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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月2日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦イギリスGP
■開催日:2006年6月30日(金)フリー、7月1日(土)予選、2日(日)決勝
■開催地:イギリス/ドニントンパーク

CIRCUIT DATA

■開設:1977年
■コース長:4.023km
■レコードラップ:1分29秒973(2004年:C・エドワーズ)
■ベストラップ:1分29秒897(2005年:V・ロッシ)
■2005年の優勝者:V・ロッシ

REPORT

3連戦で迎えるイギリスGP

6月18日の第7戦カタルニアGPから3週間連続開催となるMotoGP。今週末の7月2日にはその3戦目、イギリスGPがドニントンサーキットで行われる。カタルニアで優勝を果たしたV・ロッシだが次の第8戦オランダでは転倒して負傷。またC・エドワーズも決勝の最終ラップで転倒を喫して順位を下げるという残念な結果となった。

ランキング争いではトップのN・ヘイデン(ホンダ)との差をまた広げられる形となったロッシは今回、挽回に強い意欲を見せている。第8戦では手と足の骨にひびが入った状態で果敢にも出場、8位を獲得したが、ヘイデンとの間には46ポイントの差ができてしまった。ドニントンは好きなコースの一つで、過去にはさまざまなクラスで7度も優勝を果たしている。しかし負傷している今回ばかりは、その記録を伸ばすのは容易なことではなさそうだ。

一方のエドワーズは、ここイギリスに大勢のファンがいる。1週間前には海を隔てたアッセンサーキットで、今季初優勝達成の瞬間を待ちわびた一群も、今週はドニントンへ大挙してやって来るだろう。エドワーズにとってイギリスGPは、オランダGPと同様に相性が良く、2年前は2位獲得、昨年は惜しいところで表彰台を逃している。調子を上げている今回も大きなチャンスだ。今回は決勝のスケジュールに変更があり、GP250、MotoGP、GP125の順で行われる。MotoGPは現地時間午後1時のスタート。

ドニントンパークは、ピットの建物は英国式のレンガ作りがそのまま残り、英国建築とモータースポーツの伝統を一度で味わえるサーキット。シルバーストーンにかわり1987年からここドニントンパークでイギリスGPは開かれている。ロンドンから北へ高速道路を3時間ほど走ったところにあり、バーミンガムからは30分ほど。緑に覆われた広い丘陵地にありピクニック気分で観戦できる。コースは第2コーナーからの切り返しが勝負ポイントの一つ。MotoGPでは仮設スタンドが多く設けられる。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “時間との戦い”

ロッシが、現在住居を置いているイギリスへ戻ってくる。ロッシは土曜日の夜、理学療法士のマルコ・モンタナリに付き添われてアッセンを出発。これから決勝までの1週間も、この医師がつきっきりで怪我の治療に当たる。

「少しでも早く手首の腫れを取り、さらに骨のほうも治していかなければならない。やるべきことは、まだたくさんあるんだ。本当なら最低でも1カ月は必要なところだが、僕らライダーはそんなことは言っていられなくて、次のレースにすぐ出なければならない。とにかく少しでも良くなって、少しでもしっかり乗れるようになりたい。完璧に治るはずはないが、まだ数日あるのでかなりいいところまではいけると信じている。コーリンが前回、マシンの強さを見せつけてくれたので、今回は二人そろっていいところを走りたいんだ。

ドニントンは僕にとっては第2の故郷。大きなサポートが必要な今、大勢のファンが僕に力を与えてくれるだろう。1996年にGP125で初めて走った頃からずっと好きなコースの一つで、それ以来、2001年のGP500初優勝や過去2年のヤマハでの優勝など良い思い出がたくさんある。今回は本当に厳しい戦いになりそうだが、この1週間でけががかなり良くなってくれば、また表彰台の一番上に上るチャンスもあると思う」

C・エドワーズ選手談 ー “リベンジへ”

先週のオランダでは今季初優勝を目前にしながら転倒してしまったエドワーズ。この手痛いミスを埋め合わせるべく、大好きなコースの一つであるここドニントンでリベンジに賭ける。

「アッセンでの出来事は本当に悔しくて、気分的にはいまだに落ち込んでいることを否定できない。でももうそのことは忘れて気持ちを切り替え、次のドニントンに集中しなければならないんだ。ドニントンは大好きなコースだし良い成績も残している。アッセンの最終ラップに何が起こったのか、そのことはもう考えないようにしなければならない。重要なことは、マシンはウイークを通じてとても良く走ってくれて、あの最後のシケインまでは非常に安定して速く、素晴らしいレースをしていたということなんだ。

前回のリベンジのためにも、今回のドニントンでもあの時と同じように好調に走れることを望みたい。チームやファンの失望を埋め合わせて、喜んでもらいたいんだ。イギリスには僕のファンが大勢いる。彼らはアッセンにもやって来て懸命に応援してくれたんだけれど、今回はまた戻ってきて僕を支えてくれると思う」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談 ー “戦いは続く”

ブリビオもまた、前回の残念な結果にもかかわらず、大きな希望をもってこのイギリスGPに臨んでいる。前回二人のライダーは全力を尽くして戦っており、それ以上のことを望めないことは良く承知している。そして今回、チーム全体が前回と同様の努力をすれば、必ず良い結果につながると確信しているのだ。

「イギリスGPまでのこの一週間で少しでも良くなってほしいと願っている。そして金曜の朝のプラクティスでガレージに現れる頃には、元気な姿を見たいと思う。アッセンはいろいろな意味で、我々にとっては本当に残念な結果になった。でもバレンティーノの怪我が回復してコーリンも好調をキープできれば、二人とも大好きなこのコースで、そして二人が非常に人気のあるこの国で、再び軌道に乗るチャンスが巡ってくると信じている。

バレンティーノはどんなに頑張っても100%回復するというわけにはいかないだろう。でもアッセンでは懸命に走りきってポイントを獲得しており、あの時に見せてくれたような強い決意を今回も見せてほしい。前回の8位獲得は非常に重要な意味を持つが、ランキングトップのヘイデンとの間には依然として大きな差がある。これ以上離されるわけにはいかないんだ。ヘイデンは手強いライバルで、これからシーズン最終戦のバレンシアまで厳しい戦いが続くことになるだろう」

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