど悪くなくて、低速でタイトなコース前半ではむしろとてもいいんだ。でもコースの後半へ来るとどういうわけかコンマ7秒も落ちてしまう。一生懸命に走っているのにね…。マシンはちょっと落ち着かない感じがあるが、原因がまだわからないので、今晩またデータを分析して明日のウォームアップで確認したい。決勝はスタートから全力でいくだけ」
D・ブリビオ、チーム監督談
「我々の期待通りにはいかなかったが、バレンティーノのほうは決して悪くない。2列目だし、リズムもいいんだ。でも確かにまだ改善すべき点が残っているし、今日は予想外の問題がいくつか出てしまった。コーリンについてはこれからデータを分析して改良できるところがどこなのか探らなければならない。明日は当然、厳しい戦いになるだろうが、スタートが良ければ必ず上位争いに加わっていける。そしてそのまま最後まで戦い続けられることを期待している」
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