ロードレース世界選手権 MotoGP（モトGP）

RACE DATA

■大会名称：MotoGP第12戦日本GP
■開催日：2005年9月16日（金）フリー、17日（土）予選、18日（日）決勝
■開催地：栃木県／ツインリンクもてぎ

CIRCUIT DATA

■開設：1997年
■コース長：4.801km
■レコードラップ：1分48秒524（2004年：玉田誠）
■ベストラップ：1分46秒673（2004年：玉田誠）
■2004年の優勝者：玉田誠

REPORT

チャンピオンを賭けて！

ゴロワーズ・ヤマハ・チームのV・ロッシは、2005年MotoGPタイトル獲得決定をかけて今週末、日本GPに出場する。チームはメーカータイトル争いでもトップに立っており、またロッシのチームメイト、C・エドワーズもランキング2位をかけて戦っている。

ロッシのチャンピオン決定には何通りもの可能性が考えられるが、ロッシ自身の順位だけを考えれば2位以上が条件となる。11戦終了時点で9勝、トータル261ポイントという好成績は、他クラスを含めたこれまでの各シーズンと比べても最高得点。またここまでに14回連続表彰台を獲得しており、次回の日本GPでも3位以内に入れば、ヤマハのウェイン・レイニーが1989年から1990年にかけて達成した記録に並ぶことになる。

タイトルをかけて挑む舞台、ツインリンクもてぎは、栃木県の茂木（もてぎ）町に1997年オープンしたコース。ツインリンクは英語の「Twin」とドイツ語の「Ring」をつなぎ合わせた造語。米国式のオーバルコースと、欧州式コースの2つのロードコースが合わさっている。GPは1999年から毎年開催されており、2004年からは鈴鹿での日本GPが開催されないため、日本で唯一のGP開催サーキットとなった。1コーナーから5コーナー部分はストップ＆ゴーが中心となり、後半は130RやS字コーナーなどテクニカルになる。最大高低差は30m以上ありアップダウンにも富んだ設定となっている。

COMMENT

V・ロッシ選手談 ー “優勝を目指すのみ”

「ポイント上すでに大きなアドバンテージがあるので、残りの6戦はプレッシャーを感じることなく、常に優勝だけを狙って走ることができる。タイトル獲得はもう間近に迫っているが、もてぎでも、いつも通りに勝利を目指すだけ。もてぎは決して好きなコースではないし、チャンピオンを祝うなら他にも良い場所があるかもしれないけど、そんなことは今考えても仕方がない。どこでもいいからチャンピオンを決めたいよ。

ブルノのあと2日間のテストを行ったが、これがかなりハードだった。レースの後は、少しゆっくりしたいところだけど、やはり休まずに前進し続けることが重要だ。レースは何が起きるかわからないのだし、この後はヨーロッパを離れてさまざまなところへ移動しなければならないから、いつもと状況が違ってくる。マシンは好調だしセッティングもうまくいっているから大きな変更点はなかったが、やはり価値あるテストになった。たくさんのミシュランタイヤを試したので、今後にきっと役立ってくれるだろう。この後はスケジュールが詰まっているので、その前に短いながらも休暇が取れたのは良かった。エネルギーを補給できたよ」

C・エドワーズ選手談 ー “大好きなもてぎ”

「ブルノの後テストを行い、これまでの問題を解決できた。トラクションの問題を修正するためにさまざまなトライをして、テスト終盤にはかなりフィーリングが良くなった。決勝用のセッティングに関しては十分な進歩が見られたと思うので、残りの6戦もおおいに役立つだろう。表彰台を、そしてもちろん勝利を目指して戦っていくし、ランキング2位獲得も狙っている。

去年のもてぎは1コーナーの多重クラッシュに巻き込まれてしまい、シーズンで唯一ノーポイントに終わり悔しい思いをした。でも、僕はこのコースが好きだし、いつも楽しめているよ。とくにトンネルを出たあとの4つのコーナーがお気に入り。面白いし、抜きどころがたくさんあるのもいいね」