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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月15日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦ドイツGP
■開催日:2007年7月13日(金)フリー、14日(土)予選、15日(日)決勝
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク

CIRCUIT DATA

■開設:1966年
■コース長:3.671km
■レコードラップ:1分21秒815(2006年:D・ペドロサ)
■ベストラップ:1分23秒355(2006年:D・ペドロサ)
■2006年の優勝者:V・ロッシ

REPORT

シリーズ後半戦へ

MotoGPはいよいよ後半戦に突入。全18戦中の10戦目が今週末、ドイツで開催される。フィアット・ヤマハ・チームのトラックはオランダの国境を越え、アッセンからザクセンリンクへと短い旅を終えたところだ。ここでV・ロッシとC・エドワーズは最大ポイント獲得を目指して戦い、その翌週にはUSGPのために、太陽が降り注ぐカリフォルニアへと移動する。

前回のオランダではロッシが、4列目のスタートから勝利をおさめ、シリーズポイントではトップのC・ストーナーとの差を21にまで短縮。予選11位からの優勝はロッシにとっては3度目で、グランプリ史上、他のどのライダーよりも多い記録だ。その1度目は2001年のドニントンで、M・ビアッジに1.794秒差をつけた。そして2度目は偶然にも昨年のザクセンリンクであった。

予選11位となったロッシは、ストーナーが怪我で離脱したため10位の位置へ。そこから果敢に挽回を図り、終盤では3人のライバルを次々に抜き去ってついに優勝を勝ち取った。トップ4台が0.307秒差という、GP史上最も接近したレースとなった。アッセンで5度目の優勝をイタリアから集まった多くのファンが祝福した。

旧東ドイツのかつてモーターサイクルレース産業の中心地であった場所に、近隣国チェコのブルノサーキットと共有して1966年、ザクセンリンクは建設された。このザクセンリンクがホッケンハイムやニュルブルクリンクに代わりドイツGPを開催するようになったのは1998年から。コースは超近代的な特徴をもつ低速コースで知られ、タイトな低速コーナーを中心にいくつかの高速コーナーがつなぐレイアウト。そこに2003年には、まさに心臓をつかまれるような下りの右コーナーが追加された。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “やるべきことが、まだある”

ロッシはヤマハを駆った昨年と一昨年を含め、ここザクセンリンクで通算5回の優勝を果たしている。昨年はドイツで開催されたサッカーワールドカップでイタリアが優勝したこともあり、国を挙げての祝福ムードがロッシのドイツGP勝利を後押しした。そして今シーズン、イタリア国民をもう一度喜ばせるために、最高峰クラス自己通算200勝目を狙っている。

「アッセンではファンタスティックなレースができた。そして、このザクセンリンクをとても楽しみにしてきたんだ。昨年のドイツGPは予選11位から優勝。そう、前回のアッセンと同じことをやったんだ! もちろんもっと前の位置からスタートするほうがいいに決まっているけれど、とにかく自信はあるんだ。ヤマハのマシンとザクセンリンクの相性はとてもいいし、僕自身も何度もここで優勝しているからね。

でも、ケイシーが今回も手強い存在になることは僕らも良くわかっている。毎回、あれだけハイレベルで走れるのだから、21ポイントの差は決して小さくないんだ。だから僕も最大限の力で戦わなければならない。僕らもまだ完璧ではなくて、やらなければならないことが残っている。とくにウエットでの課題があるが、良い方向に進んでいるのでこの調子をキープしていくだけだ。シーズンはあと半分となった。ザクセンリンクはとてもタイトでツイスティなコースだが、ヤマハのマシンはこの2年間、とても良く走ってくれて優勝もできているので、今回も良い結果を残せるはずだ」

C・エドワーズ選手談 ー “上位を走りたい”

一方のエドワーズは、これまでここザクセンリンクであまり良い思い出がない。MotoGPデビューイヤーの2003年には、けがを免れているが激しいクラッシュをおかしている。そうしたなかでも2004年にはベストリザルトとなる5位を獲得した経験もあり、来週にUSGPを控えた今回は好成績を狙っていく。

「ザクセンリンクはこれまであまり良くなかったし、好きなコースでないことは確かだ。でも僕らのマシンは昨年とはまったく違っているから、実は今回ばかりは楽しみにしているんだ。何としても上位でレースをしたいと言うのが今の気持ちで、アッセンではトップのペースをつかむことができたので、ドイツでもいい走りができると思うんだ。

コースは二つのパートに分かれている。一方はオーバーテイクが非常に難しく、もう一方は体の左側ばかりに負担がかかる、体力的にとてもきつい部分だ。タイヤへの負担も大きいので、タイヤの左側をオーバーヒートさせないためのタイヤチョイスが重要だ。コースレイアウトに関してはほぼ問題ない。そしてコース脇では大勢のファンが応援してくれるので、良い週末になるだろう」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談 ー “前進あるのみ”

ブリビオは、チームスタッフが前回のアッセンの勝利に非常に勇気づけられていると語る。それは大逆転を成し遂げたロッシの走りの素晴らしさばかりでなく、彼らのマシンが技術パートナーとの協力によって大きく前進を果たしたからだった。ドライコンディションのレースでは2度優勝を果たし、YZR-M1のスピードとミシュランのスリックタイヤの競争力をアピールすることができた。

「アッセンでの勝利がわれわれに自信を与えてくれた。そしてシーズンの後半戦に向けて、モチベーションを高めることができた。というのもバレンティーノの最高のパフォーマンスに加え、チームとしてミシュランとともに成し遂げた仕事が素晴らしかったからだ。その前の数週間は苦労もあったが、それを乗り越えてドライコンディションでのタイヤとマシンの仕上がりはとてもいい。

このコースの特徴は我々のマシンに適しているようなので、ザクセンリンクで好成績を挙げ、その後のラグナセカに良い形でつなげたいと思っている。特にコーリンはドニントンではいい走りを見せたが、アッセンではその好調をキープすることができなかった。チームとして全力で彼を支え、7日後の彼のホームGPに万全の調子で臨めるようにしたい」

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