ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.15 10月16日 オーストラリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第15戦オーストラリアGP
■開催日:2005年10月14日(金)フリー、15日(土)予選、16日(日)決勝
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド
CIRCUIT DATA
■開設:1956年
■コース長:4.448km
■レコードラップ:1分31秒102(2004年:L・カピロッシ)
■ベストラップ:1分30秒068(2003年:V・ロッシ)
■2004年の優勝者:V・ロッシ
REPORT
素晴らしいレースを再び
海をバックにGPを観戦できる唯一のコース。メルボルンからシドニー方向へ約180km北上した湾岸から、一本の橋で繋がる小さな避暑地の島にある。コース周辺には世界で最も小さい身長30センチのペンギンが生息するのでコース使用時間も制限があるという。カモメがマシンに激突したり、カンガルーが飛び出してくることも。また海風が強く走りにも影響を及ぼす。海沿いなので観戦するには防寒ウエア持参が好ましい。
V・ロッシにとっては、前年0.097 差で優勝し、ヤマハで初めてのタイトルを決定した思い出深いコースである。
COMMENT
V・ロッシ選手談 ー “自己タイの11勝目を目指して”
「オーストラリアは大好きな国の一つ。メルボルンやフィリップアイランドではいつも楽しい時間を過ごしているし、以前、チームのみんなとサーファーズ・パラダイスまで遊びにいったこともあるんだ。僕のメカニックたちはほとんどがオーストラリア人だから、今回は彼らにとってのホームGP。それだけに重要なレースだ。フィリップアイランドのコースも大好きで、いくつもの素晴らしい思い出がある。初めてGP500のチャンピオンになった2001年と、ヤマハで初タイトルを獲得した昨年はとくに思い出深い。高速で、景色の美しいこのコースでヤマハは、きっといい走りをしてくれるだろう。
2年前のここの大会ではカピロッシを抑えて逃げ切った。昨年は最終ラップまでジベルナウと厳しいバトルを展開した。僕のほうが速い場所と彼のほうが速い場所があって抜きつ抜かれつになり、ファンにとっては見応えのあるレースになったと思う。今回もライバルは大勢なので、どんな展開になるのか、始まってみないとわからない。天気に恵まれないことも何度かあった。今回は去年のように寒くならないといいけれど…。冬季テストでは小さなトラブルがいくつかあったが、セパンへと場所を移してからはすべてがうまくいった。でも、逆にこの間のセパンはまったくだめだったから、今回も逆になるといいけれど」
C・エドワーズ選手談 ー “7ポイント差を逆転だ!”
「フィリップアイランドとバレンシアは好きなコース。トルコのことは良くわからないから、やはりここで優勝してランキング2位を勝ち取りたい。オーストラリアには知り合いがたくさんいるし、つながりの深い国の一つ。それだけに毎年とても楽しみにしているが、今回も例外じゃない。
コースに関して言えば、高速で大好きなレイアウト。高速コーナーから低速コーナーまであって、さらにはアップダウンや逆バンクもある。今、最も重要なのはカタールでのトラブルから学んだこと。もしあの経験がなかったら、このコースのありがたみに気づけなかったかもしれないからね」